仮面ライダージョーカー&名探偵プリキュア! 作:究極の闇に焼かれた男
追記.前もって伝えておきますが、本作のオリ主である鳴瀬翔太郎と左翔太郎は下の名前が同じだけの別人です。
-翔太郎side-
その事件は店員であるちほさんに案内された店の奥でクッションやカーテンといったものを物色している時に起きた。
「ポっ!? ポチーっ!?」
「ポチタン!?」
「もしかして、また事件!?」
「こんな時に!?」
突如としてポチタンが声を上げ慌てた素振りを見せた事にあんなとみくる、ジェットの3人はもしやと思い始めた直後、ちほさんの悲鳴に似た声が聴こえてきた。
「どうやら現場は此処の様だな。 急ぐぞ」
ちほさんの声を聴いて現場が
「どうしたんですか!?」
現場に辿り着くとちほさんが焦った様子で何かを探している姿があり、それを見てあんなが声を掛ける。
「無いの!? 亀の置物が何処にも見当たらないの!?」
ちほさんの言う通り、先程まであった筈の亀の置物が消失していた。
「今回の事件も怪盗団の犯行とみて間違いないな」
「だとすると、早く見付けて取り戻さないと・・・みくる!」
「うん! わたし達の出番だね!」
あんなの言葉にみくるが返すと懐から小さなキーホルダー状の探偵道具──プリキットを取り出し、其の内の一つ【プリキットブック】を手に取り「オープン」と唱えるとキーホルダーから実物大に実体化する。
「あの! この事件、わたし達に任せてください!」
「わたし達、キュアット探偵事務所の探偵なんです!」
「た、探偵? それって・・・」
「まぁ、お察しの通り彼女達は俺と同じ探偵です。 まだ新米ですが2人なら必ず亀の置物を見つけてくれる筈ですよ」
そう答えるとちほさんは少しの間考える素振りを見せると、やがて覚悟を決めた表情で口を開いた。
「えぇ、お願いします!」
「「任せてください!」」
ちほさんからの依頼を引き受けたあんなとみくるは気合いを入れているのを目にして俺は一つの決断を下す事にした。
「あんな、みくる」
「はい?」
「翔太郎さん、どうかしましたか?」
「今回の依頼だが、俺は手を貸すつもりは無い」
「「えっ!?」」
俺の告げた言葉にあんなとみくる、そして近くに居たジェットが目を見開いて驚愕の声を上げる。
「しょっ、翔太郎さん・・・!? それってどういう事ですか!?」
「みくるの言う通りだ! 翔太郎、お前正気か!?」
「まあ落ち着け。 これには確りとした理由がある」
「「「理由?」」」
「ポチ?」
「探偵ってのは依頼がいつ来るか分からない仕事だ。 場合によっては複数の依頼が同時に来るなんてのもざらにある。 俺も出来ることなら先輩として手を貸してやりたい所だけど、状況によっては別々に動く必要がある。 そんな状況に陥った時にお前達だけで依頼を果たせる位には仕事が出来るよう実力をつけて貰いたい。 故に、今回の事件はあんなとみくる、2人の手で解決するんだ」
俺の説明を聴いてあんなとみくるは互いの顔を見合わせ、ジェットも何か思い当たる節があるのか思案顔になる。
「これは俺から2人に与える
その問い掛けに少し間を開けてから2人は答えた。
「・・・やります」
「翔太郎さんの言う通り、わたし達だけの手で解決しなくちゃいけない時もある。 だからこそ今回の事件、必ずやり遂げてみせます!」
こうして俺からの
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CASE16:〖隠されしT/試される新米名探偵〗
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「一体何の騒ぎ?」
「What's happening?」
店の一角に集められた人々、店員2人と買い物客2人の合計4名にも及ぶ容疑者が一堂に会する中で翔太郎を除くキュアット探偵事務所の面々は意見を交わし合っていた。
「お店に居るのは、これで全員だね」
「犯人は別の誰かで、こっそり入って・・・盗って出て行っちゃったとかは?」
「もしそうだとしたらドアの上に備え付けられたベルが鳴るから気付かれるだろ?」
ジェットが言うように正面入口にはベルが備え付けられており、出たり入ったりする際には必ずベルが鳴る様になっていた。
「あの、他に出入口はありませんか?」
「他ですか? 家具を出し入れする搬入口があります」
みくるが店員である卓也に尋ねると近くにある大きな扉を示した。
「犯人は、ここから入って来て置物を盗んだのかな?」
「可能性としては十分に有り得そうだけど、まだ店の中の何処かに潜んでるかもしれない」
「でも・・・みんな置物を隠し持ってなさそうだが?」
そう口にして3人が視線を向けた先では、集められた人々が何だなんだと困惑しており、置物を隠し持っている様には見えなかった。
そんな時、あんなの脳裏に一つの考えが過ぎった。
「もしかして、結婚式のティアラの時と同じかも!」
「そうか! あの時と同じで何処かに隠してるんだ!」
それは数日前、あんなとみくるが初めて出会った日に偶然にも出くわし解決した事件の事。 マコトジュエルの欠片が宿る花嫁のティアラを盗もうとしたニジーが取った方法だった。
「でも、そうなると何処に隠したんだろう?」
店内を軽く見渡しただけでも物を隠せそうな場所が至る所にあり、ここだと特定するのは至難の業である。
「う〜ん?」と唸りながら考えていると、ふと思い出すようにしてあんなが口を開いた。
「そういえば! あの置物ってガラスで出来てたよね」
「たしかに! それなら隠す場所も限られてくる。 ガラスで出来てたから、割れる心配のない所に隠したのかも!」
その結論に至った2人が再び店内を見渡すと、沢山のクッションが入った籠を見つける。
もしやと思い籠に近付いた2人はそのままクッションを一つ一つ掻き分けながら中を探ると、ふと光を反射する物体を見付けて取り出す。
「「あった!」」
籠の中から見付けた物体、それは裏返されていたものの他でもない店のシンボルたる亀の置物だった。
「ちほさん、見付けました!」
「ありがとうございます」
亀の置物が見付かった事にちほが安堵し、あんなとみくるに感謝の言葉を述べると、あんなとみくるから亀の置物を卓也は逆さまの状態で受け取る。
「1、2・・・・・・良かった! 6枚全部揃ってる。 どこも壊れてない」
「「え・・・?」」
亀の置物が破損していない事に安堵する卓也にあんなとみくるは奇妙な違和感を感じるも、単なる気の所為だろうと考え思考を切り替えてしまう。
そんな2人の様子を壁際に寄り掛かりながら観察していた翔太郎は小さく溜息を零すのだった。
to be continued‥
誤字脱字が御座いましたら報告して下さると嬉しいです。
それと暫くは更新のペースが遅くなると思いますので御了承の程をお願い申し上げます。