転生×転生=多重転生?   作:匿名の読む専

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ハイ、第13話始まりました、この小説最悪自己満足だから逃げちまうか位の気軽さで書いてるけどせっかくなら綺麗にまとめて新しい世界にまで行ってほしいから凄く困ってる。

このまま神々を討滅するので一番キレイにまとまる流れって魔神族説得→魔神王討滅→女神族が攻め込む→最高神が女神族やスティグマの考えブッチして聖戦を続けようとする→不可能→最高神が聖戦を終わらせた奴を罰する為にスティグマ洗脳→主人公陣営が洗脳解除→女神族含むスティグマ陣営が最高神への不信感を抱く→総力戦。
って感じの流れかな…いくつか省略できそうではあるけど、魔神族側が凶悪すぎるから設定や性格がイマイチ分からん最高神側を盛って収めるっきゃねぇ…


脱出×再開=完璧だ…

 

 

 

〜主人公視点〜現在

 

ハァ〜、こんばんわ、メリオダス(20歳)だぞ〜

今俺は天空宮へとやってきている、数年ぶりにエリザベスの家に寄ったから今日は泊まってくんだが、丁度いいからエリザベスにだけは神々の事を全て話し、協力を頼んでいる。

 

「というわけなんだ、魔神王を滅ぼした後、最高神もどうにかして滅ぼさなきゃいけねぇ、協力して欲しい。」

 

「…薄々、考えてはいたの…なぜお母様は聖戦を続けようとしているのかも疑問に思っていたわ…だって真に平和を願うのならあの壁を維持、もしくはそれに準ずる魔道具をダブズに作ってもらえばいいもの…実際彼はそれを可能とする神器を作っていたわ…なのにその魔道具の使用を禁じた。」

 

「…?あれは使うとその地の魔力を枯渇させるって聞いたが」

 

「いいえ、ダブズにも確認は取れてるし試運転したこともあるから断言できる…そんな事は絶対に無い…!」

 

それはそれでとんでもねぇな…

 

「分かったわ、私も協力する。」

 

「…良いのか?それは実の親を滅ぼすってことなんだぜ?」

 

「えぇ、覚悟は出来ているわ、例え実の母親だろうとも…ブリタニア全土を戦火で満たしている元凶だもの…止めなければならないのは分かりきっていることだわ。」

 

「そっか…修羅ってんなコイツ…」

(頼りになるよ、エリザベス。)

 

「しゅら!?もう!メリオダス!…」

 

行けね、つい本音と建前(本音)が入れ替わっちまった。

 

「ハァ、もう良いわ…とにかくそのマーリンちゃんを探せば良いのね…?」

 

どこか歯切れが悪そうだ…思えばマーリンの名前を出した時からか…?何か思うところでもあるのかね?

 

「あぁ、現状エリザベスが最も怪しまれずに動ける目的はベリアルインの娘の捜索だからな、理由は適当にごまかしといてくれ。」

 

「メリオダス、実はね…凄く言いづらいのだけれども…家に居るわ。

 

「…?居るって…誰が…?」

 

いきなり何を…?

 

「マーリン…私の家に居るのよ…」

 

あい べぐ ゆあー ぱーどぅん?

 

「あ〜…マジで?」

 

「マジだぞ」

 

なんか居る〜スッゴイ見覚えあるチミっ子居る〜小生意気にもワンピースなんて着こなしてる〜麦わら帽子が可愛く決まっちゃってる〜…此処にいたんかいワレェ…

 

なんでいるの??

 

「いや…水浴びしてたらいきなり優しく引き上げられて…溺れてると思われたみたいだがその勘違いは早々に訂正したんだが、つい余計なこと言ってしまってな…そしたら子供が1人で旅なんて危ない、と言われ姉姉にここまで連れてこられたわけだ、正体は早々に明かしたが、居心地は悪くないので滞在させてもらってる。」

 

……この究極のお転婆娘…なんで絶妙に学ぶところ足りてないかな…何でもかんでも連れて帰ってんじゃないよ…いや、これは八つ当りか…何かすごく複雑…んでこのチミっ子は何をいきなり人の膝の上に乗ってんすかね…

 

「フフッ、メリオダスの事が大好きなのね、マーリンは。」

 

優しげな目線で俺達を見てくるエリザベス…

 

「あぁ、好きだぞ?」

 

