転生×転生=多重転生? 作:匿名の読む専
今回で聖戦は終わらせるし神々もフェードアウトしてもらうつもり
じゃスタート
〜主人公視点〜
「神器よし、魔力よし、エリザベスとマーリンよし!」
「私と姉々がよしってなんだ…メリオダス、お前少しふざけてるだろう…」
「まぁまぁ、緊張して無いのはそんなに悪い事じゃ無いわ?それに大丈夫よ!メリオダスはいざって時はしっかりとしているもの。」
「ふむ…甘やかされるのも慣れてきたら悪くないな…」
ん?エリザベスがズッコケてる…何事…?
「姉々、本当にアレが大丈夫に見えるのか?」
「だ…大丈夫よ…多分…」
俺達はそんな緊張感の無いやり取りをしながら、決戦に望んでいた。
「メリオダス君…君最近エリザベスに甘え過ぎなんじゃないっスか?、そんなんだからいつまで経っても弟扱いが抜けないんスよ」
「ああ、私から見ても、最近のお前は気が抜けている様に感じる…これこらの戦いは本当に大丈夫なのか?」
「そうだぞメリオダス…お前が今から戦いに臨むのはあの魔神王…俺達の父上だ…そんな体たらくで本当に勝てるのか?」
その場に居る皆が口々に心配の言葉を投げかけてくる…いや…何で居るんだよ。
エリザベスとマーリンはともかく、人間意外の各種族の王が集まってるとか…
確かにマーリンは半年で準備が済むって言ってたけどお前らは自分の種族の説得をしなきゃ駄目だろ…お前らこそ大丈夫なのか?
「リュドシエルもそれに奔走してるんじゃ無ぇのか?」
「何を言っている、そんな事数年前にはとっくに終わっている。」
「…へ?どう言う事だ?魔神族の説得が終わった…?いくら何でも早すぎるだろ。」
「いいや…メリオダス、お前があの炎の壁を作った時に全ての種族を助けて回っていただろう?それに、魔神族にも戦うのが嫌いな者達は居る、お前は20年前からそんな者たちの支持を集めていたのだ…表には出ていなかったがな。」
「アタシ達妖精族はそもそも戦いは好きじゃなかったから、メリオダス君程の力の持ち主が聖戦を終わらせるって宣言した時点で皆安心して戦いから手を引いたっスよ〜」
「我々も傭兵としての仕事には誇りを持っていますが…戦争が好きと言う訳ではありません、戦争から逃げる訳でもありませんから、皆聖戦の終結には賛同してくれましたよ。」
「女神族も似たようなものよ…10数年前からずっと聖戦の終結を呼びかけていたのもあって、現実味が出てきた途端に賛同してくれる声が多く集まったわ…それに、女神族もあの炎の壁の時、アナタに助けられた者たちが多く居る…そんな中には魔神族とは言え助けられた恩を返したいって言う者達も居るのよ。」
「と言う事だ、半年かかると言ったのはお前の魔力を閉じ込める神器の作成にかかる時間だ、そして神器は先週完成した。」
「人間の国々の王達はここには居ないが、彼らも聖戦を終わらせる事を話せば二つ返事で賛同してくれた、彼らも聖戦の終結に反対している各種族の者達、反聖戦終結派とでも言うべきか…そのもの達を相手にコチラに残る主戦力と共に戦うと約束してくれた。」
「皆お前に期待しているのだ、メリオダス。」
マーリンにそう言われて、少しだけ気が引き締まった…
皆、この戦いに全てを掛けて臨むんだ…俺も全力を尽くさねぇとな。
そんな事を考えながら、俺はこの場にいる各種族の王達を見回す。
「エリザベス、マーリンの守りと援護は任せる。」
「グロキシニア、ドロール、ゼルドリス…俺達はすぐに帰ってくるが、コッチの事は任せた!」
「ええ!マーリンの事もしっかりと守るし、援護だって任せてちょうだい!」
「ふん…言われるまでもない…反聖戦終結派の排除は今、十戒率いる魔神族が前線で抑えている、デリエリやメラスキュラ、ゴウゼルは後方支援と物資の供給ルートの防御に回っている。」
「アタシ達妖精族は空から人間や戦えない戦士達の事を守ってるっス!」
「我々巨人族は魔神族と協力して、反聖戦終結派を片付けています、怪我人は我々の魔力で作る岩の要塞に匿って居ますよ。」
「ふむ…リュドシエルは女神族を引き連れて反聖戦終結派との戦いに力を貸すと言っていたな…四大天使の内、サリエルとマエルが戦いの前線へ、タルミエルは後方より援護、リュドシエルはデリエリ達と物資の供給ルートを守り、他の女神族は一部が怪我人の治療に後は皆前線に出ているそうだ。」
「全種族の共闘か…なんだか今でも少し信じられねぇな…」
「ええ…本当に、でも夢なんかじゃ無いわ…アナタが掴み取った今が皆をここまで連れてきた…後は私達が魔神王と最高神を討ち取るだけ!」
「うし!じゃあ早速煉獄に行くか…そんでさっさと終わらせてコッチに加勢する!」
そんで、日本人マインドは余り残っていないけど、殺すのは余り気が乗らないから圧倒的な力を見せて降伏させる!
