ウルトラクロスロード ~銀河に輝く星々の宿命~   作:通りすがりの大学生

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(=◎ω◎=)<どうも読者の皆様、おはこんばんちは! 作者です!


(=◎ω◎=)<今回も引き続き、バトルパートその4です


(=◎ω◎=)<メインで戦う三人だけでなく


(=◎ω◎=)<その周囲にいる者達にもスポットライトを当てています


(=◎ω◎=)<特に件のコソ泥の反応は必見!


(=◎ω◎=)<お楽しみに!


(=◎ω◎=)<それでは、ゆっくりして行ってね!


第六十話 悪党の悲鳴はいつ聞いてもザマァでメシウマ

 

 

 

「LAAAAAAAAAAAAAAAA……………!」

 

 

 

 ——キィイイイイィィィィィィ……………ドドドドドドドドドドドッ!!

 

 

 走りながらギャラクトロンMK2が両手を前に突き出し、指先のビームマシンガン「ギャラクトロンゲベール」から無数の破壊光線を発射した。

 雨あられと降り注ぐ光線の嵐は、当たれば例えウルトラマンと言えど大ダメージは免れないほどの強大な威力を秘めている。

 

 

 ——ドガガガガガガガガガガガガガガガガガァンッッッ!!!

 

 

 ネオジオモスとスフィアジオモスが咄嗟にスフィアザウルスを庇って亜空間バリアーを張り、ギャラクトロンゲベールの乱射から身を守った。しかし、光線の威力をすべて殺し切る事はできなかったのか、UGMの戦闘機による攻撃を防いだ時とは明らかに異なる音が響き、二体のスフィア合成獣の足がじりじりと後ろへ押し込まれていく。

 そこへ、瑠偉が変身したテラフェイザーがクローアームを振りかぶりながらネオジオモスに踊りかかった。

 

 

 

《亜空間バリアーを展開している間、キミ達は動けない! つまり、今のキミ達は棒立ちになった的でしかないって事だよ!》

《うらぁああああ!! サンドバッグにしてやるぜぇえ!!》

 

 

 

 ギャラクトロンMK2に変身した章大も破壊光線の乱射から即座に打撃攻撃へスイッチし、スフィアジオモスの顔面に強烈な右ストレートを叩き込む。

 二人の打撃は共に亜空間バリアーによって阻まれてしまったが、彼らの狙いは別にあった。

 

 

 

《80! 今です!》

《ぶちかませッ!!》

 

 

 

 章大と瑠偉がその場から二体のスフィア合成獣を引き剥がしたおかげで、スフィアザウルスを守る壁に隙が生まれた。そこを見逃さず、突進して来た80が空高くジャンプする。

 

 

 

「タァッ!!」

 

 

 

 ——バギャアッ!!

 

 

 

「GIIIIIOOOOOOOッ!?」

 

 

 

 空中で華麗な後方宙返りを決めながら足先にエネルギーを集中させ、高空からスフィアザウルスの頭部に強烈なキックを叩き込んだ。

「ウルトラマン80」の第十八話「魔の怪獣島へ飛べ!!(後編)」にて、舞台となった潮風島の洞窟に潜伏し、島民達から生き血を吸ってエネルギーにしていた「吸血怪獣 ギマイラ」に対して使用した蹴り技「ムーンサルトキック」である。

 

 

「80」に登場するウルトラ怪獣の中でもトップクラスの強豪として知られるギマイラを一撃で爆散させた、80が扱う打撃技の中でも最強の必殺キック。その威力は改造によって数倍に強化されたスフィアザウルスに対しても遺憾なく発揮され、流石に爆散させる事はできなかったものの大剣のような角を圧し折ってその巨体を見事に吹っ飛ばしてみせた。

 地響きと悲鳴を上げながら横倒しになったスフィアザウルスを追撃すべく、80が猛然と飛び掛かる。

 

 

