アルセウスによって異世界に来たがなんか想像してたのと違う   作:2ザクチキ

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ハーメルン初投稿です。よろしくお願いします。


メガスターミー、暴走

銃弾が飛び交う戦場の中、突如光と共に少年が現れた。

しかし誰もそのことには気づかず、ラプチャーと交戦を続ける。

 

「あの時とは違って空から落とさないんだね。」

 

前にもこういう経験はした。あの時は何も知らずに異世界に放り込まれた。そして色々と経験し、今に至る。

 

「うわぁマジで戦場じゃん。レーザーとかビュンビュン飛んでんのかな?」

 

少年は周りの状況を確認した後、赤白の球体を取り出し、構える。目の前には異形の機械軍団と銃火器を撃ち続ける少女達がいる。

 

「この世界でどこまで戦えるか…やってみるか。」

 

「ゆけっスターミー!!」

 

………

 

量産型ニケ部隊が迫りくるラプチャーを迎撃している。

 

「クソッ数が減らないっ!」

 

「9時の方向からなにか来ます!」

 

「新手か!」

 

「いやこれは」

 

何かが土煙を上げながらラプチャーを吹き飛ばしてこっちに近づいてくる。

 

「ヘアッ!!」

 

紫色のヒトデが脚をドタバタ動かしながら行く先のラプチャーを蹂躙している。

 

「…は?」

 

そして飛び上がり、彼女達の目の前に迫っていたロード級ラプチャーに向かって飛び蹴りをした。バギィッという重い音共に機能停止するラプチャー。

 

「ヘアッ…!」

 

大丈夫か?とメガスターミーは彼女達に呼びかける。

 

「え?は?…え?」

 

そして背を向け、ラプチャーの軍団へと歩いていく。

歩く速度はどんどん早くなっていき、背部の星も同じように回転しだす。足元から水を噴射し目の前の敵へと突撃した。

 

ラプチャー達は未知の相手に初めて困惑という感情が生まれた。よくわからない星型のヤツが目の前で暴れている。コイツは何だと疑問を抱いたがその答えを知る前にスクラップと化していく。

 

「ヘァアア!!」

 

破壊されていくラプチャー軍団。その様子を見て量産型ニケ達は絶句する。自分達が恐怖していたラプチャーが圧倒的な力で粉砕されていく。一体アレは何なんだと。

 

「あの…アレが突っ走ってる先って…。」

 

「ああ…ゴッデスがいる。」

 

「後はゴッデスに任せよう。…うん。」

 

ほぼ思考放棄したような指揮官の命令だが彼女達はすんなりと受け入れた。それもそのはずよくわからない生き物が暴れているのだから。多分、リリーバイス少佐が何とかしてくれるだろうという期待を胸に彼等は行動を開始した。

 

 

………

 

「メガスターミーでアレだけ戦えるのか。向こうからすると困惑しかないだろうが。」

 

少年は瓦礫の山からメガスターミーが暴れる様子を見ている。

 

大小関係なく機械の軍団を高波と共に粉砕するメガスターミー。

 

「まあ良い。それは良いんだけど。アレ何?」

 

メガスターミーが向かっている反対側には同じような機械軍団を銃火器で圧倒している少数部隊がいた。

赤髪とマフラーが特徴的な女性とその近くで大量のミサイルやらを撃ち込む白い少女。

その背後には聖女っぽい人が杖を構えてる。

白いドレスを纏った桃髪の女性が敵の攻撃を軽やかに躱している。

 

「この世界におけるエリート部隊なのかなぁ。」

スマホロトムではなくアルセウスフォンが鳴る。

通話相手はヨノワールだ。

 

『ご主人。もうすぐスターミーが彼女らに遭遇するまで、後5分もかかりません。』

 

「なんか問題ある?」

 

『得体のしれない星型が目の前に現れたらどう彼女達が反応するかわかります?というか何故スターミーに自由行動を?』

 

「あー…うん、何か面白そうだから。」

ボールから出したら何かはしゃぎだして勝手にメガシンカしたことは言わないでおこう。

 

『わかりました。私は引き続き待機します。では。』

通話が終わった。ヨノワールとはヒスイからの付き合いだが色々と心配しすぎなんじゃないと思う。

 

「さて、ここからどうなるか見物だな。」

 

………

 

違和感。そう感じたのはスコープの端にソレが映ってからだ。紫色の妙なヤツが横切った。他の奴ら気づいているかな?おちびちゃんに確認してもらうか。

 

「おい、おちびちゃん、何か変なの居ないか?」

 

「よそ見してる場合じゃないですよ!レッドフード!」

 

「気づいてないか…じゃああたしの勘違いだな!」

 

レッドフードは再びライフルを構えラプチャーに狙いを定める。

 

狙いを定めたラプチャーが紫色のヒトデに蹴り飛ばされ、粉砕した。

 

