第4話を書くぜ!…時系列とかだけじゃなくて展開やらなんやらもちょいちょい違和感あるかもしれへんけど堪忍したってや!
ほな、第4話スタートや!
……………………
7月23日
〜主人公視点〜
あの後、俺達はフリーズから復活した…と言うより無理矢理復活させた窓に全てを伝える。
『まさか潮じゃなくて慎平が先に手を出すとは…十秒も待たずにスネに蹴り入れた時は正直ドン引きした、潮より短気な奴存在するんだ〜って…』
『私の事なんやと思とんねん!そこまで短気ちゃうわ!』
(嘘つけ、後俺が窓を叩き起こしたんは時間を節約する為や!それに十秒は待ったやろ、潮だけや無うて俺が二人に増えてる事にも驚いて固まっとったし…あの調子じゃ何十分も待たされかねん、今は一分一秒でも無駄にした無いねん)
慎平はテレパシーモドキで俺達にツッコミを入れながら窓に今までの事を説明している、窓は最後まで何も言わずに話を聞き続けた。
器用だなコイツ…
そうして慎平が全てを話終え、窓の反応を伺っていると、突然窓は涙を流し、潮に謝り始めた。
「ゴメン…あの時俺が…もっと上手くッ、蘇生措置出来てたら…あの時…もっと…ッ!誤っても取り返し付かん事くらい分かってる!せやけど、せめて!俺を!殴ってくれ!せやないと俺h「ふん!」ぐはぁ!」
あ、蹴った。
ついでに俺も逆サイドから足を刈る
「ほっ!」
「うべらしゃ!」
ドシャッ!と砂浜を顔面で抉りながら滑ってゆく窓。
「蹴った!?しかも二人とも!待て!?、潮はともかく影人!何でお前まで窓を蹴った!?いや潮もびっくりしたけど!」
「いや…そう言えば葬式ん時に気が済むまで殴れて言うてたし…」
「私はグジグジしとる窓がムカついたから!一発入れてやれば気が済むやろ思てな」
「潮は分かるけど影人…それを言ったのは前々回以前の窓やし今回は俺に言った訳じゃ無いんやから…というか俺に言ってたとしてもお前が殴ってどうすんねん…」
「蹴ったからヨシ!」
「ツッコまんぞ俺は」
………………
その後、何故か俺だけ復活した窓に文句を言われながらも話を進めた、そして…
「小学校裏のプライベートビーチ…ここで…私死んだんか…」
「ホンマに記憶無いんやな…」
「うん…」
慎平と窓は改めて潮に記憶が無い事を理解する。
「せや慎平、凸村さんから渡された潮の携帯の中身見れるんちゃん?今なら潮居るし、万が一パスワード分からんくても指紋認証機能はあるやろ」
俺がそう言うと、慎平は携帯を取り出し、潮へと渡す。
どうやらパスワードは変わっていた様だが指紋認証はしっかりあったらしい、そのスマホの中身を調べる内に、潮は自分が死ぬ前日に撮られた動画ファイルを見つけた。
再生してみると、その動画には初めは風景だけの映像、そこから本物の潮が出て来て語り始めるが、おふざけである事は明白、それにツッコミを入れた撮影者が本物の潮に手を引かれて共に動画へと映る。
そして…動画に映った撮影者は影の潮だった。
この動画は、影の潮と本物の潮が並んで映っている動画だった。
(潮と…影が一緒に…!?お前一体何をやってるんだ…?)
