「あなたたち、だれ?」
孤児院の狭苦しい部屋に高校生らしき三人組が少女を囲っていた。
「だ~か~ら!サイキョウだって言ってんだろ!」
白髪できれいな目の色の男が怒鳴ってくる
「悟、子供に向かって怒鳴るんじゃない」
「そうだぞ。五条、保護対象ビビらすなよ」
変な前髪の人と茶髪の女の人が私を庇うように立つ
「…そうだ!せんとくんは!?」
「せんと…?誰だそれ」
「せんとくんね。きゅうにバイバイっていっていなくなっちゃったの」
すると、施設職員がやってきて
「千トくんは、先日引き取られたんですよ…。この子、その千トくんと仲が良かったので…。」
「ふ~ん。興味ねえや」
とあからさまに手を自分の頭の後ろにまわす。
「おい、ガキ。ついてこい」
そう言って三人組は歩き出す。私はなぜかこの人たちについていかなきゃと思い、走り出した。
*
「ねえ、ほごたいしょうってなに?」
三人組に着いていった先の車のなかで私は聞く
「君を安全なところに連れていくってことだよ」
そうしたら変な前髪のお兄さんが答えてくれた
「おにいさんたちってだれなの?」
そういえば話してなかったね。と言いながら自己紹介をしてくれる。
「私の名前は夏油傑だ」
「五条悟だ」
「…家入硝子」
「わたしはしのだよ!はづきしの!」
「よろしくね!」
「なにこの天使…。かわいい」
硝子さんが抱き着いてくる。
「どしたの?」
「紫乃はこんなクズどもみたいになるなよ~」
「くず…?」
「クズなんて言葉教えるんじゃないよ硝子」
*
「ついたぞ~」
車から降りるとなんというか、古めかしい学校?が建っていた
「ここ…どこ?」
「ここは東京都立呪術高等専門学校」
「とうきょうとりつ…?」
「高専でいいよ」
校舎の入り口にだれかが立っている
「あ、夜蛾先じゃ~ん!」
「お前ら、そいつが…?」
夜蛾先と呼ばれた人が私の顔を覗き込む
私は怖くなって硝子さんの後ろに隠れる。
「ぷッ夜蛾先ビビられてやんの」
「おい悟、質問に答えろ」
「お~こわ」
五条さんの代わりに夏油さんが答える
「そうですよ。この子が野良の呪術師」
「反転術式持ちのな」
私はなにを言っているのか分からなくて泣きそうになりながら
「なにいってるの…?」
「あぁ、むずかしかったよな。また説明してやる」
「ほ、ほ~らぬいぐるみだぞ~」
と怖い顔をした夜蛾さんが答えてくれる
意外と優しい人なのかな…
ぬいぐるみ持ってるし、
そのあとは部屋に案内してもらって眠りについた。
__その日は不思議と悪夢を見なかった。