強い(確信)、これは子供の肝の据わり方して無いな…俺なら恥ずかしがって否定してた。

 

「大好きなお兄さんに再会出来て良かったわね…これからはどうするの?メリオダスに着いていくなら、少し寂しいけれども色々準備もいるでしょうし、手伝うわよ?」

 

フッ、皆…気づいたか?実はこの数年間でようやく弟扱いを抜け出して信頼出来る友達位の扱いになったんだ…このお転婆の語源見たいな娘の天然には大分苦労させられたぜ…

 

「そうだな…約束もあるし暫くはメリオダスに同行する事にしよう…まぁ数年もしたら帰って来る。」

 

「えぇ、何時でも帰ってきてちょうだい、メリオダス…アナタもよ?ここはアナタの家でもあるんだから!」

 

まぁ…扱いは友人でもほぼ身内みたいな事になってるけど…コレはこれで嬉しいから別にいいや…じゃあ今日はそろそろ寝るし、寝る前に回想済ませとくかね…

 

 

 

 

 

転生15年目(煉獄で嵩増ししてるとか言わないの…。)

 

俺とゼルドリスは出口を探すのを諦めた。

 

別に出るのを諦めたわけじゃない、ただこの世界が広すぎて出口何か探してる間に寿命尽きそうなので、無理矢理出ることにした、なぜそんな発想に至ったのかと言うと…

 

「なぁメリオダス…思ったんだがお前の力でここに来た時のように空間に穴開けて脱出する事は出来ないのか…?」

 

「ん〜、出来なくは無いんだが、それだと表の世界の被害が凄い事になるな、明けた瞬間に俺特製の瘴気を通さない結界を張らなきゃいけなくて、煉獄の瘴気を抑えるために結界張ったらいくら俺でも動けん。」

 

「…それ、俺が先に出てその結界を一瞬でも維持できれば二人とも出れるんじゃないか…?」

 

あぁ…確かに…いやそうじゃん!?

 

「それだ!でかしたぞゼルドリス!、さぁ作戦会議だ!」

 

と言う事で急遽現実味を帯び始めた作戦会議を考え始める、作戦の内容はこうだ…まず俺が空間に人一人入れるくらいの穴を開ける、小さいあなを開けるのは煉獄の現住生物が外に出ないようにするためだ。

 

そして煉獄と外の世界を繋いだらゼルドリスを思いっ切り投げる!

 

「??????…!?ふざけるな!メリオダス!なぜ俺が投げられなければならない!?」

 

「フッ瘴気が外に漏れ出ない一瞬の隙にお前を外に出す為だ、そしてお前に結界の制御だけを丸投げして俺は魔力を供給しながら急いで出る!」

 

この世界の次元の壁は脆いが修復力は高いからな…案外何処の世界の壁も脆かったりしてな…分からなかっただけで。

 

「そして外に出たら俺とお前の二人の魔力で空間の穴を満たし蓋をする、そうすると世界が俺達の魔力を吸収して上手いこと穴を塞いでくれるはずだ。」

 

「…良いだろう…やってやる…!!」

 

ちょっとヤケクソになってるな…良い傾向だ…(※正気か?)

 

よし!作戦開始!

 

「オイ、メリオダス!本当にその作戦でここを抜け出せるのだろうな!?…腹立たしいが…信じるぞ…!」

 

「心配すんな!ゼルドリス!絶対になんとかしてやるさ!!」

 

まずはブレイクスルー+無駄に威力を拡散させないための一点集中、コレは魔力を圧縮、回転させて渦を作った方がやりやすいな…疑似大魔螺旋の完成だ、密度だけなら恒星まで行ってるね。

 

怪天魔槍(かいてんまそう)、貫徹!!!!」

 

 

ギャルギャルギャル!!!…〜〜〜〜!!!!!

