第3話を…始めたくない!…ハイ、嘘です、始めさせていただきます。
自己満足には苦労が付きまとう事もあるんですねぇ…やだやだ。
ちょっとした小話なんですけど主人公は前回、南雲先生の記憶をコピーしていません、なので南雲龍之介=南姉弟と言う事は知りません。
何故かと言えばそら主人公は網代慎平でもあるからです。
南雲先生リスペクトとかもあるにはありますが万が一にも次の小説のネタや展開を見てしまったら自爆でネタバレ食らうことになる、それが嫌だからと言う理由が大半だったり…その作品を本当に楽しみにしてるファンであるが故の選択ですかね?
まぁ、作者が網代慎平の影が味方だとしたらなりふり構ってる内はこうするやろな〜って思ってるだけですけど。
このサマータイムレンダ編は全体の展開を変えるのはなるべく控えるつもりですけど細々とした所は変えていくつもりではあります。
じゃ、第3話スタート〜
〜主人公視点〜
………………
7月22日
日都ヶ島海岸沿いのビーチ
俺と潮は、網代慎平のループによって24日から今日、この日に戻ってきた…のだと思う。
「「………………?」」
「ここは…?砂浜…ビーチ?私はさっきまで夏祭りの境内で…!?澪!?そうや慎平と澪は!?あの後どうなったんや!?慎平!」
潮は少し前回の時間の記憶が曖昧だった様だが、すぐに思い出した様だ。
やはり…この潮は24日の…だが、ループしてる最中に見たあの潮やないな…まぁ、一応状況説明と俺の正体についても話しといた方がええか…
「慎平!!…そう言えばループがどうこうって影の中で聞こえてたけど…コレがそのループなんか?…って事は窓や朱鷺子や島の皆はまだ生きとるんか!?」
潮は俺の肩を掴んで力いっぱい揺すってくる。
「うしッ、潮!説明はする、からっ!揺らすのやめんかい!」
「あ…ゴメン」
「あのなぁ…お前も影なんやから…普通の人間にやってたら死んでるぞ…この揺らし方…」
「お前も?…ッ!?」
シュ!
潮はいきなり俺目掛けてキレの良い右ストレートを放つ。
「ぉ危な!何すんねん!いきなり!」
「お前…慎平の影か!?あの四本腕なんやろ!!よくも朱鷺子と窓と澪を!島の皆を殺したな!!」
凄く誤解されたらしい…いや、よくよく考えれば誤解される要素しか無かったな…そもそも潮にとっての慎平の影があの四本腕やからあれが三人目の本当の意味での偽物やったとか考えもしてへんやろうし…。
コイツが喧嘩慣れして無くて良かった…いやしててもこの程度やったら全然対処出来るか…闘級抑えてても頑丈さと反射神経や動体視力が落ちる訳や無いし。
…そう思うと影になった事の利点が無さすぎるな…弱点増えた代わりに狭いとこ入れる様になったて使い道無いやろ。
って、また思考が脱線した…今は潮の誤解を解くんと現状の説明が最優先やな…
「落ち着け潮、確かに俺は慎平の影やけどお前が言ってる奴やないし前回のループで島民や澪達を殺したんは俺やない、四本腕はと俺は別人や」
「ハァ!?…せやったら証拠見してみろや!私は騙されへんで!」
口頭で説明すると時間が掛かるし…頭に直接送ればええやろ。
「手ぇ出し」
「…何する気や?」
「ええから!」
そう言うと潮は疑り深い表情でゆっくりと左手を差し出した。
…隠してるつもりやろけど右手を固めて引き絞ってんのもろ見えてるんよな…
そう思いつつ、慎平(影)は自分が産まれてからの事と網代慎平のループの記憶と1部思考を見せた。*1
そして記憶を見せ終わった後、潮は…
「これは…え?慎平って三人居るん?ってかこんな事出来るんやな…影の気配とか免疫とか…色々知らん事あるけど…まぁ信じたる!」
凄くあっさり信じた。
「早ない?信じんの…もっとこう…疑われるもんやと…この記憶が本物かとか…」
「私も見た光景やったし嘘や無いやん…疑って欲しかったんか?」
「いや…そうゆう事や無いけど…」
「細かい事は良いんや!要はアンタが島の人を守ろうとしてたって事が分かれば十分信じるに値する!私はそう思うで?」
潮はあっけらかんとそう言いきった。
なんて言うか…いやまぁ潮がこう言う性格やったのは分かっとったけど改めて見たらこんな感じなんやな…人が良いと言うか…なんというか。
「そんで?これからどうするん、このままやったらまたああなるんやろ…なんとか止めやんと!慎平は慎平と合流して協力しようとしてるんやろ?せやったらこれから慎平の事探すん?」
「せやけど…ややこしいな…」
「あぁ…名前か」
「そや、別の呼び名考えよか」
「ん〜…影慎平?」
「まんますぎるやろ…駄目とは言わんけどもうちょいなんか考えん?」
「別のって…ほなアンタはなんか思いつくん?」
「…
「なんか話長いしそれらしい理由つけとるのに自信無さげっていうか自分がそうだって確信しきれてない所がウザい、影慎平にしとき!」
「おま…ッ!理不尽やろ!ウザいてなんや!しかも結構考えて出した名前をウザいから却下って…!?」
「やかましいわ!それを名乗りたいならそうありたいと願う、なんて煮えきらん事言わずにそうだって言える様になってから言え!」
「お前さては自分の考えた安直なのよりなんか良さそうな名前や思て悔しなったんやろ!だから自分の考えた名前つけたがるんやな…!?」
「そっ……そんな事…無いわ…」
ある感じの間と声しとるやん…
「…ハァ…解ったよ…影慎平でええわ、でも最初は絶対に影人って名乗ったる…!」
「ハッ!お前は完全に慎平の姿や!皆慎平以外の名前がしっくり来なくて影慎平って呼んどる姿が目に浮かぶわ」
「グッ…まともな事を…確かにそんな気がするぞ…俺は諦めないからな…!」
……何の話をしてるんだろう…?
