ウルトラクロスロード ~銀河に輝く星々の宿命~   作:通りすがりの大学生

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(=◎ω◎=)<どうも読者の皆様、おはこんばんちは! 作者です!


(=◎ω◎=)<今回は章と章の間の幕間


(=◎ω◎=)<一つの山場を終えたあとの箸休めみたいな回となっております


(=◎ω◎=)<次章に向けた準備タイムでもありますので


(=◎ω◎=)<色々と新しい要素も出ます


(=◎ω◎=)<ご注目!


(=◎ω◎=)<それでは、ゆっくりして行ってね!


幕間② 次なる地へ向けて

 

 

 

 太平洋上に浮かぶ秘密軍事基地、「アイランド・フォートレス」。

 

 

 その地上部に位置するプライベートリゾートの広場に、数人の人影が立っていた。

 民間防衛組織「連合軍」の司令官である松葉頌栄や、創立メンバー兼中核メンバーの一人である星野谷月光、その実子にして二世軍団の一角である美月に月香など、集まっているのはみんな「連合軍」が誇る精鋭ばかりである。

 

 

 北緯約二十三度十八分・東経約百三十三度十四分付近、北回帰線よりわずかに南に位置するアイランド・フォートレスは、気候区分としては沖ノ鳥島と同じ「熱帯気候」に当たる場所だ。そのため、年平均気温は二十六℃を下回らず、日中は強い日差しが容赦なく照り付けてくる。

 怪獣やウルトラマンに変身して戦う「連合軍」の精鋭とはいえ、根っこは人間である頌栄達にとって強烈な太陽光は大敵であり、集まった者達は全員、何らかの日焼け対策や暑さ対策を施していた。活発で日焼け上等な月香でさえ、日焼け予防用のクリームをきちんと塗ってから出て来ている念の入れようである。

 

 

 そんな彼らの目的は、バロッサ星人リヤンゴンを追って「ウルトラマンメビウス」の世界に行っている星都だ。

 作戦開始から三日目の今日、太郎からの一斉連絡で彼が任務を終えて無事に帰還する旨が伝えられ、動ける者達の中から数人が出迎える事になったのである。なんのかんの言って、大切な仲間であり家族でもある星都の帰還を、みんな喜んでいたのだ。

 

 

 

 

 ——ヴィィィーーーーー…………………ン!!

 

 

 

 

 そわそわしながら晴天の大空を見上げていると、突如として巨大なワームホールが口を開けた。

 漏れ出したエネルギーが紫電となって迸り、空間を無理やり捻じ曲げたかのような暗黒の雲が渦を巻く。

 

 

 その渦の中から、一体の巨大怪獣がゆっくりと姿を現した。

 

 

 ゴルザ、メルバ、レイキュバス、ガンQ、超コッヴの、合わせて五体もの怪獣達が融合・合体して誕生した強豪怪獣、「超合体怪獣 ファイブキング」である。

 メルバ譲りの大きな翼をはためかせて降下して来るファイブキングを、頌栄達は安堵の笑顔と歓声で出迎えた。

 

 

 ——《ウルトライブ、解除(キャンセル)》

 

 

 地響きを立てて広場に降り立ったファイブキングの体内から電子音声が聞こえ、続けて巨大な全身が瞬く間に光の粒子へと変わる。

 光の粒子は渦を巻きながら規模を縮小させていき、やがて一人の成人男性の姿を形作った。

 

 

 

「ただいま、みんな。待たせたな」

 

 

 

 変身を解除した星都が穏やかに微笑みながらそう言うや否や、月香や章大、頼巳が全速力で駆け寄って彼の周囲を取り囲む。

 

 

 

「お帰り、星都兄! お疲れ様!」

「向こうで何があったか聞かせろよ! 土産話だ、土産話! 俺達の気が済むまでとことん付き合って貰うかんな!」

「ちゃんと五体満足で帰って来やがったな、コノヤロー! 無事なようで安心したぜ!」

 

 

 

 わいのわいのと揉みくちゃにしてくる妹や友人達に、星都も無事に戻って来れた事を実感しているのか苦笑いしつつもされるがままだ。

「メビウス」の世界で活動していた三日間は、初の多次元宇宙に飛び出しての任務であると同時に、自分より年下の者と接する機会の多い時間だった。それ故か、無意識の内に頼れる大人で在ろうとする気持ちが働き、結果としてお世辞にも余裕があるとは言い難い精神状態の中で活動する事となっていた。

