アルセウスによって異世界に来たがなんか想像してたのと違う   作:2ザクチキ

5 / 6
物理的圧迫面接編です。フライゴンが直哉と化しているのが苦手あるいは不愉快という方はブラウザバックしても構いません。


メカゴリラタワマン頂上決戦〜あっち側に立つんわオレや〜

ミュウツーはゴッデス部隊をじっと見つめる。

そして殆どが機械とかしている彼女達を見て憐れんだ。

 

「ニンゲン達はついに自らを改造したのか。進化の為に…。」

 

ミュウツーはタワーマンションを見つめている。

 

「人体改造という禁忌を犯した人類を仲間として認めない。そういうことか。」

 

「ニンゲン達…いやお前達は果たしてニンゲンか?」

 

「ここに純100%の人間がいるが?」

 

リリーバイスに土からボゴッと大根のように抜かれたゴッデス指揮官。首から下は土まみれだ。

 

「お前は…いや、よい。話すのはまだ先だろう。」

 

「何のことだ?」

 

「私が…お前達の仲間になったら話してやってもよい。」

 

「そんなことはないだろうがな。」

 

『さっきから何、悠長に話しとんねん?ミュウの金魚の糞。オレが全部殺したろか?』

 

「…気の早い奴め。早死にするぞ?」

 

『残念、オレはまだ死ぬつもりないで?次のチャンピオンズのエースはオレなんやから。』

 

『ささ、早いとこ始めようや。ニンゲンの雌が身体弄った程度で俺等に勝てるわけないやろ。』

 

『改造するんわ雄が惚れるとこだけでええねん。雌は雄の3歩後ろを歩けばいいんや。』

 

『ほな、フォローお願いしますわ。ミュウの下位互換。』

 

「勝手に戦え。フライゴン。」

 

「さて…遅くなったな。お前達の言葉で開幕を宣言しよう。」

 

「……エンカウンター。」

 

そう言い、ミュウツーはリリーバイスにめがけ、エネルギー弾を飛ばす。彼女はそれを拳で払い除ける。

 

弾かれた弾は離れた場所まで飛んでいき、大きな爆発を起こす。

 

「おいおい…!マジかアイツ…!」

 

「リリスが居なかったらあたし達、今のでやられてたってか…!」

 

「スノーホワイトは、あのよくわからんトンボを撃ち落とせ!他はリリスを援護を頼む!」

 

「了解しました!」

 

「おう!」

 

レッドフードはリリーバイスが対峙している相手を見る。人型に近い、長い尻尾を持った薄紫色の怪物。どんな能力を持っているかなど想像もつかない。ただこれだけはわかる。コイツを放置したらヤバい。そう思った。

 

ヘッドショットを狙うが、高速移動し続けるミュウツーに弾を当てること自体、至難を極めた。

 

(クソッ…!じっとしてろっての!!)

 

スノーホワイトは、フライゴンに複数の銃火器とミサイルを向けて狙いを定める。

 

一斉に発射されたミサイルと銃弾の中をフライゴンは踊るように回避し始める。りゅうのまい。攻撃力と素早さを上げる積み技だ。舞えば舞うほどフライゴンはより素早くなる。

 

『オレを狙っとるのがバレバレや。銃口とミサイルの向きでわかったる。こっちの狙いはあの金髪の嬢ちゃんや。なーんか、聖女っぽくていかにも回復役やろ。ヒーラーを先に潰すんわ鉄則やからな。』

 

『まあ、顔以外を攻撃したったる。俺らの飼い主の好みそうやからな。』

 

ミサイルを避けつつ、竜舞をし、更に加速する。

 

『来たで…!最高速度でぶち抜いたる!!』

 

目にも止まらぬ速さでフライゴンはスノーホワイトの弾幕を抜けて、更に奥に加速し続ける。狙うはラプンツェル。ヒーラーを倒して、前線を崩す。

 

『ついでや。あのグラサンは連れ去ってアイツのとこに送ってるわ。』

 