…どうしてもダメそうなら流石に割り切るけど。
「その意気だ…では、煉獄への門を開くぞ…」
そういって、マーリンは門を開いた……魔神王、最高神、今日この日…決着をつけてやる…!!
〜煉獄〜
「数日ぶりだな…煉獄。」
「まさか本当にこの魔境に森林が出来ているとは…」
マーリンが信じられないといった様子でそう呟く。
おーい、エリザベス?どこ見てんだ〜?
「魔神王の位置は特定出来てるんだろ?お前はどこで待機するんだ?」
「ふむ…ここなら姉々が遠隔で結界を張るだけでも十分な防御になるだろう、私はここで待機しておく、神々は四時の方向、数万マイル先に居る…さっさと終わらせて来い。」
信頼が分厚い。
「おう!さっさと終わらせてくるぜ!」
「結界を張るから、そこから出ないようにね?じゃあ行ってくるわ!」
そうして俺とエリザベスは神々の元へと全速力で飛び立った。
〜数分後〜
「メリオダス…よもや貴様がこれ程の脅威と成るとは…やはり生まれた時にその心を消し去っておくべきだった…」
「エリザベス、お前はこの母に牙を剥くと言うのか…愚かな、聖戦の終結を願う愚か者たちよ…審判の時だ…」
「ここで朽ち果てるが良い!!!」
「断る!!」
「ここで朽ち果てるのは貴方達の方よ!!」
神々との戦いが始まった。
まずはエリザベスが先制攻撃を仕掛ける!
「ヨナの受難!!」
光で出来た魚が大きく口を開いて魔神王と最高神を飲み込まんと迫る!!その数実に数千匹、トリリオンダーク程の数は無いが消滅の力を纏わせた攻撃が数千…その凶悪さはトリリオンダーク以上!
「
魔神王は自身と最高神に魔力を発動する、その効果はあらゆる魔力の効果を反転させる…つまり攻撃魔力が回復になる…
だが、足りない…エリザベスの魔力の本当にデタラメな所は消滅の力では無い。
放った魔力を即座に癒しの魔力に切り替える事が出来ると言う所だ、その逆もそう、魔神王に向けられた魔力だけが反転!癒しの力へと変わる…。
結果、魔神王の魔力によって反転した癒しの魔力は圧倒的な攻撃魔力へと変貌した!!
「なんだと!?」
ドドドド!!!
エリザベスの魔力が大地を揺らす…辺りは生命の溢れる地になったが、その中心では魔神王がかなりのダメージを受けて膝を付いている!!
最高神も、消滅の魔力は防ぎようが無かった様で、避けきれなかった分が被弾しており、かなりの力を消耗させた様だ。
…やっぱりデタラメじゃん。
「ヌゥ…この小娘…なんというデタラメな魔力だ…」
「エリザベス!お前は私に本気で逆らうと言うのか!?許さぬぞ…!!」
「俺達は誰の許しも乞わねぇよ!
「(いつの間に!?…しかし、我には物理攻撃は効かない!)」
実はこっそり光の魚に隠れていたのだ!
そこから飛び出し、最高神を先に仕留める為に斬りかかる!
