ウルトラクロスロード ~銀河に輝く星々の宿命~   作:通りすがりの大学生

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(=◎ω◎=)<どうも読者の皆様、おはこんばんちは! 作者です!


(=◎ω◎=)<まだまだ続く説明回


(=◎ω◎=)<今回は並み居るウルトラ怪獣の中でも屈指の強豪にして


(=◎ω◎=)<星都くんが最も信頼する怪獣の一体


(=◎ω◎=)<ファイブキングについての内容となります


(=◎ω◎=)<どんなお話をするのかは本編にて!


(=◎ω◎=)<それでは、ゆっくりして行ってね!


第三十八話 自慢の相棒を紹介するぜ!

 

 

 

 星都が戦う理由、この宇宙へ来た目的を聞かされて、司令室内に沈黙が流れる。

 だが、それは決して否定的な意味ではなく、「この宇宙のどこかに身を潜めている悪党を必ず捕まえてやる」という熱い正義の炎が燃え盛る気配を秘めた、静かな熱気で満ちているが故であった。

 

 

 

「星都」

 

 

 

 ゆっくりとこちらを振り向いたリュウが口を開いた。その表情は、力強い決意に満ちた真剣なものである。

 

 

 

「ありがとな、ここまで話してくれて。お前も、負けられねぇ戦いに身を置いてんだな」

「そうですね……。少なくとも、皆さんが潜り抜けてきたものと同じような修羅場を経験していますし、いつか終わりが来る事を信じてこれからも戦い続けるつもりです。誰かがやらなければならない事で、それができるだけの力を持っている以上は、その役目を全うするだけですよ」

「そうか…………カッコいいな、お前」

 

 

 

 眩しそうに目を細めて柔らかく微笑むリュウに、星都も同様の笑みを浮かべて「ありがとうございます」と礼を言った。そして、サブコンソールの席から立ち上がった彼の元へ、リュウが歩み寄って右手を差し出す。

 

 

 

「星都。お前の戦い、俺達も力を貸すぜ。いくらテレビで観て色々知ってるっつっても、ここはお前にとっちゃ右も左も分からねぇ場所のはずだ。味方は多い方が良い。一緒にこのバロッサ星人とかいう泥棒野郎をブッ飛ばしてやろうぜ!」

「勿論です。こちらこそ、願っても無い。全力で頼りにさせて頂きますので、どうか宜しくお願いします!」

 

 

 

 星都も躊躇う事無く右手を差し出し、固く握手を交わす。その様子を、他の面々もリュウと同様の微笑みを浮かべながら見つめていた。

 

 GUYS JAPAN実働部隊の面々と多次元宇宙に住まう怪獣使いとの間に、共同戦線が張られた瞬間であった。

 

 

 

「よぉーし! 今日からお前も、俺達のamigo(仲間)だ! 宜しくな、星都!」

「ええ、そうですね。ジョージさん」

 

 

 

 気さくな態度で肩に腕を回して来るジョージに、星都もその端正な顔立ちによく似合う笑顔で応えた。

 すると、ジョージはからりと笑いながら人差し指で軽く星都の頬を突く。

 

 

 

「おいおい、今更敬語なんて堅苦しいぜ。ミライにはタメ口だったくせに、俺達には他人行儀のままかよ。せっかく仲間になったってのに寂しいだろ? 俺達にも、もっと気楽に接してくれて良いんだぜ。『さん付け』もナシだ! 良いな?」

「ん、了解。じゃあ改めて、これから宜しくな、ジョージ」

 

 

 

 どうやらバロッサ星人について説明する際の、ミライとのやり取りを覚えていたらしい。状況説明を始めた当初はミライに対しても「さん付け」の敬語で話していたので、強い違和感を覚えたとしても不思議では無かったのだろう。

 ジョージだけでなくリュウやマリナ達にも視線を向けると、一様に「同じで良い」という無言の肯定が返って来たため、星都も彼らの意思を尊重してこれからは敬語ではなくタメ口で話す事にした。

 

 ちなみに、サコミズやトリヤマら役職付きの者達に対しては、これまで通り敬語である。流石に目上の人間に対してまでタメ口を利けるほど、星都も無礼ではない。

 

 

 

「さて、以上で俺の素性や目的についての話は終わりだ。何か質問があるなら受け付けるから、今の内に訊いときたい事はあるか?」

 

 

 

 どこか解放感のある声で言いながら司令室内を見渡す。すると、星都のすぐ傍で勢いよく挙手する者がいた。

 

