買い物に出かけた優太
コンビニで買い物をしていた優太は、冷蔵ショーケースの一点、黄色い缶の列に目が留まり、雷に撃たれたような衝撃を受けた。
宮「なん……だと……!?」
そこに陳列されていたのは、優太の愛飲ドリンク、マックスコーヒー。優太は迷わず三本、小さな籠に入れた。
他にもコンビニで調達できる小道具やお菓子を調達して、コンビニから出た瞬間、優太は呪圧を感じる。すかさず、薄く加勁を展開して圧倒されないように対策した。
「ひえ、マジかよ。絶対二級じゃないじゃん……」
そう言いつつ歩を進めると、看板に昔アニメでよく見た馴染みのある文字列が見える。「葛飾区亀有」、優太の脳裏に破天荒なゲジ眉の繋がった大柄な男性キャラクターが過る。
優太は基本的にビビりだ。しかし、その文字を見た瞬間、その破天荒な男が「うじうじしてんじゃねえ!」と檄を飛ばしてくれた気がした。
「……誰かが読んでるよーうな~、雨上がりの午後~。振り返りながら歩いた~、母ちゃんに手を引かれ~」
地味に上手い。悟に及ばないまでも、元々優太のルックスは上位の部類に入る。加えて歌唱力もあるようだ。
「あの時感じた~、不思議な気ぃ持ち~」
ちょうど、舗装路がチェック柄のタイルになっていた。優太はケンケンパしながら、歌うのをやめない。
「だ・か・ら、アーケド街のタイルを、黒いとこだけ、あ~るいて~みーたーよー」
ただ歌っているわけではない。優太は怖いのだ。怖いけれど、怖いもの知らずなキャラクターを思い出して、彼は勇気を振り絞って歌っていた。
教えて!伊地知さん!~呪霊等級編~
呪霊は、その危険性から六段階に分けられています。
また呪霊は呪力によってのみ祓えるため、本来通常兵器は通用しません。ここでは便宜的に通常兵器で解説します。
・
四級にも満たない、極めて弱い呪霊です。当然殺傷能力は持ちません。パンチで十分です。
・四級
木製バットで余裕、蠅頭と同じく殺傷性はありません。
・三級
拳銃があればまぁ安心。逆に言えば、拳銃と同等かそれ以上の殺傷性があります。
・二級
散弾銃でギリ。散弾銃のように接射すれば即殺する程の殺傷性を持つ、非常に危険な呪霊となります。
・一級
戦車でも心細い。つまり、戦車の装甲を貫通して余りある攻撃性を持っています。
また戦力的に二級だとしても、術式がある呪霊に関しては準一級という等級が認定されます。
・特級
クラスター弾の絨毯爆撃でトントン。
特級以上の階級はありませんので、特級の中でも特に強い個体はこの限りではありません。
また呪術師に関しては、認定された等級と同等の呪霊は祓えて当たり前が基本です。
例えば伏黒君の場合、既に二級認定されていますので、廃校舎での人面大蜘蛛呪霊を単独で祓えたことになります。