ウルトラクロスロード ~銀河に輝く星々の宿命~   作:通りすがりの大学生

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(=◎ω◎=)<どうも読者の皆様、おはこんばんちわ! 作者です!


(=◎ω◎=)<今回はバトルパートその2。


(=◎ω◎=)<ティガとコッヴの戦いの続きです。


(=◎ω◎=)<やられっぱなしじゃ終われない


(=◎ω◎=)<そう思ってる連中が奮起して動き出す回となっております。


(=◎ω◎=)<詳しい内容は、本編をどうぞ!


(=◎ω◎=)<ゆっくりして行ってね!


第五話 良い仕事をしてくれる

 

 

 

 

 

「GISYAAAAAAAAAAAAAAAッ!!!」

 

 

 

 全身に付着した細かな瓦礫や砂埃を乱暴に振るい落とし、起き上がったコッヴが大音声の咆哮を轟かせる。

 その凄まじい雄叫びは物理的な衝撃波を伴って周辺一帯に吹き荒れ、辛うじてまだ無事だったビルのガラスや、路上に放置された車の窓を何枚も一斉に粉砕。道路脇に植えられていた街路樹を根こそぎ吹き飛ばし、信号機や標識の鉄製支柱を無残に歪ませて行く。

 黄金の双眸には、味わわされた屈辱に対する明確な怒りと激しい殺意の炎が燃え盛っていた。「お前は必ず殺す」という狂おしい激情のままに、コッヴは頭頂部の角から破壊光弾を発射する。

 一発だけではない。二発、三発、四発――。強烈な殺気を孕んだエネルギーの塊が、走るティガへと矢継ぎ早に、立て続けに殺到した。

 

 

 

「ほぉ、そんな曲芸も出来るのか! それは知らなかったな!」

 

 

 

 ティガの(かお)の下、精神空間の中で獰猛な笑みを浮かべながら、頌栄は焦る事も無く両腕を交差させて「ウルトラシールド」の光の壁を展開する。

 

 

 ――ドガン! ドガン! ドガン!

 

 

 凄まじい衝撃を伴ってぶち当たって来る破壊光弾の反動が、巨人の全身を激しく軋ませる。シールドの表面で爆裂する光弾の衝撃波が、走るティガの足元のアスファルトを派手に削り取っていく。

 だが、そんなものは知った事かとばかりに、ティガは盾を構えたまますべての衝撃と痛みを強靭な精神力で正面から捻じ伏せ、猛然と地響きを立てて突進を続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっはははは! 敵の攻撃をバリアで防ぎながら力づくで肉薄するとか、最高に泥臭くてカッコいいじゃないですかぁ!」

 

 

 

 日本のどこか。自宅の地下に設置された、世界最高クラスの電脳要塞とも呼べる秘密の「趣味部屋」。

 ハッキングした都心の防犯カメラや上空を舞うイーグルのパイロットカメラなど、現場を映す無数の映像ソースを通してリアルタイムで戦場の様子を俯瞰していた猫原太郎は、ティガに変身した頌栄の普段のイメージからは掛け離れた狂暴な戦いぶりに、お腹を抱えて笑い転げていた。

 

 

 

「いつもはすっげぇ涼やかな大黒柱を気取ってるくせして、ここぞって時には野生の猛獣に早変わり! ホンット、見てて飽きない人なんだからなぁ、も~! あっははははは!」

 

 

 

 幾重もの暗号化プロトコルが秒単位で更新されるマルチモニターの青白い光が、太郎のどこか狂気の滲む軽薄な横顔を照らし出していた。その中で太郎は数秒ほど捧腹絶倒し、生理現象で目に溜まって来た涙をやけに細い指で乱暴に、弾くように拭き取る。そして、特注のオフィスチェアへと深く座り直した。

 次の瞬間、彼の細い指先が、流れるような滑らかさで舞うようにキーボードを叩き始める。

 

 

 

「そんな素敵な人を、この程度の事件でみすみす危険な目に遭わせてしまったなんて事になったら、ボクのプライドは粉々の木っ端微塵。プロの立つ瀬がありませんからねぇ。……さっき『電脳空間の奥底から最大限にサポートする』って大見得切っちゃった事ですし、ボクもちょびっとだけ、本気で参戦するとしましょうかぁ!」

 

 