「…話が脱線した…これからの事さっさと決めよ…」
「せやな、取り敢えず私は慎平に会いに行く!、影慎平はどうするつもりなん?」
「…俺も網代慎平と合流しよう、俺等がループに着いてきとるとは想像もしてへんやろから…これも共有しとかんと…原理とかは一切分からんけど」
「そんな事言うたら慎平のループだって何がどうして起きてるんか全く分からんやん、まぁ気にせんでええやろ!」
「お前は悩みなんか無さそうでええなあ…」
「どうゆう意味や!?」
「他意は無いって、そんな気にしな、そや、網代慎平に会いに行くならこの時間恐らく俺は葬儀場やしその他も一人になるタイミングは少ない、それに外で姿見せると下手したら影に姿見られてるまうし…俺等は影の気配を出してへんみたいやから隠れながら小舟家で待機しとけば確実に且つ安全に合流出来るって」
「…まぁ気にせんといたる…影慎平の案でもええけど、私が影の気配せえへんってどう言う事?」
「そのまんまの意味、お前からは人としての感覚では影って分かるけど影としての同族の存在を感知する機能にはあんまり引っ掛からんのや、やから影達にはお前の位置情報が分からん。」
「へ〜…って事は私影視点では透明人間って事か!?」
「いや…視認出来る位近づいてたら気配位は分かる…まぁ南雲先生がお前の気配を影と確信してたんは良く分からんけど」*2
「…?良う分からんけど私は大丈夫って事やな!…?あれ?ほな影慎平は?」
「俺は俺で良く分からんな…でも感知されないって所はお前とおんなじ位や、遠距離からの干渉や存在の感知はされないから近づかれん限り影達に気取られることは無いし影の中に潜ってたら近付かれても気づかれへんのや」
「ズルいな〜…!」
「お前が言えたことちゃうやろ」
そんな風に、俺は潮と駄弁ったり状態の整理や説明をしながら砂浜を歩き、網代慎平の家である小舟家へと向うのであった。
………………………
7月22日、夕方。
俺と潮は今、小舟家の中、台所の影に潜って隠れていた…なぜ台所かと聞かれたら此処が一番隠れる場所が多いからだ。
『いや〜改めて便利やな〜影、此処に来る時も潜っとったら外の暑さとか全然感じひんかったし。』
『確かにな…このテレパシーもどきも影に潜りながら話せたりするから影同士なら隠密行動の時凄く便利やな』
『影同士やなくても便利やろ、例えば私は慎平の影に隠れながら慎平と話せるゆう事は私が歩かんでも慎平が行きたいとこ連れて行ってくれる、そんで私は汗かかずに済むって事やし』
『なんでここで真っ先に思いつくんが網代慎平タクシー化なん…ってかなんも文句言わんと素直にやるって確信してるとこが腹立つ…自分で歩け言われて放り出されんのがオチや』
『残念でした〜!私が出て来んかったら慎平は引きずり出したり出来ません〜』
『ヘッ…自分の影踏みつけられて痛いめ見るのが容易に想像出来るわ』
『慎平はそんな事せえへんし!…せえへん…よな…?』
『なんでそこで疑問を持つんや!冗談や…俺は文句は言うても手は出さんよ…』
『やんな!知っとったで〜?』
『…調子のええやっちゃなぁ…って!?澪…あ〜指切ってるやん…包丁の持ち方も危ないし…あ〜今すぐ出て包丁奪ってまいたい…』
『アカンで!気持は分かるけど…それ紛らわす為にこんな話しとったんやろ…私かてホンマは今すぐ出て澪の指手当してあげたいわ…』
『そもそもなんでこの子は傷を放置したまま料理してんの?絆創膏張ればええのに…』
『集中しすぎて気づいてへんな…あぁ…!?玉ねぎが目に!?』
『なんでお前の目に染みとんねん!?』
『分からん!?なんか目の奥に来たんや!』
『だ〜もう!目が痛いのは分かったから影を動かすな!澪は玉ねぎ切るために下向いとんのやから気づかれるや…ホントに目が痛い…!?』
『ほれ見ぃ!染みたやろがい!アィタタタ…涙出る…』
『ホンマに染みるんやな…涙出すならコッソリ出しとき…せやないと目に染みたまんまやから…鼻の粘膜に来るクセに涙で流れるんもよお分からんけど…』