その動画の中で、潮は語り始める、その動画のメッセージは、要するに影の潮は他の影と違って良いやつだと言う事、潮がしおりちゃんが自分の影と出会った話を聞いた当時の事、影潮との出会いの事、そしてタカノス山の窓の一家が昔使っていた旧病棟で交戦した影の事、影潮の立体の立体の使い方、影を傷つけられたの治療法。
一部知ってる事もあるがかなり有益な情報もあった、菱形の旧病棟で何かが分かるかも知れない事と、潮の戦闘スタイルの事。
「潮…お前らは二人で…しおりちゃんを助けようとしてたのか…」
「思い出した…!私、思い出したよ…!」
「記憶が…」
「戻ったんか!」
「記憶だけちゃう…力も戻った」
「力?遂にテンパっても影に隠れられる様になったんか?」
「影慎平!うるさいで!…私の最後を見て欲しい…真実を…記憶のデータから、過去を再生してみる…行こう…2年前、7月21日の…プライベートビーチへ」
そう言って潮は俺達に手を握るよう促した。
そうして視界が一瞬暗転した後、俺達は海の中に足を突っ込み、立っていた。
「おい…!見ろよ!慎平、影慎!」
窓がビーチの砂浜を指差す、そちらに視線をやると、そこには恐らく過去の窓、澪、朱鷺子、そして…ちびっこ達が居た。
「あれは…」
「間違い無い、21日の俺達や!アカン…やめさせな!おい!お前ら!」
そう言って窓は大声を上げながらビーチに居る自分達へと向かおうとするが、俺は窓の腕を掴んで止める。
「無駄や…俺達は過去の録画を見とるだけ…アイツらに触ったり、話しかけたりは出来へん…下手なことしてこの映像が途切れたら困る…今は抑えろ…窓…!」
潮も頷いている。
「クソ…!」
「この時お前はどこに居る?」
慎平が潮にそう問いかけると、潮は一言、着いてきてと言い、歩き始める、そうして潮に着いていくと、潮の影が潮をコピーしていた。
パシャ!
「やっぱちょっとお腹出てきたんちゃうか?私」
「もぉ…やめてよ!気にしてんねんから…」
「ここで水着をコピーしたんか…」
「その気付きいる?」
「まぁ見てて…」
言われるがままに潮達の様子を伺う。
「このままやと、しおりちゃんの近くに居れやんで?」
「ええ考えがあんねん、コレに成れる?」
そう言いって潮は自分の首元に下げている貝殻のネックレスを指差す。
影の潮はうん、と返し貝殻のネックレスへと変身した。
「私は貝のネックレスに変身して潮に身に着けてもろた、本物のネックレスは外してプールバッグの中になおした」
それから暫くは黙って様子を見ていた、そして少しの間間皆の様子を見ていると、忽然としおりちゃんが姿を消した、海をよく見ると、少し遠くの方で波が立っているのが見えた。
「慎平…影慎、見えたか…?今しおりちゃんがどうなったか…」
「い、いや…!」
「俺も目は離して無かった…多分潮が見てなかったんやろ…ここは記憶、知らない事は再現出来ひんのちゃうんか…?」
「せや…誰も見てないところは再現出来やん…」
そうして見ていると、潮が澪や窓に来るなと言い放ち、一人でしおりちゃんを助けに向う。
場面は切り替わり、海の中、潮が海に潜り、しおりちゃんの姿を視認する、しおりちゃんは影に足を捕まれて海の底へと引きずり込まれていた。
(居た!しおりちゃん…あれは…しおりちゃんの影か!…さぁ行くで!)
『おう!任しとき!』
これは…潮と影潮のテレパシーもどきか…もうテレパシーって事にしとこ…ッと、そんな事はどうでもええねん、ここは潮の記憶…コイツが聞いたり話した会話やテレパシーの内容は俺らにも分かるのか。
影の潮はしおりちゃんの足を掴む影の腕を髪を使った斬撃で切り離し、しおりちゃんを掴んで水面へと向う、しかし、影は潮の足にへばりつき全身を拘束、その行く手を阻んだ。
「待て…その子に決めてん…連れてく」
『!?…っ!動けやん…後ちょっとで水面やのに!しおりちゃんが…死んでまう…!?』
ベリ!
影の潮を拘束する影を、背後から本物の潮が引き剥がし、抱きしめるように拘束する。
『!』
(行け!早く!しおりちゃんを!)
しかし影は不定形、潮の腕をスルリと抜け出し、その首を締め上げる。
首を締められた潮は苦しそうな表情をしながら水底へと沈んでゆく。
『潮!?』
(アホ!何をボケっとしてる!行っけぇぇぇぇ!!!)
『クッ…ぅぅぅぅぅ!!!…こんな借り!どうやって返したらええんや!?』
(ぃ…け…私…)
『待て…』
しおりちゃんの影の声が頭に響く…。
『待てと…言うとるやろ』
『!?』
突如、しおりちゃんの影が再び影潮の前に現れる…下に目を向けると、そこには意識を失い沈みゆく潮の姿のみ…。
『ッ!うぁぁぁぁぁ!!!!』
シュパン!!
