ウルトラクロスロード ~銀河に輝く星々の宿命~   作:通りすがりの大学生

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(=◎ω◎=)<どうも読者の皆様、おはこんばんちは! 作者です!


(=◎ω◎=)<vsサンダーキラーのバトルパートその3


(=◎ω◎=)<ここからが戦いの本番です


(=◎ω◎=)<人間が力の限り頑張ったんですから


(=◎ω◎=)<次は「彼ら」の出番ですよね


(=◎ω◎=)<て事で、続きは本編をどうぞ!


(=◎ω◎=)<それでは、ゆっくりして行ってね!


第四十六話 高難易度ミッション・暴走サンダーキラーを倒せ!

 

 

 

 超強力なエネルギー砲の直撃を浴びせる事に成功し、インカムからは歓喜に湧くテッペイやトリヤマらフェニックス・ネストの司令室の様子が聞こえてくる。

 

 まだ勝ったと決まった訳では無いにも関わらず、随分と気が早い反応だが、彼らがそうなってしまうのもある意味では仕方が無い事だろう。何しろ、先ほど放ったギガキングキャノンは、「性能を砲撃の威力に全振りした」「直撃すればウルトラマンでもただじゃ済まない」という星都の言葉通りの一撃だったのだ。

 下手な怪獣ならあの一発だけで倒せてしまうと確信するほどの、人智を超えた超科学兵器である。あんな兵器を装備した怪獣までいるのなら、星都や彼の仲間達が必死になって盗まれたSDを取り返そうとするのにも納得するしかない。

 

 こんなものが無造作にバラまかれでもすれば、宇宙は瞬く間に混乱と混沌の渦の中へ突き落とされてしまう。

 怪獣達が持つ力の凄まじさと恐ろしさを改めて目の前に突き付けられ、リュウ達は思わず息を呑んでいた。

 

 

 しかし、戦いはまだ終わっていなかった。

 

 

 

「GIIIIIIIIIIIIIIIIーーーーーーーーーーーッッッ!!!」

 

 

 

 ——バリバリバリバリバリバリッッ!!!

 

 

 再び団地の中を赤黒い稲妻が何条も迸り、その中心で煙を引き裂いてサンダーキラーが立ち上がる。

 大きく咆哮を轟かせ、目に見えるほどに強力な電気を纏って進撃を再開したその姿からは、一連の攻撃で大ダメージを受けている事など微塵も感じられない。

 

 

 

「ヒ、ヒヒヒッ、ヒャハハハハハッ!! そうだ! そこらの人間や怪獣如きが束になっても、ベリアル融合獣を倒せる訳がねぇんだよ! 暴れろ、サンダーキラー!! 何もかも全部ぶち壊しちまえッッッ!!!」

 

 

 

 ギガキングキャノンの直撃を浴びてもまだ健在である事に安堵したのか、リヤンゴンは不快な哄笑を響かせて得意気に叫ぶ。

 その一方で、GUYSの面々はサンダーキラーを倒すまでには至っていなかった事に戦慄していた。

 

 

 

『野郎、あんだけ攻撃されてピンピンしてやがる……ッ!』

Dios mío(うそだろ)……!?」

『効いて無かったとは思えないのに、一体どうなってるの……!?』

 

 

 

 リュウ達が口々に「信じられない」という気持ちを言葉にして言い表す中、星都だけはその光景に対して「然もありなん」と思っていた。

 

 これこそが、出力制御機構(リミッター)を完全解除した際に見られる現象の一つだ。

 どれだけ深くダメージを負おうとも歩みを止めず、本能の赴くままに破壊の限りを尽くす、いわば「暴走状態」に突入している。

 

 例え正規登録された本来の持ち主であろうと、こうなってしまった怪獣は命令を一切受け付けない。それどころか、邪魔をすれば持ち主にさえ襲い掛かる事もある。

 変身(ウルトライブ)中に暴走すれば、変身者の意識をも吞み込んでただ強大な力を振るうだけの「力の化身」と化す、恐るべきものなのだ。

 また、影響があるのは持ち主だけでは無い。暴走した怪獣は内包するエネルギーを常に最大出力で放出し続けるため、怪獣自身の肉体にも多大な負荷が掛かり、最終的には細胞が負荷に耐え切れず崩壊して死亡してしまう。

 

 

暴走状態(スタンピード)」とは、使用者と怪獣、双方にとって百害あって一利なしの忌むべき事態なのだった。

 

 

 

『あ~、もう! こうならないために頌栄さんが知恵を絞って設定してた「出力制御」なのにッ! チョーシに乗って取っ払っちゃうからこんな事になるんですよおおおお! 苦労して盗んだものを使い捨てにして何がしたいんですかねえええええええあのコソ泥宇宙人わああああああああああ!!』

(知らないし知りたくも無いってな! あんなクズと同レベルに堕ちるとか死んでも嫌だね! 取っ捕まえる前にあのクソふざけた顔面に全力でゲンコツ叩き込んでやりたいぜ!)

