怪物だって無目を見たい~化け物だって英雄に~ 作:森下 竜胆
試験後数か月後
春
それは高校生活の始まる季節
《上鳴 電気》
「ちわーす」
俺が教室に入るとまだ早いのか8人ほどしか来ていなかった。
しかもそのうち5人が2列目5行目の席の機械*1を中心に集まっていた
「いったいどうしたん?」
「いやこれが何なのか、いったいどうしてここにあるのか分からなくて
みんな見ているんだよ。君は・・・」
「あっ、自己紹介がまだだったね。
俺
「そうか、僕は
「
「僕は
「おいら
「私は
「
「
「私
「うわぁ、びっくりした」
「うわぁってひどくない!?」
「いやだって急に制服から声が聞こえるんだもんびっくりするよ」
「僕も最初に挨拶されたときはびっくりした」
「なぁ飯田だってそうおもうだろ?」
「むぅ仕方ないな」
「で、そこにもう座っている君は誰?」
「
な~んか感じ悪いなこいつ
「なんだよアイツ感じ悪いな」
「峰田もそう思うか、なんか俺たち気が合いそうだな」
「しかし、この後一体どうすればいいんだろう?」
「どういうことだ飯田?」
「いや、この機械の周りに集まったはいいものの、席の指定などがないからどこの席に座ればいいか分からなくてな。」
「え、席ってもう指定とかあったんじゃねーの?
轟がもう座っているからてっきりなんかもう指定があったと思ってたんだけど」
「いや、あいつは来てから特に何か言うでもなくあそこに座ったらしいぜ」
「マジかよ。
まぁでも考えてみればまだ席は決まってないってことだから自由に座ってもいいんじゃね?」
「なるほどそういう考えもあるのですね」
「今はそのようにしようか。それにしてもこれは一体なんなんだ?」
「まぁ気にするほどのことでもねぇし、別に適当でいいんじゃねぇの」
ガラッ
「お、誰か入ってきた。俺説明してくるわ」
そういって入ってきた人たちに説明して、また機械の周りに戻りを6回くらい繰り返した。
ガラッ
「お、また入ってきたし説明してくるわ。」
入ってきたやつを見る
髪がツンツンと爆発していて、目が釣り目ですごい人を殺しそうな顔をしている奴だった
「おっす、俺雷
「うるせぇ黙れモブ、
俺の前に立つんじゃねぇ
じゃまだ」
「うぇぇぇぇぇ」
俺がどくとそいつは周りを見て理解したのか教室の前のドアに一番近い席に座った
その姿とさっきの発言で俺の話は聞かないだろうと分かり俺は泣くなく機械の周りに集まっていたみんなの元に戻った
「うぉぉぉ、あいつ人の話か聞かないんだけど」
「なんだあいつすげぇ口わりぃな
大丈夫だったかよ雷」
「有り難う峰田、まぁあいつも何か腹の居所が悪いんだろ
落ち着いたときにでも話せば意外と話せるだろうから次はその時に話しかけるぜ」
「うむいい心構えだな、しかし彼は
むぅ、すまないみんな少し行ってくる」
「どうしたんだ飯田?」
飯田が何気にしたのか
飯田がみた方を見ればわかった
さっきの爆発くんが机に足をドカッとかけて座っていた
「机に足をかけるな!
雄英の先輩方や机の製作者型に申し訳がないと思わないか!?」
俺もおもう
周りも納得しているのか結構がうなずいている
「思わねーよ
てめーどこ中だよ
端役が!」
「ボ・・・俺は私立
「聡明中~~!?
くそエリートじゃねぇか
ぶっ殺し甲斐がありそうだな」
「君ひどいな
本当にヒーロー志望か!?
ブッコロシガイ!?」
ほんとにあいつはヒーローを目指すのかよ口がすごく和りぃな
そう思っていると前のドアから海藻のような緑髪の奴がクラスを見ていた
飯田が気付いたからかそいつに向かって歩いていった
「俺は私立聡明中学の・・・」
「聞いてたよ!
あ・・っと僕緑谷
よろしく飯田君」
「緑谷くん・・
君はあの実技試験の構造に気付いていたのだな
俺は気付けなかった・・・!!
君を見誤っていたよ!!
悔しいが君の方が上手だったようだ!」
話している感じ飯田と緑谷?は試験で一緒だったのか?
「あ
そのモサモサ頭は
地味目の!!」
そうやって話していたら一人の女子が緑谷の後ろから声をかけていた
「プレゼント・マイクの言ってた通り受かったんだね!!