 

 瞬時に必要なウインドウを呼び出し、ヘッドセットを着け直して正面のメインモニターを見遣る。

 そこには、先行発進していた二機に後続のスクランブル機が加わって、合計九機にまで数が膨れ上がったF-15Jの美しく整った編隊が映し出されていた。

 太郎はマイクのスイッチを入れると、普段のふざけた破滅的な色彩を、欠片も残さず排除した声で厳かに告げる。

 

 

 

「――作戦行動中のイーグル各機へ。全機、現出した巨人を援護せよ。攻撃目標は一点集中。巨大怪獣の目元を狙い、視覚を奪え」

『………! りょ、了解!』

 

 

 

 突如として最高優先度の暗号回線に割り込んで来た、絶対的な威厳に満ちた声。オフィス街の上空を旋回していた九機のイーグルを駆るパイロット達は、一瞬だけ戸惑いを見せたもののすぐさま一斉に緊迫した応答を返した。

 その様子に満足そうな、しかし極めて冷徹な笑みを浮かべて一つ頷くと、太郎は更なる戦術サポートを行うべく、リズミカルに、かつ超高速で思考と指先を電脳の海へ躍らせる。

 

 

 ――ダダダダダダダダッ!! バシュッ! バシュッ! ズドォォンッ!!

 

 

 寸分の狂いも無い精密な編隊飛行を維持しながら、九機のイーグルが一斉にコッヴの顔面へと肉薄する。彼らが放った機関銃の弾丸や空対空ミサイルの雨は、太郎が指示した通りの軌道を描き、コッヴの黄色い目元に限りなく近い部位へとピンポイントで叩き込まれた。

 一般的に、いかなる巨大生物であっても顔面は最大の弱点の一つだ。視覚、聴覚、嗅覚を司る感覚器官が集中しており、どれほど狂暴な生物であってもここを正確に狙われれば、恐怖とパニックで反射的に身構えて動きを止めざるを得ない。。

 

 

 

「GISYAAAAAAAAッ!?」

 

 

 

 そしてそれは、コッヴのような宇宙怪獣も例外では無かった。いきなり走った痛みと衝撃、文字通り目の前で激しく舞い散る火花、視界を完全に覆い尽くす爆炎と煙に、悲鳴と戸惑いの入り混じった声を上げて巨獣はその体躯を大きく仰け反らせた。

 

 

 ――効いている。

 

 

 その厳然たる事実を認識した瞬間、イーグルのパイロット達はコックピットの中で知らず知らずの内に歓喜の声を上げ、操縦桿を握る手に一層の力を込めた。避難先で巨大スペースビジョンに映し出される戦いの行方を、固唾を呑んで見守っていた群衆からも、地鳴りにも似た大歓声が巻き起こる。

 地球人類が、今用意出来る兵器と戦術のすべてを注ぎ込んで抉じ開けた、わずかな、しかし決定的な活路。

 それを、光の巨人の肉体を得たこの男が見逃すはずが無かった。

 

 

 

「太郎め、本当に良い仕事をしてくれるッ!」

 

 

 

 イーグル編隊の猛攻によって、コッヴが放つ破壊光弾の弾幕が完全に途切れた、その一瞬の隙。ティガとなった頌栄はウルトラシールドを瞬時に解除し、爆風を切り裂いて一足飛びに距離を詰めた。

 

 

 

 




(=◎ω◎=)<如何でしたでしょうか?


(=◎ω◎=)<ここまで読んでいただきまして、誠にありがとうございます!


(=◎ω◎=)<頭のネジと一緒に倫理観やら何やら色んなものがぶっ飛んでて


(=◎ω◎=)<言動も一般人ならドン引き間違いなしですが


(=◎ω◎=)<親友である頌栄や、彼を通じて友誼を結んだ者達のためならどんな事でもやってのける


(=◎ω◎=)<それが「猫原太郎」という男です。


(=◎ω◎=)<身体能力はモヤシですが


(=◎ω◎=)<頭脳面が見事にカンストしているので


(=◎ω◎=)<まずもって敵に回しちゃダメなタイプの人間です。


(=◎ω◎=)<良い子のみんなは手を出しちゃダメだゾ!


(=◎ω◎=)<それではまた次回、お会いしましょう!


(=◎ω◎=)ノシ
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