 

音が鳴らないほどの速度と貫通力で次元を穿ち抜いた。

 

「今だ!そら!!飛んでけぇ!!」

 

結界を張る、そして風圧に飛ばされそうになり全力で踏ん張ってるゼルドリスの首根っこを掴み魔力で身体を保護してから結界の制御権の譲渡を済ませた後、空間の向こう側にクッションを作って思いっ切り投げる。

「クソ兄者がァァァ!!!」

 

そうして、ゼルドリスが脱出した直後、結界が揺らぎ始めるが、後3秒は持ちそうだ…俺は急ぎ脱出した後、空間の穴を魔力で埋めて周りを見てみると…そこは地上だった…魔界超えて戻ってきちゃった…

 

「まぁ…何はともあれ無事帰ってこれましたな…一件落着っと!」

 

「…ハァ…煉獄のどの出来事よりも貴様に投げられた時が一番死ぬかと思ったぞ…。」

 

どこかげっそりしているゼルドリス。

 

「ってかさっき兄者って「気のせいだ」いやでも「気のせいだ!!」…まぁ…そう言うことにしとくよ…」

 

「ふん…俺はもう魔界に帰らねばならん、父上にも何があったか聞かれるだろうからな…幸い、煉獄は時間の流れが違う…俺達が消えて数秒と言ったところだろう………世話になったな…。」

 

そう言ってゼルドリスは飛び立っていった。

 

「アイツ…礼を言う時だけは声が小さくなるんだよな〜…まぁ、そこも可愛いところかね。」

 

俺はそうボヤいて、現在地をマップで確認するのだった。

 

ブリタニアの西側だから…一回東側に戻るか、一応魔界の入り口を感知するための魔法も作り終えてるし…地上から潰していけば良いだろ、炎の壁も今なら速度で振り切れそうだし、問題なし!。

 

そうして、俺が東側に飛ぼうとした瞬間。

 

「オイ…なんでここに居る…?メリオダス!」

 

デリエリとモンスピートに遭遇した…えぇ…ここで二人来るの…もう疲れたってばよ…っといけね、どっかから電波拾っちまった。(※電波流しちゃった…)

 

「デリエリ…モンスピート…こんな所で何してんだ?

 

「コッチのセリフだ!?」

 

至極全うなツッコミを入れられた、どうやら二人はこの近くで修行していたらしい、何か煉獄行く前の素のゼルドリスよりも強くね…?この二人…闘級はどっちも八万ちょっとってとこかな…

 

「まぁ何でも良いさ…私達は君と戦ってでも…連れて帰るとするよ…」

 

「同感だ…ぜってぇぶっ飛ばす…!!」

 

「何か目的と手段入れ替わってる奴居ない…?」

 

「そのくらいのほうが頼もしいさ」

 

そうしていきなり始まった2人との戦い、別に当たっても痛くないけどこの二人の連携は尋常じゃ無いな…防いでいるとは言え…一分経ってないのにもう70発は入れられたし…連撃星で重さがぐんぐん上がってるからここらへんの地形がその内消し飛びかねんな…でもこれ程強いならいっそ神々の討滅作戦巻き込むか…?

 

「とりあえず、まずは話しが出来るくらいにぶっ飛ばすかね…。」

 

………その後はまぁ…お察しの通り数秒で方が付いた…そうしてデリエリとモンスピートが打ちのめされている所で、どうにか慰められないか考え始めるが結局嫌味になりそうなのでまずは黙って話を聴く事にする。

 

「クソッ…チクショォ…お前はなんでそんなに強いんだよ…ッ…そんなにアタシ達と居るのが嫌だったのかよ?もう…もう…帰ってくる気なんて無いのかよ。」

 

違う…嫌なんかじゃ無かったしかけがえの無い日々だった。

 

「…アタシとの時間も、このヒゲとの時間も!アタシのねぇちゃんとの時間も!?…お前にとってはそんなに忌々しい日々だったのかよ…」

 

「違う!!…大切な日々だった…お前らのおかげで俺は…一人じゃないって思えた…」

 

「だったら!!…だったらなんで帰ってこないんだよ…答えろよ…なんか言えよ!メリオダス!?」

 

「…それでも俺は…帰るわけにはいかねぇんだ…やらなきゃいけない事がある…。」

 

「そうかよ…そのやらなきゃいけないい事ってのはなんだ…それはお前にとってそんなに大事なことなのか…?」

 

「あぁ…それを成し遂げなきゃ…お前らにも…他の奴らにも…誰にも顔向けできなくなる位にはな…」

 

俺は自分の思いを吐き出す。

 

「…仲の良かった魔神族の皆を裏切ってまで、中立を貫くと決めた。」

 

「…本気で何処の誰とも知れねぇ俺を受け入れようとした人間が死んで、戦争に巻き込まれる奴らを助けるって、勝手に誓った。」

 

「…女神族の2人にたくさん良くしてもらって…誰にも死んで欲しくないって思った。」

 