 だからこそ、幼い頃から気心の知れた対等な家族や仲間達に出迎えられて、ようやく肩の荷が下りたような気持ちになれたのである。

 そんな彼らの様子を微笑ましそうに眺めながら、月光がよく通る低い声で話しかけた。

 

 

 

「よく頑張ったな、星都。よく無事に帰って来てくれた。お前が立派に仕事を勤め上げて、俺も鼻が高いぜ」

「父さん達と約束したからな。『無理はしない』『必ず戻る』ってさ。俺だって男なんだ、約束を破るような真似はしないよ」

 

 

 

 星都がそう言ってニッと白い歯を見せて笑うと、月光もつられて同じような笑顔を見せる。流石は親子と言うべきか、その笑い方はとても良く似ていた。

 

 

 

「ああ、そうそう。頌栄さん、忘れない内にこれを渡しておく」

 

 

 

 言いながら星都は懐から、今回の任務で奪還したガーゴルゴンとサンダーキラー、それから任務で使用したファイブキングとエレキングの、計四つのSDを取り出し、回収したギンガスパークと合わせて頌栄に手渡す。

 特に奪還した二つのSDとエレキングは、リヤンゴンの手によるハッキングを受けていたり自発的に出力制御を外していたりと、早急にメンテナンスが必要なものばかり。

 頌栄も事前に諸々の事情を太郎から聞いて知っていたため、安心させるように微笑んで見せた。

 

 

 

「分かった。すぐに細部まで解析してメンテナンスしておこう。何か、リヤンゴンに関する情報も手に入れられるかも知れないからな」

「すまないな……SDやギンガスパークのメンテは頌栄さんにしかできないからさ。無理を言って申し訳無いが、宜しく頼む」

「今更謝る事じゃないだろ? こいつらだって、一緒に戦ってくれるオレ達の大切な仲間達なんだ。しっかり労って休ませて、万全の状態に戻してやるとも。お前もしっかり休めよ、星都。事件は待っちゃくれないぞ」

「ああ、分かってる。任務中の三日間はデカいバトルの連続だったし、何だかんだで徹夜も一回やったからもうクッタクタだ。特にサンダーキラーと戦った時はエレキングに付き合ってリミッターを外したから、いつあの『地獄』がやって来るかとおも………っ、て………………………」

 

 

 

 滞在二日目の出来事を思い起こしながら話していた星都は、直後、いきなり白目を剥いてそのまま背中から地面にバッタリと倒れてしまった。

 口は会話の続きを話そうとしたまま固まっており、何の前触れもなく突然何かに襲われたかのようだ。

 

 

 出力制御を解除した事による副作用の一つ、全身を襲う筋肉痛が出た事を示す症状である。

 

 

 

「ちょっ、星都!?」

「リミッターを外したってのは聞いてたから『いつか来るだろうな』と思っちゃいたが、今ここでかよ!?」

「拙いな……こうなったら筋肉痛が治まるまで指一本動かせないし、口も利けないよ。詳細な報告はまた今度かな」

『えぇ~~~~~~~~~~!!!? それってつまり、ボクがリクエストした星都くんの絶品料理フルコースもしばらくはお預けって事ですかぁ~~~~~~~~~~!!? そんな殺生なぁ~~~~~~~~!! あっちでGUYSの皆さんに料理を出してた時から食べたくて食べたくて、もうろくろ首になるくらい首をながぁくして待ってたのに、このままじゃ本当に背中とお腹が「こんにちは」しちゃうじゃないですかーーーーーーー!!』

「今ここで心配する事がそれなの、太郎さん!? せめてご飯じゃなくて星都兄の体を気遣ってあげてよ!」

「とにかく今は、一刻も早く星都を休ませましょう。どこでも構いませんので、近くにある別荘に彼を運び込みませんと」

「ここから一番近いところだと、椋埜(りょうや)んちか。すぐに銀也(ぎんや)か豪多(ごうた)に連絡して、鍵を開ける許可を貰って来るぜ。あいつらもこういう時は嫌とは言わないだろうさ」

 

 

 

 突如として倒れた星都を見て、月光達はやいのやいのと言い合いながら介抱に取り掛かる。

 この場にいる全員、過去に出力制御の解除に伴う筋肉痛を経験した事のある者ばかりだ。それがどれほどの苦しみかは嫌というほど思い知っていたし、迅速に対処できるか否かでその苦しみがどれくらい変わるかも身をもって知っている。