そりゃそうだ!!
パンチ凄かったもん!!」
そうやって話していると隣から負のオーラが漂ってきた
見ると峰田が指をかんで羨んでいた
「どうしたんだよ峰田」
「うらめしぃ、なんで初日なのにあんな女子と仲良さげに話しているんだよ」
「試験中なんかかかわりがあったかも知れないだろ」
「それでもあんな仲良さそうに話すなんて羨ましすぎるだろ」
「友達ごっこがしたいなら他所に行け」
俺たちがそんな風にだべっていると教室の前のドアの後ろ
ちょうど話していた緑谷と女子の後ろから声が聞こえた
「ここは・・・
ヒーロー科だぞ」
俺たち全員がその人を見に行けるように移動すると
その人はエナジーゼリーを出して飲みながらそんなことを言い放った
「ハイ静かになるまで8秒かかりました。
時間は有限
君たちは合理性に欠くね」
そのくたびれた人を見ると俺達と違い4,50台くらいの人だった
つまり先生!?
「担任の相澤消太だ
よろしくね」
まさかの担任だった
「早速だが
「おいそこの機械は動いているのか?」
「いや、来てから動いていないですけど」
「そうか
はぁ~めんどくさいな」
【グラウンド】
「それにしても先生遅いな」
「自分から移動させておいて何かあったのかしら?」
そんなこと言っていると先生が来た
教室に合ったロボが先生の横で並走している
「遅くなって悪かった。ちょっとトラブルがあってな」
「何があったんでしょうか?」
「基本オンラインで受けるやつが少し手間取って遅くなった。
ほれ、自己紹介しろ」
そんな先生の言葉にロボの顔の部分に合った画面が絵文字から画面に変わった
そこには机に座っている男性が移されていた
「待来 進午 よろしく」
「待来は体の問題で授業を基本オンラインで受けるようになっている
さて自己紹介も後々やってもらうとして
お前らにこれから個性把握テストを行ってもらう。」
「個性把握・・・テストォ!?」
「入学式は!?
ガイダンスは!?」
さっき先生が来る前に名前を聞いた
「ヒーローになるならそんな悠長な行事出てる時間ないよ
雄英は"自由"な校風が売り文句
そしてそれは"教師側"もまた然り」
この人は何を言っているんだ??
「ソフトボール投げ
立ち幅跳び
50M走
持久走
握力
反復横跳び
状態起こし
長座体前屈
中学の頃かやってるだろ?
"個性"禁止の体力テスト」
国はいまだ画一的な記録を取って平均を作り続けてる
合理的じゃない
まぁ文武科学省の怠慢だよ」
「爆豪
中学の時ソフトボール投げ何mだった」
「67M」
「じゃあ”個性”使ってでやってみろ
円からでなきゃ何してもいい
早よ」
「思いっきりな
んじゃまぁ
死ねぇ!!!」
死ねぇって
いくらなんでもそれはダメだろ
「まず自分の「最大値」を知る
それがヒーローの素地を形成する
合理的手段だ」
先生が結果が出ている画面を見せてくる
画面には
705.2M
と表示されている
凄っげえな
「なんだこれ!!
すげー面白そう!」
「705.2
「"個性"思いっきり使えるんだ!!
さすがヒーロー科!!」
「・・・面白そう・・・か」
その声で背筋が凍る、なんか嫌な予感がしてきた。
「ヒーローになるための三年間
そんな腹積もりで過ごす気でいるのか?」
「よし
とーたづ成績再開のモノ見込みなしと判断し
除籍処分としよう」
はぁぁぁぁぁぁぁぁ!?
「再開除籍って・・・!
