試験2日目の夕方。
「それじゃあ、残りの試験も頑張ってくださいね、清隆くん、神室さん」
「じゃあね、椎名」
「有栖によろしくな、ひより」
100ポイント分のバカンスを楽しみ終えたCクラスの生徒。
そんな彼らと一緒に豪華客船に戻って行くひよりを見送った。
その光景を少し離れた場所に龍園が立っているが、わざわざ「ちわっす」と干渉する必要はない。オレと真澄はAクラスのベースキャンプである洞窟に戻る。
洞窟の入口にはビニールをつなぎ合わせた巨大な目隠しがされてある。
Dクラスに対して中身を覗かれないようにする為の防御対策であり、Cクラスからの受け取った物資を隠し作戦をバレなくさせる為だが、どちらかというとこれは後者の役割の方が大きい。
龍園が最初に提案した他クラスのリーダー当ては契約には含まれていない。なので「Cクラスから物資を貰いました」と隠さずにいても良いのだが、それだと流石にCクラスの怪しさMAXであり、他クラスに龍園の狙いがバレる可能性が高まるので、オレからも「良いね!」と同意を示しておいた。サービスである。
Bクラスから60ポイント。
Cクラスから200ポイント。
ポイントは潤沢だが、注意するべき点は他クラスからポイントは加算されていないことだ。ルールでも認められていない。あくまでポイント分の物資を入手出来るだけ。260ポイント分はきっちり使い切らなければ損となる。
つまり、過度な我慢は必要ない。
Cクラスから200ポイント分の物資は既に受け取っている。2組の仮設トイレと2組のシャワーユニット。発電機に冷蔵庫と電子レンジ。その他備蓄出来る水や食料、生活に便利な小道具を入手。
Bクラスの60ポイント分はCクラスと違い、任意のタイミングで物資を受け取れるようにしている。無人島生活を送りながら適宜必要になった物資を貰いに行けばいい。
バカンスまではいかなくても、十分に快適な無人島生活を送れるだろう。
1週間の無人島生活に不安を抱いていたクラスメイト(特に女子側)もこれでニコニコだ。ポイントをやり繰りして「あーだこーだ」と言い争うことがない。
クラス内は余裕のある良い雰囲気だ。
後はAクラスの270ポイントをどう使うか。または使わずにやり繰りするのか。
そこは葛城の指揮に任せよう。
さて、この無人島試験にもう一つ重要なルールがある。
それがリーダー当てだ。
だがこれも、BクラスとCクラスに重たいペナルティを添えてお互いに不干渉の契約を交わした。
リーダー当てを狙えないが、同時に狙われることもない。
Bクラスに関しては「リーダーを把握しているのに勿体ない」「もっとポイントを引き出せたのでは?」と疑問を漏らす生徒が一部いたが、オレが説明するまでもなく葛城がその理由を理解していた。
「これはBクラスからの反撃を防ぐ為だろう?」
「BクラスがやぶれかぶれになってAクラスのリーダーを探りに来られたら面倒だからな。攻撃という点では確かにBクラスに大きなダメージは与えられないが、オレの判断で安全を優先させてもらった」
「そもそも、お前が1人で達成したことだからな。誰だって文句はないぜ」
「ああ。俺からもこの契約内容は賛同出来るものだ。これによりAクラスが注意すべきクラスはDクラスだけになったのも大きい」
橋本がオレをフォローし、リーダーである葛城も支持してくれた。
きちんとした理由を説明し終え、最後は誰もが納得してくれた。
Bクラスの契約内容に関しては、あまり追い込み過ぎてリーダーを変更されたら面倒だからというのも理由の一つでもある。相手が冷静じゃない内にさっさと契約を結びたかった。
