アルセウスによって異世界に来たがなんか想像してたのと違う   作:2ザクチキ

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MPFが強くしすぎた気がしますが多分気のせいです。下方修正は入りません。


MPFと理不尽な事故

MPFを使うにはこのトンネルでは狭すぎる。出すなら外だが、すぐ後ろに22世紀最高のキラーマシン、メカゴリラが迫ってくる。サザンドラのステルスロックでは足止めもできない。よって今取る選択肢は…。

 

「ヨノワール、金縛りでメカゴリラを拘束して!!」

 

行動を制限してできるだけ早く地上に出る。それだけが答えよっ!!

 

気のせいかメカゴリラの走る速度が上がってきている気がする。しかしそれは緩やかに遅くなっていく。

 

「なんと、金縛りにこれほど抵抗できるとは。強いな。」

 

「褒めてる場合かっ!!」

 

ヤサイドンが掘り進んでいる先に光が見え始めた。地下鉄の線路が見える。

 

「やった外d」

 

サングラスをかけた軍人とその部下が待ち伏せをしていた。

 

「フリーズっ!!止まれっ!!」

 

「待ち伏せか!!そのまま突き飛ばせ!ヤサイドン!!」

 

「はっ?ちょっ…!?」

 

「ぐわああああ!!?」

戦場に似合わない美女達の間を通り抜け、サングラスの軍人だけ突き飛ばしてそのまま奥の壁に穴を開け新しくトンネルを掘り出した。

 

「指揮官!?」

 

「し、指揮官!?」

 

ピンク髪の白いお嬢様と小柄な少女が驚いている。

 

「おいおい…!普通止まるだろ!!」

 

赤髪がマジかと驚いている。聖女が倒れた指揮官に駆け寄っている。

 

「大丈夫ですか!?指揮官!!」

 

そんな声を無視し、さらにトンネルを掘り出す。

あの銀髪の女軍人も吹き飛ばされた上司を心配して、追跡を諦めて…いない!?

 

「やってくれたね。君達…。」

 

怨嗟の声がすぐそこまで来ている。

 

「げんこつ一発だけじゃすまさないんだから!!」

 

「なんてメカゴリラしてやがる!!コイツはホントにメカゴリラか!?」

 

「……よし、殴る♪」

 

彼女、メカゴリラが拳を握り締め、突き出す。音速を超える一撃がヒュンという音を置き去りにし、掘り進めていたトンネルごと吹き飛ばした。気が付けば地上どころか空中に打ち上げられている。

 

宙に舞う身体。ヤサイドン。サザンドラ。ヨノワール。

そしてついに、こちらの襟元を掴んだメカゴリラ。

 

「捕まえた♪」

 

達成感と怒りのこもった可愛げのある声だった。メカゴリラならもっと低音ボイスかと思った。

 

「ああ捕まりましたよ。」

 

「この瞬間を狙って…!」

 

「ムクホーク!!」

 

「ピィィィーーーーー!!!!!!」

 

ムクホークはメカゴリラを蹴り飛ばし、ビルへと叩き落とした。

 

ムクホークの脚を掴み、宙を舞う。

土煙の中からメカゴリラがこちらを見上げている。

ムクホークは眼下の敵を見下ろし、動きを伺っている。

 

「メカゴリラ。やはりこの言葉は彼女に取って挑発的な意味を含めていた。」

 

「挑発され、怒り狂った生き物は人間であれ動物であれ、冷静な判断を失う。」

 

「その隙を狙った一撃をムクホークに喰らわせたわけだ。」

 

「仲間の仇は打った。この辺りで撤退するとし」

 

突如、レーザーがこちらを掠めた。それから次々とミサイルや弾が飛んでくる。

 

飛んできた方向にはあの機械の軍団の生き残りがこちらを狙っている。

 

「…サザンドラ。りゅうせいぐん。」

 

「サザァ!!」

 

上空から降ってきた隕石が軍団のいた周辺に落ち続け爆煙を広げていく。

 

「これでよし。」

 

………

 

「……かん!、し、……かん!!」

 

口の中に土が入ったかのような感覚に襲われつつも意識を取り戻し、起き上がる。

 

「か、かはっ…!や、奴らは…一体…!」

 

「指揮官!!」

 

「ラプンツェル…、すまない、気を失って…。」

 

「無理もねえよ。いきなり突き飛ばされたんだ。あのドリルの化物に。」

 

「挟み撃ちのつもりが失敗した訳だ…。見通しが甘かったな…」

 