『何の話やねん…ってかこの玉ねぎ染みすぎやろ…商品名染みる玉ねぎなんちゃうか…』
『可能性あるかも…』
『あ…やっと指切っとることに気づいて絆創膏張りに行った…自覚すると急に痛くなんねんな…』
『それはいい事やけど玉ねぎの余波がまだ…!?どんだけ染みるんや…もう切ってないのに未だに目に来るやと…!?』
そうして俺達が台所の影で澪の料理にハラハラしながら玉ねぎに蹂躙されていた時、網代慎平が小舟家へと帰って来た。
「ただいま〜、ゴメン澪、遅なっ…た…」
『『おおう…タイミング悪ぅ…』』
慎平が小舟家のリビングに入ると、そこには澪が少し血のついた包丁を持ち、目にハイライトが無い状態で涙を流しながら網代慎平を迎えた。
「おかえり、慎ちゃん」
『『怖っ…』』
『いや真相は可愛いんやけどビジュアルが奇跡的に怖い…!つかなんで皮むきすんのに包丁離さんのや…』
『嘘でしょ…私の妹こんなに間が悪いの…!?こんなに健気なのに…玉ねぎ関係ないけど泣きたい…』
目にハイライトが無いのは澪の涙で歪んだ顔を見せたくないと言う思いから成る精一杯の見栄で目をかっ開いているが故の事なのだが…それが逆に異様さを増す原因になっている。
潮も驚きとショックで何故か標準語になる始末…あ、慎平が後ずさって扉に背中ぶつけてる…。
『冷や汗吹き出しとるやん…慎平…』
『少なくともお前の思っとる事とはちゃうのに気づいたって…澪は健気なだけやから…』*3*4
聞こえていないと知りつつも思わずそう叫んでしまいそうな気持を抑えながら見守る。
「染みるんよ〜!何なん?この玉ねぎ!めっちゃ目に来んの〜!うう…」
あ、涙が決壊した。
「え?」
「もう私!何も見えやん〜!」
「何?お前料理してんの?」
「〜見たら分かるやろ?、何か玉ねぎと、冷蔵庫に鶏肉あったから炒めよ思って…」
澪はそう言いながら少し危なっかしい手つきで新しい玉ねぎを切ろうとするのを、慎平は慌てて止める。
「あぁ!こら危ない!」
(おかしい…今まで澪が料理するなんて展開は一度も無かったのに…)
慎平はなるべく今までのループに沿って動きたい、しかし澪が料理をすると言う今までのループでは無かった事が起きたことに疑問を感じている。
「なんでこんな…?」
「慎ちゃん…今朝から体調悪そうやん…せやから、その…私が…何か作れたらなって…」
『私の妹がこんなにも可愛い…!?』
「!…そっか、ありがとう…でも後は任しとけ!危なっかしいて見てられやんわ…心配すんな!俺もう元気やから」
慎平はどこか嬉しそうに笑いながら平気な顔を作り、自然な仕草で澪から包丁を奪い取る。
『なんてさりげない仕草や…!さらっとボディタッチ等とか言うラブコメ展開が現実にあるなんて…慎平!アンタ島出てから何人落として来たんや…!?』
『あ、澪が走り去って行った…あれは惚れてる顔してるな…あれ絶対顔洗ってくる(顔暑いから冷やしてくる)やん…』
『解像度高!』
二人は影からの野次馬でテンション爆上がりしていた。
一方慎平はかなり肝を冷やし、それどころでは無かった様だ。
(良かった…澪は影じゃ無い…それにこれはまだ、カレーに方向転換出来る…可愛いとこあるなぁ…アイツ…)
慎平はほっと一安心した所で、それはそれとして状態は余り良くない事を思い出す
(じゃ無いだろ俺!異なる展開はマズイんだって…ぅあぁそうだった…俺のせいで澪の行動が既に変化してしまってる…)
料理をしながら、慎平はこれからの事と前回の事を照らし合わせて、どうにか同じ展開に持っていこうと思考を巡らせ続ける。
(俺はカレーを作る、それが今までと同じ行動だからな…!…まぁ、外に南雲先生達が武装待機してる時点で、今までとは全く違うんだけど…影を殺す為以外の行動はなるべく変えない様にする、内容を変えたら人の行動に変化が生まれ、それが連鎖し、俺が見てきた未来が役に立たなくなる…ん?)