「…妖精族の皆と友達になって、こんなに気のいい奴らなのに殺し合いをしている事が悲しくなった。」

 

「巨人族の戦士達と暮らして、命への敬意と死んだ者達への祈りを見た…」

 

「今までの旅で…死なせたくねぇ奴らが大勢出来たんだ…このブリタニアに住む全ての種族が笑い合って生きていける様な…そんな自由な未来が、俺は欲しい…だから!まだ帰るわけにはいかねぇんだ…」

 

「…メリオダス、それは聖戦そのものを終結させたいって事かな…?だとしたらそれは無理ってものだ、何せ私達はお互いに殺しすぎてる…憎しみは止まらないよ…それにこの聖戦の始まりは魔神王様と最高神だ…とても私達でどうにかなるとは思えない。」

 

モンスピートが倒れたままそう反論してくる。

 

「…憎しみも、怒りや悲しみも…幾らでも見てきたさ…皆何かを失って…心の底では痛みを抱えて生きてる。」

 

「それがわかっているなら何故「それでも!…」」

 

「それでも誰かが歯を食いしばって耐えなきゃ…この憎しみの連鎖は終わらねぇから…だから…無理を承知で頼むよ…この争いも怒りも憎しみも…全てここで飲み込んでほしい…頼む…ッ!!」

 

どこか、エリザベスの性分が移った様だ…凄くめちゃくちゃな綺麗事しか言ってなくても、それを分かった上で俺は諦められなくなってしまった…だったらもうやるしか無い。

 

「……ハァ…決から言って論外…」

 

「ッ…頼むデリエ「それで、どうやって聖戦を終わらせるんだ…?」…!」

 

驚いていた、きっと否定されるだけだと思っていたから…身勝手なことを言っているのは分かっていたから…それでも、2人は耳を傾けてくれている…ここが分水嶺だ…ここで全てを話して何が何でも味方に引き込む…ッ!

 

「方法と言うか、聖戦の元凶である神々の事から話すよ。」

 

そうして、俺は二人に聖戦と神々、そして混沌の事も全て話した…二人とも神々の誕生とその存在理由には驚いていたがそれ以上に何故自分たちが神々の言いなりになって都合の良い駒で無ければならないのか…と言う疑問と怒りを抱いた様だ…。

 

そりゃそうさ、自分たちや同胞たちの命が散ていった戦争は何か壮大な理由がある訳でもましてや平和の為でもなく、ただ戦争を続ける為だけに消費されていたのだから…。

 

今まで魔神王の命令だからと戦い、同胞たちが戦争で散り、怒りのままに神々の思惑どうりに動かされている現状に、二人は怒りを抱いている。

 

正直、このふたりは何も疑うことなく信じてくれると思っていたが…ここまで真っ直ぐ信じてくれるのは嬉しいと思う。

 

そうして話し終えた後、俺はゼルドリスと話した聖戦終結後の計画も話した、神々を討ち滅ぼしただけでは戦争は止まらないだろうという懸念は二人もあった様で、かなり真剣に耳を傾けてくれた。

 

そうして全てを話し終えた頃…

 

「なるほどね…そこまで考えているのなら、私達が協力する事に異存はないよ…」

 

「あぁ…少し信じられない気持ちもあるが…コレ以上同胞たちの命が失われないようにするってんなら、アタシも手伝う。」

 

二人はそう言ってくれた、そしてその後俺は…

 

「それはそれとして何故何も言わなかった…?」

 

「そうだね、私達はお君の言う事なら例えどんなことでも耳を傾けたと言うのに…私達は君に信用されていなかったのかい…?」

 

お説教を食らっていた…だって、この事を誓ったのエリザベスを庇った時だったし…ってかモンスピート…お前沈黙の戒禁に似合わぬ饒舌っぷりじゃねぇか…。

 

…なんか叱られているのに…二人と仲直り出来たって思えてかなり嬉しい気持が溢れてくる…。

 

その後訳2時間ほどのお説教を食らい、俺は足が痺れるのだった…日本に居た時は幾らでも出来たのにな…もう少し正座の習慣つけとくか…

 

「それで…?アタシ達に何か手伝えることは無いのか?」

 

「そうだな…とりあえずゼルドリスと合流して事情を話した後、互いに協力して欲しい、スティグマ側はエリザベスとグロキシニア、ドロールが少しずつだが各種族の奴らを説得して回ってる、魔神族側はお前たちに任せたい。」

