異世界TSギャルおじさん   作:アスタロット

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ギャル語難し過ぎてぴえん


プロローグ

 

昭和の空気感も消え去った頃、私は渋谷のスクランブル交差点で彼女たちを見かけた。

 

金髪に日焼けした肌、派手なメイクとルーズソックス。

笑い声を上げながら肩を並べて、道端に座り込むギャルたち。

私はそれを侮蔑の目で流し見て、彼女らの前を通り過ぎた。

 

当時の私は大手金融機関の営業マンとして、毎日”成果”を追いかけていた。

顧客の懐を巧みに操り、笑顔で嘘を並べる。

 

“人に優しい営業など要らない”

“数字を上げる者にだけ人権がある”

 

そう自分に言い聞かせて、本心を誤魔化し続けた。

そうやって私はあらゆる物を犠牲にして、トップセールスマンにまで上り詰めた。

 

だが、心のどこかで、彼女たちの自由で飾らない生き方に強く憧れていた。

誰の評価にも縛られず、自分が可愛いらしく、楽しいと思うままに生きる。

感情に素直で、仲間を肯定し、互いに高め合う在り方。

 

ああいう風に生きたかった。

 

結局、私はその願いを叶えられなかった。

過労とストレスが私の身体を壊した。

 

病室のベッドで息を引き取る間際に、瞼の裏に浮かんだのは、あのギャルたちの笑顔だった。

 

「もっと……自由に、正直に生きたかった……」

 

♢

 

そして、私は再び生を受けた。

 

平成の末期。

上流階級の家庭に、女の子として。

前世の記憶をすべて保持したまま。

 

その意味は分からなかった。

だが、私は決意した。

 

“今度こそ、ギャルのように生きる”

 

義務教育を終え、親の目を掻い潜るようにギャルの勉強をして高校生活を過ごした。

 

大学に進学すると同時に、私は自分を変えた。

髪を明るい金色に染め、日焼けサロンに通って肌を健康的で魅力的な褐色にした。

メイクを研究し、ファッションに金をかけ、ルーズソックスや派手なアクセサリーを好んで身につけた。

鏡の前で自分の姿を見て、私は笑った。

 

「きゃーっ! マジで超かわいいんだけどー!? あたし、こんなにかわいく生まれてきちゃったよぉ! やばたにえん! 可愛すぎてぴえん! 最高じゃん神!ウェーイッ!」

 

今どきのギャルとは違う、時代遅れの装いだった。

それでも私は、かつて渋谷で見た彼女達を目指した。

それが私にとってのギャルだからだ。

 

私の見た目は派手そのものだったが、大学での単位は常に抜かりない。

前世の営業力を活かし、大学内のサークルやイベントで人脈を広げ、仲間の輪も築いた。

予習している講義は、飯を奢るのと引き換えに友人に代返を頼みカラオケに行く。

飲み会をやれば、朝までオール。

バイト先では客の愚痴を聞いて、小遣いを荒稼ぎ。

 

男子とも積極的に遊んだ。

 

「ねぇねぇ、今日も飲もうよぉー! 男子のおごりでさー! ねぇー!楽しもうよー!みんなー! マジでやばい夜にしよーぜ! 盛り上がろー! やったぜ!バイヴスあげてこー!」

 

 

そんなある日、サークルの地味な男友達が勇気を振り絞って私に告白をしてくれた。

それを私は二つ返事で了承した。

後日彼に話を聞くと、男友達同士の罰ゲームのようだった。

それでも彼は、ギャルの私に真摯に向き合ってくれた。

それは私にとって初めての、男性との交際であった。

初めても彼に捧げた。

それは私が”彼ピが求めるのなら、かのぴである私もそれに応じたい”と思ったからだ。

誠意を示す相手には、誠意を以て接する。

それが私だ。

 

そうやって私は、ようやく自分らしく生きていると感じる事が出来た。

 

しかし、幸せは呆気なく崩れた。

 

ある夜、繁華街でギャル仲間のひとりが半グレの男たちに絡まれているのを見つけた。

 

「君イイね!映像企画に出ない? すごく稼げるよ?」

 

甘い言葉で誘い出そうとする男たち。

私は即座に割り込み、仲間を逃した。

そしてヤツらを警察に通報しようとした。

 

「ふっざけんなぁ!!うちの仲間に手ェ出すなんて、マジありえないんだけど!?超ムカつくんだけど!?てか許せないよねぇ! !ソッコーでサツにツーホーすっから!!」

 

「なっ!?てめえっ!!邪魔すんじゃねえよ!」

 

次の瞬間、私は拉致された。

お祭り騒ぎの繁華街で、私の叫びは掻き消された。

 

薄暗い部屋で目覚めた私は、薬を注射された。

体が熱くなり、意識が朦朧とする。

手足に力が入らない。

 

「へえ…このギャル、なかなか上物じゃねえか…ぜってぇヤリマンだろ」

 

男たちが笑いながら私の服を乱暴に剥ぎ、無理矢理犯し始めた。

それでも何とか諦めないで、チャンスを窺っていた。

しばらくすると、リーダー格の男がカメラを片手にズボンのベルトを緩め、にやにやと近づいてくる。

 

私はふらふらの身体で何とか踏ん張り、全力を振り絞った。

 

「こ…このバカやろうが! 死ねえ!」

 

右足を思い切り振り上げ、男の股間へ強烈な金的蹴りを叩き込んだ。

 

「っごぉ!?!?うごっ…おおおっ…て、てめぇ…うぉぉぉ…」

 

男が唸り声を上げてのけぞる。

さらに私は這い寄り、男の股間に顔を埋めるようにして思い切り噛みついた。

男の悲鳴が部屋に響いた。

 

「ぎゃぁぁあああああっ!!!こ、このクソ女がぁぁっ!」

 

激痛と屈辱に狂ったリーダーが、頭を殴り、腹を蹴り上げた。

 

それでも私は離さなかった。

もはや女である自覚も無かった。

 

「絶対に……負けねえ…お前らクズなんかに……ぜってぇに負けねえ……! 俺のこと、舐めんなよぉ! マジの、マジでぶっ殺す!」

 

その時、銃声が響いた。

 

体が熱くなり、激痛が襲う、視界が暗くなる

 

私が最後に脳裏に浮かべたのは、仲間の無事と、彼ピへの謝罪と、両親への詫びだった。

 

ごめん、お父さんお母さん

ごめん彼ピッピ

ごめん、仲間のみんな

 

・

・

・

 

 

そして、私は再び目を覚ました。

 

そこはゴトゴトと揺れる、荷台であった。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

【速報】繁華街での婦女暴行致死事件、容疑者6名を一斉検挙

被害者は地元大学生の女性(20)。

 

○月○日、繁華街で発生した拉致・強姦致死事件の容疑者6名が、被害者友人の通報により逮捕された。

警察の発表によると、容疑者らは被害者女性を拉致し薬物で昏倒させ、集団で暴行を加えた。

その際に女性が激しく抵抗し、女性はリーダー格の男に銃で撃たれ死亡したが、事件直後に友人が通報したことで証拠が多数残り、迅速な解決に至った。

容疑者らは強姦致死罪、銃刀法違反、薬物取締法違反など他複数の罪で起訴された。

検察は死刑を求刑する方針。

 




ギャル主人公とお付き合いしていた男子はその後、主人公が助けたギャル仲間と付き合う事になるけど。
性癖を破壊され尽くしているし、時折り主人公が脳裏に浮かぶので満足出来ません。
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