だが、もしも契約を拒まれたのなら、それはリーダーを変更することに気付いたという証拠だ。
まあそしたら、白波千尋が本当に『正当な理由』でリーダーを変更したのか、ポイントを支払ってでも学校側に確認を求めるだけだが。そして仮病だと判明すれば、後は学校側と交渉だ。ルールを守らないBクラスにペナルティか、あるいは『適当な理由』でリーダーの変更を許し公平さを損なわせた学校側を追求か。あれこれとゴネて意地でもAクラスにポイントを付与させていた(生徒会なので普通の生徒よりは発言権はあるはず)
まあ、それも確実とは言えないので、やはり契約を結ばせるのを優先したわけだが。
閑話休題。
兎に角、ポイントが大きく絡むリーダー当てのルールに関しても大きな問題ではなくなった。
警戒するのはDクラスのみ。
なのでリーダーである戸塚を中心に5人ぐらいの固定メンバーで、多くのスポットを占有をして回るという方針が立てられた。
堅実で安全思考の葛城だが、これが多くのクラスメイトの意見であり、実際にリスクが通常に比べて遥かに低いのも事実だ。慎重も行き過ぎればただの臆病。葛城も最後には承諾した。
お膳立てはばっちり。
Aクラスの士気は高いし、後は平穏にクラスメイトと共に無人島生活を楽しむだけである。
◇
試験3日目。
「朝からずーっとやってるけど、よく飽きないわね」
「普通に楽しいんだが」
朝の点呼を終えてから、からかれこれ2時間ぐらい海に釣竿を垂らすオレの隣に真澄がやって来る。
真澄はバケツの中に入った5匹の魚に目を向ける。
「あんまり釣れてないじゃない」
「たった今真澄が釣れたが」
「は?」
「ごめんなさい」
なかなか鋭い眼光だ。友達じゃなかったらビビってた。
「真澄もやるか?」
「嫌よ。私虫嫌いだし」
「餌ぐらい付けてやるけど、ルアーもあるだろ」
「釣り竿も含めて今はなかった。あっちの誰かが使ってるんでしょ」
真澄の視線の先には、オレと同じく食料調達組(魚)の真田と島崎、小鳥遊など男女数名が等間隔の距離を保って釣りをしている。
「なら釣り竿ごと貸す。大丈夫だ、既に餌は海の中にいる」
「当たり前でしょ」
呆れながらもオレから釣り竿を受け取る真澄。手持ち無沙汰になったオレは海をぼーっと眺める。
「そんなに海が珍しいの? 釣りと一緒にずっと見てるじゃない」
「まあ飽きないな。大自然の潮風ってやつを浴びるのも悪くない」
「釣りも昨日が初めって言っていたし、あんたはこれまでどんな生活を送ってきたのよ」
「別に釣りぐらいなら珍しくもないだろ」
「回転寿司に行ったことない奴は珍しいわよ」
「魚繋がりとはいえ話が飛んだな。そもそもレーンの上に寿司が回っていないのに回転寿司と言ってもいいのか?」
せっかく期待していたのに、正直かなりガッカリだったぞ。
「その質問は私じゃなくて世間に問いなさいよ。それと話を誤魔化さないで」
別に誤魔化したわけじゃないが。
「普通……じゃないが、一言で言えば真っ白な生活だった」
「真っ白?」
「真澄が聞いても面白味のない話だ。オレの話よりも真澄の中学校時代の方が興味がある。名前で呼べるような友達は大勢いたのか?」
「もしかして喧嘩売ってる?」
売ってません。
「ま、あんたが普通じゃないのは改めて分かったわ。坂柳と一緒でクラスを率いようって感じじゃないけど」
「葛城がいるしな。有栖がどう思っているかは知らないが、リーダーって柄でもないし興味もない」
「生徒会に所属しておいて? 少なくとも、生徒会に落とされた葛城よりは上でしょ」
「…………葛城のこと嫌いなのか?」
「は、何で?」
いや何でって……。あれぇ?