『じゃあな嬢ちゃん、俺等にケンカ撃ったお前等が悪いんやがな。』

 

ドラゴンクローで彼女を切り裂こうとしたその時だった。

 

「今だ!!スノーホワイト!!」

 

指揮官の掛け声と共に死角からミサイルが飛んできた。

 

『ッ!!?あのチビ娘、置ミサ隠しとったんか…!』

 

それを間一髪で回避し、ラプンツェルと距離を取る。

しかし、今度は指揮官に向けて飛んでいく。

 

『だが場所がわかったならその射線から離れればええ話や!』

 

『2人まとめて倒したる…!』

 

そう思った矢先、突如やってきた風圧からフライゴンは大きく回避した。リリーバイスがこちらに向けて、何かを振り払った。

 

それは砂利だった。はたから見れば砂遊びでやりそうなことだがメカゴリラの身体能力でそれをされると…

 

ショットガンのような弾痕がフライゴンのいた場所に散らばった。

 

『アイツニンゲンちゃうかったんや…!(今更)』

 

『なるほどなぁ、ゴリラとメカがいい感じに混ざってメカゴリラちゅうわけやな!』

 

『けど残念、命中不安定やな?でんじほうより当たらんとちゃう?』

 

『まあでもそろそろ竜舞で身体能力を最大限まで上がって貰ったで。』

 

『ここでやるんは…お前や!!』

 

フライゴンはリリーバイスに向かって飛んでいく。

渾身の一撃を繰り出し、彼女を突き飛ばすことはできた。

 

『お前を倒せばアイツも認めてチャンピオンズのメンバーに入れてもらえる…!』

 

『アイツの隣を歩くんは…ガブリアス君やメタグロス君を支えるあっち側に立つんわオレや!!』

 

夢見てきた。ランクマッチでガブリアス相手に善戦する自分の姿を。相棒と共に優勝カップを手にする姿を。

 

更に高速移動し、加速する。

 

『限界を超えた最高速度でぶち抜いたる…!!今の俺は銃弾よりも速い…!!』

 

音速以上の打撃をリリーバイスに繰り出す。ミュウツーの制止の声も聞かずにフライゴンはさらに加速した。

 

『お前には何もさせへん。これ以上仲間をやらせる気もサラサラないわ!』

 

『音速を超えたオレのドラゴンクローで倒れろ…!メカゴリr』

 

昨日

 

サザンドラとガブリアスがタワマンの周囲にステルスロックを撒いていた。

 

「ふぅー…こんだけ撒けば十分だろ。」

 

「ハァ…疲れたぜ。」

 

「100階以上ある建物に浮遊しながらステルスロック撒くのって大変だなぁ。こんだけ撒けば狙撃されても弾かれて大丈夫だろ?」

 

ビルの周囲にはびっしりとステルスロックが浮いている。

 

「にしてもタワマンを拠点にするのはこれが最後にしてほしいな。ステロ撒くの大変だし。」

 

「あーあ、こんなことならフライゴンにも手伝ってもらいたかったな。」

 

「アイツか?ないわ〜。こういう地味作業嫌いだろ?」

 

「まあ地道な努力はしてるから…な?」

 

「この間も未だにメガシンカも何も貰えへん600族とかオレ言われたんだけどチャンピオンズに来てない奴が言うなよってなったわ。」

 

「リージョン貰ってるからそのうち、強化来るよ。」

 

「メガシンカ2つ持ちは余裕だねぇ…。」

 

「実質1つだよ。通常は素早さが下がるしいいとこないよ。」

 

「贅沢言うなよ〜。ハハハハ…!はぁぁ…、」

 

サザンドラはため息をついた。

「サーナイトが言ってたんだけど、近いうち、とてつもない奴がここを襲うって。恐らく、あのメカゴリラだろうけど。」

 

「その時にこのステルスロックが役に立てばなぁと呟いたんだけど、サーナイトのやつ、『え、ええ、そう、ですね』なんて言ってたけどさ、なんであんなに顔青くしてたのかな?」

