転生×転生=多重転生? 作:匿名の読む専
ハァイ☆
久しぶり、深夜テンションを隠しもしない作者です。
タイトルのタイプ変えたんですよ。
友達に見せたら銀魂に影響された事をノータイムで当てて来やがりましたね。
完結編は良かった…白詛とか5年後とかシリアス全開の中でギャグを出して台無しにした後雰囲気でいい話に持ってこうとする所とか昔っから好き、Huluで見れるのが神。
ソレとは何一つ関係無いけどポケモンZAを買ってまだ一回もソフトを起動してないと言う異常事態が発生してます。
ミートピアが面白すぎてつい…。
じゃ、そんなこんなは全く関係無いけど、第7話、スタート。
〜主人公視点〜
いや〜…色々やらかしたよね…。
「おい小僧!?これどうすんじゃい!?」
「勘弁してくれませんか!?僕らじゃ流石にどうしようも無いですよ!」
「すいません!南雲先生!根津さん!予想外と言うかブチギレて抜けてたと言いますか!?」
実は俺20歳以降前世であんまり怒った事無くて…怒った時の出来事が一つ一つとんでもない代物な上に中途半端に呑まれなかったから怒りをコントロールする術とか知らないんだよな…そう言うのはサリエルとかドロールとかが得意だった。
さて、あのシデを退け、数百匹の影を島の岩盤ごとぶち抜いて殲滅した俺達がなにに追い詰められているかと言うと…。
ゴォォォォォォォォ……
来た…!
ザバァァァァァァンッ!!
先ほど俺がぶち開けた島の穴から、海水が流れ込んでいるのだ。
波の周期で来るとかじゃ無くて絶え間なく流れて来ている。
海面から少し上の方にあると思ったが…内側から洞窟を吹っ飛ばした時の衝撃と風圧で少し一部の海面が下がっていただけだったらしい。
「とにかく走ってください!この調子で下がりながら洞窟を少しずつ崩して塞き止めます!」
「ほんまに!そんなッ!事出来るんか!?」
「確かに!少しずつ!勢いは弱まってますけど!このままじゃ僕らの体力が保ちませんよ!ソレに!さっきテレパシーみたいなので共有して貰った洞窟の奥に行く最短の道もかなり外れてます!」
「後数百m先を右に曲がればとりあえず海水からは逃げられます!少し遠回りですけど奥にも行けると思うので!そこまで走ったら二手に分れましょう!俺は右の通路崩して海水の流る道を形成します!」
霧の魔力は索敵だけじゃなく環境や地形の把握にも使える!
今こそメガドーザ直伝の岩盤建築が火を吹く時…!
このまま奥に言って慎平達と合流したら全員溺れ死ぬ。
今はとにかくこの水を奥まで持ってかない事に集中する…!
この世界ブリタニアと比べて脆すぎるぞ!ホンマに!
前世なら適当な水流操作の魔力で流すけどソレをやったら次は島の今空いてる穴に入る海水が入ってくるとこで貯まるから解いた瞬間入ってくる水圧で岩盤が砕けそうだ。
しかも下手に押しのけたら上で津波になる。
かといってもう一箇所に大穴ぶち開けたら今度こそこの洞窟崩落してまう…そもそもそんなホース見たいに上手くは行かん。
大地の魔力で固めたら全体のバランスがおかしくなってまた別の場所が崩れかねないし…そもそもさっき大暴れしたせいでこの洞窟自体がかなり限界来てる。
洞窟全体を固める方が早いか…?いきなり壁の色がちょい濃くなるけど…まぁ一応考えとくか。
繊細な作業は苦手では無いけど、合流まではしばらく掛かるな…コレは…南雲先生達と離れたら魔力も使って少し派手にやるか。
…………………………
〜9時5分〜
〜網代慎平視点〜
網代慎平は悩んでいた。
戦力が足りない…数の理は取られてる上に朱鷺ちゃんと言う不確定要素も居る…今明確に仕留めなければならない敵は赤子の影と根来さんの影、朱鷺ちゃんの従えてる赤子の影二匹はもう仕留めた、戦力図的には3対1+二人。
俺や窓の援護が成立するのは赤子の影相手、根来さんは素早い上に動きにどこか理性が残る、ただの暴力じゃ無い…しっかり戦闘になってるんだ。
だが…どこか違和感がある…その理性は根来さんの影自身の物なのか?