影潮は髪を使い怒りを乗せた渾身の一撃をしおりちゃんの影に食らわせるが、効果が無い様だ…頭部を半分失いながらも腕を影の巨大な腕に変形させて影潮の頭部を鷲掴みにする。
『…ん?…不良品…』
潮はしおりちゃんの影に何かをされて、その形を失っている行く。
『…?近づいてきてる…運のいい奴…』
そう言ってしおりちゃんの影は影潮を話し、しおりちゃんの体を喰らって気を失ったふりをした。
それから十秒もしない内に、澪と窓がしおりちゃんを助ける為に海の中に潜る。
そして澪がしおりちゃんの影を掴み、水面へと引き上げようとした時、二人は気を失い海底へと沈み行く潮に気づく。
『ゴメン…潮…私は、しおりちゃんを守れやんかった…私は…!慎平と一緒に影をやっつける!24日の夏祭りから…皆を救う!それでッ…ちょっとは借り…返せるかなぁ!』
影潮は涙を流しながら、沈み行く潮の記録にそう問いかける。
「あぁ…!返せる…返せるよ…!」
涙を流す潮の肩を掴み窓はそう言う。
そして…また場面は変わり…気を失ったふりをする影を抱えて必死に声をかけ続ける澪の姿が映った所で記録の時間は止まっている。
「気ぃ失ったふりして…まんまとしおりちゃんと入れ替わったっちゅう訳かよ…」
窓は涙を流しながら怒りを顕にする。
「あぁ…」
「クッ…!…許されへんぞックソ野郎…ッ!」
「あぁ…」
「今…この手ぇで殺してやりたい…!」
「あぁ…殺した…」
「ッ!?おい!?何でそんな冷静やねんッ!?」
「でも…俺が殺るべきやった…!」
「!…慎平…すまん…」
涙を流しながら後悔と憎悪を瞳に滲ませる慎平の顔を見て、窓は一言…謝る…。
胸糞悪い…しおりちゃんも…その一家も纏めて殺した…潮達が命張って守ろうとしたものを…コイツらは何の躊躇いも無く壊したんだ…今ようやく確信した…やはり影と人は相容れないんだって…俺もだ…俺は転生者で影の親玉の干渉を防げた…それだけのただの影だ…他に違いは殆ど無い、生存という観点から見ても共存は不可能…だが潮は違う…コイツは何かが違う、ただの不良品でも無い…一体何が…?
俺はこの光景を見て、しおりちゃんのふりをした何かに対する憤怒を覚え、そして潮と他の影の違いについての疑問を考えていた時、しおりちゃんの声が聞こえた。
『誰が…何を殺るべきやって?』
パシッ…
「ッ!?」
『「見ぃつけた」』
「ッ!」
背後を見ると、慎平はしおりちゃんの姿をした何かに、腕を捕まれていた…映像のはずだ…映像のはずなのに、しおりちゃんの姿をした何かはテレパシーだけでなく、その口で言葉を発音している、澪は動いていない、波も動いていない、なのにしおりちゃんの姿をした何かだけが動いた。
「おい潮…これは映像なんよな…!?触れたり話しかけたり出来やんて…!」
「そんなアホな…!こんな記憶は無い…!?」
「何かヤバいぞ!終わりにせい潮!」
『あれから随分探したぞ…もう逃さん」
しおりちゃんの姿にノイズが走り、その姿は瞬く間に変わった…そこに居たのは…あの日、7月24日の夏祭りに現れた赤く光る少女の姿、南雲先生がハイネと呼んだ少女の姿だった。
もう逃さん?…コッチの台詞や…!…今此処に居るコイツが俺達に干渉出来た…なら俺もコイツに干渉出来無い道理は無い…潮の無念…そしてこの憤怒を…その万分の一でも!コイツに味合わせることが出来る…!
コッソリコピーしていた洋食小舟の食器用ナイフに称号の効果を乗せて、暫定ハイネと言う名の少女に向かい振り抜く…しかしその刃は振り抜く直前で止まる、どうやら映像の終了に成功したようだ。
ズ…バン!!
『ッ!?お前が一番理解出来んぞ!何でお前はわしの命令に従わんのや!?…わしの腕をよくも…!』
ハイネ(暫定)の声が頭に響く…辺りを見回しても慎平、潮、窓以外の気配は無く、振り抜いた刃の先にある海面が割れているだけだった。
「クソ…仕留められんか…だが確かに手応えはあった…その面も覚えたぞ…それで十分だ…今はな…必ず仕留める…!」
「も…戻ったか…」
「慎平!その腕…!」
(!…アイツに掴まれた後が…!?)