 

 

 

 キーボードを叩きながら怒りの滲む声で叫び倒す太郎に心の中で応え、星都はギンガスパークを握り直す。

 暴走状態に陥った怪獣に正気を取り戻させるには、細胞が限界を迎えて崩壊し始めるよりも前に怪獣を倒してSDに戻すか、興奮した怪獣を沈静化させる効力があるウルトラマンコスモスのフルムーンレクトを使う以外に方法は無い。星都の手元にはウルトラマンコスモスに変身するためのアイテムである「コスモプラック」が無い以上、前者の「戦って倒す」方法以外に取れる選択肢は存在しなかった。

 

 ただでさえ強大な力を誇るベリアル融合獣が、最大出力(フルパワー)で容赦無く襲い掛かって来る。それに対し、こちらは相手の体が壊れ始めるタイムリミットまでに相手を倒さなければならない。聞くだけでも辟易としてしまうほどの、難易度の高いミッションだ。

 しかし、これ以上街の被害を広げないためにも、暴走したサンダーキラーの命を救うという意味でも、ここが踏ん張りどころの正念場であろう。

 

 

 

「ミライ! いよいよ俺達の出番が来たみたいだ! 準備はできてるか!?」

『はい、勿論です! いつでも行けます!』

 

 

 

 ミライも薄々は感づいていたのだろう、間髪を入れずに覚悟を決めた事が分かる言葉を返して来た。

 

 

 

「コノミ、今から俺とミライでサンダーキラーを止めて来る。これ以上、あいつに何かを壊させやしない。だから安心して、見守っててくれ」

『………はい。星都さん、あの子を……サンダーキラーを、どうか助けてあげてくださいッ!』

 

 

 

 悲痛さでいっぱいになった声で頼み込んで来るコノミに、星都は見えていないにも関わらず穏やかな微笑みを浮かべた。

 今のサンダーキラーに何が起こっているのか、彼女には知る由も無いだろう。しかし、何か只ならぬ事態が起きていて、それによってサンダーキラーが苦しんでいる事は察しているようだ。

 例え怪獣が相手であっても迷わず「助けてほしい」と言えるコノミの深い愛情に、怪獣と共に戦う者として嬉しさを覚えずにはいられなかった。

 

 

 

「行って来るぜ、ジョージ。援護は任せた!」

Claro(もちろんだぜ)、アミーゴ!」

 

 

 

 クールに笑って了承したジョージに頷き、ギンガスパークとエレキングのSDを構える星都。

 彼は知らなかったが、この時、ガンウィンガー側のコックピット後部座席に座るミライと変身が完全にシンクロしていた。

 

 

 ——《スパークドールズ、モンスロード!》

 

 

 ギンガスパークとSDが繋がり、クリスタルサークルの内部に眩い光の本流が渦を巻く。

 

 そして、二人の戦士はキャノピーの天面を突き破らんばかりの勢いで同時に変身アイテムを掲げた。

 

 

 

「メビウゥゥゥゥーーーーーーーースッッッ!!!!」

 

 

 

 ——《ウルトライブ! 「放電怪獣 エレキング」!!》

 

 

 

「KIIIIIIIIIIIーーーーーッ!!」

 

 

 

 光の粒子となってガンフェニックスから飛び出したミライと星都が、それぞれメビウスとエレキングの姿となって団地に降り立つ。

 

 スタイリッシュな動きで戦闘態勢を取るメビウスと、咆哮を上げて全身に戦意を漲らせるエレキングに対し、サンダーキラーはスリット状の口を赤黒く明滅させて暗い殺意を放ちながら突進して来た。

 

 

 

「GIIIIIIIIIIIッ!!」

「KIIIIIIIII!」

 

 

 

 まずは俺が、とばかりに飛び出したのはエレキングだ。

 細長い体躯を屈め、低い姿勢からのタックルでサンダーキラーの猛進を押し留めると、振り下ろされてくるエースキラー譲りの巨大な鉤爪が届く前に喧嘩キックを相手の下腹部に叩き付けた。

 思いっきり蹴り飛ばした衝撃でサンダーキラーを数歩後退させ、追撃とばかりにエースキラーの鎧に覆われた上半身の肩付近に向けて口から三日月状の放電光線——星都達は勝手に「サンダークレセント」と名付けている——を二、三発当てる。