ここからどうすれば勝てる…地形の利用で揺さぶるか…?いや、挟まれたらまずい…引く道が無い以上崩落なんてさせられたら俺も潮も窓も朱鷺ちゃんも死ぬ。
『慎平!指示はまだか!?』
『観察の時間が欲しい!潮!もうちょい引きつけて時間を稼いでくれ!』
窓が痺れを切らして慎平に指示を仰ぐが慎平は相手の動きを見る事を優先する。
『潮、根来さんの影の動きに注意してくれ!』
『動きにって……さっきから見とるわ!あんなん嫌でも目に入るやろ!』
『そうじゃなくて!アイツの狙いだ!』
俺は必死に考えを巡らせる。
根来さんの影は速い、動きにも無駄が無く、潮の攻撃を避けながら確実に反撃を繰り返している。
しかし、どうにもおかしい。
潮を殺すつもりなら、もっと危険な攻撃を仕掛けてもいいはずだ。実際、ハイネは潮の記憶を食べたいと言っていた。ならば、潮を殺さずに捕まえる必要がある。
……待てよ。
『……そうか、そういう事か!』
『何や慎平!?何か分かったんか!?』
『根来さんの影は、潮を生け捕りにするよう命令されてるんや!』
『はぁ!?』
『ハイネが言ってた!潮の記憶は自分が食べたい、半殺しまでやって!つまり、潮を殺すんじゃなくて、動けなくして連れて行くのが目的なんだ!』
『せやから何やねん!?』
『根来さんの影が潮を捕まえることを優先してるなら、他の相手への対応は後回しになる!』
俺は根来さんの影を観察する。
潮が大きく動けば、それに合わせて視線と身体が動く。
窓が攻撃を仕掛けようとしても、根来さんの影は潮への対処を優先しているように見える。
そして、俺がネイルガンを構えていても、こちらを警戒する様子が薄い。
……確信するには、もう一つ必要だ。
『窓!』
『何や!?』
『根来さんの影の顔に向かって、石を投げてくれ!』
『石ィ!?』
『ええから!頼む!』
『……分かったわ!』
窓は足元に転がっていた石を拾い上げ、根来さんの影に向かって投げつけた。
石は根来さんの影の顔のすぐ近くを通り過ぎ、岩壁に当たって砕ける。
その瞬間、根来さんの影の動きがわずかに乱れた。
潮がその隙を突いて後ろへ飛び退く。
根来さんの影は潮を見失ったかのように首を振り、周囲を探し始める。
その視線が、俺の方を通り過ぎた。
……俺は、すぐ目の前にいる。
ネイルガンだって持っている。
それなのに、根来さんの影は俺に目もくれず、潮を探している。
『やっぱりな……!』
『何がやっぱりなんや!?』
『根来さんの影は、潮を捕まえることを最優先にしてる!他の相手は、邪魔にならない限り後回しなんだ!』
『……なるほどな!』
窓もようやく理解したらしい。
根来さんの影は再び潮を見つけると、猛然と駆け出した。
『潮!そのまま大きく動いてくれ!アイツの視線を引き付けるんだ!』
『分かった!やったら思いっきり行くでぇ!!』
潮は髪を振り回し、根来さんの影へ向かって大きく踏み込む。
根来さんの影はその攻撃を避け、反撃を仕掛けようとする。
しかし潮は一撃ごとに大きく動き、相手の注意を引きつけ続ける。
その間に、俺はネイルガンを構えた。
狙うのは、潮じゃない。
『窓!赤子の影がそっちへ向かってる!足止めしてくれ!』
『任せとけ!』
窓の方へ走っていた赤子のような異形の影。
あいつらを放っておけば、潮の援護に向かうどころか、窓まで危険にさらされる。
まずは、あいつらを片付ける!