「ヘァア!」

 

何か声をあげている。怖い。

 

「なっ…!?おい見たか!変なのがいるぞ!!」

 

「何もいませんよ!ラプチャー以外!!」

 

その状況はスノーホワイトもわかっていた。星型のようなヒト型がラプチャーを次々と破壊していく様子を捉えていた。

そんなのは居ないと必死に自分を説得させていた。しかし目の前の現実は変わらない。

 

「ヘァア……!!」

何かピンク色のビームを撃ってラプチャーを破壊してるが気のせいだろう。うん。

そんな考えをしながらリロードする。

 

「何を言っている、夢でも見てたんじゃないか?」

無線越しに他の指揮官から連絡が入った。妙なヤツがラプチャーを蹂躙してると。ゴッデス指揮官は、疲れているんだなと思い、無線を切る。

 

そして戦場を見渡すと紫色のヒトデが走り回っている。

走り回りながら水を放射し、ラプチャーを破壊していた。サングラスを外し、目をぎゅっと瞑る。

 

「私も疲れてるんだな。この歳で老眼とは…。」

 

そして目を開ける。

ヒトデが暴れてる。

目を閉じる。

ヒトデが暴れてる。

また目を閉じる。そして瞑想する。

 

頼む夢であってくれ。そう願いつつ目を開けた。

 

戦場のど真ん中にヒトデが仁王立ちしている。

周りにはラプチャーの残骸が散りばめられている。戦闘はどうやら終わったようだ。

 

「うん。現実…だな。」

 

「コレがゴッデスのデビュー戦か…。」

 

『あの指揮官…。』

 

無線越しにスノーホワイトの怯えた声が伝わってくる。

 

「安心しろ。私にも見えている。よくわからんやつがな。」

 

「…リリス?聞こえるか?」

 

『はい。何でしょう。』

 

「アレの対処を頼む。」

 

『面倒ごと押し付けてません?』

 

「よくわからん奴にはメカゴリラで何とかする。古事記にもそう書かれてる。」

 

『わかりました。私が行きますから…その代わり後でお時間いただけますか?』

 

無線越しに拳が飛んで来そうな声がしたがその声が聞けただけで安心感を感じた。まさかメカゴリラに親しみを感じるとは…そう思い、ヒトデを見る。

 

ヤツはまだ仁王立ちしている。

まるで強者を待つかのようにただじっと待っている。

 

……

 

メガスターミーの前に何かが落ちてきた。

土煙が晴れるとそこには銀髪の女軍人が佇んでいる。

その様子をアルセウスファンで拡大し、様子を伺う。

 

背後に気配を感じる。ヨノワールだ。

 

「ご主人…危険です。あの方との戦いは避けるべきです!」

 

「サーナイトの予知能力によれば2人の戦いの被害はとてつもないことになります!今すぐにでもボールに戻してください!お願いします!」

 

「それほどの強者というわけか。わかった。」

 

「メガスターミー、君の好きにしろ。僕の下に戻るもよし、その人と戦ってもよし。」

 

メガスターミーは宝石部分を点滅させてこちらに合図を送った。『了承した』ただその一言を言い、構える。

 

「なっ…!正気ですか?」

 

「この世界における自分達の強さを知る為だ仕方ない。」

 

「負けたらどうするつもりですか、ご主人。」

 

「ああ、そりゃ決まってる。」

 

「帰る。帰ってマスター級目指す。アルセウスの頼みとかやってられるか。」

 

「チャンピオンズしか頭にないんですね。」

 

…………

 

「…………。」

 

目の前のヒトデは無言で腕を組みこちらを見ている。

いや見ているのだろうか。顔はどこにあるのだろうか。そんな疑問を持ちつつ、コミュニケーションを取ろうとする。

 

「はじめまして、私はリリーバイス。君、何処からやってきたの?」

 

「…………。」

 

無言で腕を組みこちらを見るヒトデ。彼女から見て4時の方向に身体が向けられた。宝石部分が何度か点滅する。

 

『モールス信号か?』

 

『奴の向いてる先にいる何かに連絡しているのか?』

 

無線越しに指揮官が話す。

ヒトデが腕組みをやめて構えを取った。

 

どうやら戦うしかないらしい。

 

『…戦うしかないようだな。』

 

『ゴッデス部隊、レディ!!』

 

『謎のヒトデを無力化せよ!!』

 

先に動いたのはヒトデだった。真っ先に蹴りを入れてきたがそれを躱し、殴る。それをヒトデは受け流した。

衝撃波で高層ビルが吹き飛んだ。

 

メガスターミーは実感した。受け流した手が震える。

この者がこの世界の頂だと心で理解できた。

 

「ヘアッ!!」

 

メガスターミーは拳を構えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ここまで読んでくださりありがとうございました。
続きは思いついたら書きます。その時はよろしくお願いします。
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