 

「誰かがステルスロックに引っかかってやられる未来とか見えたんじゃ…。」

 

「ハハッ…そりゃないない。ステルスロックのことは他のポケモンにも伝えてるって。」

 

「ああ…ほとんどの奴には。」

 

戦闘開始前

 

「メカゴリラと戦うのはやめろって何言うとんの?サーナイト。」

 

フライゴンはサーナイトと会話していた。

 

「下手したら大怪我では済みませんよ。フライゴン。」

 

「どーせオレがやられる未来とか見えたんたんやろ?安心し、そんな未来覆したるわ。」

 

「いや…そうではなく、ステルスロックの位置の把握を事前に済ませたかとのことで…。」

 

「そんなもんにオレが引っかかるとでも?だとしたらアホやろ自分。勝ちに夢中になりすぎて周り見えてへんやろうし。」

 

「ですが…ご主人様が自らそのステルスロックにさらに細工を施してまして…。」

 

「場所は変えてへんやろ?」

 

「ええ。なのでいまから頭に直接、ステルスロックの座標を送りますね。」

 

「いらんいらん…。頭に負荷かかることせぇへんでええわ。じゃあオレ行ってくるから、ガキ共と"あのお方"、ご主人の子守は任せたで。」

 

「…わかりましたわ。健闘を祈ります。」

 

現在

 

『あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!』

 

フライゴンにステルスロックが突き刺さる。

 

『ざけんなや…!ステロ刺さる…!岩カスがァ!!』

 

『うぐっ!?』

 

さらに猛毒状態になった。

 

『どういうこっちゃ…?ステロに毒でも塗られてっ!?』

 

ステルスロックは外側からは透明、内側は不透明になっている。その内側には毒びしが刺さっている。それはタワマンの外壁すべてのステルスロックに突き刺さっている。

 

『ざけんなや…!こんなにいらん…!毒びしがァ…!!』

 

窓越しにミミッキュとピチューがその現場を目撃し、慌てている。

 

「みきゅーっ!大変、フライゴンさんが猛毒状態にっ!」

 

「あわわっ!大変だぁ!」

 

「落ち着いてくださいまし、皆様。ここにモモンのみがありますわ。」

 

その奥には窓の光の反射によって見えないが得体のしれない空気を纏ったナニカがいた。

 

「ソイツを投げれば奴は助かるのですか姉御!!」

 

「ええ。無事にキャッチできればのお話ですが。」

 

「だとしたらこのナゲツケザルにお任せを!!姉御に負担をかけさせるわけにはいきませぬ!!」

 

「お願いしますわ。」

 

ナニカからナゲツケザルはモモンのみを受け取った。

ミミッキュとピチューは窓を開けた。

 

「おい!フライゴン!いまからモモンのみをそっちに投げる!!辛抱しろ!!」

 

『早くせえや!雑魚共…!!』

 

「チッ…!相変わらず口の悪い奴よッ!!」

 

モモンのみはフライゴンの口の先まで飛んでいったが銃弾に撃たれて破裂した。

 

『なっ…!?』

 

「そうはさせねえよ。トンボ。」

 

レッドフードがモモンのみを撃ち抜き、回復を阻止した。

 

「今みたいな要領でアイツにも弾が当たれば良いんだけどよ…。」

 

『ヘタクソがァ!!どこ投げてん!?』

 

「クソッ…!姉御申し訳ねえ…!!」

 

「よろしいですわ。ナゲツケザルさん。」

 

「ハッ何故…!?」

 

「フライゴンさん、あなた、私達を雑魚と申しましたね?」

 

『あ゛?それとなんか関係あるん?姉g』

 

「私は良いのです。ですが…あなたを助けようとしたナゲツケザルさんとミミッキュちゃんとピチューちゃんを貶すような発言は許せませんわ。」

 

圧倒的なオーラがフライゴンを襲った。それはフライゴンが求めるあっち側よりも先の深淵そのものだった。

自分が猛毒状態ということも忘れるほどのプレッシャーをフライゴンは感じた。やられる。

 