 そんな、今度こそ全員揃って戦い始めた80とロボット怪獣達の姿を、オオヤマはスカイハイヤーのコックピットから静かに観察していた。

 最初、あの白い機械の竜が単身で飛び出して行った時は「大丈夫なのか?」と思ってしまったけれど、80と黒い機械の巨人は慌てる事無くその事態をも作戦に組み込み、鮮やかな立ち回りで三体の怪獣達と戦っている。

 先行していた白い機械竜の方も、よほど戦い慣れているらしく三対一の状況でも臆さず拳を振るい、スフィアザウルスの胸部に輝く発光器官を見事に破壊してみせた。

 

 

 今まで80にあのような仲間がいるという報告は上がっておらず、即席でチームを組んで戦いに臨んでいる可能性が極めて高い。しかし、80とあのロボット怪獣達の連携具合は、思わず即席の可能性を排除したくなってしまうほど高次元で纏められた、素晴らしいものだ。

 まるで互いの動きを事前に知っているかのように、ごく自然な形で隙をフォローし合い、息を合わせた同時攻撃を繰り出している。

 こうなるとオオヤマもロボット怪獣達が80の味方であると信じる他無いが、だからこそあのロボット怪獣達が何者なのか益々気になってしまう。戦闘中の80に直接訊く訳にも行かず、さてどうしたものかと思考の海に沈みかけていたオオヤマの無線機から、ハラダの声が響いた。

 

 

 

『こちらハラダ! キャップ、応答願います!』

「ハラダ! 無事だったか! タジマはどうした?」

『ご心配なく! 先ほど、タジマ隊員と無事に合流しました!』

『こちらタジマ! キャップ、ご心配をおかけしました! ハラダ・タジマ両名とも無事です!』

「そうか……良かった」

 

 

 

 α号とβ号が立て続けに被弾不時着した事で、オオヤマは搭乗していた二人の安否が気になっていたのだ。

 こうして二人揃って生存の報告が入り、安堵からホッと胸を撫で下ろす。

 

 

 

『それより、ウルトラマン80と一緒に現れたあのロボット怪獣達は、我々の味方なのでしょうか?』

『地球侵略を企む宇宙人(エイリアン)の手先という事も考えられます! 今の内に先制攻撃すべきでは?』

「待て。お前達の懸念は尤もだ。だが、あの二体のロボットは、ウルトラマン80と共に怪獣達と戦ってくれている。つまり、少なくともウルトラマン80の味方である事は間違い無い」

 

 

 

 自分が立てた推測を述べるオオヤマの眼下では、今も三対三の熾烈な戦いが続いていた。

 黒い機械の巨人がスマートなシルエットの怪獣と、白銀の機械竜がメタリックブルーの大柄な怪獣とそれぞれ激しい格闘戦を繰り広げ、ウルトラマン80がスフィアザウルスと呼ばれた巨大な前足を持つ怪獣を相手取っている。戦況はわずかに80とロボット怪獣達の方に傾いているように見えた。

 

 

 

「彼らの正体については確かに不安もあるが、今は猫の手も借りたい状況だ。今の我々がすべき事は、あの怪獣達を一刻も早く倒して平和を取り戻す事。彼らが力を貸してくれるのなら、今はそれをありがたく受け入れる。もちろん、ウルトラマン80や我々に対して少しでも攻撃する素振りを見せた場合は、即座に迎撃だ。良いな」

 

『『了解!!』』

 

 

 

 部下達からの返事にオオヤマは大きく頷き、改めてUGMのキャップとして命令を下す。

 

 

 

「ハラダ隊員とタジマ隊員は地上からの攻撃に切り替えろ! 私はこのまま空中からだ! ウルトラマン80とあのロボット達を援護する!」

 

『『了解!!』』

 

 

 

 状況に合わせて即座に方針を修正し、UGMの面々も戦闘に復帰していった。

 

 

