ハイスクールD×D アフター:New HERO BorN F×F   作:scp-114514

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コールブランド使いの方のアーサーと超絶バカプラズマ使いの方のアーサーをどうにかして出会わせてみたいと思ったりします。


突然、火の海です⁉

《ヴァーリ・ルシファー》

 

昼寝の後にジュラスを連れて目的のラーメン屋に赴き、期間限定メニューを堪能していると一人の少女…いや幼さが残る年若い女性?と目が合う。

 

「うん…?」

 

「あれ?も、もしかしてあなたは…白龍皇さまですか?」

 

紫色のロングヘアと、低く見積もっても180㎝はあるほどの長身が特徴的だ。地味な印象ではあるが、感じるオーラには覚えがある。

 

「あぁ、そうだが…このオーラはボーヴァ・タンニーンのそれに近いな。確か彼も結婚したと兵藤一誠も言ってたし、彼の娘なのかな?」

 

「…はい、お初にお目にかかります、レギーナと申します。よろしくお願いします」

 

「そうだったのか。基本的にドラゴンはタンニーン領で生活しているから人間界まで来ることはないから…旅行でこちらに来たのかい?」

 

「そうです。駒王町は今では聖地巡礼スポットとして知られていますから。

…ところで、そちらの子は?紅髪といえば想像がつきますが…」

 

「む、挨拶が遅れたな。ほら、キミもこのお姉さんに」

 

「へ?あ…あっ…ジュラス・グレモリー、です…」

 

緊張しながら自己紹介を済ませたジュラスは、そそくさと隣に座っている俺の服を掴んでくっつくように座った。偶に引っ込み思案なそぶりをするんだ。

 

「ふっ…ふへっ…」

 

「?」

 

「うへっ…可愛いですぅ…。白龍皇さま、この子をちょっと触っていいですか?」

 

「…えっ?」

 

俺の脳が思考停止した。正直、反応に困る。どう返答すべきか…?

ショート寸前の脳をフル稼働させて答えを編み出そうと四苦八苦している最中…

 

『臨時ニュースです。突如、世界各地で同時多発的に原因不明の出火が———』

 

「…は?」

 

『こちら中継です。現在、東京都渋谷区では、あちこちのビルで出火が起き———』

 

「えっ?」「な、何が起きてるんだ??」

「ちょまって、ビル街が全部燃えてるんじゃね⁉」

「消防署、消防署は何してんだよ!」「いやもうてんてこ舞いだろこのざまじゃ!」

 

店内はテレビ視聴をしていた客たちの声で騒然となる。それだけではない。

 

「お、おいこれ見ろよ!」「はぁ⁉大阪、神戸…というか———」

「「日本全国が燃えてんの…⁉」」

 

理解が追い付かない。何の突拍子もなく、出火?

 

「えっ…え…?」

 

レギーナ・タンニーンが絞り出すように声を漏らす。そんなこと、俺が知りたい。

 

「うわぁぁぁ!燃えてるぅ!」

 

バチバチ、メラメラと燃える音がする。駒王町も例外なく、炎上地帯になりつつある。対策を打たねば。

 

「キミ達、とりあえずここを出るぞ。店長!支払いだ!釣りは要らん!」

 

「えぇっ⁉ちょ、まっ———」

 

「従業員と客にも伝えておけ!命を大切にした行動をとれとな!」

 

前代未聞の状況に理解が追い付かない脳を必死に働かせて思考を巡らせ、今やるべきことを考える。

 

「まずは駒王町の異能力者と異形をかき集めて避難誘導を行う。当面の避難場所は…地下道だ。燃えるものがなく、二酸化炭素が溜まりやすい場所なら発火は起こらないだろうしな。

それと…人間界が各地で燃えている以上、避難民は当分人間界に戻れないだろう。俺は首脳陣と急遽避難民の長期的な収容先について相談してみる。

話が進まないようであれば…冥界への列車を使うなりして強引にでも送り出すしかあるまい…!」

 