「葛城のことは別に嫌いじゃないわよ。ただ、その腰巾着をやってる戸塚は嫌い。あんたは知らないと思うけど、昨日堀北さん達がAクラスに偵察に来てたのよ。その時に対応したのが戸塚で、Dクラスは不良品の集まりってバカにしてたわよ。ま、その後ですぐに口でやり込められてたけどね」
葛城にも注意されていたと、その場面を思い出しているのか真澄は小馬鹿にするような声音で言った。
「所詮は学校側が勝手に決めた基準でしょ? Dクラスが不良品だとか、どうしてあそこまで馬鹿に出来るんだか。思うのは自由でも実際に口に出すのはヤバイでしょ」
「戸塚だけじゃないと思うが、そこは仕方がない部分でもあるんじゃないか?」
オレも学校側の基準には大分疑問を抱いているが、一応はそれがこの学校が定めたシステムだ。Aクラスに選ばれたことに対し増長してしまうのも無理はない。
「もしも私たちがDクラスまで落ちたら、自分達のことを不良品だって名乗るのかしらね?」
「試しに一度やってみるか?」
「…………」
真澄は溜息混じりに片手を伸ばし、オレの頬に掴んでぐいっと横に引っ張る。
「あんた、殆ど無表情なんだからそういう冗談は言わない方が良いわよ。めちゃくちゃ分かり辛いから」
「
真澄はもう一度だけぐいっとオレの頬を引っ張った後で「やれやれ」と言葉を漏らしながら手を放した。
オレは一人っ子だが、その態度がどことなく「姉」っぽさを勝手にだが感じた。流石、いつも有栖の
「とはいえ、Dクラスから足元を
「それは……どっち? 本当にやるつもり?」
「
オレが何かをしなくても今の浮ついたAクラスなら、足を掬われる可能性は十分にある。
チャンスは十分にあるはずだし、後はDクラスの、鈴音の頑張り次第だろう。
◇
試験4日目。
本日は海ではなく、森の中で木の実などの食糧調達だ。
「……何をしているんだ?」
「…………」
「……あの、森下さん」
「…………」
「山村。森下は置いて行こう」
「え、でも、いいんですか?」
「良いんだ。放っておこう。会話している最中を邪魔しちゃ悪い」
「会話……? え、誰と……?」
山村は困惑しながら森下を見る。
森下は今、目を閉じたまま一本の木に手を当てていた。微動だにしないまま、かれこれ1分以上はそのままの状態で突っ立っている。
「森下は森と会話してんだ」
「えぇ……?」
そんな目で見られても困る。
オレだって適当に言っただけなんだが…………だがしかし、森下は目を開きニヤリと笑った。
「ふっ、流石ですね藍ちゃんファンクラブNo.2の綾小路清隆。それに比べて藍ちゃんファンクラブNo.1の山村美紀はダメダメですね。No.1としてのプライドはないんですか? 恥を知るべきですよ」
「ご、ごめんなさい」
絶対に謝る必要はないと思う。
「ほら、山村美紀もやってみてください。あなたも森の声を聞けば、自然エネルギーが加わり藍ちゃんファンクラブNo.1としての自覚がもっと出てくるはずです」
山村は困惑したまま様子でオレを見るが、悪いな。オレにはどうすることも出来ない。
若干絶望したような顔で、山村は躊躇いながら木の前に立ち、森下の真似事をする。
「どうですか。聞こえますか? 森の声」
「い、いえ……」
「雑念がある証拠ですね。その薄い存在感を無にするように、心の中も無にしてください」
「は、はい……」
「鼻から空気を吸って、口から吐いてください。ほら、ひっひっふー。ひっひっふー」
「そ、それは全然違うんじゃ……」
ラマーズ法。
自分で言っておいて鼻から空気を吸う呼吸法ではない。
「口答えとは生意気ですね。
「そ、それはやめてくださいっ」
「何を勝手に止めてるんですか。バラしますよ、山村美紀」
「鬼畜か」
可哀そうだから止めてやれよ。しかもその写真、オレも一緒に映ってるし。
「仕方ありませんね。なら綾小路清隆、この情けない藍ちゃんファンクラブNo.1に手本を見せてあげてください」
「え?」
「ほら」
ほら、じゃないんだが……。
オレは渋々、森下、山村と同じように木に手を当てて目を閉じる。