「リリーバイスさんというその方にやられるか私にここでやられるか選ばせてあげます。」

 

『ざけんなや!!オレはお前らを守るつ』

 

リリーバイスの拳がフライゴンの頭を粉砕した。

 

『も゛!?!!!!!?』

 

フライゴンは遠くまで弾き飛ばされ、水切りの如く何度も跳ねて高層ビルに叩きつけられた。

 

『も゛!!?!?!?』

 

フライゴン、再起不能。

 

リリーバイスはステルスロックを掴んだ。

 

「あれこんなところに石が…浮いてる?」

 

「気をつけてよ。裏には毒びしが刺さっておりますわ。」

 

「あ…確かに何か刺さってる。こんなものを仕掛けてたのね。あの子は。」

 

「でも私、並大抵の毒とかは大丈夫だから。」

 

「そうでしたか。ではこの建物の最上階でお待ちしていますわ。リリーバイスさん。」

 

「え、ちょっと待って?貴女は誰」

 

空いた窓の向こうには誰も居ない。ミュウツーの攻撃も止んでいる。空いている窓から建物中へと入る。

 

『大丈夫か?リリス。』

 

「ええ、問題ありませんが…今誰か人がいたような気がして。」

 

『この地区の住民の避難は済んでいるが生き残りがいるかもしれない。』

 

『あの化物も攻撃を止め、このタワーマンションの屋上へ飛んでいった。』

 

『連中…どうやらこの屋上でケリをつけるつもりらしい。』

 

「さっき喋っていた人も屋上で待っていると言っていたけど…仲間だと思いますか?」

 

『どうだろうな。検討もつかない。』

 

『そちらの方に、レッドフードとドロシーを向かわせる。』

 

『合流次第、屋上へ向かってくれ。』

 

通信を切り、通路を歩いていくと小さな橙色のネズミがいた。

 

「ででんねっ!」

 

ネズミは何処かへと走っていった。その後を追うと、今度は黄色いネズミと紫色の爬虫類の幼体がエレベーターの前に立っている。

 

「ぴちゅ〜」

 

「ずんずん!」

 

「ででんね!」

 

3匹はエレベーターのボタンを押そうと必死にジャンプするが届かない。リリーバイスがそのボタンを押し、エレベーターの中へと入る。3匹はボタンを押してくれてありがとうと言ってるかのようにペコっとお辞儀をした。

3匹が入り、扉が閉まる。

 

『リリス。』

 

ドロシーから通信が入った。

 

『このタワーマンションだけ電気が通っているのか、エレベーターが動いたのですけど。』

 

「うん。私も今乗っているんだけど…。」

 

『ポチャポチャポチャ〜。』

 

通信機越しに可愛い鳴き声が聞こえた。

 

「そっちにも何かいるの?」

 

『ええ…なんだがペンギンの子供みたいな子がいますね…。』

 

『あの化物が屋上に行った後、コイツがあたし達を案内してくれたんだよ。道すがら、何回か転んでたけど。』

 

気がつくと最上階に着いていた。

 

扉が開き、小さな3匹が一斉に飛び出した。

 

奥には先ほどまで戦っていた人型が佇んでいる。その奥にはマグカップを持った少年が街を見渡している。

 

「ぴちゅ〜」

 

「ででんねっ!」

 

「ずんずんっ!」

 

3匹は自分達より一回り大きい薄色のネズミに向かって走っていった。

 

「3匹ともよく頑張りましたわね。」

 

「後はわたくしとミュウツーと彼で頑張りますから日陰で休んでてください。」

 

3匹は元気よく挨拶し、日陰のあるパラソルの下へと向かった。

 

先ほど聞いた声の主はあの薄色のネズミだった。

そのことに驚いた。

 

「足元の悪い中、ここまで来てくださり、ありがとうございます。」

 

ペコっとお辞儀をするネズミ

 

