ジェダイの掟ですか?そこに無ければ無いですね   作:モー=サン

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誤字報告、感想、評価ありがとうございます。

独自設定、独自展開のオンパレードで原作どこ?になってます。ナブー危機ですら遠すぎる



3話

 

 

 

休暇中に暇になったので、俺は旅の途中で博打で手に入れた宇宙船のSS-54アサルト・シップに乗って一人でアウター・リムに来ていた。基本的にアウター・リムで経済的に発展している惑星は稀なのだが、俺の故郷であるエウロピア星系などいくつかの惑星は比較的高度に発展している。

 

最後にここに来たのは5年前だった。当時は自分がジェダイになるなんて発想は一切なく、ただのフォースを使える傭兵か賞金稼ぎ、もしくはエウロピアの軍人にでもなろうかと考えていたくらいだ。今日は5年ぶりに古馴染みに会いにわざわざここまで足を運んだ。

 

ただ困った事に俺が約束した場所は事故で閉鎖中らしい。はてさて、予定ではお昼にここで会う予定だったんだけども。まだ早朝だし適当にフラフラして時間でも潰そうか…。

 

とりあえず近くの酒場に入ると、中では賞金稼ぎや軍属に見える男達が博打に興じている。店の前に立っていた美人に惹かれて入店したが、メニューは結構ぼったくりの価格帯らしい。

 

「あんちゃん、ジェダイかい?」

 

「ん、おはよう。お察しの通りジェダイだよ」

 

入店してカウンターでメニューに目を通していると、隣にいた傭兵のような身形のドウーティンに話しかけられた。声音は友好的で好奇心の色をひしひしと感じる。

 

「ホォ〜?実物は初めて見たな!」

 

「最近はアウター・リムだと現役のジェダイは少ないかもね」

 

「あんちゃん、なんていうんだ?」

 

「モルガン、しがないジェダイのナイトだよ」

 

「モルガンか!俺は傭兵のグリーグだ!」

 

「はじめまして、グリーグ。君はここの常連さん?」

 

「博打が好きでな、仕事の後はいつもここだ。店員が可愛くて眼福なんだ」

 

そう言ってグリーグが指した方を見ると、そこには店先にいた美人さんも含め6人程の美女がいた。全員同じ制服に身を包んでいるのでここの従業員なんだろう。

 

「時にモルガン、お前さん博打は好きか?」

 

「大好き」

 

「よし、あの卓が空いてるからいくぞ!」

 

反射的に答えてしまったが、そのまま美人さん達の立っている前の卓まで誘導される。どうやらあそこは賭博用の卓だったらしく、グリーグが大声で「ジェダイと博打だァ!」と叫んだ事で一気に注目を浴びる事に。

 

「俺は小さい賭けが好きじゃないんだが、有り金はどのくらいある?」

 

「手持ちは5000クレジットくらいかな。でも今から増えるよ」

 

グリーグはそのまま不適に笑うと、卓に5000クレジットを置いた。どうやら初対面の俺の懐を刈り切るつもりらしい。非常に楽しみである。

 

 

 

 

 

 

エウロピアの首都であるエウロピア・シティは情報が回るのが早い。宇宙港の側にある店の情報などは、王室に仕える諜報員が店長を務めている影響で全てが筒抜けだ。

 

ジェダイの来訪と賭博の狂乱は瞬く間に情報部の知るところになり、それはエウロピア王女の耳にも直ぐに入る事になった。彼女こそがモルガンの待ち合わせの相手である。午前中の公務を終えた直後の彼女の下に入った情報は、ジェダイが賭博場で無双しているというものだった。

 

はじめ、彼女はそれがモルガンであるか確信が持てなかった。記憶の中で賭けが好きなのは、元ジェダイの彼の父親だったはず。ただ彼は今エウロピアに滞在しているはずもないし、他のジェダイが偶然今日居合わせた可能性も低い。

 

約束の時間よりもまだ少し早いこともあって、彼女は待ち合わせの前に件のお店に行ってみる事にした。最も信頼する侍女を伴い、所有している宇宙船に乗って移動する。

 

その先で彼女が見つけたのは、成長したかつての友人だった。

 