「で、でもいくらルシファーさまでもそれは———」

 

「出所のわからん出火が続けば、人間界の逃げ場がどんどん減る。

責任は俺がとる、人間が絶滅すると信仰に大なり小なり依存している我々にも悪影響が出るぞ」

 

「わ、わかりました!」

 

 

 

***

 

 

 

各勢力の首脳陣に掛け合ったものの、俺達とほぼ同時に人間界における世界規模の異変を知った彼らも彼らで神話世界への受け入れに追われており、いくら俺の声でも助けに応じられる状況ではなかった。

だが、物事は悪いことばかりではなかった。

掛け合った面々の中で真っ先に応援に駆け付けたのが、大妖怪ぬらりひょんが率いる関東一帯の妖怪勢力。西日本妖怪の頭領である八坂がレーティングゲームの技術を応用して異界『裏京都』に倣って、『裏東京』を造っていたのだ。なんでも、邪神戦争の際に日本神話勢力は日本政府と連携して、非戦闘員の避難先を造っていたのだとか。

高天原…日本神話の世界への避難も可能ではあるのだが、この異界の特徴は、東京都を再現したということそのものである。高天原だと人間界での施設を丸々再現できないので、避難民には文明レベルを落とした生活を強いてしまうからだ。

とはいえ、首脳陣の多くがトライヘキサ討伐に向かった状態で、人間・妖怪双方の政治経済の基盤を維持したうえで一般人や異形・異能者を中長期的に保護する空間を造るには限界があり、収容人数には名前の通り東京が限界だったのだが。それでも駒王町の人間は余裕で避難できただけマシか。

それに、異界への移動に抵抗感を示す者がいなかったのも大きい。50年の時を経て駒王町の住人は悪魔や天使、ドラゴンなどの超常の存在を認知しており、それがカルチャーショックを未然に防ぐことに繋がったのだろう。グレモリー家及び兵藤一誠をはじめとした独立眷属、あるいはリアス・グレモリーと親しい上級悪魔がこの町でひたむきに悪魔稼業に邁進した賜物だ。一般人を安全に避難できたのは、彼ら彼女らの貢献なくしては語れないだろうな。

 

しかし、俺は俺でやらねばならないことがまだある。

 

「レギーナ・タンニーン。キミはジュラス・グレモリーと兵藤邸の地下室に行ってもらう。これが中のフロアマップだ、見えるか?ここに非常時用のシェルターがある」

 

「白龍皇さまは?」

 

「東京を出て、体力の続く限り他県の避難民を安全地帯に誘導する。本音を言えばすべての避難民を救い出したいところだが…俺は神ではないんでね。キミ達に何かあればキミ達の親にも見せる顔がない。俺が兵藤邸に戻るまでの間、この子を頼む」

 

「ふへっ、ショタを愛でられ…違う違う、全力でこの子の安全を守ると約束しましょう」

 

「(心配だな、別の意味で…)では、行ってくる」

 

 

 

***

 

 

 

神奈川県横浜市。東京から離れて異能力者や妖怪など日本神話の関係者たちと共に一般人の避難を行っている。裏東京に収容できる限界はすぐに来たので、高天原に送っているところだ。京都の八坂が言うには、西日本の方は関西一帯はどうにかなったが、四国や九州が進んでいないらしい。こちらは関東一帯を対処した後、北日本の方に行かねば…。

 

「白龍皇殿、大変です!」

 

俺が休憩を挟んでいるなか、成り行きで俺と連携して日本神話世界への転移を行っていた妖怪の男性が駆けつけてきた。

 

「はぁっ、はぁっ…。どうした。一分一秒が惜しい、簡潔に頼む」

 

「た、高天原への転移が…」

 

「転移が?」

 

「不可能になった可能性が高いです…!」

 

「なんだと⁉どういうことだ!」

 

「先ほど転移させた避難民についての報告を行っている最中、燃えるような激しい音がノイズとなって声が全く聞こえなくなりました!」

 

「…人間界とほかの世界の間には、次元の狭間がある。だから人や悪魔然り、声然り、対象はそれを通って別の世界に向かうことになる。

もしや、次元の狭間にも火の手が来たというのか…⁉」

 

「しかも、冥界や天界、その他世界に連絡を試みても同様にダメでした!人間界が断絶されてしまったのかもしれません!