 故に、言い合いはすれども冷静さを失う者は誰もおらず、テキパキと初期対応を進めて行く事ができていた。

 いつもなら外道発言の一つや二つは平気で口にする美月も、今回ばかりは弟の身を案じる姉としての顔を全面に出して介抱に加わっている。それだけでも、制御を外したあとで襲い掛かる痛みの凄まじさが分かろうというものだった。

 

 

 

「よし、銀也と連絡が取れた。『別荘のスマートキーを解除するパスコードを送るから、自由に使ってくれ』だそうだ。『中の私物に手を出したら張り倒すからな』とも言ってたから、間違っても別荘の中の物を盗んだり壊したりするなよ」

「言われなくても誰が好き好んで『鬼の怒り』を買いたがるよ!? あいつらのゲンコツ滅茶苦茶痛ぇんだぞ!?」

「頭を軽く小突かれただけで星が見えますものね……あの方達に本気で殴られたらと思うと、恐ろしくて仕方ありませんわ……」

『でしょー!? でしょでしょー!? りょーやさんも銀也くんもごーたくんも、みぃんなパワーが頭オカシイんですよ! 何かやる度にあの鬼巨人達からゲンコツ食らわされてるボクの気持ちが、もう粉砕骨折レベルで分かっちゃうでしょー!? この機会にもっとボクの体も労ってくださーい! 暴力ハンターイ!』

「それとこれとは話が別だよ。寝食を忘れて連徹する太郎さんが悪い」

『にゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!?』

 

 

 

 星都と同じく耳に装着した小型インカムから流れてくる太郎のハイトーンをバッサリと切り捨て、月香や章大、頼巳に加えて美月に瑠偉、龍華ら、この場に集まっていた二世軍団のメンバー六名は、慣れた手付きで星都を担ぎ上げ、立ち入り許可を貰った校倉家所有の別荘まで協力して運んで行った。

 

 

 そんな子ども達の頼れる背中を見て、「星都はあいつらに任せておけば安心だ」と判断した月光と頌栄は、インカム越しに太郎へ声を掛ける。

 

 

 

「太郎、リヤンゴンのヤツはまた別の宇宙へ逃げたって話だが、その逃亡先について何か分かったか?」

『もちろんでぇす(オフコース)♪ しっかりきっちりバッチリ追跡できてまぁ~す! 星都くんのおかげで、SDが発する微弱なエネルギー波だけでなくあんちくしょうが持ってる宇宙ガジェットや通信機、果てはバロッサ星人固有の生体波長に至るまで、追跡する材料は選り取り見取り♪ どこかの大きな朝市で露店が開けちゃうくらいたっくさん取り揃える事ができました! 探知できる次元宇宙の範囲もドカンと広げられましたし、もうあいつは逃げられませぇ~ん……「次元の果てまで追い掛ける猟犬(ワールド・エンド・ハウンド)」の名の如く、どこまでもどこまでもしつこく追い回して追い詰めてやりますとも』

 

 

 

 ククク、と喉を小さく鳴らす太郎の声は怨念と執念でどす黒く染まっており、本気で逃がす気が無い事が容易に想像できた。

 こうなった彼は本当にしつこく、対象を捕獲するまで止まらない。太郎と長年の付き合いがある頌栄や月光でさえ、この時ばかりは彼が敵でなくて良かったと心底思うほどの恐ろしさなのだ。

 

 

 

『で、肝心のコソ泥野郎が次に向かった次元宇宙ですが、解析した結果、どうやら「ウルトラマン80(エイティ)」の世界に潜伏したみたいですねぇ。時間軸としては、番組内容が「教師編」から「防衛隊編」にシフトチェンジした第十二話から第十三話の間あたり、といったところでしょうか』

「80……ウルトラマンの昭和シリーズラストじゃないか。結構過去に飛んだな」

「確か、星都がGUYSの保有するアーカイブ・ドキュメントで調べてくれた過去のデータの中に、80の時代でリヤンゴンが起こしたと思しき事件のものもあったはずだ。となると、今回はある程度予習してから本番に臨めるって訳か」

『まるで学校の定期テストみたいですな。ただ、あまり過去のデータを信じ過ぎるのは禁物かと。何しろアーカイブ・ドキュメント上では確定した過去の話でも、ボク達からすれば不確かな未来の話。選択肢一つ、言動一つでいくらでも姿形を変えてしまうのが未来なんですから、あくまでも参考程度に捉えておくのが吉でしょう』

 

 

 