 

 

「はいはい! 星都さん、貴方が昼間ウルトライブしていた怪獣……『ファイブキング』でしたっけ? あれについて色々と教えてください!」

 

 

 

 テッペイだった。その目にはガーゴルゴンの件でデータの入力と整理を頼んで来た時と同じ、期待と興奮の光がギラギラと輝いている。

 

 

 

『「気になって気になって仕方ありません! 話してくれるまで帰しませんよ!」って顔にバチコリ書いてありますねぇ~……。ガーゴルゴンの時といい、バロッサ星人の時といい、ウルトラ怪獣について話す時は大体テッペイさんから何らかの質問や要望が来てる気しかしません。どんだけ知識に貪欲なんでしょうか』

(自他共に認める『怪獣オタク』だからな、当然っちゃ当然だろ。オタクの熱量は舐めちゃダメだ)

 

 

 

 インカムのスピーカーから苦笑が混じった太郎の声が聞こえて来た。どうやら説明中は空気を読んで黙ってくれていたらしく、話が終わったと見るや否や、ここぞとばかりに口を開いたらしい。

 そんな彼の言葉に、星都は「メビウス」本編で描かれていたテッペイの姿を思い起こしつつ心の中で返事をする。

 

 自分が好きなもの、興味があるものに対して他の人よりも段違いに強く、深く熱中できるような人。多分に偏見が含まれているかも知れないけれど、星都にとって「オタク」とはそういう人々を指す言葉であった。

 その定義に照らせば、テッペイのこの反応は「オタク」としてはとても健全である。星都も仲間内にオタク気質の人間がいるため、引くどころか寧ろ好意的に受け止めてさえいた。

 

 

 

「そう言えば、まだ俺の『最高の相棒』について話して無かったな。分かった、みんなも多少なりとも疑問に思ってるだろうし、しっかり紹介させて貰うよ」

 

 

 

 パチリ、と爽やかにウインクして、再びサブコンソールのキーボードを叩く。画像をリヤンゴンがSDを盗んでいる時のものから、ファイブキングの全体像がよく分かる写真へと切り替えて、メインモニターに映し出した。

 

 かつて、元の地球で宇宙怪獣と戦った折、戦場となった街の定点カメラから撮られた写真だ。

 ファイブキングの恐ろしくも力強い威容が素晴らしい画角と迫力で写っているため、太郎に頼み込んでこっそり焼き増しして貰っていたものである。

 

 

 

「こいつの正式名称、レジストコードは『超合体怪獣 ファイブキング』と言い、その名の通り五種類の怪獣達が合体・融合する事で誕生した怪獣だ。俺がウルトライブした際の強さは昼間にみんなも見ていたと思うが、実戦経験に乏しいヤツが雑に使っても十分強い『強豪怪獣』の一体だよ。実際、こいつが初めて特撮番組の歴史に登場した時も、変身していたのは頭ばっかりで体はモヤシの宇宙人だったのに、ウルトラマンを二人同時に相手取って見事に叩きのめしていたくらいだからな」

「ウルトラマンを二人も同時に相手して、それで勝っちまったのか!?」

「道理で強い訳ね……!」

 

 

 

 衝撃的な事実にジョージが目を剥き、マリナも驚愕の呟きを零した。

 

 星都の言葉通り、初めてファイブキングが登場した「ギンガS」の第七話でも、変身していたのは「エクセラー」と言う名のチブル星人だった。

 IQ五万を誇る驚異の頭脳を持つ代わりに体は小さく貧弱で、常に「チブローダー」と呼ばれるコックピット型メカに乗って手下のアンドロイドや怪獣達に指示を出す、典型的な指揮官型の星人である。

 当然ながら直接的な戦闘力は低く、チブローダーに乗らなければ単なる「ザコ」でしかない。星都が彼を指して「頭ばっかりで体はモヤシ」と言い切るのも頷けるレベルだ。

 

 そんなエクセラーでさえ、ギンガストリウムとビクトリーの二大ウルトラマンと戦って一度は完全敗北にまで追い込めるほど、ファイブキングの戦闘力は抜きん出て高い。

 物語の前半、そのラストを飾る「中ボス」に相応しい強者なのである。

 

 

 

「ファイブキングの基になった五種類の怪獣と、対応する体のパーツはこんな感じだ」

 

 

 

 星都は更にコンソールの操作を進めて、個々の怪獣の画像を交えた詳しい解析データをモニターに出していく。

 

