霊夢の双子の妹「霊那」のヒーローアカデミア   作:8アイス8

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亀更新なんで、おそらく15年くらいして完結します。(結構マジで)


プロローグ

俺の名前は『博麗霊那(れいな)』趣味で博麗の巫女の片割れをやっている者だ。

いや、正確には「やっていた」と言うべきか。

 

実を言うと、俺には前々世の記憶がある。元いた世界で有名だった『東方Project』というゲームの知識を持ったまま、博麗霊夢の双子の妹として幻想郷に生まれ落ちちゃったのだ。知識があると言っても、当時なんとなく流行りに乗って触っていた程度で、せいぜい『春雪異変』のあたりまで。それ以降のキャラや設定はさっぱり分からないニワカだったんだけど――結論から言うと、そんなの関係ないくらい俺たちの代は強かった。

 

才能だけで言えば、俺は霊夢と同じか、あるいは霊夢より少し下くらいだったと思う。だけど俺には前々世の知識があったから、それを参考にしながら自分なりに修行を重ねて、なんとか霊夢より数歩先を行くような力を手に入れることができた。

 

…はずだったんだけど。

 

霊夢は俺と同じくらい強かった。

霊夢はいつも神社でだらだらとサボってばかりいるように見えたが、実は「妹の霊那に負けたくない」という危機感やプライドがあって、裏で相当な努力を重ねていたらしい。だからこそ、効率よく修行した俺に負けないくらいの強さを常に保ち続けていた。

 

そして俺の見た目だが、見た目は霊夢とほぼそっくりだ。本当にそっくりで、会話しないとどっちだどっちかわからなかったらしい。

 

でも霧雨魔理沙だけは、一目見ただけで完璧に俺たちを見分けてた。いったい何でわかってるのか聞いてみたところ「勘」と言われた。魔理沙はいつから博麗になったんだよ。

まあそれは置いといて、その魔理沙も、俺たち双子の規格外な強さにつられるようにして、とんでもなく強くなっていた。負けず嫌いな魔理沙のことだ、俺と霊夢の背中を追いかけて、死に物狂いで修行を重ねたんだろう。霊夢と本気で大喧嘩ができるくらいにはバチバチに強かった。

 

そして、そんな俺たちが揃っているんだから、幻想郷での異変解決なんてまさに無双状態だった。

紅い霧が幻想郷を覆った『紅霧異変』の時も、『春雪異変(桜の異変)』の時も、みんなで前線に立って暴れ回った。

 

異変をぶちのめしたあとの、霊夢や魔理沙たちと囲んだ宴会の酒は本当に美味かったなぁ。こうして霊夢の隣で、魔理沙も交えて、異変を解決し、境内でだらだらとお茶をすする。危なっかしくて騒がしいけど、最高に楽しい人生だった。

 

――ただ、どれだけ強かろうとも、俺たちは人間だ。

 

妖怪みたいに何百年も生きられるわけじゃない。激戦を駆け抜けた俺たちも、およそ60年という歳月を経て、静かに寿命を迎えることになった。

 

最期の時は、驚くほど静かだった。

博麗神社の一室。布団に横たわる俺の枕元には、すっかり歳をとった霊夢と魔理沙が座っていた。若い頃みたいに派手な弾幕ごっこをする気力は――できなくはないが――もうない。みんなで「あの頃の異変は大変だったな」「魔理沙が勝手に神社の宝物庫を漁った」なんて、懐かしい思い出話をぽつりぽつりと交わす。

霊夢が、少しシワの刻まれた手で、俺の手をそっと握りしめてくれた。

 

「霊那、お疲れ様。先に逝って、お茶でも淹れて待ってなさいよ」

 

「そうだぜ霊那。お前の分まで、残りの人生楽しんでいってやるからな」

 

二人の優しい言葉に、俺は「あぁ、博麗霊那としての人生は、本当に最高だったな」と心から満足して、静かに目を閉じた。

 

そうして意識が深い闇へと落ちていき、俺の最初の転生はここでめでたく幕を閉じた――。

 

――はずだったのだが。

 

まぶたの裏の闇が、突如として激しい光に塗りつぶされた。

次の瞬間、俺は猛烈な違和感に襲われる。

 

「……っ!?」

 

何か言おうとしたのに、口から出たのは「あうー、ぎゃあー」という情けない産声だけだった。

声が出ない。手足が思うように動かない。視界もぼやけて周りがよく見えない。

 

嘘だろ、またこの感覚かよ。デジャヴってレベルじゃねーぞ。

前々世から東方の世界へ転生した時に味わった、あの「赤ん坊としての目覚め」そのままだ。

 

還暦を迎えて大往生し、ようやく永遠の眠りにつけると思ったのに、まさかの二連続転生。

運命の神様は、どれだけ俺を働かせれば気が済むんだよ――!




ちょっと雑いかもしれませんが、まあこんな感じです。
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