ラバウルの鷹   作:UMC OGASOU

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第十六話 孤立要塞

 

 昭和十八年十二月。

 

 ラバウル。

 

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 かつて「南海の要塞」と呼ばれた基地は、もはや見る影もなかった。

 

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 飛行場だった場所には無数の爆弾穴。

 

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 崩れた格納庫。

 

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 焼け焦げた機体の残骸。

 

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 ねじ曲がったプロペラ。

 

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 黒く焼けた零戦の骨組み。

 

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 かつて何百機もの航空機が並んでいた場所は、巨大な墓場になっていた。

 

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 神崎隼人はその光景を黙って見つめていた。

 

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 風が吹く。

 

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 焼け跡から灰が舞う。

 

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 一年前。

 

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 ここへ来た時。

 

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 ラバウルは希望だった。

 

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 無敵の航空基地だった。

 

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 零戦が何十機も飛び立ち。

 

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 爆撃機が敵を叩き。

 

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 搭乗員たちは勝利を信じていた。

 

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 今は違う。

 

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 飛べる機体は十数機。

 

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 それも傷だらけ。

 

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 補修に補修を重ねた機体ばかりだった。

 

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 航空隊は翼を失った。

 

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 それが現実だった。

 

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 食堂。

 

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 以前は満席だった。

 

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 今は空席ばかり。

 

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 戦死。

 

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 負傷。

 

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 行方不明。

 

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 理由はいくらでもある。

 

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 だが戻ってこない。

 

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 佐伯が静かに飯を食っている。

 

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 以前のような冗談は減った。

 

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 誰もが疲れていた。

 

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「なあ神崎」

 

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「なんだ」

 

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「覚えてるか」

 

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「何を」

 

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「森山」

 

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 神崎の箸が止まる。

 

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 十九歳だった新人。

 

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 海へ消えた若者。

 

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「ああ」

 

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「俺さ」

 

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 佐伯は苦笑した。

 

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「最近あいつの年齢を追い越した気がするんだよ」

 

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 神崎は何も言えなかった。

 

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 森山は永遠に十九歳のままだ。

 

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 そして自分たちだけが歳を取る。

 

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 外では工兵たちが陣地構築を進めていた。

 

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 もう航空基地ではない。

 

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 要塞だった。

 

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 歩兵の要塞。

 

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 ジャングルの要塞。

 

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 敵軍は海岸地帯を確保していた。

 

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 しかし内陸へ進むたびに苦戦している。

 

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 日本軍は山へ入った。

 

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 洞窟へ入った。

 

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 地下陣地へ入った。

 

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 徹底抗戦だった。

 

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 その夜。

 

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 地下司令部。

 

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 鬼塚大尉が松葉杖をついて入ってくる。

 

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 まだ本調子ではない。

 

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 だが生きていた。

 

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 地図を見る。

 

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 赤い印。

 

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 敵占領地域。

 

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 日に日に増えている。

 

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「どうですか」

 

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 神崎が聞く。

 

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 鬼塚はしばらく答えなかった。

 

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「負け戦だな」

 

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 静かな声だった。

 

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 誰も反論しない。

 

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 できなかった。

 

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「だが終わってはいない」

 

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 鬼塚は続けた。

 

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「終わるのは俺たちが死んだ時だ」

 

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 その言葉に何人かが笑った。

 

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 苦笑だった。

 

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 だが少しだけ空気が軽くなる。

 

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 会議終了後。

 

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 神崎は飛行場跡へ向かった。

 

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 そこには一機の零戦があった。

 

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 自分の愛機。

 

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 補修跡だらけ。

 

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 塗装は剥げている。

 

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 機関砲も弾薬不足。

 

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 予備部品もない。

 

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 もし壊れたら終わり。

 

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 それでも飛べる。

 

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 まだ。

 

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 村田が現れる。

 

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 以前より痩せていた。

 

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 整備兵たちも消耗している。

 

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「まだ飛ばせますよ」

 

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 村田が言う。

 

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「本当か」

 

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「多分」

 

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 二人とも笑った。

 

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 "多分"しか言えないのが現状だった。

 

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 ラバウルは孤立していた。

 

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 補給船は来ない。

 

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 航空機も来ない。

 

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 新人も来ない。

 

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 来るのは敵だけだった。

 

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 毎日のように。

 

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 空から。

 

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 海から。

 

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 しかし不思議なことに。

 

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 神崎は恐怖を感じなくなっていた。

 

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 絶望も。

 

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 怒りも。

 

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 その多くを使い果たしてしまった。

 

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 残っているのは。

 

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 ただ飛ぶこと。

 

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 仲間を守ること。

 

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 それだけだった。

 

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 夜。

 

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 ジャングルの向こうで砲声が響く。

 

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 上陸した敵軍が前進している。

 

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 少しずつ。

 

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 確実に。

 

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 かつてのラバウル航空隊。

 

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 その栄光はもうない。

 

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 零戦の大編隊もない。

 

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 勝利の報告もない。

 

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 新聞が称える英雄もいない。

 

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 残されたのは。

 

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 傷ついた十数機。

 

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 疲れ切った搭乗員。

 

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 そして帰る場所を失った男たちだけだった。

 

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 だが。

 

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 その男たちはまだ諦めていなかった。

 

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 空がある限り。

 

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 翼がある限り。

 

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 戦い続ける。

 

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 そして昭和十九年。

 

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 神崎たちは新たな選択を迫られる。

 

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 このままラバウルに残るか。

 

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 それとも最後の航空機で脱出し、本土防衛へ向かうか。

 

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 帝国海軍の残された翼は、運命の分岐点へ近づいていた。

 

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