 

「人間と魔神王はどうするんだい?メリオダス、流石にそんな事してたら魔神王に目を付けられるよ…それに人間達の説得が出来る人材が少なすぎる…自分達と違う種族の者達に言われても納得出来ない者達は現れるよ…?」

 

「そこは当てがある、それにここ十年目は人間達も理不尽に巻き込まれて死ぬことは無かったしな…リュドシエル曰く、昔に比べれば大分憎しみが薄まっているらしい。」

 

人間達は長年の、それこそ何代にも渡って続く聖戦に疲弊している…人間達の王族や長達は皆もうこの戦争が終わってほしいと願い続けている、俺も旅の中で知り合った人間の国の王は何人か居るのでそこに掛け合ってみる。

 

「魔神王に関しては俺がなんとかする、今度は月とは言わずに銀河系の外までぶっ飛ばしてやるさ…と言うか魔界の肉体を壊して煉獄に投げてやればもう自力でコッチに帰ってくる事は出来ねぇ、出来たとしても長居は不可能だ、世界が魔神王の魔力に耐えられないからな…」

 

「なるほど…君ならできそうだ…ホントにデタラメな強さしてるよ…。」

 

「ぎんがけい…?」

 

モンスピートがそう言って笑いかけてくる…珍しい…!

後デリエリは銀河系って単語が気になるようだ…まぁ…まだ宇宙についての単語は少ないし星々の位置とかも良く分かってないからな…時代的に。

 

でも宇宙についてはそう言う魔力を持った人間達が今も色々考えたり観測しようとしてるみたいだし、やっぱ人間の強さが進化を止めない事だってのが伺えるね、蛇足か。

 

そんなこんなで色々と話した後、俺は二人と別れて一度東側に戻ろうとするとデリエリが首根っこ掴んで止めてきた。

 

 

「グエ…何すんだよ…」

 

「話すだけ話してハイさよならは許さねぇ、今日はアタシ達と過ごせ、それで今までの件はチャラにしてやる…後姉さんにも会いに行け…!」

 

と言われたので俺は二人と一緒にその日を過ごす事にした、今は夕方…飯時には丁度いい時間だ、そう思い巨人の名工ダブズに頼んで作ってもらった見た目よりいっぱい物が入る袋からテーブルと野菜類、氷漬けの肉と調味料各種を取り出して夕食の準備を始める。

 

「メリオダス、お前料理なんて出来たのか…?」

 

「おう、旅の途中で覚えた、飯食った後で色々話すよ。」

 

そういって調理を開始する。

 

今回作るのはバターコーンガーリック焼肉ライスとコンソメスープだ、袋からは事前に仕込んである合わせ味噌と瓶に入れ替えておいた醤油、焼肉のタレ、粗挽き胡椒を取り出し、米を炊き始める、モンスピートには米を見ていてもらうのと、コンソメスープをかき混ぜてもらう。米は泡が出始めたら教えてくれと頼んでおいた。

 

そしてデリエリには先程出したスイートコーンの粒を取ってくれと頼み、ダブズに作ってもらった切れ味が落ちなくて刃毀れもせず、指を絶対に切らない包丁を渡す、何故そんなものを依頼したかって?前世は不器用だったから今世も油断できないんだよ…

 

ネギは事前に小口切りにしてあるので、俺は醤油と合わせ味噌、をヘラで潰して混ぜる、バターと牛肉は必要な分切ってまな板の上に置いておき、ニンニクは潰して中身を押し出してから芯を取った後、周りに台を置いた焚き火の上に網を乗せてそこで油と一緒にニンニクを事前に焼いておく、焦げない様に時たまヘラで動かすのが大事なことだ。

 

野外なので変なものが混じらないように結界を張るのは常識(※コイツだけ)

 

そうしている内に米が炊けたらしいのでそれをスキレットに盛り付けて合わせ調味料を掛ける、デリエリに頼んでおいたコーンとネギ先程切った牛肉と焼肉のタレを米の周りに入れて胡椒を振り、すり下ろされたニンニクも少し混ぜて中火で加熱、4分ほど蓋をして放置。

 

そして完成、バターコーンガーリック焼肉ライスとふわふわ卵のコンソメスープだ。

 

器に装うよりも直接取って食べた方が美味しいのでスープだけお椀に注いで後は小さいそれぞれが皿を持ち、食べ始める。

 