俺はネイルガンの照準を合わせた。
ヒュトトトトッ!
釘が飛ぶ。
三発のうち数発が赤子の影の身体を貫き、そのまま地面へと縫い付けた。
……よし!
一匹目、成功!
『窓!もう一匹をそいつの近くへ誘導してくれ!』
『分かった!』
窓は声を張り上げた。
「こっちや!化け物ども!」
窓はわざと赤子の影に姿を見せ、距離を取りながら走る。
赤子の影は窓を追いかけ、その進路を変えた。
一方、俺は縫い付けた赤子の影を確認しながら、ネイルガンを構え直す。
二匹が重なれば、一気に無力化できる。
狙うのは、二匹が同じ射線に入る瞬間。
『今や!』
窓の誘導によって、二匹の赤子の影が重なった。
俺は即座に引き金を引く。
ヒュトトトッ!
三発の釘が飛び出す。
だが、そのうち一発は狙いを外し、岩壁に突き刺さった。
残る二発も、一匹の影を完全に縫い付けるには至らない。
『クソッ!』
赤子の影が身をよじり、窓へと飛びかかろうとする。
「舐めんな!!」
窓が足元の鍾乳石を掴み、赤子の影へ向かって突き出した。
ガッ!!
鍾乳石の先端が赤子の影の身体に突き刺さる。
しかし、地面まで貫くほどの深さはない。
それでも、効果はあった。
赤子の影は痛みに怯んだように動きを止める。
ほんの一瞬。
だが、今の俺にはそれで十分だった。
『そこや!!』
ヒュトトトトトッ!!
今度は外さない。
ネイルガンから放たれた釘が赤子の影を貫き、地面へと縫い付けた。
先に縫い付けていた一匹も、まだ動けない。
これで二匹とも無力化できた。
『よっしゃあ!!』
窓が歓声を上げる。
『窓、ナイスアシスト!』
『おう!……って、まだ終わっとらんやろ!』
『分かってる!』
俺はすぐさま視線を戻した。
潮は根来さんの影と交戦を続けている。
ハイネはその様子を眺めながら、退屈そうにしている。
赤子の影を片付けられたのは大きい。
これで少なくとも、横から邪魔をされる危険は減った。
あとは根来さんの影をどうするか。
……いや、正確には違う。
根来さんの影そのものだけじゃない。
その行動を縛っているハイネの命令。
そして、俺たちの動きを見ているハイネ自身。
こいつらを相手にする以上、目の前の敵を倒すだけでは足りない。
『潮!そのまま引き付けてくれ!窓は俺の援護を頼む!』
『了解や!』
『おう!』
俺はネイルガンを握り直す。
ここから先は、相手の動きを見極めながら、一つずつ確実に手を打っていく。
何としても、この場を切り抜けるんだ。
…………………………………………………………………
〜主人公視点〜
9時10分。
さてさてさ〜て、根津さんと南雲先生は結構離れた所だな。
魔力全開で行くか。
事ここまで来たもう水流抑えるのも面倒くさいしこの洞窟をパーフェクトキューブで塞いで水の侵入を止めて水流操作で水を一点集中…パーフェクトキューブで止めた瞬間に水が入ってる地点のみを強化して崩れない様にする。
壁から伝う衝撃はもう極限の硬度で無理矢理収める、洞窟全体のバランスに関しては壁面の表面のみをそのまま約5センチ程残して中身を硬化させる、そしたらいきなり壁面が剥がれて黒い所が見えてもまだ自然…だと良いのだが…。
「後は…この水どうすっかな…」
云千トンとか越えてそうな質量の水の処分に困る主人公とか中々見ないだろ…ホントにどうしよ…蒸発させるか。
「ヒミツの隠れ家なら別に獄炎出しても島は溶けないハズ…!」
慎平達の方もあの4本腕が向かってるようだし早めに動きたいな…多分、南雲先生達よりも先にシデがたどり着く…今潮達は戦闘中みたいだし不意打ちなんぞ食らったらまずいもんな。
