ウイポオーナー、ウマ娘になる   作:電極

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ゲーム内のある所有種牡馬が種だし良すぎて、牧場の牝馬その仔の娘が増えてきて種付け画面が真っ赤っ赤(血が濃くて危険度が高いと赤くなる)

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運命の人

私は、未来の最強ウマ娘である。名前はゴゥディナー

 

トレセン学園へ入学し、レースの世界に足を踏み入れたわけだが流石にいきなりポンとレースにでれるわけではない

入学してすぐは、校内の案内とガイダンス、休み時間や放課後に委員会やチームの勧誘があると言った感じだ、トレーニングしたい新入生向けにジムやコースは用意されてはいるが慣れない環境で迷ったり、疲れていたりするのか活用している新入生はあまり見られない

 

デビューまでの流れとして大体は、4月後半から模擬レースなどを通してトレーナーとの契約を目指す、早くて6月にメイクデビューするウマ娘もいる

 

トレーナーは一対一の専属契約や一人のトレーナーが複数人のウマ娘を指導するチーム契約などの形体が存在する

 

やはりシンボリ家やメジロ家、サトノ家ももちろん、うちのゴゥ一門も多くの名ウマ娘を輩出したとしてトレーナーの中で注目対象だったりするようで放課後自主トレをしていると遠目からこちらを観察する人影があったりする

 

そんな私は今ジャージ姿で従姉妹二人に引きづられていた

 

「一度止まってくれ自分で歩ける、というかなんでこんな拉致みたいに突然なんだ!今からトレーニングなんだが」

 

「ディナーは自主トレばっかじゃん!素質があるのはわかるけど近寄り難いって噂なんだから!こっちから動いてトレーナー探さないとレース出れないよ!」

 

「それはそうだが」

 

「ですので、私のチームとリスクのトレーナーとちょっとした面談をということですわ。実際にトレーナーと会話すればどんな人がいいかのヴィジョンが見えてくるはずです」

 

「そう言うものなのか…」

 

「ほら付きましたわ、ファスト先輩とソウル先輩にお願いしてチームルーム開けてもらっているのですから」

「トレーナー入りますわよ」

 

ライト、リクスだけでなく他のウマ娘にも迷惑を掛けているのなら観念するしか無く、チームルームの扉を開ける、中には二人の若い男が雑談しながら待っていた

 

「こんにちはゴゥディナー、俺はゴゥライトのトレーナー段野だ、チームとして他にスプリンターのファストフォース、マイラーのソウルラッシュも担当しているよろしく」

 

「俺は虹村、ゴゥリスクの担当をしてるよろしく」

 

「よろしくお願いします」

 

あぁやはりだ、ライトとリスクのレースに関わる人物であるならおおよそ予測はついていた、1番近くて彼らとともに戦ったのは、誰でもない主戦ジョッキーだからだ

 

「大事な妹分だからって張り切っちゃって、いつもは『まだ練習したい!』ってワガママ気味なのに、真剣にお願いがありますなんて言われちゃね?」

 

「ライトも君の噂のことソウル達が話すたび、耳ピクピクさせてんだから愛されてるね」

 

「「いらないことはいわなくていいの!(ですの!)」」

 

「ハハッ、それでゴゥディナーくんは何が聞きたいんだい?」

 

私はこの二人がトレーナーとして再び彼女たちを支えている事が確認できただけでも大きな収穫であった

しかし、私が担当トレーナーを決めなければならないのもまた事実であり、未だ会えぬ【ゴゥディナー】の運命に出会うためにもどんなスカウトだったのか気になった

別に従姉妹二人をはずかしめるためではない

 

「トレーナーさんたちはリスク先輩、ライト先輩とどんなスカウトしたんだ?」

 

「な、」

「ちょ」

 

「えー言っちゃう?」

 

「えっとリスクは」

 

「「ダメダメダメ!」」

 

リスクとライト、そして二人のトレーナーがもみくちゃになる

しばらく取っ組み合いをしたあと、なんとか二人を鎮めることができた

部屋が散らかってしまったこともあり今日は解散となったが部屋を出る前トレーナー達はコソッと教えてくれた

二人とも逆指名だったらしい、有名なトレーナーや大手チームが勧誘する中ピンポイントで指名してきたらしい

口説き文句は「海外レースへともに戦うイメージがはっきりした!」と「幾多のレースを共に歩める覚悟を感じた」らしい

私にも出会えるのだろうか【ゴゥディナー】とともに駆け抜けた彼女を

 