「「いただきます。」」

 

「…いただきます。」

 

そうして俺達は食事を始める…ウッ美味い!!流石俺の前世の大好物だけはあるな…まず最初に、米に肉を乗せて口に運ぶと、軽く効いた胡椒の匂いと米に混ざった柔らかいニンニクの粒、それぞれの風味を調和させる味噌と醤油が染み込んだ米…。

 

そこにさらに肉の旨味がニンニクの増援と友に襲ってくるが、少しのネギの風味と胡椒の味が微かに付いたコーンがそれを抑えてバランスを保っている…噛めば噛むほど溢れる旨味を楽しみたいのに気づいたら飲み込んでしまっている…。

 

そして次の旨味を求めて皆スプーンを口に運ぶ手が止まらない…口の中のニンニクが少し気になってきた所で、俺はコンソメスープを飲んだ、すると二人もそれを見てスープを飲み始める…次の瞬間!二人は目を見開いた!さっきまで口の中で暴れていた肉や醤油やニンニクの幸せな風味を優しく包み込み、熱と旨味でその後味を舐め取ってゆき、口の中をリセットされてしまった…不快感は無いがまた肉が欲しくなり、スプーンをスキレットへ向ける…この無限ループだ…

 

数十分後…

 

かなり幸せになった…この料理って酒が欲しくなる物だと思ってたけど…コレはむしろ無粋だな…コンソメスープがビールの役割を果たしてるから…酔いたいわけじゃ無いなら酒は辞めといたほうが美味しく食べれそうだ…

 

デリエリとモンスピートはあまりの飯の美味さに驚いたあと、今は幸せそうに残ったスープを飲んでいる。

 

「メリオダス、君私の家に来る?」

 

そう聞いてくるモンスピート…絶対飯目当てだな…

 

「オイ、モンスピート…メリオダスはアタシの弟だ!」

 

違う、違うけどもうソレでいいや…

 

「いや〜こんなに美味しいご飯が作れる弟なら私も欲しいよ…」

 

…かなり遠回しのアピールか…

 

「やらねぇよ」

 

「……」

 

全然気づかれない…なんかコッチが泣きそう…。

 

そんな話をした後、俺は今までの旅の事を話す。

 

魔神王を殴った後、一年間は慣れない旅で苦労したこと、その中で結界の魔法の腕を磨いた事や人間に拾われた事。

 

「まぁ…普通子供一人で旅してたら誰だって心配するよ…」

 

正論。

 

その人間が戦争に巻き込まれたことも…泣けなかったことも…そこで誓った事…。

 

「メリオダス…辛いならアタシ達が居る、泣いても良いんだ…」

 

「おう…サンキュー。」

 

少し目頭が熱くなった。

 

ブリタニア全土の理不尽に巻き込まれそうな人々を助けて回り、戦争を引っ掻き回していたこと。

 

「あの噂君だったの…」

 

その途中で立ち寄った美しい街の事。

 

「何時か行ってみてぇな…その時はアタシ達を案内してくれ。」

 

「お安い御用だ!…ニシシ!」

 

戦争が膠着状態になり始めて妖精王の森を目指した事。

 

その道中、賢者の都に忍び込み、ベリアルインの娘と仲良くなった事や約束の事。

 

「…?ベリアルインと妖精王の森は方角が全く違うはずだけど…?」

 

「…まぁ…気にすんな。」

 

ちょっと寄り道した(迷った)だけだよ…

 

究極のお転婆娘(エリザベス)にお持ち帰りされて弟にされかけた事も。

 

「ハァ…?」

「落ち着いて…、デリエリ…」

 

モンスピートがキレかけたデリエリをすごい速さで諌めた…まさか俺が気迫に押されるとは…

 

リュドシエルにイタズラしまくってた事も。

 

「子供らしくて微笑ましいじゃないか…」

 

モンスピートが温かい目で見てくる…何時かお前のヒゲをギザギザにカットしてやる…(※何でだろ…?)