 

 バチバチと高圧の電気と火花が舞い散る中、何かに気付いたエレキングが上半身をほぼ直角に折り曲げた。

 まるで体操の馬飛びのような姿勢を見せた次の瞬間、エレキングの細長い背中に片手を付いて一息で飛び越えて来たメビウスが、その勢いを利用した飛び蹴りを放った。

 アクション映画さながらの派手で流麗なフォームから繰り出された蹴りは、赤黒い模様がある胸部へ吸い込まれるように突き刺さり、ドゴンッ!! という重い打撃音と共にサンダーキラーの巨躯を容易く弾き飛ばす。

 

 

 

「GIIIIIIIIIII!?」

 

 

 

 地響きを上げて背中から道路へ倒れ込んだサンダーキラーに向けて、今度は助走からの強烈なエルボードロップ。更に、紫色のカラータイマーの上から胸板を強打されて苦しみに藻掻くサンダーキラーを、メビウスは上から馬乗りになって抑え付けると、そのまま拳や手刀の雨を降らせた。

 頑丈な金色の鎧が打撃を跳ね返し、逆に手を痺れさせて来る。しかし、そんなものは知った事かと言わんばかりに、降り注ぐ連撃はその勢いを増して行った。

 

 その時、エレキング譲りの長い尻尾が大蛇のように蠢き、音も無く背後からメビウスの首に巻き付いた。

 

 

 

「ぐあっ……!?」

 

 

 

 ギリギリと締め付けて呼吸を奪うと共に、強烈なパワーで引っ張ってメビウスを退かそうとする。体の下ではサンダーキラーがマウントポジションから脱出すべく全身に電気エネルギーを充填し始めており、このまま先ほどの放電攻撃「サンダースフィアスパーク」を畳み掛けるつもりなのが見て取れた。

 

 勿論、味方の危機に指を銜えて見ているだけの者など、この場にはいない。

 

 

 

「KIIIIIIIII!」

 

 

 

 すかさずエレキングが、尻尾の比較的根元に近い部分に向けて放電光線「サンダークレセント」を連打。光り輝く三日月状の刃が次々と殺到し、火花と衝撃音を上げて痛烈なダメージを与えた。

 締め付ける力が緩んだ隙に、メビウスは自分の首に巻き付いていた尻尾を力づくで引き剝がすと、急いでサンダーキラーの上から逃れる。

 

 

 

「GIIIIIIIIIIIッ!」

 

 

 

 放電する理由が無くなったサンダーキラーはエネルギーの充填を途中で止め、しっかりとした足取りで地面を踏み締めて起き上がった。そして、己の邪魔をする一人と一体を忌々しそうに睨み付けるや否や、口と両手、そして両肩の巨大な棘から紅蓮に輝く雷撃「ライトニングキラーバースト」を勢いよく撃ち出す。

 咄嗟に口から稲妻状の電撃光線「ライトニングブラスト」を吐き出して応戦するエレキングと、メビウスディフェンサークルを展開して防御するメビウスだったが、制限が無くなって最大出力になったサンダーキラーのパワーは二人の想像を遥かに超えていた。

 

 

 

「KIIIIIIIIIッ!?」

「ぐああッ!!」

 

 

 

 サンダーキラーの放ったライトニングキラーバーストがエレキングのライトニングブラストを悠々と貫いて霧散させ、メビウスのメビウスディフェンサークルを容易く破壊して、二人に大ダメージを与えて吹き飛ばしてしまった。

 

 ガラスが粉々に砕け散るような音が鳴り響き、電撃光線の残滓がバチバチと爆ぜながら空気中に解けて消えていく中、メビウスとエレキングは何度も転がりながら地面に倒れ込む。

 昨日、ガーゴルゴンの必殺技である石化光線をも跳ね返してみせたメビウスの防御技がいとも簡単に破られた事に、戦況を見守っていたGUYSの面々も驚愕していた。

 

 

 

『まぁ~じですかこれぇ!? メビウスの防御技と星都くんちのエレキングが放つライトニングブラストを鎧袖一触とか、フツーならありえねーですよ! 龍海さん達が編み出したライトニングキラーバーストにはここまでふざけた威力なんて無かったはずなのに、やっぱリミッターが無くなって暴走してるだけの事はありますねぇ……! これ以上、相手の攻撃を受け過ぎるとマジヤバですぞ!』

(分かってる……ッ! 最大出力を開放したサンダーキラーの技の実験台にされるなんて、これっぽちも名誉な事じゃないからな!)