 

 

「頭部から背中に掛けては、『超古代怪獣 ファイヤーゴルザ』と『超古代竜 メルバ』。右腕は『奇獣 ガンQ』、左腕は『宇宙海獣 レイキュバス』、胸部から下半身に掛けては、『宇宙戦闘獣 超コッヴ』となってる。また、単にそれぞれの怪獣の体の部位を組み合わせてるんじゃなく、それぞれの怪獣が各部位に合わせてバランス良く変形・融合しているようなデザインなのが特徴だな。基になった怪獣達が持っていた能力もすべて引き継いでるから、カタログスペックの上でも超強力だよ」

「なるほど……基になった怪獣の能力を全部使えるのなら、二人のウルトラマンと戦って勝てるのも納得です。まるで『タイラント』みたいだ……!」

「なんだね、テッペイくん。その『タイラント』とやらは」

 

 

 

 トリヤマが頭上に疑問符を浮かべながら問い掛けると、星都とテッペイは一瞬だけアイコンタクトを交わすや否や、二人揃って懇切丁寧に説明を始めた。

 

 

 

「『タイラント』というのは、かつてウルトラマンタロウが戦った宇宙怪獣の一種です。ゾフィーからエースまで、タロウを除くウルトラ五兄弟全員と戦って『五人抜き』した事もある、とんでもないヤツですよ」

「タロウが戦ったという事で、『ドキュメントZAT』に記録があります。今から出しますね」

 

 

 

「ウルトラ兄弟と戦って五人抜きした」という星都の発言にトリヤマ達が絶句する中、テッペイが慣れた手付きでコンソールを操作し、呼び出したデータをメインモニターのファイブキングの隣に並べて表示させる。

 

 様々な怪獣達のパーツが組み合わさった凶悪な外見の怪獣が映し出され、司令室内のどよめきが一段と強くなった。

 

 

 

「レジストコード『暴君怪獣 タイラント』。様々な怪獣や超獣、宇宙人の『一番強い部分』のみが組み合わさって誕生した、強豪怪獣です。かつてウルトラ兄弟に倒された怪獣達の怨念が結集し、合体して生まれたとされていて、海王星付近の宇宙から惑星間をジャンプしながら地球にやって来ました」

「基になった怪獣の数は、ファイブキングよりも多い七種類です。上から順に、頭は『竜巻怪獣 シーゴラス』、耳は『異次元宇宙人 イカルス星人』、胴体はGUYSの皆さんも戦った事がある『宇宙大怪獣 ベムスター』、両腕は『殺し屋超獣 バラバ』、両足は『どくろ怪獣 レッドキング』、背中は『液汁超獣 ハンザギラン』、尻尾は『大蟹超獣 キングクラブ』となっています。まぁ、先ほどテッペイも言っていたように『色んな怪獣や超獣、宇宙人の一番強い部分が合体した怪獣』とだけ覚えておけば大丈夫でしょう。私達特撮ファンの中には、ファイブキングをこのタイラントになぞらえて『平成のタイラント』と呼ぶ者も沢山います。何しろ共通点が多いですからね」

 

 

 

 テッペイと星都の解説を聞き、トリヤマ達は「なるほど」と納得した。

「様々な怪獣が合体した」存在で、「基になった怪獣達の能力をすべて使う事ができ」、更に「ウルトラマンに勝った事がある」ほどの「強い怪獣」である。確かに星都の言う通り、タイラントとファイブキングには共通点が多かった。ファイブキングをタイラントになぞらえる者がいたとしても、何ら不思議な事は無いだろう。

 

 

 

「どっちの怪獣も、聞けば聞くほどとんでもない化け物だな……ウルトラマンが一度は負けたって話も納得しかねぇ。ミライ、お前の教官はやっぱすげぇ人なんだな」

「はい! タロウ教官は、僕の尊敬する偉大なウルトラ戦士の一人です!」

「確かに、知れば知るほど共通点の多い怪獣達です……! 昼間、初めてファイブキングを見た時はガンQの亜種か何かかと思ってましたけど、それよりももっと凄い存在だったんですね」

 

 

 

 そう言って「うんうん」と何度も頷くテッペイの反応に、星都は違和感を覚えた。それは、テッペイにとっては当たり前だが星都にとっては当たり前でない、細やかだが決定的な違和感である。

 

 

 

「………テッペイ、お前、ガンQの事を知ってるのか?」

「はい、知ってますよ。と言っても、『ドキュメントMAC』に残されている『完全秘匿記録情報(シークレット・ファイル)』に記載がある分だけなんですけど……それがどうかしました?」