「物理じゃねぇよ!神千斬り、の突き!!」
ズァ!!!
神千斬りを突きの様に放つ。
その威力は技の延長線にあった全ての物質を空間ごと引き裂いて進む。
空間の裂け目は最高神の腹部を貫通して、最高神を固定している…
そう言う使用だったのね…獄炎で裂け目の周りをコーティングしているせいか、裂け目の中を通る事は出来そうにない。
その上この炎は消えないし空間の修復力と拮抗しているので最高神がアクションを起こさない限りはそのまんまだ…数分は稼げるな、欲を言えば仕留めたいが…
「ヌゥウアァ!!!!」
「まぁそりゃ来るよな!クソ親父!!!」
ガキン!!!!!!
俺の神器と魔神王の大剣がぶつかり合う…
その余波で辺りの山々が崩れ、辺り数十マイルが消し飛び、凄まじい風圧が世界を揺らす。
「
エリザベスが地面に向けて2つの光線を放つ、すると地中から光が魔神王の左右に向かって一直線に進む。
どうやら地面も消滅させながら向かっている様だ。
「ふん…どこを狙っている!」
そう言って魔神王は後方へと飛び下がる。
「強いて言うならコンビネーションってヤツだろ?、隙だらけだぜ!BLACKSpire!!」
俺は飛んでくる魔神王の背を地中から伸びる光の方へ蹴り飛ばした。
ジュワ!!
「ヌォォォォ!!!」
悲鳴を上げながらも俺に殴りかかってくる魔神王。
当たるわけが…ッ!?
「メリオダス避けて!!」
「ガッ!!?」
ズドドド!!ガン!!、ガラガラ…!!!
「何度見たと思っている…貴様の魔力に質量を持たせる術…この魔神王に…闇の扱いで勝てるとでも思ったか!」
どうやら、俺のトリリオンダークをパクった挙句に自己流にアレンジしてやがる…質量は俺程じゃ無いが、拳が俺に当たった瞬間闇の制御を指導性を持たせて解き放った…
流石に、魔神王レベルの相手だとただの暴発でもまるで鉄のビルが超高速で飛んできたみたいだ。
そんなん食らったこと無いけど…
「かなりふっ飛ばされたな…ここから狙撃してみるか。」
手頃な石を拾い、ヘルブレイズを纏わせる。
煉獄の石だ…ただの石ころでも2秒は持つだろ、そんだけあれば加速と衝撃波だけでも結構威力出る!
けど少し物足りないな…せっかくなら掌から離れた瞬間に魔神王がやって見せた闇の炸裂を乗せてみるか。
「そら!!」
パンッ!!!!!
投げた石は一瞬もかからずに燃え尽きた(※石は石)が、その勢いは超音速に達する、太陽と見紛うほどの熱量を纏う衝撃波が魔神王を襲う!
「何!?」
魔神王に衝撃波が直撃する寸前、最高神空間の裂け目の固定から抜け出し、凄まじい速度で魔神王を庇い衝撃波を避ける。
ズガ!……〜〜〜〜!!
音として聴こえない程の衝撃が遠方より響く…
「雷光の一歩」
「マジか…!?」
「早い…!?」
俺とエリザベスは最高神の余りの速さに驚いていた。
あの巨体で俺でも目で追うのがやっとな速度を叩き出すとは思わんて…超音速の投石より速い全長100mちょいの存在ってなんだろう…?
「エリザベス危ねえ!!」
「キャア!?」
最高神は恐らく雷の様な速さでエリザベスに拳を振るう。
間に合うか…ッ!?