ハイネ(暫定)に掴まれた部分には、黒く小さな手形がくっきりと付いていた。
「大丈夫か…!」
「あぁ…痛みとかは無いけど…掴まれた後…しおりちゃんの顔が違って見えた…」
「あぁ…俺もはっきりと見た、間違い無い…アイツは夏祭りの最後に現れた奴やった」
(やっぱり…ってかコイツもあのループする途中の場所に着いてきてたんか…気のせいやと思っとった…いや、それはともか…くこの手形…それにもう逃さない、と言っていた…これはマーキングの様なものか?一体どう言う意味なんだ…)
「潮、お前はしおりちゃん影との戦いで…記憶にダメージを負った…黒い泥みたいにされて…」
「でもアイツは時間が無くて…私を完全には消せやんかった…残されたデータから体を復元して帰って来た…こうやって慎平に真実を伝えられた…!」
「残されたデータから…やっぱりお前他の影とは」
俺が潮に話しかけようとした時、突然雷の音が鳴り、雨が降りだした。
「!ホンマに降って来た…」
「やから…傘いる言うたやろ」
「お…おぉ…流石慎平、時間まで俯瞰しよった…」
「これから旧病棟行くぞ!」
「なッ…!こんな雨の中か?あそこは山の奥やぞ…もう時期日ぃ暮れるしよぉ…」
「それがどうした…!潮は行った…時間が無いんや…嫌ならこんでええ、場所は潮が知ってる」
「…ホンマお前っちゅう奴は…アホが!行くに決まっちゃぁるやろ!」
「!」
「俺も向う、と言いたい所やけど、正直澪とアランの方が心配や…戦力的には今の潮なら影の気配も分かるみたいやしそこらの影に遅れは取らんやろ、俺は洋食小舟に戻る」
「おお、そうしてくれ、あんまり遅くまで帰らんかったら澪達も心配するやろし、俺の変わりに家の…出来れば部屋で待機しといて欲しい、戻ったら小石でも窓にぶつけて合図するから適当な事言うて出て来てくれ」
「おう、分かった」
「…慎平、影慎は戦えるんか?いや今更コイツが敵かもとかは思わんけど…それはそれとして強いのかどうか分からんっちゅうかぁ…あ〜」
「コレでも結構やる方やと思うで…俺、少なくとも他の影が何匹来ようが澪達に気取られずに殺し尽くせる自信はある」
「は〜…コッチの慎平からは到底聞けなそうな自信満々の台詞やな…」
「うるさい窓…なぁ、そういやお前…戻る直前に何かしてなかったか…?早すぎて見えやんかったけど…」
「え?あのしおりちゃんの影に慎平が腕掴まれた時か?…影慎、何かしとったん?」
「そう言えば私もよく見えやんかったけど…一瞬ナイフみたいなん持ったと思たら影慎平の腕が消えて…戻った直後も何か振り抜いた様な姿勢やったな…影である私の視力でも追えん速度で振り抜いた言う事?」
「あぁ、それにしおりちゃんの影の悲鳴も一瞬聞こえた気がした…何をしたんや?」
「あぁ…これでアイツの事叩っ斬たろ思て…」
そう言って俺は先程振り抜いた得物を見せた。
「食事様ナイフか?これ…」
「あ!これ家のや!」
「おま…これ洋食小舟の!?いつの間に…」
「コピーしとっただけや、オリジナルは消してないけど精密機械とかや無いからちゃんと使える」
「にしたって食事様ナイフでは斬られへんやろ…」
「いや?慎平の事掴んでた腕は斬り飛ばした、終るのが後一秒でも遅かったらあのまま顔面を頭ごと斬れたよ、感触的に」
「嘘やろ…幾ら影の身体能力言うても食事様ナイフで人体を断ち斬るて…私でも出来へん…そういや初めて会った時も軽くあしらわれたな…もしかして影慎平てかなり強い…?」
「広い所か、単体で戦うなら現状最高戦力張れると思う」
殲滅力とか利便性は潮の髪の方が上やけどな…まぁ武力千以下に抑えてるし…単純な速力で殲滅速度上回る事は出来るけど労力や加減を考えると狭い屋内や古い建物とか脆い場所は俺が暴れるのに向かへんからな…守りながら戦うんは未だに苦手や…。
「そんな強かったんやな…お前の影」
「俺もちょっと驚いてる」
「まぁ頼もしいやん!ほな、澪とお父さんの事頼むで!」