 一方のリヤンゴンは、オフィス街で繰り広げられる三対三の戦いを見て頬に冷や汗を一筋流していた。

 その視線は、ウルトラマン80と一緒に現れた二体のロボット——ギャラクトロンMK2とテラフェイザーに注がれている。

 

 

 

「おいおい、嘘だろ……? 俺様のスフィア合成獣軍団を相手に、あいつら互角以上に渡り合ってやがる……!」

 

 

 

 リヤンゴンも、あの二体のロボットについてはある程度知っている。

 片方は複数名のウルトラマンを相手にできるほどの力を持つ超強力なロボット怪獣、もう片方は人間が怪獣の脅威に立ち向かうために研究・開発した対怪獣用ロボット兵器だ。

 

 

 どちらも巨大過ぎて今のリヤンゴンの手に負えるような代物では無かったけれど、腕を磨いていつかは挑戦したいと思っていた極上の獲物。

 その二体が今、自分が手ずから改造・強化したスフィアザウルスと、ダウンロードした細胞情報を基に複製したネオジオモスとスフィアジオモスの前に姿を現し、激しい戦いを繰り広げている。これに驚かずして、何に驚けと言うのか。

 

 

 

「たぶんだが、あいつらの『中身』は『メビウス』の世界にいたヤツの仲間だろうな……『地球防衛軍』を名乗るだけあって、やっぱ他にも強ぇのを抱え込んでやがったか……! 俺様を追って次元宇宙間を移動できる技術と言い、マジでヤベー連中を敵に回しちまったもんだぜ、クソッ!」

 

 

 

 そう言ってリヤンゴンは、「グヌヌ」と難しい顔で唸った。ここに至って、彼ら「連合軍」を単なる人間の集団としか見ず、完全に舐め切っていた事を痛感させられ、思わず頭を抱えたくなったのだ。

 

 

 

「………しゃあねぇ。まだあいつらから盗んだSDは沢山あるんだ。俺様が進めてる各種研究も順調だし、来るんなら本腰入れて迎え撃ってやるまでってな。せっかくここのウルトラマンと一緒に出て来てくれたんだ、揃って俺様の実験に付き合ってもらおうじゃねぇの」

 

 

 

 明確に松葉頌栄とその仲間達を敵と見做し、リヤンゴンは再び青白い双眸を戦場へと戻す。

 その実力の高さは驚異の一言に尽きるが、今持っている手札を駆使すればやり様はいくらでもあるのだ。

 

 

 

「自信があるのか、それとも他に何かあんのかは知らねぇが、両方ともロボット怪獣を選んだのは軽率なんじゃねぇのかァ? こっちには、ありとあらゆるメカをぶっ壊す手があるんだぜ!」

 

 

 

 リヤンゴンは得意気になってそう宣言し、手持ちのギンガスパークと実体化させているスフィアザウルスを経由するリレー方式でネオジオモスとスフィアジオモスに指示を出した。

 数瞬のタイムラグを経て、敵を力任せに弾いて後退させたあと、二体のスフィア合成獣は一糸乱れぬ動きで同時に胸の前で腕を交差する。すると、二体の全身をエメラルドグリーンの輝きが包み込み、腕を前へ突き出すと同時に体から強力な電磁波が全方位に向けて解き放たれた。

 

 

 スフィアザウルスが使用するものとまったく同じ、あらゆる機械類を強制的にシャットダウンさせてしまう、あの電磁波攻撃である。

 

 

 今回のスフィアザウルスの改造に伴って、リヤンゴンは増援として呼び出せるように設定していたネオジオモスとスフィアジオモスの体細胞情報にも手を加え、スフィアザウルスと同じ電磁波攻撃を使用できるように改造していたのだ。

「スフィア合成獣同士による能力の共有」をコンセプトとする今回の実験は、まさしくリヤンゴンの思い描いた通りの結果を彼にもたらした。

 

 