「セーフッ!!」
「クッ…邪魔をするな!!」
「お前らの邪魔なら幾らでもしてやるよ!エリザベスには指一本だって触れさせねぇ…!」
「〜ッ!…はぁ、ありがとうメリオダス…助かったわ…、さっきの傷を癒すわね、健やかなれ!」
本当にギリッギリだが、エリザベスをかっさらう事が出来た…お姫様抱っこでは無いので負担はかかるだろうが、そこは勘弁してくれ。
これでどっちも本来の半分以下の力だってんだから…流石にとんでもねぇな…。
そう、魔神王と最高神は戒禁や恩寵を回収していない故に、煉獄で蓄えていた魔力こそ全開に近いがどちらも力は半分、最高神に至ってはあの時俺に差し向けたヤツは4分の1、煉獄にもう半分が居るわけじゃ無いので4分の1のまま。
そんで戒禁と恩寵は既に俺達が消し飛ばしている。
「ここまで減ってりゃ有利に戦えるはずなんだけどな…」
現在の神々の闘級は推定だが、ここで蓄えた分抜いても、
…魔神王、300万、最高神、180万ってところかね…
魔力の反則度合いをと溜まってる力を含めたらどちらも数倍はいってそうだ。
そろそろ使うかね…
「お遊びは終いだ…!」
そう、+では無く×だ、今まではただ上乗せして雑に強化するだけだったが、煉獄でのヘルブレイズの修行、足りない所を埋め合わせて行くと言う発想はおよそあらゆる魔力の効果と効率を跳ね上げた。
種族の特徴反映は1つだけだ…、確かに数値上は全て使ったほうが強いが、強敵との戦いにおいては他種族の特徴は身体に馴染まず逆に邪魔になる上選択肢が多すぎるから思考にノイズが生まれる、今は巨人族の特徴でシンプルにフィジカルを上げるのが最適解かな。
「ハァ!!」
ズドン!!
魔神王が俺に大して剣を振るうが、その下を掻い潜り、剣を隠れ蓑にしてロストヴェインの力で分身を一体作り出す。
ガンッ!!
「グガ!?」
その分身に先に魔神王の顎へと膝を入れさせてヤツが上を向いた瞬間
「圧縮した闇を拳に纏わせる…まだ余り使い慣れねえけど、結構いい線行くだろ?」
「!…メリオダス…貴様我の技を盗みおったな!!」
元は俺のじゃい。
先程の魔神王が使った技を試してみる、思ったより使い心地良いな…重さは無いのに凄まじい質量を感じる…魔神王の使い方が一番効果的だな…コレは。
「BLACKIMPACT!!」
魔神王の顔面を真っ直ぐ殴り下ろす。
今度は地面に向けて殴ったので下手に遠くまで飛ばす心配は無い。
ドォン!!!!!〜〜〜〜!
…最高神がなんか不意打ちしに来てるな…フルカウンターだと上に居るエリザベスも巻き添え食らいかねないし、収束した闇の衝撃波でぶち破るか…
「光の柱!!」
「見えてんだよ!!
ヴォッ!!
「くっ…」
即興で考えた技名だけど中々そのまんまなネーミング…
気に入ったね…拳から放たれる闇の衝撃波が最高神の放つ光の柱とぶつかり合う、結果はコチラの圧勝、天から降ってきた光を穿ってそのまま雲の上まで飛んでいく闇の衝撃波、最高神はギリギリ回避した様だが。
「
そこに気を取られた最高神の隙をエリザベスは見逃さない、すかさず消滅の魔力で出来た竜巻を叩き込む!
「エリザベス!!貴様!!この母を本気で滅ぼそうと言うのか!?」
最高神は消滅の竜巻に巻き込まれながらも、エリザベスへと怨嗟の声を上げる。
それを助けようと最高神に向けて手を伸ばす魔神王に渾身の一撃を食らわせる!!
「
パン!!ヒュドォ!!!
獄炎と闇を極限まで圧縮、ついでに足の後ろ側で闇を暴発させて勢いを付け足した蹴りを魔神王に叩きつける、
蹴りが入った瞬間!指導性を持たせて制御を解き放つ!!
魔神王は遥か上空まで吹き飛び、最高神と共に竜巻に巻き込まれる。
種族の特徴を妖精族に切り替えて魔力を高める。
「貴様らは本気で聖戦を終わらせるつもりか!?この世界にとって聖戦は必要な事なのだぞ!?それを終わらせる事の罪深さが分かっているのか!!」
「テメェらもう散々君臨しただろ…テメェら神々はこの世界にとっては必要かもしれねえ…だが!テメェらがこの世に存在する限り!戦いは終わらねえ!」
「この世界を維持するためには必要な犠牲だ!!」
「流れる血も!憎しみも!全部の始まりは貴方達だった…私達の地獄は貴方達の作り上げる世界よ!私達は安寧と笑顔に彩られた明日を手に入れる為に此処に居る、それが大罪と言うのなら…幾らでも償うわ…」
「だからここで滅びやがれ!!」
エリザベスの全力の消滅の魔力に俺の闇の魔力を編み込む。
ベースはエリザベスの力だがその力を俺の魔力が内側から加速的に膨れ上がらせる…
その力は煉獄を破壊し尽くして余りあるだろう。
方向を精密に決めて放つのは不可能、だから俺の拳に纏わせる!!