思考を巡らせる内に玉ねぎを切り終え、次はフライパンで切った玉ねぎを炒めようとしたタイミングで、大きな腹の音がリビングに響く。
グ〜…
「おいおい澪…凄い凄い腹の虫やな、そんなにお腹空いてんの…か?」
「うん…」
『なっ…何やっとんねん潮〜!?』
慎平が後ろを振り向くと、そこには潮が居た。
『嘘やろ…お前…いくらお腹空いたからてそんな…アカン…聞こえてへんわコイツ……』
潮は影慎平からのテレパシーもどきに一切反応しなかった…どうやらカレーに脳をやられたらしい。
『アイツ…カレーに頭やられてしもた…でも俺も腹減ったし…もう一人出たら変わらんか…俺も出よ』
「ぅわはぁ〜…もしかして今晩カレー?慎平のカレー?」
「…?…ッ!?潮!?」
「またか〜…もー、オバケでも見た様な顔して」
「実際オバケみたいなもんやろ俺ら、後小声で話しや…」
「そか?…小声な!分かった!」
「器用やな…小声で叫ぶて」
「俺の影まで…!?お前らが出てくんのは24日のはずやろ!?」
「知ってる…って事はホンマに影慎平の言うた通り…ループしとるんやな…24日に起きた事も覚えてるん?ほら、真っ黒い〜影みたいな化物に皆飲み込まれて消えてまう事も…」
「お前実は信じてなかったんかい…実際にループに引っ付いて来たクセに」
「やかましいわ!信じとるけどそれはそれとして信じられへん気持もあるんや!」
「ま…待てよ…お前ら…まさかお前らも…あの夏祭りから来たんか…!?」
「おう!そう言う事や!」
「この島に来てからのお前の記憶は一応見せとるから、説明の手間は省けるで」
「おま…いや…良い、合理的な判断ではあるし…」
「澪に対してセクハラ三昧な事は許さんけどな!」*5
「思考とかは一切見せてないからな〜」
「お前さては悪意あるやろ!?そうやと言え!」*6
そんなやり取りをしている内に、澪が戻って来そうだ…
影慎平は素早く影に隠れた。
「え…何その特殊能力…」
(いや…そう言えばしおりちゃんの影も似たような事してたな…)
『潮何やってるんや!?』
『ヤバい!何かテンパりすぎて影のなり方忘れてしもた!?』
『アホ〜!!じゃあ身を屈めろ!とにかく澪に見つかるな!!』
(これは!?頭の中に二人の声が直接響く…?)
潮は咄嗟に姿勢を低くして澪の視界から逃れる。
『アンタもテンパってるやんか!テレパシーっぽいの慎平にも繋がってるし!』
『違います〜!わざと繋げただけです〜!よしんばテンパってた結果として聞かれてるならそれは俺がミスったんや無くて傍受されとるだけやわ!』
(人の頭の中にしょうもない喧嘩を垂れ流すな!)
「はぁ〜…水で洗ろたらちょっとマシになった…あぁ!」
ビクッ…*7
「な…なに?」
「もしや…この匂いはカレー!?」
『『(ほっ)』』
「っ正解…」
「あう〜…その手があったか〜」
グ〜*8
『「!?!?」』
「慎ちゃん、めっちゃお腹なった!お姉ちゃんみたい!…良かった〜お腹空くんなら元気やね…」
「ま…まあな…」
(落ち着け…落ち着け〜…カレーの手順を俯瞰して落ち着け…!)
『何その特殊な落ち着き方』
『慎平の精神安定方って何かキ…いや、まあ個性的でええんとちゃう?』
(やかましいわ影どもが!人の思考勝手に傍受しとんちゃうぞ!後潮は頼むから大人しくしとけよ…!?)
(クッソ…かなりマズイぞ…この状況…南雲先生〜…異なる展開ってレベルじゃありません…)*9
『どうせその内変わるんやから細かい事気にせんとき、そもそも私らが居る時点で修正は無理やろ』
『そ、やからお前がやるべき事は全てを同じ展開に近づける事や無うてどうすれば同じ展開になるか、もしくはならないかを考えて誘導する事や、無限にある答えの内一つでも分かっとるならそこからは有限、俺らならどうとでもなる。』
(そういう事はこの状況を打破してから言え!ちょっと待ってろよ…作はある!)
慎平はこの緊迫した状況の中でも冷静に対処方法を計算し、その答えを弾き出していた。
(そろそろアランが帰ってくる…そしたら同じタイミングで二人がリビングから出るはず…!そこのタイミングは俺の影も知っとるやろ、澪とアランが完全にドアの前から見えんくなった時に出なアカン…俺の影が隠れながら先行、潮は俺の影の指示に従って俺の部屋に入れ!頼むぞ…!)
『任しとき!あ、カレーは私の分も頂戴な!』*10
『グー、あ、俺のも頼んだ』*11
(ホンマ状況分かってんのかコイツら…!?てかそんな事も出来んのかこのテレパシー…)
………………………
十数分後。
「よし完成!」
(二人は無事に見つからずに行けたみたいやし、後は机に2人分運んで…上で食べる言うたら行けるか…?3人分はちょっと無茶やし…後で自分の分おかわり言うて取りに来るか…)
「あれ?どこ行くん?」
「ッ!あぁ、自分の部屋で食うわ」
「二皿も…?」
「っ!!…い、いや…めっちゃ腹減ってんねん!…ハハハ…」
慎平は少しぎこちない笑みを浮かべながらそそくさと自分の部屋に向かって行った。
「「カレー♪カレー♪カ・レー♪カレー、カレー、ふんふんふん♪」」
(こ…コレは!?カレーのリズム!?…クッソ〜!なんでこんな事に…)
「ってかなんでお前も歌ってんねん!俺はそんなキャラちゃうやろ…」
「なんでちょっと小声なん?俺」
「そもそもお前らなんやn」
「「いただきまーす♪」」
「聞け!」
(食べて良いかとかも聞かんと食べ始めた…まあそれはええわ…影の俺と潮…何故かコイツらは俺と一緒にループしてきた…そう考えるのが自然だ…けど…」
慎平はコッソリとズボンの背中側に仕込んだ包丁を握る。
「……カレー美味いな、流石俺…」
影慎平は一応気付いては居る様だが…
まぁ…別にどっち狙われてもフィジカルでどうにかなるし、前のループでなんも食って無かったから気分的に腹減ってんねん…カレーに集中しよ。
かなり余裕をぶっこいていた。
「…お前ら…どっからどうやってここまで来た?」
「潮の影に入りながら来た」
「私は家までは歩いて来たで?何か目が覚めたら
化物?まぁ影ではあるけど…化物なのか…?
