仮面ライダージョーカー&名探偵プリキュア! 作:究極の闇に焼かれた男
どうしようと考えた末の理由付けとして、本作のCASE8であんなとみくるがキュアット探偵事務所に入る事が決まった後にジェット先輩の呼び方を決めたと言う事にしました。
そういうことですのでお許し下さい。m(_ _)m
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CASE12:〖天才発明家J/ペンを取り戻せ Part II〗
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-翔太郎side-
途中でジェットと合流するという事がありつつ公園の出入り口へと辿り着いたが、公園内には元から居たと思しき人々と反対側の出入り口には困惑した様子のあんなとみくるの姿だけで肝心の老婆の姿は何処にも見当たらなかった。
「クソッ・・・何処かに身を潜めたか」
「どうするんだ、翔太郎。 このままだと逃げられるぞ?」
「一先ず、あんなとみくると合流しよう。 別の誰かに変装しても下手に公園内から出ようとすれば真っ先に疑われるのは奴も理解しているはずだ」
そう言って俺とジェットは周囲を警戒しつつ反対側の出入り口で未だに困惑しているあんなとみくるの元へと向かう。
「2人とも、奴は?」
「翔太郎さん、ジェット先輩!」
「すみません。 言われた通りに急いで追い掛けたんですが、公園に着いた時にはもう・・・・・・そっちはどうでしたか?」
「こっちも同じだ」
「もしかしたら別の場所から逃げて行ったか、何処かに隠れてるかもな?」
「若しくは別の誰かに変装してる可能性もあるね」
「どれも有り得そうだね」
「(別の場所から逃げるにしても周囲は木々に囲まれていて出入り口も二つだけ。 身を潜めるにしても此処は見晴らしがいい上に連中は良くも悪くも目立つから隠れるのには向いていない。 そうなると・・・)最も有り得るのは、別の誰かに変装している可能性が高いな」
そう口にすると俺達は公園内に居る人々に視線を向ける。
ベンチに座りながら欠伸を掻いている、くたびれた様子のサラリーマン。
衆目があるにも関わらず、気にした様子も見せずに堂々とイチャつく1組の男女。
そして街灯に背を預けながら携帯電話を片手に誰かとの通話を楽しんでいる制服を着崩したコギャル。
「そういえば、くれあが何か言ってた気が・・・・・・っ!!」
其の瞬間、脳内で一つの方程式が組み上げられていく。
「・・・謎は解けた」
「えっ?」
「ほっ、本当か!?」
「ああ。 エリザをファンを装い、ペンを盗んで逃げた犯人が化けたのは・・・」
俺はファントムが変装したであろう容疑者の前へと行くと、真っ直ぐ人差し指を突きつけるように向けた。
「お前だ!」
そういって俺が指で指し示したのは携帯電話を片手に通話を楽しんでいる様に装っていた人物──制服を着崩したコギャルだった。
「はっ? いきなり何言ってんの、訳わかんないだけど?」
「惚ける必要は無い。 お前がファントム・・・ニジーだって言う証拠は既に揃っている」
「どういう事なんだ? 翔太郎」
ジェットに聞かれた俺は一つづつ自分の持つ情報を元に推測した証拠を上げていく。
「証拠その1、美への拘りだ。 ニジーは何をするにしてと美への拘りを重んじている。其れは変装する際も同様で、少しでも美しくないと感じる者には化けようとはしない。 分かり易く例を挙げると彼処のベンチで欠伸を掻いているサラリーマンに化けるのは本人の掲げる美に反していると言える。 仮に彼処で仲睦まじくしているカップルに化けるにしても、それだとニジーが2人いる事になる。 俺の知る限りのニジーの奴は分身の術なんて使えないからな。 これらの事を踏まえて条件に唯一当て嵌るのはお前だけだ。 そしてお前がニジーだと示す最大の証拠・・・・・・それは携帯電話だ」
「携帯電話が証拠・・・って、どういう事ですか?」
「いい質問をありがとう、みくる。 それに関しては俺も少し前に友人から教えて貰ったんだが、どうにも今は通信障害が起きている影響か携帯電話での遣り取りが出来ないらしい。 それを知らなかったお前は迂闊にも携帯電話を片手に通話を楽しんでいる風を装った。 以上の事から、お前が怪盗団ファントムの・・・ニジーであると示す証拠だ!」
自分の知り得る情報を元に組み上げた推理を口にしながら俺は再度コギャル・・・に、返送しているニジーに指を向ける。
「・・・・・・流石だよ、仮面ライダー。 キミに僕の変装を見破られるのは何度目かな?」
口元に笑みを浮かべた途端、コギャルの変装を解いたニジーが正体を顕にした。
「お前は・・・!?」
「「ニジー!」」
「ニジー・・・やっぱりお前の仕業だったが」
「僕の変装を見破り、尚且つ見事な推理をしてみせてくれたご褒美を上げよう!」
そう言うとエリザから盗んだペンを取り出し、空中に投げて懐から取り出した一輪の薔薇をペン目掛け投擲する。 するとペンを黒い影の様な何かが覆い始める。
「嘘よ覆え、出でよ・・・ハンニンダー!」
「ハンニンダー!」
黒い影の様な何かにペンが覆われた次の瞬間、巨大な怪物──ハンニンダーの姿となった。
「何だよ、コイツは!?」
「ニジー・・・お前、エリザのペンに宿ったマコトジュエルを媒介にしたのか!」
「驚くのは早いよ、キミへのプレゼントはこれだ!」
ハンニンダー喚び出したニジーは再び懐に手を入れると銃の形状をしたデバイスと、1本のガイアメモリを取り出した。
「どうしてガイアメモリを・・・っ!? まさか、お前ら組織の連中と手を組んだのか!!」
「ご名答! これは連中から同盟を結んだ記念にと渡された、新型ガイアメモリさ!」
『TIGER』
ニジーはガイアメモリを起動するとデバイスのマガジン部に装填し、引き金を引いた。
『SUMMON TIGER!』
トリガーを引き電子音声が流れるとデバイスの銃口から空中に向けて映像が投影され、中から両手に鋭利な爪を生やした虎の獣人──【タイガー・ドーパント】が飛び出す様にして姿を現した。
「さぁ、楽しいショーの始まりだ!」
声高らかに言うニジーに呼応するかの如く、ハンニンダーとタイガー・ドーパントも雄叫びを上げるのを見て咄嗟に俺とあんな、みくるの3人はジェットとポチタンを守るようにして立った。
「ドーパントを召喚したのか!? っ、ジェットはポチタンを連れて安全な所に隠れてろ!」
「ここはわたし達に任せて!」
「お前らはどうするんだ!?」
「そんなの決まってるだろ。 こいつらを倒して、エリザから引き受けた依頼を完遂する!」
「「わたし達が、ペンを取り返してみせる!」」
そう言って俺は懐からロストドライバーとジョーカーメモリの二つを、あんなとみくるは首元に掛けていたペンダント──【ジュエルキュアウォッチ】を構えるのだった。
to be continued・・
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