そして足の裏で闇を炸裂させ、凄まじい勢いで飛び上がった。
「「合技!サウロンの滅び!!」」
「
どうやらマーリンが少し手助けしてくれた様だ、俺達の無理矢理埋めて繋ぎ合わせた様な魔力を完璧に纏めてくれた。
しかも魔神王と最高神の魔力を解除してくれたらしい、かなりシビアなタイミングだが、これなら直撃させるのは問題い無さそうだ!
「ウォォォォリャァァァ!!!!!」
「チィ…
「アブソリュートキャンセル!」
「貴様は!?…ベリアルインの娘ェェェ!!!」
「しぶとい、神々等と名乗るならせめて散り際だけでも潔くしろ。」
「グゥアアアアァァァ…!!!!」
「メリオダス!貴様さえ…貴様さえ居なければァァァァ!!!」
俺達の全力の拳が神々に炸裂した!その衝撃は音が聴こえなくなるほどの威力を叩き出す。
〜〜〜〜〜!!!!!!!!!〜〜〜〜!!!!!!!!!!
「俺がいなくたって、いつかはこうなったさ…戦争が続く限り!それを終わらせようとする奴らは必ず現れる…あばよ、親父…」
次の瞬間、一瞬だけ…魔神王が心に語りかけてきた。
「後悔する事になるぞ…メリオダス、光と闇の時代が終わり…訪れるのは…わかるな…?」
「…臨むところだ。」
…………………………………
神々の肉体は再び滅び…そこにはやはり、光を閉じ込めた様なひし形の物体と、禍々しい球体が落ちていた。
「さぁ、仕上げだ…メリオダス、魔神王と最高神の力の核を砕け。」
マーリンにそう急かされると共に、俺の魔力を閉じ込めたグローブの様な神器が渡される。
「分かってるよ…」
今回は思考が乱れたりやっちゃ駄目な気がする訳でもない…と言うか世界自体からもう好きにしてくれと言わんばかりの念を感じる…今回はコレ壊しても呪われたりはしなさそうだ。
俺の力量が世界の干渉出来る限界を超えたからかな…多分世界が人間(魔神族だけど)に干渉するのはかなりシビアな条件がいるんだろ…そんで前回も今回もそれを満たしてるのは俺だけ、でもその俺がどうしようも無いから諦めたって感じだな…そんなニュアンスの念だった。
………世界の念ってなんだろう…?まぁ良いや。
「クソ親父、お前の言う通り、これからどんな時代が訪れようとも、俺達と、俺達の意思を継ぐ奴らが抗い続けてやるよ!それが答えだ!…ハァ!!」
神々の力の核を握りつぶし、グローブの魔力を放出させて砕く。
こうして、魔神王は完全に滅びた…最高神も残りは4分の1だ、それは現実に居る全戦力が反聖戦終結派を率いる原初の魔神と共に相手をしている事だろう。
「ハァ…ひとまずはコレでほぼ終わりかな…」
原作含めて。
「まだ表も残っているだろう…だがまぁ、お前も姉々も流石に疲れているだろう、特に姉々は神々に攻撃を通す為に随分派手に魔力を消費している、残りは3割無い位だろう。」
いや…エリザベスの魔力量で3割は世界屈指だと思うけど…まぁお互いに消耗が激しいのは事実。
何気に動物以外を殺したの始めてだし、精神的にも少し来るモノがある…初めて殺意を持って殺した相手が父親で神って…どこの神話の英雄ですかね…?
