ウルトラクロスロード ~銀河に輝く星々の宿命~   作:通りすがりの大学生

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(=◎ω◎=)<どうも読者の皆様、おはこんばんちわ! 作者です!


(=◎ω◎=)<ティガvsコッヴのバトルパートその3


(=◎ω◎=)<は~じま~るよ~!


(=◎ω◎=)<ゆっくりして行ってね!


第六話 もう二度と

 

 

 

 

 

 

 だが、コッヴもただ黙って接近を許すほど甘くは無かった。屈辱に怒り狂う巨獣は、太陽光を反射して怪しく光る両腕の大鎌を、凄まじい風切り音と共に次々と振り回して来た。

 

 

 ――ザシュッ! ガキィィン!

 

 

 鋭い刃がティガのプロテクターを浅く傷付け、強烈な火花を舞い散らせる。しかし、頌栄は怯まない。迫り来る大鎌の側面を、ウルトラマン特有の硬い手刀で正確に叩いて軌道を逸らし、逆に懐へ潜り込んで強烈なエルボー・バットを胸元へ叩き付けた。

 続いてすぐさまコッヴの側頭部をがっちりと掴み、腹部に向かって膝蹴りを思いっ切り突き入れる。

 

 

 

「GISYAAAッ!」

 

 

 

 怯んだコッヴだったが、野生の闘争本能が命じるままに、その巨体で反撃の体当たりを敢行する。四万トンを超える大質量による突進を諸に受けて、ティガの巨体がアスファルトを削りながら数十メートルも後方へ押し戻された。

 互いの闘志が衝突し、オフィス街の空気そのものが物理的な熱を帯びて、爆発寸前であるかのような緊張感が戦場に漂う。

 その瞬間、ティガの胸の中央で青く煌めいていたカラータイマーが突如として鮮血のような赤へと変わり、一定間隔で明滅を繰り返しながら非情な警告音を響かせ始めた。

 

 

 

(嘘、だろ……!? 実験の時より、遥かにエネルギー消費が早い……!?)

 

 

 

 一瞬だけカラータイマーへと視線を落とし、予想外の事態に焦りを感じ始める頌栄。

 

 

 

「まっずい……! 頌栄さん、急いでください! あと一分も保ちません! エネルギー切れになったら本当にどうなるか分かりませんよ!!」

 

 

 

 その様子をモニター越しに見た太郎も、冗談を忘れて緊迫した叫び声を上げた。

 映像作品によって多少前後する事はあるものの、基本的にウルトラマンが地球で変身を持続させていられる時間は三分間だ。制限時間の一分前になるとカラータイマーが警告音と共に赤く点滅を始め、三分を過ぎると光を失って活動停止に追い込まれてしまう。

 多くの場合、光の巨人であるウルトラマン達にとって光を失う事は死亡する事と同義であり、実際の映像作品でも初代ウルトラマンやウルトラマンパワードなどは、最終話で光を失って命の危機に瀕していたほどだ。

 本物のウルトラマンでさえそうなのである。厳密に言うと本物では無い変身アイテムでティガに変身した頌栄が、制限時間を超過してエネルギー切れになったらどうなるのか。その結末は誰にも分からないものの、ロクな目には遭わないだろう事は想像に難くなかった。

 

 突然の事態に、頌栄の思考と動きがほんの一瞬だけ停止する。その隙を目敏く見抜いたコッヴが、破壊光弾を放とうと構えを取った。

 しかしそれを、太郎からの指示と指揮を受けた大空の騎士達が許すはずは無い。

 

 

 

「もう二度と、お前に主導権は渡さんッ!!」

 

 

 

 ――ガガガガガガガガガッ!! ズドォォンッ!!

 

 

 

「GISYAAAAAッ!?」

 

 

 

 上空から再び九機のイーグルが急降下し、エネルギーを溜めようとしたコッヴの顔面へ二十ミリ機関砲の一斉掃射を浴びせる。

 再び顔面を爆炎と火花で覆われ、コッヴが大きく体勢を崩してよろめいた。

 

 

 

「今だッ!」

 

 

 

 人類が齎してくれた勝機に呼応し、ティガは剛脚を活かした爆発的な踏み込みで再び肉薄。がら空きになったコッヴの顎目掛けて、鋭いアッパーカットを突き込んだ。

 

 

 ――ドガァン!

 

 

 固い拳が巨獣を打ち据え、激しい火花を撒き散らす。続けて、巨獣の厚い腹部へ抉り込むように重厚で強烈なボディブローを一閃。

 

 

 ――ドンッ!!

 

 

 まるで爆弾が爆発したかのような閃光と衝撃波が発生し、堪らず数歩後退したコッヴの間隙を、ティガは見逃さない。腰を鋭く回転させ、遠心力を極限まで乗せた痛烈なハイキックをその大きな頭部にお見舞いした。

 

 

 ――バキャァッ!!

 

 

 四万四千トンもの圧倒的な超重量を誇るはずのコッヴの巨体が、まるで冗談のように軽々と吹き飛んだ。再び激しい土煙を巻き上げながら、瓦礫の山と化していた区画へ突っ込んで大地を激しく揺らす。

 

 

 

「GI、GISYAAAA……!」

 

 

 

 脳震盪にふらつく足取りで、何とか立ち上がったコッヴ。近接格闘では勝ち目が薄いと本能で悟ったのか、腹部の発光体から頭部の角へと光を明滅させ、形振り構わず破壊光弾の再発射体勢に移る。

 しかし、イーグルの優秀なパイロット達は、もう巨獣に好き勝手を許すつもりは無かった。

 

 

 

「エネルギーの再充填を許すな! 撃て! 撃てッ!!」

 

 

 

 ――ダダダダダダダダッ!! ガガガガガガガ、ズドォンッ!!