 

 

 

 首を傾げるテッペイや「何を言ってるんだ?」と訝しむリュウ達を尻目に、星都は顎に手を当てて深く考え込む。

 

 

 

(やっぱり、どう考えても妙だ……)

 

 

 

 リュウ達は知らない事だが、昼間の戦闘で星都がこの次元宇宙に降り立って以降、彼らGUYSの間で行われていた通信無線のやり取りはすべて、太郎の手で傍受されて戦闘中だった星都にも筒抜けだった。

 その中でテッペイが声を張り上げて全員に伝えていた「ガンQに関する記述」について、あの時は戦いに集中していてそれどころでは無かったが、今思い返してみてもやはり変である。

 

「ドキュメントMAC」に記載があるという事はつまり、ここの宇宙の世界線では、かつてウルトラマンレオが活躍していた時代にガンQが出現したという事。それが何時なのかは記載された情報を読まない事には分からないものの、本来なら「ウルトラマンガイア」や「ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル」の世界で出現が確認されているガンQの記載が、別の宇宙、あるいは遥か過去の時間軸であるGUYSのアーカイブ・ドキュメントに存在するなどあり得ないはずである。

 

 

 

「……実は、俺の記憶が正しければ、ガンQの情報をGUYSが持ってるはずはないんだ。さっきのガーゴルゴンと一緒で、ガンQもこことは別の次元宇宙に出現して暴れた怪獣の一つでな……それこそ『次元宇宙を隔てる壁』を越えでもしない限り、この次元宇宙からガンQを観測して記録に残す事は不可能なんだよ」

「つまり、星都さんが本来住んでいる宇宙にある地球で、テレビ番組として放送された僕達の物語の中では、ガンQが現れるどころか話題に上る事すら無い、という事ですか?」

「ああ、簡単に言うとその通りだ。考えられる理由としては、あのバロッサ星人が何らかの方法でレオのいた時代にも行っていて、そこでガンQのSDを使って起こした何らかの事件を、あとになってMACの誰かがアーカイブに遺したってところか……」

 

 

 

 星都がそう睨んだのには理由がある。

 瑠偉が作成し、「連合軍」の中核メンバー全員に配布してくれた「リヤンゴンによって盗まれたSDのリスト」の中に、ガンQの名前があったからだ。

 

 次元宇宙間を渡る際、上手いこと移動先の時間軸を指定してやれば、自分が望んだ通りの時代や時期へ行く事ができる。その事実を悪用して、リヤンゴンがレオのいる時代に渡り、ガンQのSDを使って何らかの事件を起こした可能性は大いに考えられた。

 

 

 

『現時点では、次元間を繋ぐワームホールの発生は確認できていません。つまり、リヤンゴンはまだそちらの次元宇宙にいる可能性が高いって訳ですねぇ。あのコソ泥が行動を起こすとしたら、それはこれから先、未来での話って事になります。そちらの時間軸では「過去に起きた事件」ですけど、ヤツや僕達からすれば「これから行う事になる事件」であり、今話しているのは「ヤツがそちらの世界線で過去の時代に何らかの行動を起こした事によるフィードバック」と考えるべきでしょう。うわぁ~……歴史が書き換わるなんてなんだかいや~な気配がギュンギュンしますねぇ……。一先ず、今回判明した事実を元に、あとで皆さんにも情報共有と注意喚起をしておきましょう。「知ってる」と「知らない」とじゃ、取れる行動のクオリティも全然違いますから』

(頼んだぜ、太郎さん)

 

 

 

 同様の結論に至ったのだろう、いつもの軽薄さの中にひとつまみの真剣さを含ませた声で太郎が言った。頼もしいチーフ・オペレーターの仕事ぶりに安心し、心の中でそう答えてから星都はテッペイではなくサコミズに向き直る。

 

 

 

「サコミズ隊長、無理難題を申し上げるようで大変心苦しいのですが、GUYSが保有するアーカイブ・ドキュメント、特にたった今話題に上がった『シークレット・ファイル』なる情報の閲覧許可を頂けませんでしょうか? 今回のガンQのような『私の知識には無い怪獣の記録』が、他にも秘匿情報としてアーカイブに残されているかも知れません。その背景に件のバロッサ星人が絡んでいる可能性がある以上、確認しない訳には行かないのです。ヤツがSDを盗み出した動機を探るためにも、今は少しでも手掛かりが欲しい。勿論、これが外部の人間には絶対に見せる事のできない『機密情報』である事は重々承知しています。その上でどうか、寛大なご対応をお願いしたい……!」