心の中を出来るだけ無に、感情を排するが……。
森の声など全く聞こえない。
聞こえてくるはずもない。
「何をしてるんですか、綾小路清隆。食料調達に行きますよ。置いて行かれたいんですか?」
「……そうだな」
探索する前から気疲れしたオレと山村の先頭に立って進む森下。
その後もクワガタだの何だのと、探索はあまり順調に進まなかった。蟻を観察し始めた時は本気で置いて行こうかと検討したほどだ。
この大自然と森下の相性は抜群だということを散々思い知らされた一日だった。
◇
試験5日目。
「ふぅ。やれやれ、今日も一緒ですか。熱心な追っかけには少し困ってしまいますが、ファンの要望に応えるのもアイドルである藍ちゃんのサダメ……」
「……そうだな」
「あの、森下さん。今日はしっかりやりましょうね……」
昨日は半日近い時間を掛けたにも関わらず、微量の食料しか持って帰ってこないオレ達3人に対し、葛城を含めた何人かが「これだけ……?」みたいな表情を見せてくれた。
森下は堂々とオレのせいにし、山村はオレの背中に隠れて気配を消していた。
オレは代表して「すまなかった」と謝るしかなかった。
今日も森下と山村と一緒で、与えられた役割も同じ食料調達。
リベンジマッチである。
「見てください、綾小路清隆。山村美紀。あそこの木にクワガタが居ますよ」
「……クワガタは食べられないぞ」
「残念ながら私の身長では届きません。この藍ちゃんに背中を貸すという栄誉を与えますよ、綾小路清隆」
肩車とかではなくオレの背中を踏み台にする気のようだ。
「こういうのって木を蹴って落とすものじゃないのか?」
「そんなことをしたら木が可哀そうじゃないですか。せっかく森の声が聞こえるようになってお友達を得たというのに、山村美紀の気持ちを考えてあげてください」
やれやれと言った様子の森下。その横で山村が「え……」みたいな顔をしている。
「……別に貸してもいいが、靴は脱いでくれ」
「ほうほう、素足が好みだと? こんな森の中でそこまで脱がせるなんて良い趣味してますね、綾小路清隆」
「靴下まで脱げとは言っていない……。その代わりクワガタを捕まえて満足出来たら、きちんと食料調達をしに行くぞ」
「そうですよ森下さん。流石に2日連続は……」
「藍ちゃんファンクラブNo.1とNo.2がそこまで言うなら良いでしょう。私も覚悟を決めますとも」
逆に不安になってくる覚悟。
「ほら、綾小路清隆。脚立のようにしっかりと踏み台になってください。私に怪我をさせてリタイアさせたくはないでしょう?」
「……分かった」
こんなのでリタイアされて30ポイントも引かれたらクラスメイトに顔向け出来ない。
渋々だが真面目に、木の下でしっかりと四つん這いの形を取るオレ。そんなオレを見て山村が「頑張ってください」と応援(?)してくれる。一体何をしているんだという気持ちしかないが、これで森下が満足してくれるなら安いものだ。
「……何してんの、あんた達?」
「見て分かりませんか、神室真澄」
「あんたが綾小路を踏んでいることしか分からない」
「足マッサージというやつですよ。藍ちゃんファンクラブNo.2の綾小路清隆が懇願してきたのです」
「違うからな」
「あの、クワガタが飛んで行ったんですが……」
「この私に恐れをなしたのでしょう。大した勘の鋭さですね」
「なら降りてくれないか……」
「……ま、せいぜい頑張りなさい」
真澄が立ち去った。
賢い選択だとは思うが、せっかくなら助けて欲しかった。そしてそのまま巻き込まれて欲しかった。道連れは1人でも多い方が良いのだ。
「さて、追いますよ、綾小路清隆、山村美紀」
「え、でも……」
「クワガタを捕まえて満足出来たらと、私の踏まれて喜んでいる綾小路清隆は言いました。どちらも達成出来ていませんよ」
「ひえぇ」
「…………良いから早く降りてくれないか」
この日は食料調達……ではなく虫取りを頑張った。
虫網や虫かごは何ポイントで購入出来るのかオレに聞いてくる森下だったが、オレは答えず誤魔化しておいた。