 つまり、リヤンゴンがデータ通りに動いた場合は対処が楽になり、動かなかった場合はいつも通り臨機応変に対処する、という訳である。太郎も口にしていたが、本気で学校の定期テストに挑んでるような感覚を覚えて月光と頌栄は同時に苦笑した。

 

 

 

「分かった。リヤンゴンの目的についてはまだまだ分からないところだらけだし、知ってるからと言って慢心したり油断したりしないように注意しとくよ。逃げた先が割れてるんなら、なるべく早く乗り込んでってヤツをとっちめたいところだが、多次元宇宙間の移動手段の開発状況はどうだ?」

『過去に収集したダークロプスゼロのSDの運用データを見つけましたんで、それとファイブキングの解析データを組み合わせて多次元宇宙間移動転送機構(ディメンショナルワープシステム)の根幹は既に完成してます。けど、現物となるポータル装置の開発がまだなんですよねぇ……永門さんや頌栄さんの手を借りられたおかげで、あと一歩で完成というところまでは来てますんで、もちっとだけお待ち頂く事になるかと』

「おいおい、装置の完成を待つのは良いとしても、その間リヤンゴンのヤツは『80』の世界で野放しになるって事だろ? 俺達にそんな悠長な事を言ってる暇は無いと思うんだが?」

『そこはご心配なく! 「ワールド・エンド・ハウンド」のアップデートを重ねたおかげで、特定した多次元宇宙の座標と時間軸を「固定」する事が可能になりました。つまり、こっちでどれだけ時間が経っていたとしても、計測して特定した時間軸の座標に向かってビュンッと飛んで行けば、向こうからしたら「もうこんなに早く追って来たのか!?」状態になるって訳ですねぇ♪ ですんで、あのコソ泥野郎が向こうの世界の地球でとんでもねー事をやらかし始めるまでには、十分間に合いますよぅ!』

 

 

 

 太郎の言い分を聞いて、月光は「なるほど」と納得した。

 簡単に言うと、移動したい多次元宇宙の地球の座標と時間軸を「一月一日午前七時丁度」に特定して固定しておけば、こちらの時間軸で二月一日であろうと五月一日であろうと、飛んだ先の多次元宇宙の地球では「一月一日午前七時丁度」のまま、という訳だ。

 

 今回はリヤンゴンが逃亡した先の「80の世界」の時間軸を、「SDのエネルギー波が最も強く検知された時間のおよそ三十分前」と定めて座標計算をしている。つまり、こちらの次元宇宙でどれだけ月日が経とうと、向こうに転移すれば目的の時間ピッタリに動き出す事が可能なのだ。

 時間は稼いだ。ならばあとは、多次元宇宙間を渡るための「移動手段」を完成させるだけである。

 

 

 

「よし。太郎、今から要塞内部の作業スペースに戻って、装置の開発を急ぐぞ。お前のおかげで狙った時間軸に飛べるようになったとはいえ、早く完成させるに越した事は無いからな。あと、永門に連絡して、可能なら瑛瑠(えいる)と流斗(りゅうと)にも開発に加われないかどうか訊いてくれ。優秀な科学屋や技術屋は、一人でも多い方が良い」

『それは別に構いませんし、なんならボクもちゅ~るを目にした猫ちゃんみたく一目散に飛び付きたいくらい魅力的なご提案ですけど、流斗くんはともかく瑛瑠くんは不安しかありませんねー……。だってあいつ、バズーカとかミサイルランチャーとかそういうド派手な重火器を大笑いしながらぶっ放しまくるトンデモ特攻野郎じゃないですか。折角ボク達が汗水垂らして作り上げた装置を「ドッカンダイナマイッ☆」されでもしたら、流石にボクでもキレますよ?』

「そう言うなって。あいつはああ見えて、流斗と並んで優秀な技術屋だ。気分の導火線に火が点かない限りは大人しいもんだし、手綱はオレと永門、流斗でしっかり握っとくから、一先ずはそれで勘弁してくれ」

『万一、あのトリガーハッピーがホントにやらかしやがりましたら、その時は連帯責任として永門さんと諸共に連座して頂きますからねー!』

 

 

 

 頌栄や月光の親友の一人にして、「連合軍」創立メンバー兼中核メンバーの一人である信濃(しなの)永門(ながと)は、組織内でも一、二を争うほどの才能と腕前を持つ超一流の科学技術者(エンジニア)だ。