…彼は積み上げた傭兵の屍の山の上で高笑いをしていた。

 

 

 

 

 

 

「ハーハッハ!博打で俺に勝とうなんて100年早いぞお前達!!」

 

俺は今、人生の絶頂期にいた。4時間の博打祭りで稼ぎ出したのは650万クレジット。店の連中から10万クレジットを巻き上げた辺りで、博打ジェダイの噂を聞きつけた富豪2名が来店して爆速で湯水の如く賭け金を積み上げていってくれた。

 

おかげさまで美人のお姉さんにヨイショされながら気持ちよくジンジャエールを呷りまくっていた。フォースも何も使わない純粋な博打だったので、今はドーパミンが馬鹿みたいに溢れてハイテンションを極めていた。

 

店員のトワイレックやゼルトロンのお姉さんのボディタッチもあり気分は最高潮。幸運の女神になってくれたグリーグは当初手持ちの1万5000クレジットを失ってボヤいていたが、無双する俺を見てすっかり機嫌を改めていた。今は俺が全客の会計の肩代わりを宣言したため、1万5000クレジット以上の注文をしようと躍起になっている。

 

このままお姉さん達と情熱的なピンク色のムードを深めていくと思い、鼻の下をこれでもかと伸ばしていた時だった。

 

「モルガンって、賭け事にも強いのね」

 

急に俺の後方から響く少女の声。ゼルトロンのカリスさんの胸におさまっていた俺は、まるでジェダイ評議員に遭遇した時と同じ勢いで居住まいを正した。約束の時間はまだ先だと油断していたら、とんでもない事になった…。

 

「…なんで君がこんなお店に?」

 

下手に彼女の名前を言うわけにもいかず、とりあえず当たり障りのない話題で切り抜けることを試みた。

 

「賭け事をしているジェダイの方がいると聞いたの。最初はお父様のことかと思ったのだけど、モルガンかもしれないと思って」

 

「…君のお父さんって賭け事好きなの?」

 

ドーパミンでまだ少し浮かれていたので、反射的に思っていたことを言ってしまった。

 

「いえ?あなたのお父様のことよ?父上がジェダイなはずがないじゃない」

 

「はい?」

 

はい?

 

「やっぱり家族ですね。二人とも賭け事が好きで、しっかり強いところまでそっくり」

 

そう言って聖母のように微笑む少女。彼女こそエウロピア星系を統治する王家の嫡流の直系、エウロペである。一瞬その美貌で全て流れていきそうになったが、今聞き捨てならないことを聞いてしまったぞ?

 

「…初耳なんだけど」

 

「あら、じゃあ血が色濃く受け継がれたのね?」

 

うーん聖母。同い年の少女が出す色気じゃないよちょっと。

 

「でも、久しぶり。挨拶が遅れちゃってごめん」

 

「いいえ、大丈夫よ。まだ約束の時間には早いもの」

 

「…ありがとう」

 

一気に気恥ずかしさに襲われた俺は、そのままお彼女を連れ5万クレジットを置いてお店を後にした。ゼルトロンの店員、カリスさんから頬にキスされて連絡を受け取った時は肝が冷えたけど、幸いにもエウロペの気分を害した様子はないので一安心。店主は彼女の関係者らしいので、とりあえず勝ち取ったクレジットを一時的に預ける事に。あんな量を持ち歩くのは手間だしな。

 

とりあえず腰を据えて話すため、二人で人目につかない場所に移動する。移動中も会話は自然と弾み、5年の溝を瞬く間に埋まっていくのを感じる。

 

「じゃあネウィンも元気なのですね」

 

「うん。ちょっと物騒になってるけど、昔とそんな変わってないよ」

 

「そうですか、またお会いしたいですね…。」

 

「今度連れて来るよ」

 

「…ええ、お願いします」

 

少しだけ、エウロペが寂しそうに返す。

 

「私から会いに…。いえ、言っても仕方ないですね」

 

空気が少し落ち込んだ。エウロペは失言をしたかのように俺から視線を切る。

 

噂には聞いていたが、どうやらエウロピアなどの星系が共和国に限界を感じているのは本当らしい。少々緊張状態にある影響で、下手に彼女が国外、それもコア・ワールドなんかに出るわけにもいかないのだろう。