 

 

 搭載された二十ミリ機関砲が四度目の火を噴き、無数の弾丸の雨がコッヴの顔面を容赦無く引き裂いて行く。更に、残っていた空対空ミサイルも全弾撃ち尽くす勢いで発射し、今作戦で一番巨大な爆炎がコッヴを襲った。

 最大の攻撃を放つためのプロセスを乱暴な手段で邪魔された巨獣は、苛立たしげに首を振って咆える。

 

 

 

(――チャンス!)

 

 

 

 精神空間の中で頌栄が鋭く目を光らせると同時に、ティガは突き出した両腕を胸の前で交差させ、左右へと大きく広げながら全身のエネルギーを急速に充填して行く。

 眩い光が巨人の胸の中心に輝くカラータイマーから全身へと駆け巡り、十分に高まったその瞬間。ティガは胸の前で右腕を縦に、左手を右肘の下に添えるようにして、美しいL字型の構えを形作った。

 

 

 

「これで――トドメだァッ!!」

 

 

 

 精神空間の頌栄が放った、魂のすべてを込めた咆哮と共に、右腕から純白の光エネルギーの奔流が解き放たれた。

 濁った東京のオフィス街の空を、一瞬で白一色へと塗り替えるほどの強烈な熱線が迸る。周囲の空間の色彩を一瞬で奪い去りながら、コンクリートジャングルのド真ん中を切り裂いて飛翔した光線は、狙い過たずコッヴの胴体の中心、青く輝く縦長の発光体を直撃した。

 

 

 これこそは、ウルトラマンティガ最大にして最強の必殺技――ゼペリオン光線。

 

 

 

「GISYAAAAAAAA…………ッ!!」

 

 

 

 かつて映像作品の中で、数多の怪獣や凶悪な宇宙人達を打倒せしめて来たその絶対的な破壊力は、時空を飛び越えたこの世界の地球においても遺憾なく発揮された。

 光線を浴びた発光体から、激しい爆発音と共に一際大きな火花と眩い閃光が発生する。それに伴って、あれだけ暴れ狂っていた「金色の死神」は、弱々しい断末魔を上げて背中からコンクリートの地面へ力なく倒れ込んだ。

 直後――ドンッ、と、鼓膜を震わせる轟音と共に凄まじい大爆発が巻き起こり、巨大な炎の華が、黒煙と共に東京のビル群の中で煌々と咲き誇った。

 

 

 

「わぁああああああああああああああ!!」

「勝った! 勝ったぞおおおおおおおおおおおおお!!」

「助かった……本当に、助かったんだぁああああああああああ!!」

「ウルトラマーン!! ありがとぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!」

 

 

 

 巨大スペースビジョンの前で、壊滅を免れた避難民達の大歓声が爆発する。

 つい先ほどまで肌で感じていた世界が終わるかのような恐怖と絶望が、綺麗に晴れ渡った事に対する安堵。そして、自分達に「未來」という名の希望を齎してくれた光の巨人に対する感謝の念に、誰もが体を打ち震わせていた。

 死の恐怖と必死に戦いながら、全力で市民の避難誘導に当たっていた警察官達も、一斉に帽子を空へ放り投げて互いの無事を喜び合う。

 そして、先の見えない戦いをそれでも全力で、限界を超えて戦い抜いた九機のイーグルのパイロット達は、キャノピー越しにコックピットから地上の巨人に向けて、誰に言われるでもなく一斉に、美しく見事な最敬礼を捧げた。

 人々の、地鳴りのような尊敬と感謝の声を一身に受け止めて、ウルトラマンティガはその神聖な光の輝きを宿した瞳で一度、大きく頷いてみせる。

 そして、次の瞬間、キィィンと甲高い飛行音を響かせて、巨人は重力を置き去りにして大空の彼方へ、赤と紫の光の尾を引きながら瞬く間に飛び去って行った。

 

 

 

 




(=◎ω◎=)<如何でしたでしょうか?


(=◎ω◎=)<ここまで読んでいただいて、誠にありがとうございます!


(=◎ω◎=)<バトルパートはこれにて終了


(=◎ω◎=)<作中ではマルチタイプのまま戦ってて、ティガのタイプチェンジは使っていませんが


(=◎ω◎=)<理由は二つあります


(=◎ω◎=)<一つは空自のイーグル編隊と一緒に戦ってたから


(=◎ω◎=)<定期的に機関銃とミサイルでチャチャ入れてくれるので、


(=◎ω◎=)<勝手に隙ができまくるからそこを突くだけの簡単なお仕事です


(=◎ω◎=)<もう一つは、純粋に頌栄自身が強いからです


(=◎ω◎=)<当たり前のように武術家として「達人」の域にいます


(=◎ω◎=)<そんな彼をもってしてタイプチェンジしなきゃいけないヤツとなると


(=◎ω◎=)<各作品のラスボス級は欲しいですね


(=◎ω◎=)<ただし、変身を使っての実戦は初めてだったのでエネルギー管理はちょっと甘かった模様


(=◎ω◎=)<それではまた次回、お会いしましょう!


(=◎ω◎=)ノシ
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