「ご!ごめん!ルル!すまない本当に!」
先程までの男らしさはどこへやら、我に帰ったシンバはあたふたとティッシュを取り出しルルリアの顔に飛び散った自らの精子をぬぐい始める。
いやいやいや、だから今はヤってイイ空気でしょうよ。
だからお前はヘタレだというんだ。
ルルの表情は決して怒りのものではなく、どちらかといえば好奇のものだ。
彼女はシンバが自分に【恥ずかしい姿を見せてくれた】ことに軽く感動しているくらいなのだ。
いまこのタイミングでたたみかけずにいつ覆いかぶさるんだこのバカ。
慌てたシンバが結構強めに拭いてくるティッシュがほっぺたにひっかけられた精液を塗り広げていくのが感じられる。
『実はそうやってニオイ付けしてんじゃないの?』とか茶化すセリフも浮かんでしまったがそこはそれ、シンバのオタオタした感じからソレは無いなと思う。
(でも、このお汁があたしの…中に入ると、アレだよね…妊娠、するんだよね)
(うん、それは、【知ってる】)
そう思うと、今の射精はなんだろう、無駄の様に思ってしまうけど彼も自分も凄く興奮していたのは事実だから、きっとこれはこれでアリなんだろう。
きっとシンバは気持ちよかったはずだし、あたしも結構ノってた気がする。
これは余程近い距離のヤツにしか出来ないなぁ。
シンバのこと嫌いだったらあんなん、触りたくもない。
そこまで考えた時チラリとヴァリオンの顔が脳裏に浮かんだが、ルルリアはそれをあっさりと打ち消した。
互いに素肌を晒した状態で他の男の事を考えてしまったことになんだかシンバに対して強い罪悪感を覚えたルルの心。
彼女は先程のシンバとの【プレイ】を思い返す事で口には出さずシンバに意識を向けなおすことにした。
(初めは遠慮っぽいこと言ってた彼もあたしが直に触ってやったら止めなくなった。やっぱりちんちんイジって欲しいんじゃん)
(結局、コレ射したいんだよね?なら遠慮することないのに。ははぁ、なるほどわかったぞ?ああやって彼の精子を出させることがユゥナさんが言ってた【一回戦】とかいうのか)。
(でも確かに彼女の言うとおり、射精した男って素に戻るんだね。シンバもなんだか不安な感じでソワソワしながらあたしの事キレイにしてくれてるけど別にそんな気にしなくていいのに)
(だってエッチなことしてるんだから)
(というかさ、懸命に処理してくれているのはわかるけど、精子かけられた事よりアレの萎み方のがすっごく気になる)
(ふにゃふにゃじゃん)
(プラプラしてんじゃん)
(アレ、さっきのガチガチのヤツと同じモノなん?)
膝立ちのルルリアの顔面を拭うために中腰になったシンバの股間のモノはとりあえず役目を終えたというのもあるけど、まぁいわゆる収納状態で、ぶらぶらと揺れながら床を指していた。
とは言うものの、一応普段から剥けてはいるらしく亀の頭は見えているもののルルリアの鼻面に突きつけられていた時のあのツヤめいた感じはすっかりナリをひそめてシボシボであるし。
あんなにビクビクと目立っていた竿の血管もすっかり見えなくなっている。
(あんなに変わるの?…なんだかすっごく不思議)
(やっぱ柔らかいのかな…というかアレ、フルフルの首みたいじゃん。キモいわ)
(あ、もうフルフルのシチュー食べらんないかも)
(でもちょっとお金入ると中落ちシチュー食べたくなるんだよね)
(あ、そういやフルフル亜種の翼素材足らないんだよな)
(でもアイツ天井からぶら下がってヨダレ垂らすからなぁ、クサいんだよねアレ)
(ん……シンバの、フルフルもなんか……垂らしてる)
撃ち残しの汁が先から滴れて床に小さな溜まりを作っているのがなんだかとても卑猥だと思うルルリア。
そう思った彼女の行動は早い。
関心を持った彼女の行動は電光石火だ。
その稲妻のような直感は狩猟において大概はプラスに働くが、はたしてエッチな方面ではどんな感じで作用するのだろうか?