「任しとけ、でも何かあったら窓、お前が家の固定電話に掛けや、なるべく取れる様にしとく」
「あぁ、確かに慎平が掛けたら澪やお父さんが不審に思うかも知れへんしな」
「分かった!ヤバい時や何かあった時は速攻で掛ける!」
「おう、ほな俺は家に居る…お前ら死ぬなよ…?」
「おう!」
「分かっとるで!」
「死ぬ気は無い」
「あ、慎平は別や、死時が来と思たら潔く死にや」
「おい!?」
「言いたいことは分かるけど…」
「凄い不謹慎、やな…何か慎平の影ってどこかドライって言うか…冷めとるっちゅうか…」
「ハハ…ジョウダンジョウダン…」
「嘘つけ!」
そんなやり取りをしながら慎平達はそれぞれの家に一度戻り、装備を整える。
「ほな、行ってくるから、澪とアランが帰って来たら上手い事やってくれ」
「家の事頼むで!影慎平!」
「おう、気ぃつけてな…」
貝殻になって身に付けられながら動けるって意外と便利かも…影に潜っとったらそこ刺されたりした時ダメージおうけどアレなら出来る影の面積はかなり小さい…誰か帰ってくる前に練習して見るかな。
………………………………
7月23日、夜。
俺は小舟家のリビングで澪と雑談をしていた…
「も〜慎ちゃん…窓君と遊びに行ってたんはええけど店の手伝いももうちょいやってよ〜今日お客さん多くて大変やってんで?」
「はは、悪い悪い」
「もう!もう!慎ちゃんせっかく久々に帰って来たのに全然一緒に居れへんやん…」
「何や澪、寂しかったん?」
「そんな事…そんな事…なぃ…けど…でも…」
「…ゴメンな澪、明日はなるべく一緒に居れる様努力するから…機嫌直してくれ、せや!夏祭り一緒に周ろか!かき氷とかたこ焼きとか、幾らでも奢ったるで?」
スマン慎平、お前の財布の紐勝手に緩めた…まぁ甲斐性の見せ所や、頑張れ*1
「ホンマ!夏祭り一緒に回ってくれんの?…それやったら…まぁ、今日の事は水に流します!」
「へへぇ〜…ありがとうございやす!」
「ふふっ…はぁ〜何か気分良くなったらお腹空いてきたわ、慎ちゃん何か作って〜」
「機嫌直ったらお腹空くん?ははっ、変な体やなぁ、何作って欲しいんや?」
「ん〜ハンバーグ!玉ねぎいっぱい入っとるやつ!」
「おー、ハンバーグな…玉ねぎ…あの染みる玉ねぎまだあるんか…?ひき肉無いからちょっと買って来るわ、すぐ帰ってくるから期待して待っとき!」
「分かった…!」
「アラン〜ちょっと良いか?」
「おぉ慎平、何や暇やったんか?もう店閉めたけぇゆっくりしとき、片付けは終わっとるし皿洗いも済ませたけぇ手伝いなら必要無いで!」
「そっか、分かった…アラン、俺ちょっくら買い物行ってくる、晩飯の材料とついでに何か買うもんあるなら買って来るよ?」
「あ〜そやなぁ、ほなそろそろ醤油切れそうやから買ってきてくれ、後は…五千円やるさかい好きなもん買って来ぃ、釣りはあげるわ」
「おぉ、ありがとう、ほな行ってくる!」
「気ぃつけや!」
そうして俺は傘を差し、小舟家から出る。
影の気配…少し遠くから近づいて来ているな、数は…7、8、…11体か…夜道やしあんまり派手に暴れられんな…まぁ、買い物ついでに速攻で全部仕留めたるわ…この島のスーパー閉店時間早いねん…あと40分で閉まってまう。
「走るか…」
………………………………
30分後。
ふぅ…どうにか買い物間に合った…影の駆除に十分も取られるとは思わんかったな…にしても、アイツら妙に連携取れてるって言うか…俺から逃げるような動き?…時間稼ぎかとも思たけど…家の周りに影の気配は無いし…
「?影の…気配…影…!?シデ!」
そうや!アイツが居った!アイツが擬態したもんの気配は人間のそれや…無いとは思いたいけど…急いで帰るか…!
そうして俺はかなり急ぎ足で小舟家へと帰った。
「ただいま!」
「おぉ慎平、おかえり」
「アラン、醤油机に置いとくよ!…?澪は?」
「あぁ…それがな…さっきまで自分の部屋居ったんやけど…なんやしおりちゃんの姿を見た言うて家飛び出して行ったんや…」
クソッ…やられた!