 

 

 

 エレキングの内部に広がる精神世界で、インカムから流れてくる太郎のハイトーンに星都はそう応えた。

 

 龍海達がサンダーキラーの能力を応用して新しく編み出した技の一つであるライトニングキラーバーストは、「必殺技」と呼んでも過言では無いほどの威力がある大技だ。出力制御機構(リミッター)を掛けられた状態でさえ、数多くの宇宙怪獣や侵略者を撃破し、地球の平和維持に多大な貢献を果たしている。

 そんな強力な光線を始めとする朝河家オリジナルの技の数々を、出力に制限の無い暴走状態で何発も食らってしまったら、いくら星都でもどうなるか分かったものでは無かった。

 

 運が良ければウルトライブが強制的に解除されて戦闘不能、悪ければ命の危機に陥る可能性すらある。こんな形で彼女達の汗と涙と努力の結晶である技を受けたくなかったというのが、星都の偽らざる本音であった。

 

 強烈な電撃を浴びた事で全身を痺れさせながらも、メビウスとエレキングはどうにか立ち上がる。

 だが、それを待っていたかのようにサンダーキラーが仕掛けた。

 

 

 

「GIIIIIIIIIIIIIIIIーーーーーーーーーーーッッッ!!!」

 

 

 

 ——バリバリバリバリ……ッ!! ドゴオオオオオオオオオオオオオオンッッッ!!!!

 

 

 先に放った全周囲放電攻撃「サンダースフィアスパーク」の上位技にしてサンダーキラー(SD)が持つ最大最強の大技、体内に溜め込まれた強力無比な電気エネルギーを全力で解き放ち、周囲一帯を更地に変えんばかりの勢いで薙ぎ払う広範囲極大放電「アークエンドメギドブレイク」が二人に襲い掛かる。

 

 瞬間的に視界を白一色に染め上げるほどの超強力な電撃が臨海工業団地の中心で炸裂し、何万トンもの爆薬が一斉に爆発したかのような巨大な轟音が天を貫いた。

 衝撃だけで何棟ものマンションが根元から砕けて崩壊し、吹き飛ばされた瓦礫や車が砲弾となって周囲を悉く破壊する。

 その様はまさしく、現実に具現化した「雷神の赫怒」そのものであった。

 

 電気が治まり、クリアになった視界に飛び込んで来た光景に、リュウ達は絶句した。

 半径数百メートルに渡る範囲内で無事な建物は一つも無く、爆心地には隕石の衝突と見紛うほどに巨大なクレーターが生じている。クレーター内部とその周辺ではアスファルトも瓦礫も綺麗さっぱり消滅しており、剥き出しの地面が晒されるだけとなっていた。

 

 クレーター内部に存在しているものは三つ。ウルトラマンメビウスと星都がウルトライブしたエレキング、そしてこれほどの大惨事を引き起こした元凶であるサンダーキラーだ。

 メビウスの胸にあるカラータイマーが激しい点滅音を打ち鳴らし、エレキングの全身からも痛々しい火花がバチバチと弾け飛んでいる。誰がどう見ても、二人とも満身創痍だった。

 

 二人はうつ伏せに倒れたまま、起き上がろうとする気配が無い。だが、ガンブースターのコックピットから必死に戦場を見つめるコノミの涙に塗れた瞳と、倒れ伏したエレキングの回転する角から放出される視界センサーが、瓦礫の煙の向こうで静かに交錯していた。

 

 

 

「GIIIIIIIIIIIッ!!」

 

 

 

 その二人にトドメを刺すべく、サンダーキラーが重厚な足音を鳴らしながら進む。大技を連発した事で体内の電気エネルギーを大量に消費しているはずだが、暴走している今のサンダーキラーからはその事が微塵も感じられなかった。

 

 全身を苛む痺れによって倒れ込んだまま動けないメビウスとエレキングに、ベリアル融合獣の魔の手が迫る。

 

 

 




(=◎ω◎=)<如何でしたでしょうか?


(=◎ω◎=)<ここまで読んで頂き、誠にありがとうございます!


(=◎ω◎=)<文中に出て来た怪獣達の技とか技名とかですが


(=◎ω◎=)<公式設定やwikiに載ってないのは全部、私のオリジナルです


(=◎ω◎=)<頌栄がSDを創って世界中に貸し出すようになってから二十年


(=◎ω◎=)<こういう感じで、色々と進化してる部分が多々あります


(=◎ω◎=)<今後も似たような事例はいくつも出て来ると思いますので


(=◎ω◎=)<これも二次創作の醍醐味と思って下されば幸いです


(=◎ω◎=)<次回の更新は九月二十六日(土)予定!


(=◎ω◎=)<お楽しみに!


(=◎ω◎=)ノシ
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