はぁ…じゃあここはマーリンのお言葉に甘えて休ませてもらうかな…。
煉獄からの帰り道はマーリンが開いてくれるらしい。
コイツホントに何でもありだな…
「やっぱりお前反則だろ…」
「ん?メリオダスはここで休んで行くのか?では我々は先に帰っているぞ。」
「あー待った待った、悪かったよ…いつも助けられております…」
「よろしい。」
「…フッ、フフフッ…アハハ!…おかしいわ…!こんな偉業を成した後なのに、二人はいつも通りなのね…なんだか、落ち込んでいた気分もどこかへ言ってしまったわ!」
エリザベスがどこか吹っ切れた様な表情で笑う。
…まぁ、そうだよな…戦争を終わらせるためとは言え、俺達にとっては親殺し…特に、エリザベスは俺と違って自分にとっての親は最高神ただ一人だったもんな…
「…そっか!じゃあ、もっと賑やかにするためにも!さっさと残りの戦いを終わらせちまおうか!」
「ウフフッ…ええ…そうね!」
「ふむ、では現世に帰った後はすぐに出るのか?」
流石に休みたい…
「マーリンーなんかいい感じにパパッと終わらせてくれよ〜…」
「メリオダスったら…さっきはあんなにカッコ良かったのに…今はぐでぐでね…」
「なっはっは、メリハリつけてんだよ、ずっとカッコいいままだとモテすぎちまうからな!」
「納得だな…」
「そうね…」
アレ?笑う所なのになんか恐ろしい物を見た様な視線が…
ええい、この話は終わりだ!さっさと現世に戻って戦争を終わらせてやる!
「んじゃ、門を開いてくれ!マーリン。」
「フッ、お安い御用だ、メリオダス、あぁ…私と姉々は少しやる事があるので、先に帰っておいてくれ。」
「やること…?」
少し微笑んだ様な表情のままキョトンとしてるぞ…エリザベス。
「怪しい…」
「さっさと行け。」
辛辣じゃ無い?行くけど。
そうして、マーリンに蹴り出されて俺は現世に戻った…のだが…
なんかデカい馬?の足に踏まれかけた。
「アブね!?えっちょ、ここ戦場のド真ん中じゃねぇか!?」
「お前は!?メリオダス!おのれ魔神王様をどうした!!」
しかも原初の魔神の目の前…アイツ覚えてろよ…
とりあえず此処に居る味方全員の傷を癒す。
その為には女神族に種族を変えるのが一番手っ取り早い。
「とりあえず此処に居る奴らの回復からだな…あんまり見せたくねぇけど、コレが真の魔力って言い張れば良い話だろ!」
そう言いながら女神族の特徴である白い羽が現れる。
目の紋様は出ないんだよな〜まぁ、俺のコレ最高神由来じゃ無いからだろうけど。
そうして姿を変えると、周りにいた敵も味方も皆目が飛び出るほどに驚いていた。
「メリオダスゥゥ!!!貴様!種族すらも魔神ではなくなったかァ!!この裏切り者がァァァ!!」
なんかやかましい一般魔神族が来ちゃった…闘級7500位か…
「
凄まじい光が戦場を覆う…しまった…俺の魔力で小さい技使うとこうなるのか…眩しすぎる…
「馬鹿な…いや…だがアレは確かに女神族の光…どう言う事です…メリオダス?」
近くに居たドロールが目をしばしばさせながらそう声を掛けてくる。
ゴメンね…ドロール…次からは気をつけるよ。
「俺の魔力だよ、種族を自由に変えられる…条件はいるけどな」
思ったよりスルッと言葉が出てきた…しかも大根役者のおかげで心読まれても嘘判定にならないし。
「その様な力が…」
「ま、そんな事よりもまずは傷を癒そう!」
そう言って、俺は癒しの魔力を地面に張り巡らせ、敵陣営には結界を張る。
「クジャタの守護。」
地面に溶け込んだ魔力が触れている戦場の味方が一気に回復する。
この光景を見て戦意を無くしたやつはそこまで聖戦を続けたいわけじゃ無い奴らだろう。
「聞け!!魔神王は既に討ち取った!最高神はまだ少し残っているがヤツを滅ぼすのも時間の問題…ここが最期の分岐点だ!今降伏するなら命は取らせないし、不自由な暮らしを強いることも無いと約束する!!」
各種族の王達を見回すと皆首を縦に振っている。
それぞれ突然の事で驚きはあるが納得はしている様だ。
俺は結界から一人身を出して反聖戦終結派の前に立つ。
「だが、まだ戦い足りないのならば…俺が最期まで付き合ってやるよ!死にたいヤツはかかってこい!!」
「メリオダスゥゥ!!!獄炎極!!!」
「仕方ねぇな…カウンターバニッシュ!!」
キィン!!