「えっと…貴女は?」

 

「自己紹介が、遅れましたわ。わたくしはうすいろピカチュウ。隣にいるのはミュウツーですわ。」

 

ミュウツーは顔を背けた。

 

「そして奥にいるのがわたくし達のトレーナーでございます。」

 

「トレーナー…。」

 

マグカップを持った少年は中のコーヒーを飲み干したのか中身のないカップを寂しく見ている。

少年はリリーバイスの方を向くと深呼吸をした。

目をぎゅっと瞑る。コレハユメダコレハユメダと何度も呟く。

 

「目をぎゅっと瞑っても現実は変わりませんわ。」

 

うすいろピカチュウは少年に諭した。

 

「うすチュウ。ここで決着をつけるつもりか?」

 

「ええ。その方が気分が良くて?」

 

「タワマン潰れない?」

 

「あの機械軍団のパーツで補強工事をしてますから大丈夫ですわ。」

 

「全力で暴れてもこの大きなお家は壊れることありません。」

 

「安心してください。勝てる確率はありますわ。負けても潔く受け入れるのみですわ。」

 

「わかったよ。全力でやる。」

 

「その前に、他の方達を待ちましょう。」

 

エレベーターからドロシーとレッドフードが出てきた。その先頭をポッチャマが歩いている。

 

「他の方も呼んでも良くてよ。リリーバイスさん。」

 

「うーん…それだとスポッターが居なくなるから、無理かなぁ…。」

 

「それは残念ですわ。このご時世なら仕方がありませんわね。」

 

「ずっと気になっていたけどどうして喋れるの?」

 

「人の言葉を理解し、話すことはわたくしにとって簡単なことですわ。」

 

「ヒトの言葉の勉強をして大体5分くらいで喋れるようになりましたの。」

 

「5分で…。」

 

「ヨノワールは、言葉を喋るのにかなり時間を要したんだけど…。」

 

「個人差ですわ。でもあの子の努力は無駄ではないことよ。」

 

「こうして大きなお家も建てることができましたし。」

 

「作りかけのものを補強して完成させましたけどね。」

 

少年がマグカップをじっと見つめながら話している。

 

「どおりで内装が綺麗かと思ったらそういうことかよ。」

 

「で?どうだ?タワマン生活楽しんでるか?」

 

「周りの環境整備で毎日働いてますが?」

 

「この間は、この街の死者を埋葬したり昨日はタワマンの整備でもうクタクタですよ。」

 

「土日とか関係なしに環境整備に努めてましたよもう。」

 

「だからそんなにやる気なさそうなんだな…。」

 

「もう休みたい…という一心の中、あなた達の強襲があったんです。」

 

「苦労話は自慢になりませんわ。」

 

「それに今回ばかしは貴方が悪いのは察しているはず。何故スターミーちゃんを暴走させるような真似をしたのです?」

 

「…実力を試したかったからかなぁ。」

 

「ダメだったら元の世界に帰るつもりだった。だけど思いのほか上手くいった。貴女達を相手するなら無理だがあの機械軍団が相手だけならいけそうな気がした。」

 

「それでこの世界に留まることにしたんです。それだけ。」

 

「結果、面倒事に巻き込まれる毎日なわけですが。あー…だらけたいなぁ。」

 

「面倒くさいのか勤勉なのかわかんねえやつだな。」

 

「これでもしっかり者ですわよ。レッドフードさん。」

 

「自己紹介してないのになんで名前わかんだよ。」

 

「皆さんはとても有名ですから。名前は知ってて当然ですわ。」

 

「自分の立場、もうちょっと理解したほうが良いのではないですか?レッドフード。」  

 

「あたしなんて大したことねえよ。」

 

「目の前の人々を守ることは立派なことでしてよ。レッドフードさん。」

 

「さて、本題に入りますわ。貴女達にお願いしたいことがありまして。」

 

「単刀直入に言いますとこの子達と勝負して欲しいのです。」

 