 ギャラクトロンMK2とテラフェイザーも一目でその事に気付いたようだが時すでに遅く、ロクな回避行動も取れないまま電磁波の直撃を浴びてしまう。

 すべての機能が停止し、無機質な石像の如く立ち尽くすしかなくなったロボット達の惨状を幻視して、リヤンゴンは腹を抱えて爆笑した。

 

 

 

「ひゃはははははは!! 安易にロボット怪獣なんて使うからそーゆー目に遭うんだよォ!! ザマーミロってんだ、ひゃははははははははは!!!」

 

 

 

 これで二体のロボットは行動不能に陥った事だろう。ギンガスパークの変身先を切り替える機能を使えば戦線に復帰できるが、それまでの間はタコ殴りにできるし、それぞれの強力な変身先を一つ潰せたと考えれば上等だ。

 首尾良くあの二体を倒せれば、また「連合軍」が保有するSDを奪う事ができ、更なる実験の材料や戦力の増強に使える。

 貴重で強力なSDをわざわざ自分に献上しに来てくれたと考えると、笑いが止まらないリヤンゴンであった。

 

 

 だが、そんなリヤンゴンの幸せな妄想は、次の瞬間に脆くも崩れ去る事となった。

 

 

 

「LAAAAAAAAAAAAAAAA……………!」

 

 

 

 完全に機能停止したはずのギャラクトロンMK2が、神聖で美しいコーラスの如き鳴き声を轟かせて再始動。驚愕するスフィアジオモスの懐へ飛び込み、胴体や腹部などに鉄槌を思わせる威力の打撃を叩き込む。その隣では、同じく機能が停止したはずのテラフェイザーのフェイスマスクが力強い輝きを取り戻し、左腕に備わったTRビーム砲の砲身を使った殴打をネオジオモスに容赦なく打ち込んだ。

 それだけに留まらず、チャンスとばかりに二体のロボットはネオジオモスとスフィアジオモスの胸部に輝くバリアー発生器官に狙いを定めると、息をも吐かせぬ打撃のラッシュを浴びせ、最後にそれぞれのビーム兵器を超至近距離で起動。スフィアザウルスの時と同じゼロ距離砲撃を浴びせて、強烈なダメージでバリアー発生器官を破壊してしまった。

 

 

 

「「GYAAAAAAOOOOOッ!?」」

 

 

 

 二体のスフィア合成獣の悲鳴がオフィス街に轟く中、その光景を目の当たりにしたリヤンゴンの顔から笑顔が消えた。

 代わりに表れたのは、強い混乱と焦りの色。目の前で起きた出来事が信じられず、一瞬で思考回路がオーバーヒートを起こして真っ白になってしまった事を示す表情だった。

 

 

 

「は……? はぁーーーーー!? なんッだよそれわぁあ!? なんッでロボットのくせにあの電磁波を浴びて何ともねーんだぁ!!? おかしいだろおかしいだろおかしいだろぉーーーーー!! インチキだ! ぜってぇインチキだぁあ!! あのクソ人間共め、当たり前みてぇな顔してチート使いやがって!! ふッざけんじゃねーーーーーーーーーーッッッ!!!」

 

 

 

 完璧だったはずの計画を粉々に砕かれ、頭を抱えて地団駄を踏むリヤンゴンの怒りと困惑に満ちた咆哮が、オフィスビルの屋上に空しく響いていた。

 

 

 




(=◎ω◎=)<如何でしたでしょうか?


(=◎ω◎=)<ここまで読んで頂き、誠にありがとうございます!


(=◎ω◎=)<サブタイにもありました通り


(=◎ω◎=)<今回も叫び倒しながらのたうち回るリヤンゴンさん


(=◎ω◎=)<単純に、章大と瑠偉には通じなかっただけで


(=◎ω◎=)<狙いは良かったんですけどね


(=◎ω◎=)<次回の更新は十一月六日(木)予定


(=◎ω◎=)<お楽しみに!


(=◎ω◎=)ノシ
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