「ヌゥ!?」
「マウイの釣り針!」
ピシュ!
細い糸の様な光が原初の魔神にまとわりつく。
それを思いっ切り引っ張ってぶん回す、糸には常に光の魔力を流してるので、かなりの大ダメージだ…そして、原初の魔神を思いっ切り空へとぶん投げる!
「ガッ!グッ…ゥグァァァァ!!?」
カッ!!!
空には昼時でも眩く輝く星が現れた。
原初の魔神は全身黒焦げになりながらも息はまだあった。
「最後にもう一度聞くぜ…降伏する気はあるかよ…」
「ハァ…!ハァ…!…分かりきったことを!」
そう言いながら、俺を殴りつけようとする原初の魔神。
「そうかよ…残念だ…」
ズドン!!!
原初の魔神が倒れ、反聖戦終結派の約七割は戦意を失った…
残りの三割は全力で抵抗を続けたが、圧倒的な戦力差に押しつぶされ…そうして聖戦終結は成された。
〜元スティグマ本拠地〜
聖戦の終結を祝って全種族が集まり、宴会を開いていた。近くを見れば妖精や人間が肩を組んで歌っていたり、魔神族と巨人族が力比べをしている様が目に映る。
女神族はやはり魔神族とはまだ余り相容れない様だが、それでも細々とした交流が見える。
俺は少し離れた所からそれを眺めて、一人酒を楽しんでいた。
「ホント…ままならねぇ事ばっかしだ…」
殺し殺され憎み憎まれて…でも、それもこれも全て飲まなきゃ明日生きて見る景色すら地獄に成るんだ…俺達が今見てる恐ろしい
だってそうしないと…その恐ろしい
「少し逃げただけでも…前に進めなくなる人間だって居るもんだ…真面目な奴らはきっと皆がそう、なら真面目じゃ無い奴等は逃げても戻れるのかな?」
もしもそうなら…俺もほんの少しだけ…逃げたいよ…
俺は不真面目だし…大事なこともギリギリになって慌てて始める様な人間だった…逃げ道を探して帰り道を見つけ出すのが少しだけ長続きしていただけだ…でもこの世界では逃げ道なんて無かった…だって前に進む道以外は全て、
だから行かなくちゃならないのさ…前ってやつがある事を信じて進むんだ…。
「なんて…センチな心の中も抽象的な言葉で繕ってんだから…ロクでも無ぇや…ニシシ…」
やはり、何かを吐き出す時は一人が良い。
一人なら、どうにもならない事をウジウジと吐き出しても誰にも咎められることは無い。
きっと誰かに聞かれたら情けないと呆れられるか…はたまた傲慢だと叱られるか…あるいは同情や慰めの言葉を掛けられるのかもな…
人には発破をかけられたくない時もあるもんさ…昔から…人間の時からずっと…そうだった。
心の底に澱が溜まる度に一人になるんだ…心の痛みは一人ボッチでは埋められないけど、一人にならないと弱い自分が上手く泣いてくれないから。
だから俺は辛い時には一人になる、一人になって、弱い自分が満足するまで泣かせてやるのさ…そうして全てを吐ききったら…次は心を癒すんだ…賑やかな場所へ行って今日笑えない奴の分も笑って…泣いて…そうしたらきっと…強がりな俺は俺の事を少しだけ許してくれるから。
「今日はめでたい日だ…これからの未来に、乾杯。」
ここはブリタニア、人と人ならざるものが分かたれていない混沌の地、されども此処に住まう全ての種族は今日をこの場で生き続ける、明日の希望を得るために…昨日までの絶望を継がない為に…この美しい世界に…この最高な人生に…乾杯。
因みにこの後、メリオダスは初めての二日酔を経験した。
梅雨は嫌ですね…この前台風来た時はホントに面倒すぎて外出たくなかったもん。
はい、じゃあ16話終わり、また次回〜