 

 

【《・》】

 

 

 

次の日、いつも放課後は自主トレと決めている私だが、今日は違った

〈模擬レース 芝 2000m〉

トレセン学園の練習用芝コース、2000mのスタート地点にゲートが並ぶ、ゲートのすぐ後ろスタート時刻までの数分最終確認にしっかりとストレッチをするウマ娘が数人、そのうちの一人が私だ

模擬レースを参考にスカウトをしたり、ライバルを調査したり様々でレーストラックのそばには多くの人が詰めかけていた

人々の喧騒で集中力が切れかけている子もいた

 

ゲートイン合図のブザーが鳴る

一つ息を整えるゲートに入る

トクン…トクン…

自分の心臓の音が聞こえる

 

ガチャン!

 

ゲートが開くとともに外に飛び出す

出遅れた子を横目にスタートダッシュをきる

【ゴゥディナー】は差し馬だったため、後方につけるべきだが

 

「ペースが遅いな、いや私が速いのか」

 

コーナーに入る時点で先頭集団並んでいるが、自分のペースは守ることが出来ている今無理やり位置を下げる必要もあまり感じなかった

 

「…行けるとこまで行ってやる!!」

 

第2コーナーを抜け向こう正面、先頭に並ぶ他の子は私にハナを取らせないと自分のペースが崩れてかかり気味に、中団、後方の子達も息を入れる様子のない私に焦って、無理をして差を縮める

これはレースだ、真剣勝負だ

心が折れるかもしれない、だがそれが勝負だ

 

第3コーナーから第4コーナーに抜けスタミナは十分、ここからスパート!

脚を!回せ!

体制を乱さないように、しかし全てを出し切るように

左右を軽く確認するが他のウマ娘の姿はない、風を切る音だけが私を追いかける、私は、【ゴゥディナー】は、ただ先頭へ!

 

流し目でゴール板を見て2000m走りきった事を確認する

クールダウンにペースを落としながら後ろを振り返る、10バ身以上の大差を付けてのゴールで今2着の子がゴールしターフに倒れ込んだ、序盤に私とともに先頭を走っていた子だった

 

「クールダウンにゆっくりでも歩いたほうがぞ」

 

「わ、わかってま、す…で、でも、もう…」

 

「はぁ、手、出しな」

 

2着のウマ娘を引き上げ肩を組みゆっくり歩く

 

「あんた、私のペースに引っ張られた割にはよく持ったな」

 

「はい…わ、私にも…もく、目標がありますから」

 

「とりあえず、息を整えな」

 

数分歩くと、息も整ったようで肩を抜いた

 

「ありがとうございます、あ、あと一着おめでとうございます」

 

「…ありがと、私はこれで」

 

「待って!わ、私ネココネコロガールです!また今度並走とか!お、お願いしていいですか!」

 

「!…あぁ構わないよ、よろしくネココネコr…ココネ」

 

ネココネコロガール彼女の名前は、特徴的だから覚えていた、ウイニングポストで度々出てくるゲームオリジナルのスーパーホース彼女のウマソウルは、そうなのだろう

 

ネココネコロガールもとい、ココネと別れ、水筒など荷物を預けていた、控室代わりのテントに戻ると人の塊が出来ており

模擬レースを見てのスカウトや、逆に自分の売り込みなど未来への展望の交流会となっていた。この中に飛び込まねばならないのかと、辟易していた最中私は一人の運命を見た

 

 

 

【《・》】

 

 

 

おはようございます伊馬村星奈です。最近担当がシニアクラスになり余裕が出てきたことも有り、新しく担当を探そうと模擬レースの見学をしようとしていたのですが

 

「ち、遅刻だ〜!」

 

担当のピエちゃんが『新しい担当なんて持たないで欲しい!ずっとずっとこの先も私だけを担当して私が引退しても10年くらい私のこと忘れられないで引きずってほしい!』と駄々をこね、トレーナー室から出してくれなくなんとか、次の休日に一緒にお出かけして何かお揃いの物を買ってあげることを約束して解放してもらった

 

「はぁ!はぁ!お待たせしました!」

 

「ちょっと?ギリギリよ?貴女が新しく担当を探すっ言うからとっくに来ているものだと思って探したじゃない」

 

「まぁまぁお花さん、今の担当の子がシニアクラスに入たんだから色々忙しくなるって」

 

「だいたいね、師事される立場の貴方がそんなフラフラしてるから!」

 