 

 

 

 端々に必死さの滲む声でそう言い、星都は静かに頭を下げた。

 先ほどリュウが堂々と宣言したように、少なくとも今この司令室内にいる面々は全員、星都に協力するつもりでいる。だが、あくまでも組織の人間である以上、情報の開示や閲覧については明確な線引きが存在する事も確かだ。

 

 見せてやりたいのは山々だが、軽々に見せられるような情報では無い。そして、この場での決定権は隊長であるサコミズに委ねられている。閲覧させるか否かは、彼の判断一つだ。

「どうしましょうか」と全員の視線が集中する中、サコミズはいつも通りの飄々とした態度を崩す事無く口を開いた。

 

 

 

「……事情は分かった。その上での我々の回答だが、結論から言って『構わない』よ。星都、キミが満足するまで、いくらでも見ていってくれて良い」

「ほ、本当ですか!?」

『わぁ~お、意外とあっさり……』

 

 

 

 まさか即決で許可してくれるとは思ってもおらず、星都もインカムの向こうにいる太郎も揃って目を丸くした。彼らの予想では、「今この場では決められない」とか何とか言って数日は待たされる事になるだろうと思っていたからである。

 

 

 

「さっき、リュウが『力を貸す』と言っていただろう? あれはこの場にいる者だけでなく、我々『CREW GUYS JAPAN』の総意だと思ってくれて良い。地球防衛軍の端くれとして、バロッサ星人のような危険な宇宙人の暗躍を黙って見過ごす訳には行かないからね。後ほど、守秘義務誓約書にサインを書いてもらう事にはなるだろうし、情報の持ち出しについても厳しい規定はあるが、それさえ守ってくれればあとは得た物をどう使おうとキミの自由だ。キミの戦いに、我々の持つ情報を是非とも役立ててほしい」

「はい……! ありがとうございます!」

 

 

 

 穏やかに微笑みながらそう言ってのけたサコミズの心意気に感激の涙を滲ませつつ、星都はもう一度だけ深く頭を下げる。

 

 GUYS日本支部の総監である彼の決定は、日本支部全体の決定である事と同義だ。他の上層部の中には不満を口にする者もいるかも知れないが、それでも総監自らが下したこの特例措置は、滅多な事では覆らないだろう。

 それに、サコミズ側にとってもこの決定には何らかの享受できるメリットがあるはずだ。

 

 

 

(おそらくだが、さっきの事情説明だけでは足りないと判断した部分や多次元宇宙に関する事について、今回の件を通じてより深く精査するつもりだな……。単にリュウ達の熱意に賛同しただけじゃなく、ちゃんと日本支部の総監として政治的な部分も見据えた上で判断を下したってところか。流石は『優しい狸』、底知れない人だぜ……!)

 

 

 

 サコミズは星都が、自分の「正体」を知っていると理解している。だからこそ、あえて機密情報にアクセスするための門を開いておく事で、この多次元宇宙からやって来た怪獣使いが真に自分達にとって、あるいは地球にとって有益な味方であるかどうかをじっくりと見極めるつもりなのだろう。

 

 いずれにしろ、それだけ自分の人間性や実力を信頼してくれているのだと思うと、嬉しさの爆発が止まらない星都だった。

 

 

 




(=◎ω◎=)<如何でしたでしょうか


(=◎ω◎=)<ここまで読んで頂き、誠にありがとうございます!


(=◎ω◎=)<なるべく矛盾や見落としが無いように調べてから執筆していますが


(=◎ω◎=)<もしも何かおかしな点がありましたら、その時は感想にて指摘をお願いします


(=◎ω◎=)<にしても、ファイブキングといい、タイラントといい


(=◎ω◎=)<ウルトラマンシリーズに登場する合体怪獣って、なんでどいつもこいつもデザインが優れているんでしょうか……


(=◎ω◎=)<作ってる人、マジで凄いですね


(=◎ω◎=)<あと、今回からpixiv版の第八話に入りました


(=◎ω◎=)<そろそろ二桁が見えて来ましたな……


(=◎ω◎=)<これも読んで頂いている読者の方々のおかげです!


(=◎ω◎=)<次回は八月十九日(水)更新予定


(=◎ω◎=)<お楽しみに!


(=◎ω◎=)ノシ
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