仮面ライダージョーカー&名探偵プリキュア!   作:究極の闇に焼かれた男

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キャラの口調が合ってるか正直に言うと不安ですが、皆様に楽しんで頂ける様に頑張りました。


CASE1

 

 

 

──帽子の似合う男になれ。

 

幼い頃、誰かにそう言われた気がする。

誰に言われたかは覚えていない、ただ不思議と忘れてはいけない気がした。

どうしてそう思ったのかは分からないけれど、それでも俺にとって其の言葉は大切な誰かと交わした大切な約束だったのだと思う。

 

だから俺は帽子の似合う男を目指して探偵になった。

 

けれど、そんな俺を待ち受けていたものは自分でも想像すらし得なかった運命だった。

 

 

 

────────────────────────

 

CASE1:〖Jの始まり/痕跡無き失踪者〗

 

────────────────────────

 

 

 

-1999年3月30日-

 

 

 

翔太郎side

 

 

事件の始まりは一本の電話だった。

 

俺は自宅兼事務所でもある【キュアット探偵事務所】のリビングのソファに腰掛けながら、これまでに解決してきた事件の資料を纏めていると机の上に置いていた携帯電話から着信音が流れ始めたのだ。

 

 

「この着信音は・・・・・・もしもし」

 

『もしもし、翔太郎くん』

 

「今をときめく新人俳優が電話してくるなんて、何か俺に用でもあるのか? しるく」

 

 

電話を掛けてきた少女──【家入しるく】は、今をときめく16歳の現役高校生にして人気を博している新人俳優である。

 

 

『久しぶりだね、翔太郎くん。 実は翔太郎くんにどうしても頼みたい事があるんだけど良いかな?』

 

「何かあったらしいな。 一先ず話を聞かせてくれ」

 

 

そう返すとしるくの口から詳しい内容が語られ始めた。

 

時は遡ること数日前、しるくがお世話になっている芸能事務所に所属するスタッフの1人が謎の失踪を遂げた。 真面目な性格で何も言わず無断で休む様な人では無かったとの事で心配した仲の良い別のスタッフが自宅であるアパートに向かうも、そこには肝心のスタッフの姿は無く、念の為に大家に話を聞くも失踪した日に仕事をしに家を出たのを最後に帰って来ていないとの事らしい。

 

 

「真面目で無断欠勤もし無い筈のスタッフが謎の失踪・・・・・・確かに俺の出番のようだな」

 

『お願いできるかな?』

 

「人探しも探偵の仕事だからな任せてくれ。 それと、メールでも構わないから後で今現在分かっている情報を纏めて送ってくれると助かる。 どんな些細な情報でも見つけだす糸口になり得る」

 

『翔太郎くん、ありがとう』

 

「礼は依頼が達成出来てからだ」

 

 

電話を切ると纏めた資料を急いで資料棚へと戻して出掛ける準備を済ませる。

 

 

「必要な物は揃ってるな・・・・・・良し!」

 

 

そう自分に気合いを入れた俺は依頼を果たすべく出掛けるのだった。

 

 

 

────────────────────────

 

 

 

???side

 

 

「どうやら彼が動き出したか」

 

 

まことみらい市に建てられたビルの一つ、その屋上から街を見下ろしているとキュアット探偵事務所の玄関から探偵帽を頭に被った彼が出て来るのが見えた。

 

様子からして例の件を依頼されたとみて間違いない。

 

 

「あの夜から半年近く経った、物語の再演は近い。 果たしてキミは今度こそ大切な物を失わずに済むか愉しませてくれたまえ」

 

 

誰に言うでもなく呟いた僕はバイクに乗って走って行く彼の後ろ姿に目を向けるのだった。

 

 

 

────────────────────────

 

 

 

しるくからの依頼で失踪したスタッフ──【浅見康平】さんの捜査に赴く事になった俺はメールで送られてきた情報を元に、浅見さんが通勤の際に通る道や住宅近辺を虱潰しに当たることにした。

 

しかし、それにも関わらず幾ら探しても浅見さんの行方に繋がる手掛かりは何一つとして見つけることが出来なかった。

 

このまま手詰まりかと思われたが、浅見さんと同じ住宅街で暮らしている住民の1人である女性から気になる情報を手に入れた。

 

 

「悲鳴が聞こえた?」

 

「そうなのよ! あれは今朝だったかしら、ベランダで洗濯物を干していたら何処かから変な音が聞こえたの。 それで何だろうって思ってたら今度は男の人の悲鳴が聞こえてきて吃驚したわ」

 

「なるほど・・・因みにですけど、その変な音と悲鳴が聞こえてきたのはどっちの方角からか覚えていますか?」

 

「確かあっちの方角から聞こえた気がするけど、一瞬の事だったから余り覚えていないわ」

 

「そうですか。 貴重な情報ありがとうございます」

 

 

そうして俺は新たに手に入れた情報を頼りに女性が耳にしたと言う音と悲鳴が聞こえた方角へと急いだ。

 

 

「(変な音が聞こえた後に男の悲鳴・・・・・・この感じ、今回もドーパント絡みで間違いなさそうだな)そうだとするなら急いで見つけないと不味いな」

 

 

仮に今回の失踪事件がドーパントの仕業だとすると浅見さんが五体満足で無事だという保証はどこにもなく、最悪の場合が頭に過ぎる。

 

 

「必ず浅見さんを見つけ出して依頼を完遂する、俺の探偵としての誇りに賭けて絶対に・・・」

 

 

そう自分に言い聞かせる様に呟いた俺はハンドルバーを握る手に力を込めるのだった。

 

だが、この時の俺は知らなかった。

 

人探しの依頼を受けて事務所を離れていた俺と入れ違いになる形で探偵に憧れる1人の少女がやって来ていた事と、時空を超えてこの世界に飛ばされた1人少女が奇跡の出会いを果たした事を。

 

運命と言う時計の針は静かに動き出していた。

 

 

to be continued‥?




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