 

「ごめんなさいね、ジェダイの貴方に言っても困らせちゃうだけなのに」

 

俺が事情を知っていることを察したのか、エウロペは誤魔化すことなく謝罪した。特に謝られることもないんだが。

 

「…やっぱり、アウター・リムの待遇は」

 

「ええ、悪いわ…。」

 

今やコア・ワールドの繁栄は、アウター・リムからの搾取の上に築かれていると言っても過言ではない。俺の密かな目的は故郷を含むアウター・リムの待遇改善だったが、ジェダイになってみると戦う場所を間違えた感は否めない。

 

「エウロピアを含む周辺の星系はまだアウター・リムにしてはマシだけど、それでも中央と比べたらどこも荒れ地だわ」

 

酒場で国軍所属の兵士がボヤいていた。海賊や犯罪シンジケートに対抗するために国が主導で独自に軍備を拡張しようとすると、中央からは反乱分子として睨まれてしまう。その結果満足のいく防衛も出来ず、アウター・リムは犯罪者の支配するディストピアと化している。

 

自前の関所で関税を気取って徴発する海賊、それと癒着する形だけ配備された司法軍の高官。今やアウター・リムのどこでも見慣れた景色だ。

 

「…相変わらずだね」

 

そのクセして企業の大規模な私設武装組織の拡大は黙って見過ごしているのは、共和国の政治機構が腐り切っているいい一例だろう。これで海賊に対する必要数の防衛戦力を派遣すれば話は変わったが、ただ抑圧するだけで有効な手立てを何も打ってくれない。何なら今の司法軍に海賊を掃討するために常駐する戦力なんてない。

 

だから企業は自前の防衛戦力を用意するわけだが、アウター・リムの惑星や星系が同じことをしようとすると横槍を入れるわけだ。今の待遇のままなら軍事力を背景に連合を形成され、共和国からの独立戦争なんかが起きかねない。それを防ぐためにも共和国は辺境星系の自立を意図的に邪魔している。

 

「だから、お父様も中央に行くなんて許してくれないわ」

 

「…何か、俺に出来ることはないかな」

 

「ごめんなさい、せっかく久しぶりに会えたのに…。でも、その気持ちだけで嬉しいわ。ありがとうモルガン」

 

 

 

 

 

 

久しぶりのエウロピアの深緑の森を楽しみ、なんだかんだ傭兵のグリーグとも連絡先を交換した。後ろ髪を引かれる思いで旅のお供として連れてきたR2-E2、並びにR3-B6と一緒に宇宙船に戻る。ちなみに勝ち取ったお金の半分は例の酒場に預けてある。何があるか分かんないしね。

 

あの後エウロペとは少し話を続け、そのまま再会を約束して分かれることになった。現在辺境では降り積もった共和国政府への不満が充満し、それは民衆の味方でなくなったジェダイに対する失望としても現れている。

 

マスターは修行の合間に民族自決などについて語ることがある。もちろん全ての主張に同意できなくとも、旅を続けていれば一つの国が銀河の大部分を統治することの限界を感じざるを得ない。また俺自身もジェダイの在り方について考える事が増えた。

 

正直、最近は元老院に忠誠を誓うという在り方そのものに疑問を抱くようになっている。元老院はあくまで政治家であって民衆ではない。汚職が蔓延している現状を内部から自浄する術がないのであれば、それに盲目的に従うジェダイオーダーも汚職を容認していることになる。

 

…かといってジェダイがその自浄作用になってしまえば、それは軍事クーデターになってしまう。

 

解決策なんて思い浮かばない。過去の高尚な言葉を並べるジェダイ連中も結局は内紛と殺し合い、その果てに分派が形成され対立が続いている。なんかライトサイドのみを信奉し始めた時点で全て狂い始めた感じがする。そもそも純粋なエネルギーであるフォースに善いも悪いもないだろうに…。

 

結局極端に振り切るから何でもおかしくなってしまうんだ。ダークサイドのみに傾倒するシス達だって例外ではない。今のジェダイはライトサイドのみを信奉しすぎた結果、何かの拍子に簡単に反転するようなやつがたくさんいる。自分の知らないフォースの側面に触れた結果、まるで真理をみたかのように転向する。