「どこに!?」
「分からん、止める間もなく行ってしもたから…ほんでさっき凸村さんに電話して澪としおりちゃん探してくれ言うたら一緒に居るし自分もしおりちゃん見たから一緒に探す言うとったんよ…」
「何で澪が凸村さんと一緒にしおりちゃん探すんや…」
「分からん、澪も普段落ち着いとるけどやっぱり潮の妹なんやろな…電話に出た澪には凸村さんに任して帰って来ぃ言うたけどほっとけやんし人手は多いほうがええやろ言うて切られてしもた」
「心配やな…もう夜遅いし澪の事は俺が探して来るよ!」
「おぉ、頼むわ慎平、スマンな、澪の世話焼かせてしもて…晩飯は俺が用意しとくから澪の事を頼む」
「気にせんでええよ、こんなん迷惑とちゃうし、しおりちゃんが見つかったならええ事や、じゃあ晩飯頼むよ、アラン…俺もお腹空いとるし…澪も腹ペコやからな…ほな行ってくる!」
………………………………
雨が降った後で湿度が高いがどこか乾燥した様な空気の匂い…これなら霧が立っても可笑しくは無いだろ!
家を出た後、俺は前世でコピーした魔力
この魔力の効果は術者を中心に広範囲に薄い霧を展開させる、霧そのものに戦闘能力は殆ど無いが、この霧の中で起こるあらゆる事象を把握する事が出来ると言うものだ。
出来る事は色々ある。
生命探知
魔力探知*2
視界共有
痕跡追跡
霧の中に居る者に幻を見せて迷わせたりも出来るし霧の中に居る誰かと遠隔で話すことも出来る。
そして一応魔力は全て覚醒…限界以上まで極まってるから性能は今挙げた効果の上位互換、名付けるなら神霧界…とかか…?まぁとにかく霧で探知出来ると言う訳だ。
効果範囲は約束7000km、日都ヶ島丸ごと覆う位は簡単や…?何でアイツ下水道に…?凸村も居るし間違い無いけど…いくら何でもしおりちゃん見たからて下水道に逃げ込んだら不審に思ったりするやろ、影の病の事も一部慎平と話してたはず。
そのまま追うてちょっと焦り過ぎやろ…それに随分息が切れてる、よくよく感知して見ると下には大量の影の気配と、四本腕の形をした大きな人型を感知した。
慎平達も居る…?アイツら旧菱形医院に向かったはず…南雲先生達の気配もあるし…下には何かがある言う事やな。
「澪達はしおりちゃんを追って焦って下水道に入った…もしくは…下水道に入るしか無いような状況になった…ってとこか?」
地面を見ると、鋭い何かで切り裂かれた様な地面が目に映る。
「なるほど、この島に凄い侍が居たとかじゃ無ければ、影の仕業確定やな…」
斬れとる地面の幅や裂目の全長を見るに得物の長さは最低でも2メートル近い事になる…シデは確か南雲先生に指先を長く、鋭くして向けとったな…しおりちゃんに化けたシデが澪達を追い立てて地下に向かわせた…と言うよりシデは澪達に上手い事逃げられたって感じか?
こんな裂け目出来るくらいの強烈な攻撃…大きな音とかも鳴ったやろし…多分逃げてる最中に見られかけて引いたんやろな…かなり遠くのマンホールから下に入ったみたいやし、全力疾走でもしたんやろか?
「まぁ、何はともあれ行くしか無い…!」
そうして俺はマンホールの中へ飛び込み、澪達の行方を追って走り出した。
ハイ第4話終わりですけども、遂にソコソコ大きく展開を改変しましたっ!
…いやまぁ影澪戦の時に既に大きく変わってるんですけど、潮が本体にダメージ負ってないから朱鷺子ちゃんが脅しに掛れなくなるし澪や凸村さんはしおりちゃん探しに下水道入るんじゃなくてシデから逃げる為に隠れるって展開になったり…
しおりちゃんの影にもシデが化けてたって事になってたりもしますね。
後は影人の称号効果入り斬撃でヒルコ様が本体に大ダメージ負ってたりするのも改変したポイントかな?
霧の魔力は七つの大罪編で出したかったけど書くなら番外編書く時旅の途中で活用してる描写の方が良いかと思って書いてなかったんだよね…まさかサマータイムレンダ編で出るとは…
じゃ、また次回〜