「クワガタやセミは食べられるんですよ」とのことだが、そんなものを食事に出せばAクラスは阿鼻叫喚である。きっとどのクラスも虫までは食べていないだろう。学校側だって想定していないに違いない。食べていたらサバイバル過ぎる。
「……森下は食べたことがあるのか?」
「あるわけないじゃないですか。山村美紀にだって流石にありませんよ」
「当たり前じゃないですかっ」
山村ならやっていてもおかしくない、みたいな言い方は大変彼女に失礼であった。
◇
試験5日目。
今日は再び、釣りである。
オレは昨日、一昨日の疲れを癒すように海を見ながら釣り竿を垂らす。
釣りには餌釣りとルアー釣りがあるが、オレは餌釣りの方が好きだ。
周り(主に男子)では餌で手を汚す必要もなく、ゲームのように
手をせわしなく動かす必要はないし、魚が掛かるまでのんびりと出来るからだ。
「よっ、綾小路。釣れてるか?」
釣り竿を持った橋本が近付いてい来る。
「ボチボチな」
「そっか」と頷きながらオレの釣った魚の数を見る橋本。そして「2匹……、餌釣りで?」と呟く。
釣りは好きな部類に入るが、どうやら魚にあまり好かれていないことをオレはこの無人島生活で学んだ。
「あと2日ほどでこの試験も終わるが、綾小路は何もしなくて良いのか?」
「…………釣りをしているつもりなんだが」
それに一昨日や昨日だって、一応は食料調達は行っているぞ。成果は聞くな。
「はは、そりゃ見たら分かるぜ」
橋本は笑いながらオレの隣で釣り竿を垂らす。
「Dクラスのリーダー当てはやらなくて良いのかって意味さ」
「葛城が言っていただろう。反撃されるリスクを無駄に取る必要はない。わざわざDクラスのリーダー当てを狙わなくたって十分にポイントを稼げている」
Dクラスのリーダー当てを狙わず、後はスポット占有でポイントを稼ぐ。
クラス全員が納得している方針だ。
Aクラスは最高の出だしを切っている。リーダー当てを失敗するリスクを考えれば十分に賢い選択だろう。
「もちろん俺だってちゃんと理解してるけどよ。お前ならDクラスのリーダーを当たられるんじゃないのか?」
「オレは別にエスパーでも完璧超人でもないぞ。Bクラスのリーダーが分かったのだって運が良かったからだ」
まあ、Bクラスに関しては先回りした結果なので、成功率はそこそこ高かったが。
「でも何かの作戦ぐらいはあるんじゃないのか? 俺たちじゃ思いつかないようなとっておきがな」
……期待が凄いな。
「本当に何もないぞ。真澄にも言ったが、オレは十分に貢献したと思う。これ以上オレが出しゃばる必要は特にないだろ」
「ま、綾小路におんぶにだっこは流石に情けないか」
「Cクラスの契約に関しては皆がポイントを支払うし、そこまでは思わないけどな」
ただ、この特別試験において、攻守ともに大きく貢献した自負はある。
だけどそれも完璧ではない。付け入る隙は十分に残されている。
BクラスとCクラスを降しておいてとは思うかもしれないが、オレは試験の勝敗に大して興味はない(Bクラスは有栖の為。Cクラスには関しては棚ぼただ) 真澄にも言ったが、勝っても負けてもどちらでもいいと思っている。だから占有スポットの探索組に加わることはしなかったし、戸塚と共にスポット巡りをやるメンバーにもならなかった。わざわざ助言もしない。
なので、最後にどんな結果が出るかはオレにも分かっていない。
他クラスの動向も含め、どんな結末を辿るのか楽しみである。
◇神室真澄
・坂柳と共に何だかんだと一緒にいるので、無表情ながらも綾小路が何を考えているのか大体分かるようになってきている。 裏では坂柳からの
◇例の写真。
・綾小路が山村をおんぶしている写真である。バッチリと何枚も撮られたその写真は、時折綾小路と山村の脅迫に使われている。
◇山村美紀。
・冤罪事件から綾小路に関わるようになり、森下にも見つかってしまった少女。森下と絡む機会が増えた。
◇綾小路清隆
・クラスメイトと快適で楽しい無人島生活を送れて満足している。