「見ての通り、私達のトレーナーは疲弊して燃え尽きてます。そこで貴女方が火をつけるのです。」

 

「そうすれば仲間になるとわたくしは確信してますの。」

 

『つまり…、このフェレットも仲間に加えられるのか?』

 

通信機越しにゴッデス指揮官が会話に入る。

 

「もちろんですわ。」

 

『よし、勝つ。』

 

『勝ってメカゴリラ動物公園を建てるッ』

 

「……?メカゴリラ動物公園とはなんですの?」

 

『ああ…それは、』

 

「指揮官?今からそちらに殴りに行ってもよろしいですか?」

 

『すまん。私はここまでで』

 

「任務に戻る………ハッ!?ここは何処だ!?」

 

突如目の前にゴッデス指揮官が現れた。ミュウツーに腰を掴まれている。

 

「私がテレポートで連れてきた。」

 

「何故?!」

 

「うすいろピカチュウに頼まれたからだ。」

 

「はっ…!?」

 

「ゴッデスの指揮官様、はじめましてうすいろピカチュウですわ。それで先程の続きですが…。」

 

「メカゴリラ動物公園とは何ですの?」

 

うすいろピカチュウのシンプルな疑問。そこに怒りの感情はない。だがその隣にメカゴリラ本人が指をコキコキと鳴らしながら笑顔でゴッデス指揮官を見る。

 

「それはだな…疲れ切った人間たちの癒しの場であり…ニケにとっては砂漠のオアシスのような場所だ…。」

 

「それはとても素晴らしいですわ。」

 

パチパチと拍手するうすいろピカチュウ。その後ろで顔を逸らしながら拍手するトレーナーとミュウツーがいる。

 

「うすいろピカチュウ。このタワーマンションは丈夫なんだよね?」

 

リリーバイスは準備運動を終えていた。

 

「はい。わたくしとヨノワール、トレーナー監修の自信作ですの。」

 

「思いきり暴れても問題ありませんことよ?」

 

「そう、じゃあ…。」

 

リリーバイスは全力でゴッデス指揮官の脇腹をつねった。

 

「ぁぁぁぁぁぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!」

 

ゴッデス指揮官は気絶した。

 

「これで勝負アリで良いんじゃないか?将棋なら王手みたいなもんだし。」

 

「一度決めたことはやり通すのが筋でしたよ。」

 

「そっかぁ…。」

 

「メタモンちゃんがアルセウスに出すな言われた子達が入ったボールを持ってきましたので全力を出せますわよ。」

 

「いや…いい。今の手持ちでゴッデスと戦う。」

 

「それはどうして?」

 

「カフェインが身体中に回ってきたのもあるが、付け焼き刃よりも必死に考えてきたメンバーでやったほうが後悔しない。」

 

「それもそうですわね。立会人はわたくしがやりますわ。」

 

「私は外敵が来ないか見張りをする。その手待ちに含まれないからな。」

 

ミュウツーが席を離れた。

 

「リリーバイス、貴女と戦わせてくれ。僕に…この世界での最強と敗北を教えてくれ。」

 

スピードボールを出し、構えを取る。

少年の雰囲気が変わった。張り付いた闘志が瞳に宿っている。

 

「カフェイン摂取でこんなに人が変わるんですね…。」

 

「コイツのあだ名カフェ太郎にしようぜ。ドロシー。」

 

「名前は負けたら教えてやる…。カフェ太郎は取り消せ。」

 

「準備はよろしくて?リリーバイスさん」

 

「うん。」

 

「行くぞ…サザンドラ。ここが最期のバトルだ…!」

 

ボール内

(…何回目の最期だよそれ。)

 

 

 

 

 

 

 




トレーナー君 カフェイン摂取することでスイッチのオンオフが切り替えられる。バトルスイッチならぬカフェインスイッチを特性に持つ男。オフの時は基本マイペースだがやる時はやる。夏休みの宿題は毎日欠かさずやるタイプ。

次の話までにトレーナー君の名前の方を決めたいと思います。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。