「マズイ…慎平達とシデの位置が重なった…!」
もう鉢合わせたのか…ハイネの目の前で慎平が崩れ落ちた…?指を切断されたのか…霧の魔力で大体の位置や形は把握出来るがどうにもシデは影に潜るからイマイチ掴みきれない…魔力じゃ無くて気配を見なければ…って、今はそんな分析してる場合じゃ無いな。
急ごう。
…………………………………………………………………
〜慎平視点〜
9時7分。
『潮!赤子の影は処理出来た、後は根来さんの影だけや!』
『どうすれば良い!』
慎平は潮のその言葉に嬉しさを感じる、潮と窓は自分を信じて作戦を委ねてくれる、だからこそ慎平は責任感を感じて思考を研ぎ澄ますのだ。
『根来さんの影は今俺たちから見て奥、つまり根来さんの肉体の後ろにある!そこをどうにかしたいから合図したら左右どっちかに逸れてくれ!』
『わかった!』
『窓は遊撃!自分の方向に根来さんの顔が向いたタイミングで石を投げて視界を遮れ!潮も、その隙に倒せそうならそのまま根来さんの影を倒してしまって良い!』
『おう!まかしとけ!私も頭来てるし速攻終わらしたる!』
『俺は潮の戦闘エリアから離れて大きく回りながらハイネの側面に回り込んで潮が決着着けた瞬間に何時でも縫い付けられるように待機する!窓は朱鷺ちゃんを見張ってくれ!朱鷺ちゃんが動きそうなら根来さんの邪魔は一旦後回しでええ!』
『わかった!朱鷺子の見張りと根来さんの妨害やな!』
根来さんの影は潮を追う、左足を屈めて右足を水平に薙ぎ、人間が当たれば下半身が千切れそうな足払いを繰り出す!
『跳ぶな潮!潜れ!』
慎平の指示に反応し、潮は右から来る足払いを更に姿勢を沈み込ませてすり抜ける。
根来さんの体制は片足で屈みながら足を振り切った体制だ、そのまま一回転して体制を立て直すつもりだろうが…そこで窓にノイズを発生させる。
目だけが潮を捉えて離してない…!体制は不安定、行ける!!
『窓!石投げろ!ついでに声出して視線を集めてくれ!そんで潮は左や!根来さんの影の首の可動域を振り切れ!』
「おっしゃあ!思い知れ!石ころの力ァ!!」
窓が根来さんの視界を遮る為に石を投げた!そして潮はその隙を逃さない、左に逸れて右に回る根来さんの体、首の可動域を振り切って立つ、これにより根来さんの影は体制を整えるのを1時中断、潮の姿を探して膝立ちの状態で辺りを見渡す。
致命的な隙だ!
慎平はネイルガンを根来さんの影に打ち込む、3発どころでは無い、数十発の釘が根来さんの影に打ち込まれ、根来さんは影を縫いつけられた。
『決めろ潮!』
「しゃあ!!!私らの勝ちや!!」
ドゴン!!
潮が気合の掛け声と共に全力で拳を振り下ろす!足元を満たしていた水がしぶきと共に飛び散り、根来さんの平面の影を潮の拳がうちぬいた!
『『音エグ…』』
『どういう感想やねん!?今良い感じに決着着けたとこやろが!!』
テレパシーもどきのせいでうっかり本音を垂れ流しながらも慎平は作戦通りハイネの側面に回り込み、ネイルガンを構えている。
窓も朱鷺子から目を離さずに警戒を続けている。
潮は何時でもハイネの方へと飛び出せる様に体制を整える。
「終わりや…ハイネ!」
慎平はネイルガンをハイネの影に撃ち込む!!…事は出来なかった。
ボトッ…ペチャ…ゴン、カッ
『慎…ッ!?』
『慎平ェ!?』
窓と潮の声が聞こえる…。
慎平の持っていたネイルガンは何故か地面に落ちていた。
(…は?)