「化物て…そ、そんな事…そんな事…無い…」
慎平は少し言い淀んだけれども、それでも潮は化物では無い、そう言い切った。
そして何を思ったのか、潮の影に指先で触れる。
「ぅえ!?な、何!?今メッチャこしょばかったんやけど!?何かした!?」
「前回で俺南雲先生にも触られたらくすぐったい言うたやん…ってか飯の途中に驚かすのやめてくれる?」
「ぁ、あ…いや…ゴメン…」
「もう…寒イボたっと〜!」
(殺せる…コイツらの影をズブリとやれば…でもコイツらは前回…俺を助けてくれたんだよな…コイツは…)
…あ、コイツさては何か回想入ったな?この作品はこれ以上回想とか入れて時系列混乱させる火種作るの嫌やから描写はせえへんぞ。*12
「…やっと作ってくれたな…良かった、また慎平のカレー食べられて…生きてて良かった…!」
何だろ…コレに関しては俺じゃなくて慎平が悪いのに凄く罪悪感が込み上げてくる…全国男子の思春期の後悔ランキングでもかなり上位に入れる後悔の記憶が…ウッ!!*13
慎平はカバーから抜き掛けていた包丁を収めた。
「…美味いか?」
「おかわり!お父さんが作っても何かこの味とちゃうんよな〜…やっぱ慎平のが一番やわ!」
(コイツは潮だ…潮だよ…)
「そっか…良かった…お前は?」
「あ、俺はもうお腹いっぱいやから大丈夫、あんがとな、俺、後俺の事は出来れば影人って呼んでくれ」
「呼ばんでええで」
「おい」
「まぁ…どっちも俺やし…呼び名はあった方が便利か…分かった、これからよろしく、影人」
空気を読んで壁になってたけど出るタイミング失ってたから助かった…慎平、二つの意味でありがとう…。
その後、このまま24日になったらまた大勢の人が死んで島は影に飲まれる事を知った俺と潮はその結末を止めようとしている慎平に協力する事を宣言した。
「島の夏祭りがあんな化物に滅茶苦茶にされるなんて嫌、澪やアラン…皆が死んだり消えてまうんはもっと嫌!」
「そやな…俺もや、俺らで止めよう!」
「おう」
「うん…!」
「…あ、お前ら人間をコピー出来んの…?」
「!…ん〜…ハァ〜…!!」
「出来やんのやな…」
潮は両手を慎平に向け、何かしらを念じている様な表情で声を上げた…が、何も起こらなかった。
「俺は一応出来るで、一体限りなら新しい影も生み出せる…けど…ソイツは味方にならんかとかも知れへんし、俺と潮は影の親玉、しおりちゃんに化けとる何かに気取られへんけど…俺から生まれた影はそうや無いかも知れん…下手したら潮や俺の存在が完全にばれるかも…」
「…そやったら今んとこは無しか…じゃあ戦力は俺とお前ら二人と根津さん、南雲先生の5人…恐らく南雲先生達はお前らの事を信じてくれへんと思う…別行動になるか…最悪敵対する可能性もある…どうする…どうすれば…」
「私ら隠れとったらええんちゃん?」
「ずっとは無理やろ、それやってたら俺らが慎平に協力出来ひん」
「ほな万年青浜で影慎平が私にやったみたいに記憶を見せたり出来ひんの?」
「!確かに…前回影人が俺にやったみたいに記憶や情報を直接渡せば…信じてくれるかは分からんけど可能性はあるか…?」
そんな風に俺達が作戦会議をしていた時、慎平の携帯が鳴った。
(南雲先生から…異常はありませんか、か…伝えるべきだろうか…この二人の事を…)
「まぁ伝えはしとくべきやろな、隠して近づいたら警戒されるし信用に関わる」
「なっ!…お前まだ思考読んどったんか!?ってか覗き込むな!」
「お前…一応同一人物なんやから読まんでも何となくで分かるわ」
「何の話?」
「あぁ…いや…後で話すわ…て言うか…お前いつまでその格好なん?家の中で水着はおかしいやろ」
「確かに…そういや前回見た時も今回もずっと水着のまんまやんな、お前」
「え?…ホンマやん、なんで私…あれ〜?今まで変やと思て無かった…」
潮が自分の格好に疑問を持った瞬間、水着にノイズが走り、何故か潮の服が消えた。
「えぇ…なんでそうなるん?」
「ッ!?お、おい!」
「!!??…な…何すんじゃワレェ!!!」
ヒュドン!
(俺じゃ無ぇ!!)