ワーワーギャーギャー

 

「こんにちは、伊馬村トレーナー丁度今から模擬レース始まるとこですよ」

 

「お隣失礼します、南坂トレーナー」

 

なんとかレースが始まる前に間に合ったようで、ゲートに各ウマ娘が入るところだった

正直レース前の様子なども観察したかったところだが、なんとかレース前に間に合っただけ上々ということにしていよう

 

ゲートが音を立て開き、レースが始まった

先頭集団には、鹿毛とブロンドヘアのウマ娘が立ち、5バ身ほど開き中団と後続が一緒くたになった塊の2つに別れていた

 

「鹿毛の娘が少しかかっていますね、すぐ後ろの娘の警戒をしているのでしょうがペースが崩されていますね」

 

「逆にブロンドの娘は前の娘を煽るようなペースをとってるが持つのか?」

 

「自信があるのでしょう…ふむ、ブロンドの彼女ゴゥ一門の娘のようね」

 

「あぁあの?」  「新入生なのに…」  「   」

 

先輩達がレースを見ながら意見の交換をしている横で私はただ見惚れていた

風に靡くブロンドヘア、力強く地面を蹴り抜く脚、ただひたすらゴールを目指す瞳、彼女の一挙手一投足に心が震える

レースは全体を俯瞰して観戦しスカウトの基準にしなければならないのに、私の瞳には彼女しか映っていなかった

レースが終わり出走したウマ娘達が帰ってくる、我先にとトレーナー達がウマ娘達の方へ向かう、人とウマ娘の塊が出来ても私は先程のレースを反芻していた

しばらくすると一着でゴールしたブロンドのウマ娘が帰ってきた、ハッとして彼女をスカウトしようと思ったがすでに先程の塊の中心が彼女になってしまった

一瞬彼女と目が合った気がした

 

様々なスカウトが彼女に振り注ぐ

『君ならG1をいくらでも獲れる!』『いいや!史上4人目の無敗の3冠ウマ娘に!』『数多くのウマ娘が挑んだ凱旋門賞を!』『アメリカのブリーダーズカップを!』

中堅、大御所のトレーナー達の勧誘の中、ポツリと呟いた

 

「なんだそれだけか?」

 

並べられた勧誘に満足しなかったのか多くのトレーナーを袖にしてズカズカと進む、ふと目が合い私に尋ねる

 

「貴方は私はどんなレースに走っていると思う?」

 

質問の意味がよくわからなかった、多くのG1の勝利、無敗の3冠、凱旋門賞、ブリーダーズカップ、全て気に入らない物足りないと言った表情で合ったが一つ一つが歴史に残る偉業だった

一つ一つがだめなのなら

 

「わ、私は、む、無敗でクラシック3冠も春、秋のグランプリも、凱旋門賞もブリーダーズカップも捕れると思います!な、何なら連覇も!」

 

場に沈黙が流れた

トレーナー達は何を言っているだと言う表情が見て取れ、質問者の彼女の顔は怖くて見れなかった

 

「カ、カカ、カカカカカッ!そうだ!《私》もそう思う!【ゴゥディナー】は全てを捕る!だからな」

 

ゴゥディナー、彼女は私の前で膝をつき

 

「【ゴゥディナー】が《私》が制す偉業は全て貴方に捧げるものだ、運命の人」

 

私の手の甲に唇を落とした

 




人物紹介

《虹村トレーナー》
ゴゥリスクの担当トレーナー。現在担当しているのはゴゥリスクのみであるが、過去にJpn1ウマ娘を二人、G1ウマ娘を一人輩出していて、トレーナーの間でも注目されている
後述の2人とは同期である

《段野トレーナー》
ゴゥライトを含めた《チームシャウラ》の担当トレーナー。ゴゥライトの他に、ソウルラッシュ・ファストフォースを担当している、ソウルラッシュがマイルCSに出走したとき、セーフティリードであるがゴールしていないときに立ち上がりガッツポーズと咆哮、それに釣られたソウルラッシュもガッツポーズをしてしまう事件があり、URAにも理事長にも怒られ2人揃って反省文を5枚分書いた、それはそれとしてURAはガッツポーズの写真を割と色んなとこに活用している

《伊馬村星奈トレーナー》
最近シニアクラスに入ったあるウマ娘を担当している。
サブトレ時代は《チームスピカ》で沖野トレーナーを師事していた、担当の子と出会ったのもスピカで半ば引き抜きのように、独立と担当契約をした
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