 

はじめから両方を識っていれば、そんな余計な錯覚を覚える輩も減るだろうに…。

 

 

 

 

 

 

さて、海賊について愚痴ったからなのだろうか。俺は絶賛海賊に関税をせびられていた。エウロピアからハイパースペースで少し移動した後、隣のルーシア星系に出たときのことだ。

 

本来なら無視してそのまま飛び去るだけの余裕があるのだが、嫌な予感がしたので海賊の誘導に従って衛星に降り立った。俺を単なる傭兵だと勘違いしたらしく、今も外から小銭が稼げると下品な笑い声がよく聞こえる。

 

顔も隠さずそのまま海賊達の前に出たが、俺の種族の特性で成長が遅いのが裏目に出てしまった。認めるのは癪だが、俺の外見は12〜13歳くらいの少年に見える。おかげさまですっかり油断した海賊達は、俺がジェダイだとわかっても怯むことはなかった。

 

「お頭、ジェダイのガキの奴隷っていくらになるんでしょう?」

 

「さぁ?でも私達にとってお宝の山なことには変わりないですね」

 

「へへっ、あれなら議員のジジイが高く買いますぜ」

 

何なら俺を奴隷としてジジイに売り付けるつもりらしい。確かにジェダイの奴隷って高値で取引されてそうだな。下世話だが女性なら特に高くなりそう。

 

俺の囲まれている場所は海賊のドックの中なのだが、奥の建物から大量の人の気配を感じる。反応の弱さから奴隷の可能性だってあり得るが、ここまで来て確認せずに帰る理由もない。

 

「どうも、ジェダイサン。ここを出たければ通行料が必要なのですが、お手持ちの金銭は有りますかな?」

 

お頭と呼ばれていた男が前に出てきた。見てくれは結構整っているが、海賊達の気配が下劣過ぎて視界に入れるのが少し辛い。

 

「君達には何も払うつもりはないよ」

 

「おやおや、では何故誘導に従ったので?てっきり大人しく言う事を聞いてくださったと思ったのですがな?」

 

「気分だよ。実際に海賊がどんな物か見てみたくて」

 

「ただの蛮勇ですか…。銀河に響くジェダイの風聞も過分な物のようだ」

 

その言葉が合図になったのか、海賊達は一斉にブラスターの銃口をこちらに向ける。数は40を超える程度で、中にはその3倍ほどの人数が控えている。

 

「降伏を。高価な商品に傷をつけるのはこちらの本意ではありません」

 

「俺の価値はそんなに高いんだ?」

 

「ええ、特に幼ければ価値は更に上がります。貴方なら数百万でも買い手が見つかりそうですよ?」

 

「金持ちは変態が多いからなぁ?」

 

そう言って嘲笑する海賊達。たまにパダワンが辺境で行方不明になる事があるが、もしかすると奴隷として売り飛ばされてる可能性もあるわけだ。これからは積極的に奴隷市や競売に行ってみるべきかもしれない。

 

「じゃあ俺はこれから未来のご主人様の情報とか貰っちゃおうかな」

 

ライトセーバーを抜くことなく、20m程先にいるお頭さんに向けて歩みを進める。初めはブラスターで制止しようとしていた彼も、次の瞬間には顔色がどんどん悪くなっていった。

 

そのまま眼前まで歩みを進めると、立つことも出来なくなったお頭さんの身柄を抑える。久しぶりに使ったが、どうやらモリクロは上手くいったようだ。

 

「じゃあ、君達のお頭さんの身柄は預かるよ」

 

何が起きたのか理解出来ず僅かに反応が遅れる海賊達。しかし一部は直ぐに態勢を建て直し、お頭さんも関係なしに容赦のない発砲を開始した。殺せば船長の座を奪えるだの、ギラついた野心があちこちから感じられる。もうこいつの身柄確保した意味ねーじゃん。

 

とりあえず近いやつから順に衰弱死させて行くが、海賊達にとっては動じる理由にはならないらしい。船長を殺せば次は自分が船長。目の前には数百万クレジットの商品。欲に目が眩んだ海賊達は、仲間が次々倒れても引こうとはしなかった。命あっての物種だろうに…。