あ、慎平が殴られた…取り敢えず布団掛けたるか…
潮は俺が布団を渡すとその布団に包まってベッドの上、端っこで全身を隠す。
「水着が消えた!?なんでよ!?なんで〜!?」
「つッ〜…コピーした水着やったから…?」
「多分そうや無い?俺もこの仕様は知らんかった…」
「何でも良いから着るもん貸して!」
そうして、少々ハプニングがありながらも俺達は話を進める、今は南雲先生達との事は後にして影澪の対処方についてを話あっていた。
「澪の影が来るんやろ、戸締りは…?」
「大丈夫や…」
「いや…意味無いと思うけど…」
「え?なんで?」
コイツ…
「あのなあ…さっきまで俺らは影の中に潜って隠れとったやろ…それに家に入る時もこの部屋来る時も俺は影に潜りながらドアの隙間すり抜けて来たやん」
「影人の言う通りや、アイツらも影に潜ってちょっとの隙間もすり抜けられるみたいやからな」
「そう聞くと私らゴキブリみたいやな…」
「誰がゴキブリやねん」
「まぁ心配すんな、アイツが内の中入ってきた事は無い、今まで1回もな」
あ、それフラグ…一応俺の影に潜っとくか…
「あ…!せやから私今やり方忘れてしもたんやって!もっかい教えてや〜!」
『なんでさっき出来たのに落ち着いても出来ひんねん…後、来とるよ…』
「来とる…?何がや?」
「…!もしかして澪かアランがこの部屋来るんか…?」
『ちゃう…影の気配や…多分澪の…』
「「!?」」
『大丈夫、影はまっすぐこの部屋来てるし、リビングや澪の部屋にも入っとらん、二人は無事や』
「ッ…良かった…潮!影に潜れんのやったら布団にでも隠れとけ…隙は作るから不意打ちで頼む…!」
…コンコンコン
「慎ちゃん?」
『!二人とも!コッチは影や無い、本物の澪や!上手いこと早めにリビングに戻ってもらえ!』
(嘘やろ…!?タイミング悪いなんてもんや無いぞ!?)
『澪…!?影慎平!いざって時は私が澪を守るから撃退は頼むで!』
『最悪はそうなるけどまだ早い!…澪を巻き込むならもうちょい作戦練ったり戦力整えてからの方がええ…!』
ガチャ…
「もう食べ終わった〜?お皿洗ってしまいたいんやけど…」
「あぁ…皿!皿ね?」
「うん、もうええ?…あれ?スプーン二つ使たん?コップも二つ…」
「『!?…』」
『いや…そんなあからさまな反応したら怪しまれるやろ…つかさっきから思っとったけど俺って焦ると顔芸するのか…あ、顔戻った』
(ほっとけ!)
「ぅぇ、それってそんなに変かな…いや?全く変じゃ無くない?」
慎平がそう言うと澪は少し冷や汗を流して、こう聞いてくる。
「…なんで急に標準語?まさか…お姉ちゃん居る?」
(こぉぉ!?)
『ほら、おもろい顔になっとるやろ?』
『あ、コレが顔芸か…確かにおもろいな…緊迫してなかったら吹き出しとったかも…』
(お前のせいやろが!?)
「だって…慎ちゃんこれお姉ちゃんの分も作ったんやろ?…きっと居てるよ…お姉ちゃん」
そう言って澪は少し微笑みながら、話し始めた。
「日都ヶ島では亡くなった人の魂は家に帰って来て守り神になるんやって、雁切さん言うてたよ」
「あ、ああ…それは置いといてええからな、俺が後で洗うしよ…」
「うん…!ご馳走様、慎ちゃん…!」
『二人とも見た!今の!ニコって…今ニコっって可愛らしく笑った!』
『はいはい落ち着け、お前そんなシスコンキャラやったか?』
「ヤバいわ…寿命縮まるわ…」
「まぁ澪は感鋭いとこあるからな…」
そうして潮が布団から顔を出した瞬間、また扉が開けられる。
ガチャ…
「フォア!?チョイヤー!?」
慎平は全力で潮を隠す。
『テンパりすぎやろ、また顔おもろい事なってるで慎平』
「な、なんや〜?まだ何かあるの…!?」
(…あれ…何か違…)
『アホ!澪はさっき私服やったのに今制服になっとる!こんな一瞬で着替えて部屋来るわけ無いやろ!ソイツが影や!』
「!!」
影澪は包丁を構え、素早く慎平の懐に潜り込んだ。
『出てくんなよ!潮!』
俺は慎平の影から飛び出し、前蹴りの容量で踵を影澪の顔面、正中線に突き刺す。
ヒュガ!*14
澪の形をした肉体は仰向けになり部屋の隅へと飛んで行くが、澪の影が肉体から離れてこちらへ向かってくる。
(速い!?)
「大丈夫や」
澪は空中に放り出された包丁の様なナイフを掴み、俺の影に突き刺そうとする。
ズブ!
(!?上手い!影を守った!けど…刺さっとるやん!?いや、後で俺をコピーしたら治るんか…にしたって痛いやろ!?)
俺はナイフを蹴り上げ、足の甲に刺させる形で影への攻撃を防ぐ。
「痛覚を切る感覚はイマイチ分からんけどこのくらいは平気や」
そう言いながら、少し飛び上がり、刺された方の足を力ませながら刺されてない方の足で影澪を今一度蹴り飛ばす。
「思っきし貫通させおって…力いっぱい刺しすぎやろ…」
シュト!