 

俺がエリザベスを守った時の戦いで、遠くから戦場を見続けていて思ったことも。

 

「ずっといたのか…気づかなかった…」

 

なぜか悔しそうにしているデリエリ。

 

そして大陸を分断した後、それぞれの陣営を西と東で仕分けしていた事も…。

 

「君に助けられて感謝している魔神族や君に攻撃した事を悔いている者達も結構居るよ…君の行いは確かに、様々な者達を救った。」

 

モンスピートがそう教えてくれる…そうか、魔神族の中にもそんな奴らが…嬉しいな…

 

その後、偶然妖精王に出会い、暫く一緒に旅をして、友人になった事、後体臭が一時期ジンジャーになった事

 

「凄い偶然もある物だね…」

 

「てか、偶然で妖精王と友達になるってなんだ…?後お前今日はアタシも一緒に寝るからな…」

 

デリエリにツッコまれた…俺もそう思う、三人で寝るなら…だから逃げるなよモンスピート…

 

妖精王の森にたどり着き、妖精族達に凄く歓迎された事や妖精王の森が言葉に出来ないほど美しかった事。

 

「へぇ、そんなに良いとこならアタシ達も行ってみたくなったな…」

 

「そうだね、聖戦を終わらせたい理由が増えた。」

 

そこでエリザベスと再開して、仲直りした後森を荒らしたことに気づいて妖精王の妹に死ぬほど怒られた事。

 

「何やってんだか…」

 

「まぁ、仲直りできて良かったじゃない…」

 

二人は呆れたような視線を向けながらも、エリザベスと仲直りできた事を喜んでくれた。

 

その後、なぜか雷を纏ったリュドシエルが叫びながら後ろ回し蹴りを叩き込んで説教をしてきた事。

 

「?…???」

 

「メリオダス…私たちにもわかりやすく教えてくれ…」

 

二人とも、リュドシエルが雷を纏っていたところから思考が停止した様だ…これが無量空所か…

 

妖精王の森を出た後一年かけて巨人族の里、メガドーザへとたどり着き、巨人族の王ドロールと出会った事。

 

「お前なんで毎回最初から王や王族と出会うんだ?」

 

「さぁ?そう言う星の元に生まれたんじゃねぇか?」

 

デリエリに白けた目を向けられる…そないなこといわはりましてもやな…(エセ)

 

そして巨人族の里の雄大でど迫力な宴に参加して歓迎を受けた事やそこで目にしたドロールの舞のこと。

 

「へぇ…巨人族の宴か…確かに気圧されるほどの迫力がありそうだ…ソレに、噂に聞く巨人族の舞は私も見てみたい。」

 

モンスピートはどうやら巨人族の宴と舞に興味を示している様だ…俺も踊れるし後で見せてやるかな…

 

そして、メガドーザで一年ほど滞在して舞や大地の魔力を教わった事。

 

「…?大地の魔力は巨人族特有の力だろ…なんでメリオダスが使えるんだよ…?」

 

「教わったら出来た、そう言うもんだろ」

 

何でもないようにそう言い放った、デリエリは少し気になる様だが最終的に気にしない事にしたらしい。

 

そして俺にとっては2年前、二人にとっては数秒前だが魔界の穴が東側に出来たのでそれを塞ごうとした時にあった全ての出来事も話した。

 

「ベヒモスが目覚めてたのか…どんな姿だったんだ?」

 

「あの巨獣を殴り倒すって…つくづくデタラメだね…君…」

 

二人には本当に色々話した、他にも煉獄での事や、ベリアルインであったスニークミッション、ジラスと暮らしていた時の生活や旅の途中で見つけた温泉の事、リュドシエルにかました数々のイタズラや旅の途中で立ち寄った村の事など、巨人達に教わったドロールの舞を披露したり、神樹の写真を絵と言い張って見せたり…そうしている内に夜は更けって行った…

 

二人と仲直りが出来た事に心底ホッとするな…

テントの中、隣ではデリエリとモンスピートが人を駄目にするクッションに身体を預けて寝ている。

 

対人関係の憂いも無くなったしもう完璧だ…明日からはマーリンを探さないといけないが…その前に魔神王をもっかいブチのめすかな…ゼルドリスにも事情は説明したいから〜監視の目を潰して先にゼルドリスと作戦を共有するかね…

 

 

 

 

 




ハイ、第13話終わったわけですけどね…
今までで一番長かった…後広げた風呂敷を雑に回収してゴメン!でもこれ回想だから…多少雑でも許して♪

とりあえず、主人公の憂いである対人関係は全てなんとかなったって事でね…ガラン?あぁ…彼はちょっと原作見ても救える気がしなくて…敵役として最高過ぎて改変する気が起きなくてね…

それじゃぁ、また次回。
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