違う、落ちていたのはネイルガンでは無く…
【やめなさいハイネ…ここまでです】
慎平の後ろには…全身が黒く、腕が四本の異形の姿。
「ッ…!!ぁ…ぅ〜…!…ッ!?」
慎平は遅れてやって来た痛みとも呼べぬ程の苦痛に顔を歪ませながらも、思考だけは止めなかった。
何故コイツがここに居るか…おかしくは無い、そもそも来ない確証も居ない理由も無かった。
いつの間に現れたか、察知出来ていれば潮や窓が気づくハズなのに直前までは誰もコイツ存在に気づかなかった…?
【今慎平くんの事食べようとしたでしょ】
「だってだって!!コイツらわしの食いもんを!」
【だってじゃありません】
「!…ぶぅ〜」
(そんな…!?何で…!)
【大丈夫ですよハイネ、小舟潮の遺体は後でちゃんと取り返しますから…コレは食べたら駄目ですよ、大事な人質ですので】
「「澪!?」」
潮と窓は驚きのあまり固まってしまったが、異形の影の手の中に居る澪の存在に気づき、状況を理解する。
何故…何故影人に任せていた澪がこの異形の腕の中に居るのか…
慎平の思考は冷静だ…冷静だからこそ、理解出来ない事態や分からない事しか見えない事に気づく。
朱鷺子もどこか呆けた様子で澪を見ている。
「しつこい…分かってるっちゅうねん」
ハイネはあくまで、どこか拗ねたような…一見普通の可愛らしい少女にしか見えない動作や口ぶり…だからこそ状況の異質さは際立ち、改めて慎平達はこの生き物とは分かり合えない事を悟る。
【ご心配なく、澪ちゃんは生きてます…ただし、アナタ達が一歩でも動いたら…このまま頭を生卵の様に割っちゃいます】
慎平は思考を回し続ける。
(影人は何やってる!?何で澪がここに…いや後で良い…とにかく澪を助けへんと!)
その時、朱鷺子が異形の影に向かって口を開く。
「おい…どういうこっちゃ…澪には手ぇ出せへんって!言うたやないか!?」
【どういう事も何も…どうせ皆明日までの命ですし】
「…なにを…言うてんの…明日…夏祭りの食事で…ハイネの体を治す…お母さんを生きられる様にするんや…!後は今まで通り…それがお父さんの計画や…そうやろが!?」
【菱形家には大変お世話になりました…でもそれももう終わりです】
「…裏切ったな…皆をどないする気!「朱鷺子!!」」
刹那、窓が朱鷺子の前に飛び出す。
パン
窓は銃弾に撃たれ、倒れ伏した…朱鷺子を庇ったのだ。
【ほぉ…!】
「お兄…ちゃん…?」
【お父様も全て…了解済みですよ?】
カチャ
パン!!
見えていた…潮にはハッキリと、二発目の弾丸は朱鷺子に向うのが見えている…なのに体は動かない、動かせない、例え動いたとしても間に合わない。
(それを悟ってしまった私自身に…心底腹が立つ…そして…!朱鷺ちゃんを騙して!窓を撃った!アイツらが許せへん!!)
潮は諦めてはいなかった…ただ、どうにもならない…どうしょうもない…ハズだった。
「2度目やな…」
キィン!
【「!?」】
「間にあった…とは、言いづらいな…コレは」
絶体絶命に現れたのは…。
「影人!」
「おう、慎平…悪かった…出し抜かれてしもた」
…………………………………………………………………
〜主人公視点〜
9時13分
窓は…まだ生きとる、応急手当で済むし魔力を全快させない程度に使っても怪しまれはしない…けどあまり長引くとまずいか?
