ハイスクールD×D アフター:New HERO BorN F×F   作:scp-114514

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とりあえずかけるとこまで書いて、仕事が始まる明日に備えておこう


不穏な猛暑日です

《ヴァーリ・ルシファー》

 

「外あづいよー、溶けちゃうよー…」

 

「やはり、日本の夏は慣れん…」

 

人間界、駒王町。兵藤夫妻の墓参りを終えた俺達は、兵藤邸のリビングで休んでいる。

 

今年も例によらず蒸し暑さが酷い。陽が本格的に昇るのを見越して朝早くに出発したのだが、墓参りを済ませた頃にはギラギラの日差しが照りつける。太陽の光を好まない気質の悪魔にとって、これはかなり堪えるものだ。今のように少し出歩いただけでも汗だくなので、帰宅時はシャワーが欠かせない。

 

「おじさん、このチラシ見て!いろんなラーメン屋さんが期間限定メニュー出してるんだって」

 

「ん、そうなのか。どれどれ…」

 

『天下無双』ではすだちをふんだんに使った冷やしラーメン。『星源ラーメン』では冷麺や豚肉つけ麺。『道頓堀』では辛口味噌ラーメン。

悩むな…。冥界では四季の変化がそこまで無いから、こういったメニューにありつけない分、吟味に吟味を重ねたいところだ。

 

まぁ、子供の主張を優先するのが一番だがな。

 

「キミはこの3つならどこがいい?俺もそこに従おう」

 

「僕、この星源ラーメン行きたい。あっでも疲れちゃったからもうちょい休みたいな…」

 

「わかった。では少し仮眠を取ることにしよう」

 

兵藤一誠やリアス・グレモリー達と同様に、俺もここ最近は働き詰めだった。俺もこうして休ませてもらうとしようか…。

 

『龍だけに、羽を伸ばして…と言ったところか?』

 

これはこれは。不意の一本を取られてしまったな、アルビオン。

 

 

 

《???》

 

駒王町から少し離れた東京都オフィスビルの廊下に、1人の中年女性がポツンと立っている。彼女はふと、何者かの視線を受け取ったかのように、誰もいない虚空を一瞥して語り始めた。

 

「大災害がついに始まる。これで再び世界の法則は塗り変わる」

 

コツ、コツ。

 

誰もいない閑散としたオフィスビルの廊下に革靴の音を響かせながら、女性は話を続けていく。

 

「この星では幾度となく大災害が繰り返され、その度に生命は進化していった。やがて知的生命体である人間が生まれ、人間達は集合的無意識は一つの願望を抱くようになる。

 

それは、生命と星の進化の終着点。即ち『死』を望むこと。生命の進化の果ては絶滅なのよ」

 

そしてまるで誰かに説明でもするかの様に、女性は話の核についに触れる。

 

「星を太陽に変え、全ての生命を滅ぼす最後の大災害の原動力は…『絶望』」

 

女性はいきなり大手を振って歩くようなポーズをし始めた。

 

「主体的な意思を持った人間なんていない。いつの時代も、国家、宗教などの大きな存在に流される。

異形だって、結局のところ首脳陣に大多数が従うのが常」

 

「時代が進むにつれて、個人はそれらの選択が自由になっているように見えて、その実は流される対象が遷り変わっただけにすぎない。

現代人はTVやネットの情報を宗教のように信じている。意思も無く流されている」

 

「SNS上に存在する多数の実体なき意見を崇拝し、何も考えず噂や流行りに流される自我なき者どもが多すぎる。宗教の自由を謳い、実際無宗教派の多い日本では、精神的に芯が無い」

 

それゆえ、今この時女性は東京にいるのだろう。彼女が言う『大災害』の計画を実行するには、日本の中でも最も人口が多いこの地が最適なのだから。集合的無意識が発生しやすく、多くの人間が流されやすいのだから。

 

「SNSを少し覗けば、流行りに、デマに、実体の無いブームに流されるモブ人間ばかり。流行りに群がるそのザマはまるで『蟲』のようだわ」

 

自分のスマホを起動し、画面を覗く女性。彼女の顔には、はっきりと嫌悪と侮蔑の感情が浮かび上がっている。

 

「ここにも、ここにも『蟲』がいる。

こいつもバカ、これもバカ。これも、これも。バカしかいない。

進化と絶滅の繰り返しの中で知性を獲得した生命体とはとても思えないわね。

 

そしてそれらバカ共なくして生きていけない異形は、バカ以下のゴミ。

ゼウス?シヴァ?オーディン?聖書の神?あなたたちはいくら強大でも、バカ共に依存する可哀想な存在には変わらないわ」

 

窓を開けて、女性は目の前に広がる東京の街並みを見て、勝利を確信したような表情になる。

 

「脳なし蟲のバカ共は増えきった。自我なき燃料はふんだんに使える。準備完了ね」

 

今度は空に顔を向け、何かを見下すような嫌味ったらしい表情に切り替わった。

 

「私達は古から当たり前にいた、故に誰も彼も脅威と認識していなかった。計画とは、綿密に、ひっそりとやるものね。抑止力に見つかってはたまらないもの。

禍の団、黙示録の獣、地獄の神々、異世界の邪神。いずれも我々にとって好都合だったわ。無限の龍神が有限になり、真なる赤龍神帝が滅びれば、計画の邪魔が無くなるのだから。あなたたちには本当に感謝しきれないわねぇ、本当に。

異形の手であるはずのない災禍を齎せば、人間達は勝手に絶望を抱く。神仏が記憶を改竄してももう遅い、こちらのもの」

 

「二天龍など、始めから関わらなければ恐るるに足らず。奴らが引っ張りだこになっている最中で人間界を絶望で封鎖すれば何の問題もないわ」

 

「千載一遇の好機を見逃さず、万全な準備の元に大災害を決行する。人類が絶滅すれば、信仰を源とする神仏は勝手に消えていく。飢え殺しこそ、超常を滅ぼす最適解よ」

 

女性は慈愛に満ちた聖母のような顔をするが、それも束の間。まるで『この小説サイトの画面の向こう側にいる読者』に向けているかのように、醜悪に歪んだ笑顔で話を締めくくる。

 

「人類絶滅までに残る大災害は、あと2回。

さぁ、始めましょう。人類絶滅までの大いなる通過点。

この大災害で、人間界は炎と人体発火の世界になるでしょう。

 

ンンッ…フッフッフッフ……!」




簡単に言うと、大災害前の伝道者達は原作ハイスクールD×Dの裏側でコソコソと人間界で活動してたって事です。

まぁ現時点でヴァーリと関わるのは確定してるから伝道者の思い通りにいかないのは確定なんですけどねガハハ
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