咳き込みながら帽子を被り直す。

「状況は?奴らはどうなった?メカゴリラに潰されてないか?」

 

「見失ったとのことでした。それで…。」

 

大きな振動が地下トンネルに響き渡る。

 

「なんだ…この衝撃は…まるで爆撃のような…!」

 

爆撃を行うとは上から指示は来ていない。何故ならここは市街地、逃げ遅れた民間人もいる可能性がある。

 

他の指揮官に連絡を取る。

 

「おい!どういうことだ!市街地に爆撃を行うとは聞いてないぞ!!」

 

『違…ます!上…から…。隕せ…が…!!』

 

「クソッ!何が起こっている?」

 

『隕石の落下…が!!』

 

「ヒトデの化物に隕石…?SF映画じゃないんだぞ全く…!」

 

「とにかく地上に上がりましょう。」

 

地上へ上がり、辺り一面を見渡せるビルの屋上へと向かうと焼き払われたかのような地形が目に映った。

 

「爆撃…いや、それにしては位置が…。」

 

屋上には柵にもたれ掛かった指揮官がいた。

 

「何があった?」  

 

「隕石が、複数…落ちてきました…幸い、死者は出ていませんが…。」

 

「この世のものとは思えない化物が…宙に浮かんで…!」

 

「見たんです。頭が3つある龍のような化物が…急に鳴き出したと思ったら空から複数の隕石が…」

 

「あの少年の隣にいた奴か。」

 

「他には何か妙なモノが居なかったか?」

 

「よくわかりませんが、他の部隊によると、黄色い竜がビルの屋上で何かを待っているように見えたと。」

 

「黄色い竜か…。次々と化物がいるのかこの街には。」

 

「マントぉ!!」

 

奇妙な鳴き声がした。鳴き声のする方向には黄色いずんぐりととしたドラゴンがのしっのしっと歩いている。時々キョロキョロと辺りを見回してまた歩き始める。

 

「ビィ…!」

 

「……。」

 

「なんか可愛げのあるやつだな。」

 

カイリューはキョロキョロと辺りを見回し、トレーナーを探している。待ち合わせ場所にいつまで経っても現れないことから何かに巻き込まれたのかと心配そうになっていた。

 

その場に座り込み、休憩する。

目の前に現れた蝶が飛んでいく先を目でじ~っと見つめている。

 

「サザァ!!」

 

「ビっ!」

 

聞き慣れた声がした。振り向くとそこにはサザンドラがいる。

 

「サザァ!」

 

「ビィ〜!」

 

早く仲間の元へと合流するぞと鳴き、その場から離れようとするがガチャガチャと何かがこちらに歩いてくる音がした。ニンゲン達だとカイリューは喜んだが、手に持っている武器を向けられて焦りを感じた。

 

少しでも動こうものなら撃つ。そういった意思を感じ取った。

 

「ビィ〜…。」

 

暴れたくないんだけどなぁ…と思い、サザンドラの腕を掴む。

 

「ビ!!」

 

次の瞬間、カイリューとサザンドラは姿を消した。銃を持った彼等は何処に消えたのかと焦ったが大きな衝撃波と共に吹き飛ばされ、転倒する。

 

「ビィ〜…。」

 

ごめんね。と謝るように鳴き、仲間の元へと飛んでいった。

 

…………

 

サザンドラ、カイリューは指定された場所に向かった。

戦闘でもはや廃墟とかしたビルの中だ。

割れたガラスや資料が散乱している。

 

「来たか。ごめんね。トラブルに巻き込まれちゃって。」

 

「幸い、僕は怪我してないよ。襟元滅茶苦茶掴まれたけど。」

 

「しかし、ムクホークはこの世界でもやっていけそうだ。メカゴリラから僕を守ってくれたし。」

 

「それでどうします?ディアルガ、パルキアが使えない以上、元の世界にも帰れませんし。」

 

「だから、もう素直にアルセウスの頼みを受け入れるしかないと思ってさ。」

 

「うん…思ったんだけど。」

 

「これ見て君達どう思う?」

 

アルセウスフォンの画面を見せる。そこには一言書かれている。

『この世界の人類を救え』

 

「神らしく、大雑把だ。」

 

「もっと話すことあるだろ。」

 

「そんなのだからギラティナ様に嫌われるんですよ。」

 

「たくさんニンゲン達を助ければ良いんだねっ!」

 

「ヘアッ!!」

 

ムクホークはこちらを向き、真っ直ぐな瞳で話した。

 

「後で神をしばくとしようか、戦友。」

 