「連合軍」戦闘部隊の隊員達に配備されている携帯式の最新鋭火器は勿論の事、組織が所有する各種メカや支部基地、果てはアイランド・フォートレスそのものに至るまで、様々な武器や拠点の設計・改良に携わっている。

 

 

 そんな彼の血を引く二人の兄弟、信濃(しなの)瑛瑠(えいる)と信濃(しなの)流斗(りゅうと)もまた、優秀な科学技術者だった。

 瑛瑠は派手好きで豪快、流斗は冷静で職人気質と性格は異なるものの、その知識と腕前は本物。何らかの研究開発を行う際には、とても重宝される人材なのである。

 

 

 余談だが、瑛瑠はバズーカやミサイルランチャーに代表される「重火器」系統を、流斗は拳銃やライフル銃などといった「小・中型の銃火器」系統を、それぞれ得意としている事でも有名だ。

 父親である永門が火器全般の扱いに長けた「銃の達人」で、そのスキルを兄弟で仲良く分け合ったような形なのだが、それぞれの性格を反映しているようにも見えてなかなかに興味深い。

 

 ただ、瑛瑠は先ほども述べた通り派手好きな性格のため、現場に出撃すると結構な確率で周りにも多大な被害が出てしまう。酷い時にはまるで戦争でも起きたかのような有様になる事もあり、太郎が彼を指して「トリガーハッピー」と揶揄したのはそれが理由だった。

 技術に対しては真摯で真面目なのだが、瑛瑠が出て来るだけで一部の者は反射的に身構えてしまう。日頃の言動は大事であった。

 

 

 閑話休題。

 

 

 

「んじゃ、こっちは『80の世界』に派遣する人員を選んでおくぜ。あんまり大人数で行っても身動きが取り難いと思うし、星都みたいに一人か、多くて二、三人までに収めとくよ」

「ああ、済まないが頼んだぜ、月光。ウチの章大と瑠偉が『次は俺達が!』って気合い入れてたから、できたら声を掛けてやってくれ」

「了解。龍海んちの頼巳と龍華も『次は俺達の番だ!』って息巻いてたから、たぶんだけどお前んちの兄弟か龍海んちの姉妹のどっちかになるんじゃないかな。みんなで話し合って決めるつもりだが、もしも話し合いが拗れて揉めそうになったらそん時はじゃんけんで決めさせるわ」

「変に殴り合いをさせるよりそっちの方が平和的だな。あいつらが真剣(ガチ)で戦い始めたら洒落にならん。アイランド・フォートレスの区画の一つに吹き抜けが出来上がりそうだ」

『比喩抜きで一週間くらいぶっ通しで戦い続けそうですもんね~。特に章大くんと龍華ちゃん、タフネスぶりが物凄いですもん。あのわんぱくぶりはどっから湧いて来るんだか……若いって羨ましいですねぇ』

「お前だってまだ四十過ぎたばっかだろうに、言ってる事が爺臭いぞ、太郎。オペレーターは引き続き、お前に任せた。システムのアップデートはまだまだ途中だろうし、他にも色々とやらなければならない業務を抱えてて大変だろうが、宜しく頼む」

『モッチのロンでぇ~すッ♪ 今は緊急事態という事ですし、仮に五徹以上しちゃっても椋埜さん達を向かわせたりしないでくだされ☆』

「………適度に仮眠やまとまった休憩を取った上で、長くて七徹までだ。そもそもな話、一晩徹夜した時点で突然死やら何やら、体に悪影響を及ぼすリスクが跳ね上がるんだ。不眠不休は組織の上層部として看過できないからな」

『善処しまぁ~す』

 

 

 

 軽い調子でそうのたまう太郎に、「ホントに分かってんのか、こいつ」と二人揃ってジト目を向けたあと、月光と頌栄は子ども達の後を追って校倉家所有の別荘へ歩いて行ったのだった。

 

 

 




(=◎ω◎=)<如何でしたでしょうか?


(=◎ω◎=)<ここまで読んで頂き、誠にありがとうございます!


(=◎ω◎=)<文中にもありました通り


(=◎ω◎=)<第三章は「ウルトラマン80」の世界(時代)へ行きます


(=◎ω◎=)<派遣されるのは誰になるのか


(=◎ω◎=)<現地でどんな戦いが繰り広げられるのか


(=◎ω◎=)<乞うご期待です!


(=◎ω◎=)<次回の更新は十月十六日(金)予定


(=◎ω◎=)<お楽しみに!


(=◎ω◎=)ノシ
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