入学初日ですよ
いや初日じゃなくても・・・
理不尽すぎる!!」
「自然災害、大事故、身勝手な敵たち
日本は理不尽にまみれてる
そういう理不尽を覆していくのがヒーロー
放課後マックで談笑したかったならお生憎
これから三年間雄英は全力で君たちに苦難を与え続ける
"Plus Ultra"さ
全力で乗り越えてこい
さてデモンストレーションは終わり
こっからが本番」
そんなこと言われたら俺たちは何も言い返せなくなる
「相澤、自分 最下位 どうなる?」
さっき紹介されたロボの待来が声を上げた
「はぁ、まぁお前は最下位になることはないだろうけどお前が最下位になった場合も同じ処遇とする
あと名前だけじゃなくて先生もしっかりとつけろ待来」
「分かった、相澤」
「おい、次先生を忘れたら除籍にするぞ
分かったら返事をしろ」
その声で待来は顔を真っ青にしていた
「分った 相澤 先生」
「よしこれからも続けるように」
なんて恐ろしい会話だ
今の人やり取りですごい勢いで除籍がありそうだったぞ
「少し宜しいでしょうか」
あの会話の後で手を上げる八百万肝座ってんな
「どうした八百万」
「すみません、先ほどのお話からその待来さんは先に計ったってこど宜しいでしょうか?」
「ああ、こいつには体調がいい時に先に計ってもらった
だからこれから計るのはお前ら19人だけだな」
「そうでしたか、有り難うございます。」
そんなこんなで俺たちの初日は何よりも先にテストから始まった
やばい、いい結果を取らないと除籍だから緊張してきた
第4種目の反復横跳びまで無事終了
それぞれ個性に合った方法でいろいろ面白そうな結果が出た
握力で540kgを出した障子とか、50M走を3秒で走り切った飯田とか
そして現在第5種目ボール投げの時間
横のロボの画面を見ると地雷は机に突っ伏して寝ていた
「おい、暇だからって寝るなよ待来」
「暇 眠い」
「先に計ったらしかたなぇと思うけどさぁ
これから受ける俺達は緊張しているんだぜ
後もしかしたら思えが最下位になるかもしれないだろ?」
「それはない」
「なんでだよ」
「握力 八百万より高かった 最下位 ありえない」
「え、お前あれより高かったて障子レベルってことかよ
はぁ~それなら確かに安心だわ」
「次緑谷」
「ハイ」
緑谷が呼ばれて緊張した声色で返事した
「緑谷ってお前とは別の意味で印象薄くなりそうなやつだよな」
「別の 意味?」
「待来、お前はさどういうやつかマジで分からないじゃん?
身体能力が高かったり、結構生意気ってところは分かるんだけど
それ以外良く分からねぇじゃん?
それに対しては緑谷はこのままじゃ今回のテスト最下位で除籍確定
理解しにくいお前と違って緑谷は理解する時間がないってことで印象が薄くなりそうじゃない?」
「それ 違う」
「へぇ、どうしてそう思うんだよ待来?」
「一日だけ 二人から 関心 ある」
「一日だけの二人から関心があるって、飯田と麗日のことか。
あれ確かに、なんでなんだ?」
「これから わかる」
その言葉に会話を終わらせたいのか待来は緑谷見ていた
俺もそれにつられて緑谷を見る
何か決めたかのように少し顔がこわばっている
そして緑谷がボールを投げた
「46
「なんだよ特にないもなしじゃなぇか、なぁ待来どう思う?」
「やっぱ いじわる」
いじわる?一体何が?
「"個性"を消した」
今聞こえてはいけない言葉が聞こえてきた気がした
「つくづくあの入試は・・・
合理性に欠くよ
お前のような奴も入学できてしまう」
「消した・・・!!
あのゴーグル・・・
そうか・・・!!」
何だ緑谷の奴相澤先生のことについて何か知ってんのか?
「抹消ヒーローイレイザーヘッド!!!」
・・・・?
「イレイザー?
俺・・・知らない」
「名前だけは見たことある!
アングラ系ヒーローだよ!」
「え、まじであの人の個性なに」
「たしか、"抹消"っていう個性」
「抹消・・・」
「見た人の個性を消すって個性だよ」
緑谷が解説してくれる
「その通り俺は見た相手の個性を消すことができる。
見たとこ・・・、"個性"を制御できないんだろ?
また行動不能になって
誰かに助けてもらうつもりだったか?」
「そっ、そんなつもりじゃ・・・!」
「どういうつもりでも周りはそうせざる得なくなるって話だ」
ここからじゃ何も聞こえないが相澤先生が緑谷に何か話している
「"個性"は戻したボール投げは2回だ
とっとと済ませな」
ブツブツブツブツブツ
「おい、あいつブツブツ何か唱え始めたぞ、マジで壊れちまったのか」
「ハッ、これで最下位はデクで決定だな」
「いやそれはどうかな」
俺たちの勝手な予測に飯田が待ったをかけた
「それはどうかって飯田
あの調子じゃ最下位は決定だろ」
「しかし、僕には彼の目はまだ死んでいないように見える」
その一言に俺体はしゃべるのをやめて緑谷を見る
多分この中の大半がさっきと変わらないと思っているんだろうな
そしてついに緑谷の2球目
ゴォォォ
緑谷が投げたと同時に俺たちに強風が襲い掛かる
目を開けるとボールはかなた空に合った
「先生・・!