「!…慎ちゃん…なんで影やのに慎ちゃんの味方するん?」
影慎平は蹴り飛ばした澪に高速で近づきナイフが刺さったままの足で澪の影を踏みつける…がやはり影だけが動き、ナイフは直撃しなかった。
此処が家の外やったら刺したまんま地面斬り裂いて影仕留められとったのに…いや、タラレバはみっともないか…
「ソイツは影を殺した根津と南方*15の仲間やで」
「そんなん知った事や無い、俺はコイツも、澪やアランも、窓達も…皆に死んで欲しくないだけや…」
「なんで?皆影になって生きれるやん…それにお母さんの命令もあるやろ…なんで逆らえるん?」
「…俺は自分が間違ってると思ったほうの敵で、俺が正しいと思ったほうの味方や…!少なくとも、この島の皆がお前らに殺される事に俺は納得行かん…やからお前らの邪魔する、影の親玉の、しおりちゃんのふりしてる何かの命令何か聞く価値あらへんわ」
俺は影澪と、コイツを通して見ているであろう何かに向けて渾身のバッドサインを見せつける。
「…なんや今の慎ちゃん…唯我独尊って感じでかっこええなぁ…でも今は…邪魔せんといて…!!」
そう言って、澪はナイフを構えた、次の瞬間!
ドパン!
窓を突き破って澪を銃弾が撃ち抜く!
『ナイス、作戦成功やな』
(影人が時間を稼いでる間にコッソリ窓を開ける…そうすれば外で待機してる根津さんが気づいてくれる!うまく行った!)
サク…
足に刺さっていたナイフを抜き、澪の影目掛けて思い切り刺す…決着だ。
「痛いよ…なんで?…慎ちゃんの事…私だって…慎ちゃんの事」
「っ!?」
「今は考えんな…影の言葉や…」
「影人…すまん、ありがとう」
ゴメン、澪…今は慎平に気づかれん様に誘導する…ゴメン…きっと影とか本物とか関係ない…お前の本心を俺は隠した…本当に…ゴメンな…
ガチャ…
来た…南雲先生だ…
「失礼します」
ブォン!
扉を開けた瞬間、俺の姿を視認すると同時に、南雲先生は手に持っていたハンマーを俺の影目掛けて振り下ろす。
「おと、今回も不意打ちから始まんのかい…コミュニケーション能力足りてます?」
「余計なお世話ですよ」
さっとベッドの方に体をずらし、手でハンマーの軌道をズラしてから床に当たらないように止める。
取り敢えずこの位置なら潮に流れ弾で攻撃が行く事は無い…南雲先生は慎平を背にしてハンマーを構えてる辺り、まだ慎平に疑問を持ったりしてる訳では無さそうだ…とは言えここで敵役になって南雲先生達との連携を崩させない様にしても俺らが協力出来なくなるし…どうにか慎平が説得してくれる事を祈るか…俺が何言っても多分逆効果やろうし…外から撃たれたら次こそ澪達が来かねん…動かんのが最善か。
「南雲先生!待って!」
「!…なんで邪魔するんです?慎平さん…いや、先ずは慎平さんが無事で良かった…ですがそれ、影ですよね?さあ、殺すから下がってください」
「怖…」
「いいえ、退きません…!」
「その影に何か吹き込まれましたか?言いましたよね、影と長く話すと惑わされるって」
「先生が…!影を恨んでる事は承知してますし!影を全部駆除する目的も理解してます!でも…コイツは他の影とは違います!前回も今回も俺の事を助けてくれたんです!体張って俺や島民のことを…!先生!どうか、どうか俺らの話を聞いてください!」
慎平は土下座する勢いで南雲先生に話を聞いてくれ、と頼み込む。
すると、南雲先生はため息を吐きながら髪留めを外した。
「…全く君は…影を見逃してくれと嘆願するならいざ知らず…影が味方だと?…影に与するなら君も殺す事に「構いません!そしたらまたループして!次こそ先生を説得して見せます!」…」
やっぱ口調が変わっとる…髪留めがトリガー…多重人格ってやつか?