朱鷺ちゃんは…まだフリーズしとる、と言うよりは色々起こりすぎて受け止めきれてない感じか、窓の側で膝から崩れ落ちてしまってる…再起は時間掛かるかもしれんけど応急手当の指示だけは出さんとまずいな…慎平に頼むか。
『ここからはコレで話す、慎平らお前は口開かんでええからこっちで情報の整理に専念しとき、今回俺は多分動かれへん、後朱鷺ちゃんに窓の応急手当をする様に指示出してくれ、後お前今アドレナリン出てて痛みがマシになってるかも知れんけど傷口を塞ぐくらいはしとき、指先無くても服巻いて千切るくらいは出来るやろ』
『…わかった』
「朱鷺ちゃん!窓に応急手当を!頼む!」
朱鷺子はハッとした様子で、慌てて窓の手当てを始めた、血の気の引いたような顔色で窓の名前を呼び、必死に出血箇所を抑えて自分の服を破り、巻き付ける。
体を起こして仰向けにさせて患部に地下水が触れない様に調整してから上半身の服を脱がして脈や呼吸、心肺の確認など、流石医者の娘と言うべき手際で処置を進める。
しかし、ここで出来る事には限界がある…やはり早めに決着をつけなければ窓の命は危ないだろう。
【…君はホントに…厄介な人ですねえ…でも、動けば澪ちゃんの命は無いですよ?】
「状況が理解できてへんな?お前」
【…どういう事です?】
「お前が澪を殺すより先に俺はお前をミンチにして後ろの…推定影の親玉、ハイネ?だったか…ソイツを始末出来る自身はある、万が一が嫌だやから止まってるだけや…不穏な動きをしたと判断したら俺は即動くぞ?」
【…確かに、君なら出来そうですね…ホントに化物すぎませんか?】
影人は器用なことに、自分の口でシデと話ながらテレパシーもどきで慎平に話かけていた。
『まずは状況の把握や、澪を連れ去られた時に、地上で買い出しいった時影に襲われて…今考えたら時間稼ぎ目的の動きやった、そこで出し抜かれた、恐らく影は遠距離からの指示にも対応出来る、どこまで細かく行けるかは分からん』
『影の司令塔はあの4本腕かハイネ…だがある程度距離が離れても指示出しは可能、大雑把にでもそれが出来るならかなりの脅威やな…細かく指定出来る可能性も考慮すると警戒すべき要素や』
慎平はこの情報を重要な物として頭に入れる。
『2つ目、シデは影の気配で捉える事が出来ひん、コレは確証があった理由や無いけど澪を攫われた時点で確信した、それに…今目の前におっても何も影の気配を感じやん、間違いないと見とき』
『となると潮の警戒をすり抜けたのも納得出来るな…とは言え対処法が無い事に変わりは無い、これから先の警戒の方法を考えんとまずい』
無意識的な物だろうが、慎平は次では無くこれからを考えている、ここでループするのは確定事項ではあるものの、その発言や思考の節々から一切の悲観や絶望が消え去っていた。
『3つ目しおりちゃんの影は殺した、でもハイネが生きてる、そこがイマイチ分からん』
『そっちは俺が把握してる、しおりちゃんの影はいわばラジコン見たいなもんや、ハイネ、あの白髪の子が本体でここから動けへんくらい弱ってるからしおりちゃんを通して外に出てたらしい』
『なるほど、4つ目や、南雲先生と根津さんが隠れて待機してる、南雲先生の位置はあのデカい縄の上、根津さんはこの空間の出入り口で隠れながら張ってる、猟銃の銃口は常に慎平に向けさせとるから何時でも指示があればループ出来る』
『上々、この場においてコレ以上ない戦力が揃ってる、ここからは情報戦に切り替える、でもまずは澪を助けたい…ループ出来るからって殺させていい理由無いからな』
『5つ目、さっきの会話の通り、俺はここでシデと膠着状態になる、慎平達も下手に動けばシデが澪を殺そうとしかねん、助ける自信はあるけど絶対や無い事を理解しといてくれ』
『十分や、ほぼ詰みから希望が見えてきた、少し作戦を考える時間が欲しい…もうしばらく睨み合っててくれ』
『了解』
時間空いたのはジョジョを一部から六部まで見返して分析したりするのに時間使いすぎたせいっす、まぁ次はもう少し早く投稿したいっすね。
じゃ、また次回。