まだ・・・動けます」
「こいつ・・・!」
俺らが呆然としていると
「どーいうことだ
こら ワケを言え
デク でめぇ!!」
爆豪が緑谷に突っかかっていった
「うぁぁぁぁ!!!」
「んぐぇ!!
ぐ・・・
んだ この布固っ・・・!!」
俺らが止めようとする前に布が爆豪を止めていた
なんだあれ
炭素繊維に特殊合金の光線を編み込んだ「捕縛武器」だ
ったく 何度も"個性"使わすなよ・・・
俺はドライアイなんだ」
"個性"凄いのにもったいない!!
そこから残りの種目も特に何かあるわけでもなく進んだ
「んじゃパパっと
結果発表」
「トータルは単純に各種目の評点を合計した数だ
口頭で説明すんのは時間の無駄なので一括開示する」
個性をうまく使えなかった奴らは緊張している
俺だった今回の個性把握テストでは個性を一切使えなかったから少し緊張している
頼む最下位ではありませんように
「ちなみに除籍はウソな」
「君らの最大限を引き出す合理的虚偽」
うそ、ウソ、嘘、うそ・・・嘘!!?
「「「はーーーー!!!!??」」」
「あんなのウソに決まってるじゃない・・・
ちょっと考えればわかりますわ・・・」
八百万や頭のいい奴はこれが嘘だって最初から気づいていたみたいだ
「そゆこと
これにて終りだ
教室にカリキュラム等の書類があるから目ぇ通しとけ」
「緑谷
ばぁさんのとこ行って直してもらえ
明日からもっと過酷な試練の目白押しだ」
| 1 | 八百万 百 | 11 | 麗日 お茶子 |
|---|---|---|---|
| 2 | 轟 焦凍 | 12 | 口田 甲司 |
| 3 | 爆豪 勝己 | 13 | 蛙吹 梅雨 |
| 4 | 飯田 天哉 | 14 | 青山 優雅 |
| 5 | 常闇 踏陰 | 15 | 瀬呂 範太 |
| 6 | 障子 目蔵 | 16 | 上鳴 電気 |
| 7 | 尾白 猿夫 | 17 | 耳郎 響香 |
| 8 | 切島 鋭児郎 | 18 | 葉隠 透 |
| 9 | 芦戸 三奈 | 19 | 峰田 実 |
| 10 | 待来 進午 | 20 | 緑谷 出久 |
俺達の入学初日は雄英の厳しやと面白さ両方を一気にたたきつけられる1日だった
《相澤 消太》
体育館横で待っていたのかオールマイトから声をかけられた
「相澤くんのウソつき!」
「オールマイトさん・・・
見ていたんですね・・・
暇なんですか?」
「「合理的虚偽」て!!
エイプリルフールは1週間前に終わっているぜ
君は去年一年生・・・
一クラス全員除籍処分にしている」
この人短い間でよく俺のことを調べたな
「「見込みゼロ」と判断すれば迷わず切り捨てる
そんな男が前言撤回っ!
それってさ!
君も
「・・・
ずいぶん肩入れしているんですね・・・?
先生としてどうなんですかそれは・・・」
ギクッってこの人分かり易すぎだろ
「"ゼロ"ではなかったそれだけです」
「そうかい・・・
後もう一つあるんだけどいいかな」
「はぁ、いったい何なんですか?
俺は早く次の業務に取り掛かりたいんですが」
「君、彼をこのまま育てる気かい?」
「能力的には別にあいつらに劣っているわではない
しかもあのような散々な結果であの順位です
このまま続行する予定です。
明日の戦闘訓練何かあったら対応お願いします。」
「うん、任せてくれたまえ」
「一つこちらからもよろしいですかオールマイト」
「うむ、いったいないんかな?」
「緑谷については詮索しませんが、何故アイツついても気にかけるんですか?」
「何、少し心配だったから・・・かな」
「そうですか明日はお願いします」
きゃははは
無事誰一人かけることなく突破できた入学初日
次に待ち受けるのは戦闘訓練
全員自身のコスチュームを着て一喜一憂
笑えちゃうね
次回は彼もついにA組と対面
どうなるか楽しみだね
次回「楽しめ 戦闘訓練その1」
さらに向こうへ プルスウルトラ