 

「お頭さん、外の部下は全滅したけど。まだ続ける?」

 

「…詐欺ですね。その容姿」

 

「失礼な。生まれてこのかた肉体をいじったことないよ」

 

「……風聞はまだ可愛げがありましたね」

 

「ジェダイは見た目に依らないんだよ。いい勉強になったね、えー…君は何さんかな?」

 

「…ブレンダン、とでもお呼びいただければ。機会があれば、ですが」

 

「じゃあ今後はブレンダンで。君の上司はどこかな?」

 

「船長は私ですが」

 

「たかが150人ぽっちでこの宙域を支配下に置いてるわけないでしょ。どこのシンジケートの所属なんだい?」

 

「そんな事も知らずに我々を襲ったのですね…。」

 

「俺は声をかけられたから応えただけだし」

 

「…厄日だ」

 

「こっちがね」

 

口を割る気配がないブレンダンをその辺で拾った縄で縛り上げ、引き摺る形で建物の中に入って行く。案の定中には10人程が纏めて閉じ込められている檻が20。おそらく奴隷として売り飛ばすために攫われた人々なのだろう。

 

捕虜にした海賊によると、1人だけ赤ん坊がいるが、それ以外は全て10代前半から40代の人達らしい。残念ながら、老人は使い物にならないと殺されてしまったようだ。

 

「そこのガキ、どこから入って来やがった!」

 

普通に真正面から入っているので即バレた。

 

「部下に投降するように命令を出してくれないかな?」

 

「それで投降するなら、今頃露天商でもやってますよ」

 

「…君さ、露天商の怖さをナメないほうがいいよ」

 

外と同じく中の海賊を無力化していくが、外と比べると戦意がかなり低い。おかげで半分程を制圧した時点で、ブレンダンの投降の呼び掛けに応じてくれた。

 

「この人達も売る予定だったんだ」

 

「まぁ、はい。こっちも上納金とかあるので」

 

「じゃあその上納先教えてくれない?」

 

「…末端のジェダイが脅しをかけても無駄ですよ。こちらは司法軍も味方につけているので」

 

「ふぅん?司法軍が民間人の拉致と奴隷の売買に関わっていると?」

 

口を滑らせたブレンダンはそれっきり黙ってしまったので、先に拉致された民間人の保護を優先する。

 

ただ1人でやるのは骨が折れるので、援軍として酒場の傭兵衆を呼び出すことに。早速グリーグとの連絡先交換が役に立ったぜ。

 

「お前さんはジェダイだから問題ないと思うが、司法軍も抱え込んでる連中を相手に大丈夫なのか?」

 

「厳しそうなら証拠を揃えて告発でもするよ。明確な証拠を並べられたら、流石に司法軍と元老院も重い腰を上げるはず」

 

「…もし、この辺で困ったら呼んでくれ。お前さんとならいい仕事が出来ると思う」

 

「もしもの時は頼らせてもらうよ。ありがとうグリーグ」

 

「構わん構わん。俺は人攫い共が大嫌いなんだ」

 

「同感だね、じゃあ民間人の皆さんを頼むよ?何かあれば、例の酒場に預けてあるお金を自由に使ってくれていいし」

 

「分かった。だが本当にシンジケートの方には同行しなくていいのか?」

 

「いいよ。既に巻き込んじゃってるし、これ以上は身の安全も保証できない」

 

「そうか。じゃあまた後で会おう」

 

「うん。またね」

 

貨物船に乗り込んでいくグリーグと傭兵達、そして民間人を見送っていたその時だった。乗り込んでいく赤ん坊に強烈なフォースを感じたのだ。

 

その子は明確にこちらを"視て"いる。今まで感じなかったのが不思議なほどだ。一瞬自分の油断の所為かとも思った。

 

間違いなく、将来ジェダイは強大になり得る。運命にも似た何かを感じたが、今その子供を連れて行くわけには行かない。

 

再びあの赤ん坊と再会することが叶えば、あるいは…。

 

上がる口角を抑えながら、俺はミノムシになったブレンダンを引き摺った。

 

最初の頃と比べると、大分と可愛げのある気配になったね。

 

 

 





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