…もう、我々は故郷に帰れないのでしょうかッ…!!」

 

「……ッッ!!!もう穴をありったけ作って、そこで耐えしのぐしかない!」

 

「承知いたしました!」

 

この場所だけでも、密集市街地や古い木造住宅街などが多い。だから延焼や火災旋風がいつ起きてもおかしくない場所が多く、避難民は迂闊に動けない。

そもそも日本だけでもこの現象がすべての場所で起きているのだから、火の手が来ない場所を探すにも、どこでもそんな場所が都合よくあるわけがない。

なら、穴を掘って顔をうずめ、煙や一酸化炭素を吸い込まないようにするしかもう手はないだろう。

 

作戦を切り替えて穴を掘ろうとしたその瞬間、異臭が立ち込める。まるで、肉が焼けるような匂いが…。まさか、逃げ遅れか?

 

「ぐぁあああ⁉お、俺の体がぁ⁉」

 

———背後を見ると、あまりの光景に言葉も出なかった。

 

今の今まで、普通の人間の姿を取っていた、特別な出自でもない妖怪の男が。

 

「白龍皇殿!こ、殺してください!もう自分はダメです!本能でわかりま———GEAAaAAaAAaaaaA!

 

左半身から火を吹き出し、見る見るうちに全身に火を纏う人型の炭とでもいうような、黒い火達磨の怪人へとなったのだ。

 

GEEEEEEEEEE!

 

「なっ⁉…ふんっ!」

 

理性どころか自我すら最早ないのだろう。狂ったような奇声と共に飛びかかってきたが俺は回し蹴りで頭を吹き飛ばす。しかしどれでも起き上がって襲い掛かったので、今度は魔力砲撃を行って心臓を上半身ごと吹き飛ばし、それでどうにか沈黙した。

 

「なんだ、今のは…?」

 

『人体発火、だろう…。これを原因とするならば、世界各地で火災が起きているのもできなくはないが…。何にせよ、本格的に我々も危険になってきたな』

 

「あぁ…。安全な避難先への道が絶たれただけでなく、人体発火の危険性があちこちである。…もう俺達にできることはないだろう、兵藤邸に戻るしかないな」

 

 

 

***

 

 

 

転移魔法を使って兵藤邸に戻り、俺はこの邸宅に人払いの結界を展開する。火災だけでなく、正気を失った火達磨の怪人がこちらにやってくる可能性もある。俺も守らねばならない命のために今できる事を最大限やらねばならない。

 

「すまない2人とも、待たせたな。これから人工冬眠を行う。もう人間界はダメだ、冥界に戻れる見込みもない。安全性が確保されるその時を待つしかない」

 

火の手がいつ収まるかはわからないが、安全地帯で命を繋げられた人間たちがいるのは確実だ。炎が収まれば彼らの手で人間界の復興が行われる。冥界へ戻ることも不可能ではないはずだ。

 

俺は多くの命を救えられなかった。だがせめてこの2人のことだけは守らねばならない。そう心に誓いながら、俺はコフィンの中で意識を手放すのだった。

 




D×Dのキャラは最終章まで行くとみんな馬鹿みたいに強いから、登場させ過ぎたら炎炎キャラの活躍を大きく減らしかねないんです。こうして人間界との繋がりを絶つなりして登場させられるキャラを絞るしかないと思ったんですよ。
もちろん後から理由をつけて参戦させるつもりのキャラもいますが。
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