シンバが顔を拭き終わって、次はデコルテに飛び散った汁にティッシュを被せようとした瞬間彼は股間に圧力を感じた。
まるで牛の乳搾りの様に握られたチンコ。
ルルリアのまたぞろ素っ頓狂な行動に彼は驚きを通り越して絶句する。
手に持った重ねたティッシュが床に落ち、普段なら聞こえないごくごくささやかな摩擦音も聞き取れた程の静寂が室内を支配した。
「ふ、ふにゃふにゃだ、ね。これ」
少し上ずった声でルルリアが言う。
彼女は先程と違う様相のシンバのナニをにぎにぎしながらルルリアは彼に問ふ。
「…ま、またゴシゴシして、欲しい?」
「に、二回戦、する?」
と、小さく囁いたルルの言葉はシンバの三半規管をしこたまぶん殴り彼をノックアウト寸前まで追い込んだ。
小首をかしげたルルリアの瞳は潤み、きっと彼女は自覚していないがしっかりと発情しているのがわかる。
おそらく、おそらくではあるが、ルルリア自身もショーツの中の違和感を感じていると思う。
ルルのショーツの中身を想像したシンバが少し視線を下げると、彼が出した汁に濡れたルルの巨乳が揺れている。
女性の身体の温かさや柔らかさを知っている男なら強烈な欲情を抱くパーツを突きつけられ、あまつさえ【続き】を促すような問いかけをされていきり勃たなければ男ではない。
現金なもので、シンバのシンボルは一瞬の内にその硬度を取り戻し、ぶるんとルルの握った手を弾き、勢い余って彼の腹筋あたりにべちんと当たった。
つい今までふにゃふにゃだったからか、先の行為の時以上に膨らんだ様に見えるソレは完全にルルリアの視線を捉えていた。
ルルも自らの誘いに彼が応えた事が如実に理解出来、また自分の中に火が灯ったのを感じた。
数秒、ルルリアのセリフから数秒の間、彼らは見つめ合う。
もう、シンバは遠慮しない事を視線で伝え、ルルリアはその思いを受け止めるつもりであることを頷き返した。
そしてどちらからともなく近づき、彼らは初めて恋人としての口づけを交わす。
それはただついばむような稚拙なキス。
刹那の接触の後、ルルが唇を舌でちょっと湿らせる仕草がシンバの網膜を焼く。
もう彼はルルに言葉で許しを求めない。
シンバはあくまでも優しく、そして思いを込めてもう一度ルルリアの唇を奪った。
彼の唇はルルのリップを食み、彼がゆっくりと差し出した舌が彼女の歯を舐める。
その優しさあふれるノックにルルリアの女の子は感動を覚え、まだ少し残っていた緊張を解きその口腔を許した。
おずおずと開かれたルルの歯の隙間に入り込んだシンバの舌は勝ち誇った様に、だけど限りなく優しく彼女の上あごを舐めた。
ただ、されるがままのルルリア。
シンバの舌による愛撫が心地よい。
生まれて初めて与えられる快感。
ルルリアは一度薄くまぶたを上げ、シンバの穏やかな視線に安堵すると再び目を閉じる。
その目尻から熱い雫は一筋、二筋と流れルルの細いあご先から滴りとなって落ちた。
シンバの両手が強くルルの肩を掴み、その痺れは彼女に自身の性別を意識させた。
彼の舌が自らの口の中を舐めやすいように開き、それに応えるようにシンバはディープキスをルルに求める。
邪魔にならないように喉奥に隠れようとしていた彼女の舌をシンバの舌先がフロアにさそう。
おずおずと捧げられたルルリアの舌を、今度は強めに舐め上げるシンバの舌先。
ルルリアの脳を駆け巡る快楽の電気信号がショートしたかのように思える刺激。
その快感は直ぐに二人を虜にし、二人の舌は互いの口の中で絡み合う。
それは終わらない輪舞曲。
スケベぇ4/6