「良い訳無いやろ、流石に俺が止めるわ、ッとそうだ、南雲先生、本物の澪は無事でした?」
「…本物の彼女は風呂だ、さっき確認した…」
「ホントですか!?良かった…」
「教えてくれてどうも…なぁ…先生、根津さんに影狙わせたままでええから話聞いてくれませんか?」
「…臨機応変、か…良いだろう、話は聞いてやる」
……………………
その後、根津さんと南雲先生は遠くから俺の事影を狙いながらではなく、直接顔を合わせて話を聞いてくれた。
俺達は外に出て今まであった事や前回のループでの出会い、俺の事や潮の事を話した。
潮の事を先生に見せた時はやはり騙されたか!とハンマーを構えようとしたので慌てて止めた…慎平は何故かまだ俺達の事を話して居なかった様で、俺と先生が問い詰めた時、コイツは…
「いや…お前らが出てくんの3日目やったし…ノートにも書いとったから…取り敢えず今日を乗り切ってから話そうと思ってまして…」
「慎平…アンタ報連相の大事さ都会に出て忘れてしもたんちゃうん…?」
「君…それはどうかと思うぞ…確かに作戦会議や情報共有の時間は少なかったが…いやしかし、例え知っていても信じなかったろうな…」
「…小舟潮…大きくなったな…私は南方ひずる、君は覚えていないだろうがね、昔良く小舟に食べに来ていた」*16
「え?ホンマ?ゴメン、覚えてへんわ…」
「これを聞いてくれ」
そう言って南雲先生はスマホの録音を再生する、そこに入っていた音声は間違い無く、潮の声だった。
《夏祭り…皆影に殺され…止められ…は網代慎平と言う人だけ…〜〜………》
うわ…音質悪…あんまり良く聞こえへんな。
「このメッセージに覚えは?」
「何…コレ…私の声やんな…」
「私がこの島にやって来た…コレが理由だよ…覚えは無いんだな?」
潮はその問に頷く。
「そうか…ならば良い、忘れてくれたまえ」
「それよりも問題はよお…なんで影の澪が小舟家の中に侵入してきたかや!」
「影澪は…しおりちゃんが倒された事を知っていました…奴等は明らかに情報を共有しています…」
「前回までの標的は私と根津だったが、今回は網代慎平も仲間であると知られた、故に澪は網代慎平を殺す為に侵入してきた…」
「俺がコバマートに同行したせいか…でも、なんでバレたんでしょう…?あの場にいた影は皆倒したはずですよね…」
「まぁ、俺や潮も遠隔から情報を共有出来る訳や無い、あのテレパシーもどきも結局対象が近くにおらんと繋げられへんからな…実は隠れて見てた奴が居るか…或いはそのしおりちゃんを倒せてないか…」
「いずれにせよこれ以上君と行動を共に出来ない、君がその影たちと動くつもりならな」
「!」
「潮と君の影は確かに君を助けたのだろうし、二人とも我々への敵意は無いように見える…が、その二人が故障して居るのだとしてもだ、それがいつ直るとも限らない」
「それが儂らに出来る、最大の譲歩や…!」
『俺は壊れてる訳や無いって言うたら更に警戒されるかな…ワンチャンそれなら自分の意思でどうにかなるゆう事で信用してもらえへん…?記憶だけでも見せたりは…』
(無理やと思うから黙っとき)
そうして、俺達の合流は一時的に失敗に終わった。
その後、俺達は解散する流れになったが、網代慎平は最後に南方ひずるへ明日の事を話した。
「先生!」
「?」
「先生は、明日の3時過ぎ…鎮守の森で澪の影に殺されました…澪は倒しましたが他の追手が来るかもしれません、絶対に…しなないでください!」
「運命は変えられる、それを証明する、またとないチャンスだな」
………………………………
7月23日、7:30分
スマホのアラームが鳴る。
(体痛い…そうか…俺昨日潮にベッド譲って寝たんや…やっぱり居る…夢じゃ無い…ってか俺の影は…?)
「んん…慎平…おはよう…」
「!…起きてたんか…」
「お腹空いた…喉も乾いた〜」
「したから何か持ってくる」
「俺の分も頼んだ〜」
「うぉ!お前どっから出てきてん…」
「床の上で寝たら体痛めそうやったから影の中で寝てた…意外と寝心地バツグンやったわ…ベッドで寝るよりええかも…死後の流れの中みたい…」
「ズルない…?って、死後の流れ?」
「あ〜…何でも無い、忘れてくれ」
「?」
慎平は少し不思議そうにしながら、部屋を出た。
………………………………
その後は、慎平が澪から潮の形見である貝殻のネックレスを受け取り、潮にそれを見て何か思い出せたりしないか?と聞くも、何の効果も無かった。
そして洋食小舟を開店し、慎平と澪はその手伝いをしていた、そうして暫く時間が経った時、窓が洋食小舟にやってきた。
慎平は昨日窓と話す約束をしてたらしい、どうやら吉川線の事を昨日の葬式ではなく今日話してもらう様にした様だ。
アランに少し出かけると声をかけて二人は傘を持って洋食小舟を出た。
俺は慎平の影に潜って着いていく、潮も変装して顔を隠しながらコッソリと付いてきている。
やっぱ記憶読み取っておくかな…一応干渉拒絶あるし見られることは無いやろけど…そんなん言っても信じられへんやろうし…面倒くさいな…
そうして、慎平と窓は海岸までやってきた。
窓はここで話始めるらしい。
「…ふぅ…話っちゅうんは他でもない、潮の死についてや…お前に言うとかなアカンことがある…」
ヒョコ《ref》
「吉川線やろ?私が殺されたかもしれやんてゆう。」
(『まぁ…、この出方でも…良い、のか?』)
「そうや…じつわってああえ!?誰やお前!?」
『あれが俺の言ってた顔芸やぞ』
(いや俺はあんな感じじゃ無いだろ…ノリツッコミもしてへんし)
『いや顔はあんなもんやったやろ、ツッコミも素質ありありやで?』
「何をアホな…ハァ…潮、もう変装解いてええぞ」
「はぇ?潮て…!?…へ!?そ、そ…ゔぇー!?潮〜!?」
(俺ホンマにあんな顔になってたん?)
『ゴメン、確かにあそこまででは無いわ…』
「よ!」
「………………」
「『(フリーズしてら…)』」
窓は変な顔で固まってしまった…
はいはいそう言う訳で、第3話終わりです、脚注機能が楽しすぎてね…後結構時間あったから字数を多めでお送りしました〜っと、中々キリのいいところが無いもんでしてね…。
サマータイムレンダ編は10〜15話以内に完結させたいから少し巻きで行ったり字数多くして話数を少なくする事があると思います。
ほなまた次回。