「うん。この旅の最終目標はそれにしよう。」

 

「人類を救ってアルセウスをしばく。以上!!」

 

………

 

何もない空間でアルセウスはその会話を聞いていた。

 

「…!」  

 

「受け入れてくれたのですね。流石は…」

 

「いや、しばくと言ってたぞ親父。」

 

「ムクホークでまたインファイトされてやられるとかすんなよ。」

 

「違いますよ。あの時の敗因はハッサムにプレートをはたき落とされた後にインファイトされたのです。我が分身よ。」

 

「それで話とは何でしょうかパルキア。」

 

「今回の遠征、本当に俺達を連れていかねえのかって話よ。」

 

「行き過ぎた力は破滅を招きます。」

 

「強大な力を持つ者には、MPFでなんとかし、諸悪の根源もまたインファイトすればよいのです。」

 

「神なのにムックル信徒とはこれいかに。」

 

「当然でしょう。私は彼に、彼等に負けたのですから。」

 

「負けた代償に私はムックル信徒となり、ムクホークに新たな姿を与えたのです。」

 

「結果、チャンピオンズで暴れ回ってると…。何やってんだアンタっ!!」

 

「特性いかくのままだったら荒れなかったのにあまのじゃくはヤバいだろ!インファイト打ち放題じゃねえか!!」

 

「それで苦情殺到してんだかんな!パルキアのバカ野郎ってさ!!オレ関係ないのに!!」

 

「しかし積み技をすれば効果がステータスダウンなので良い塩梅かと。」

 

「ムクホーク使う奴は大抵インファイトしか考えてねぇよ!!後、ブレイブバード!!」

 

「そんなにムクホーク強化するなら俺達に新特性くれよアルセウス!!」

 

「具体的には?」

 

「切断技全部急所に入るような特性、後、あくうせつだんは、フェアリーにも効くようにしてってアイツ言ってた。」

 

「却下します。」

 

「チクショオオオオオ!!!!」

 

何もない虚空にパルキアの鳴き声が響いた。それはまるで受験生の叫びそのものだったと後にディアルガは語る。

 

パルキアの咆哮は時空を超え、ある場所のある部分を局所的に襲った。

 

人類連合軍上層部会議室

 

「えー…これから第127回の会議というわけですが、このようにね、壁や天井どころか床も破壊されちゃったってわけでね。本日から上空3000mからクレーンにつるされたこのテーブルで会議をします。」

 

「なお、VTCのおえらいさん方の席は天井と共に崩壊した為えー…全員空気椅子です。」

 

「誰か助ホアアアアア!!!!」

「キェアアアア!!」

 

……

 

「はっ…!夢か…。」

 

そう言いながら起き上がる。

アルセウスフォンを取り出し、ニュースを見る。

 

『臨時ニュースです。VTC幹部が突如上空から落ち、意識不明の重体とのことです。』

 

ブツッ…。

 

「不慮の事故って恐ろしいもんだなぁ…。」

 

布団に潜り二度寝する。なんか知らん組織の人が重体になったけどこれは僕関係ないから。

 

「風の音がビュンビュンうるさいな。一体何が」

 

起き上がると見慣れてない天井が消し飛んでいた。

青空教室ならぬ青空寝室かな。これもまあ通なものだな。

 

『ご主人、悪いニュースが2つあります。』

 

『メカゴリラ含む部隊はゴッデスという新鋭部隊で全員、ニケというサイボーグだそうです。』

 

「へぇ〜。なんか見慣れない天井が吹き飛んでることとそれ関係ある?」

 

起き上がり、モンスターボールと回復アイテムの準備をする。

 

『今その部隊の襲撃を受けてます。ヤミラミ隊では対処できません。』

 

「へぇー…。」

 

「ムクホークで何とかするかぁ…。」

 

『後、これは確かではありませんが、メカゴリラは人類最初のニケ、リリーバイスの通称兼悪口だそうです。』

 

「あのメカゴリラねえ…。」

 

コーヒーを飲み、一息つく。

 

「………。」

 

「飲んでる場合じゃねえ!!」

 

 

 

 

 




ムクホーク♂ 神殺しの鷹の異名を持つトレーナー君のリーサル・ウェポン枠。かつてシンオウ三龍、アルセウスを倒した最強の鳥。メガシンカすることでMUF(ムックル・アルティメットフォーム)となり、目の前の敵を蹂躙する。

トレーナー君はN同様、ポケモンと会話ができるがスターミーの言葉だけはわからない。

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