東の海の八雲家   作:月詠朧

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くっそ長いこと更新せずにこの短さ。
すいませんすいません、忙しくて書く時間がないんです。
次回はもう少し早く、そしてもう少し長くやりますので、許してくださいおねがいしますぅ!!

紫「美しく残酷にこの大地から往ね!」

ギャーー!!


と、とりあえずどうぞ!


五話 八雲家、ローグタウンを散策する

 

 八雲家を乗せたバギー一味の海賊船は、5日の航海を経てローグタウンへとたどり着いた。

 

 航海の間にあった出来事といえば、紫がどこからともなく引っ張り出してきた酒とおでん(商売している船ごと)で宴会を常時やっていたこと、数名が行方不明、5日目の朝はやくに見回りをしていた下っ端に発見されたとこぐらい。

 バギーは、長年探していたキャプテン・ジョンの財宝の在処を示した地図(ウソっぱちの地図)をもらってテンションが最高潮。アルビダはルフィのことを考えてうっとり。幹部たちは宴会芸を何かやれと言われ、一輪車で綱渡り(綱という名の紐)にペットのライオンは藍が能力で出したに狐火の輪くぐり(リッチー涙目)。

 八雲家の面々といえば、周りで起こっているどんちゃん騒ぎを見ながら酒を飲む紫に、初めての船旅でヤケにハイになりながら新しく出来た友達(リッチー)を追いかけまわす橙、そんな橙を見ながら鼻から愛を垂れ流しつつ、紫が拉致ってきたおでん屋におでんの追加を頼む藍と、それなりに楽しんでいた。

 ちなみに拉致られたおでん屋。とある麦わら帽子をかぶった海賊が「おっさんのおでんは世界一」と称したおでん屋である。

 

 余談ではあるが、数名の行方不明者たち。

 バギーの言いつけを守らず初日の草木も眠る丑三つ時に、客人達である八雲家が使っている部屋へ襲撃したのだ。入った瞬間スキマ落しにされたが。

 彼等は部屋へ入ると共に拘束され、スキマ内に拉致監禁。毎晩毎晩スキマ空間にて藍にこってりと生気を吸い取られ甲板へと捨てられたのだった。発見された時の彼らの様子はげっそりと痩せこけ生気の感じられない、干からびた状態で放置されていた。

 

 

 

 

 

 街から離れた島の海岸に船は停船。

 紫たち八雲家は船から降りてバギー達に別れを告げる。

 

「バギー、ここまで乗せてくれてありがとう。結構快適で楽しかったわ」

「なに、こちらもそれなりに楽しかったぜ。あんなうめぇおでんも食えたし、地図ももらえたし、酒も飲めたしな」

「それは何より。さてと、それじゃあねバギー、縁あればまた会いましょう?」

「宝の地図を持ってくれば会ってやっても良いぞ!てか持ってこないなら来るな!」

 

 ハイハイと呟きながら船に背を向けると左手を一振りし、スキマを開く。

 手に持った扇子で口元を隠しながら、誰にも聞こえない程度の声でボソッと「監獄(インペルダウン)を楽しんでらっしゃい」と言いながら、スキマの中へと彼女たちは進んでいった。

 

 

 

 

 

 スキマを抜けた先は街の入口すぐ横の人気のない裏路地。

 スキマから出てきたところを見られて無駄に騒がれても面倒だとここに出るようにしたのだ。

 少し歩き、入り口正面へ。

 

「ハイ到着。ここが大海賊時代の始まりと終わりの町。ローグタウンよ」

「うわぁ~!すっごく大きい町ですねぇ!!」

「フム、最後に来た時から町の規模はほとんど変わっていないな。人はすごく増えているが」

 

 スキマを抜け、辿り着いた先は海賊王『ゴール・D・ロジャー』が生まれ、そして処刑された町。

 藍が言ったとおり、かなり多くの人々で賑わっている。海賊王の処刑地として、また生まれ故郷として観光地化されている。

 

「さてと、しばらくしたら雨も降ってきそうだし、ささっと町の中を見て回りましょうか。アイスでも食べながら」

「アイスですか?やったぁ!!」

「アイスを食べられると聞いてはしゃぐちぇん!かぁいいなぁ♡写真写真っと」(橙、すこし落ち着きなさい)

「藍ー?あなたが落ち着きなさい。鼻から愛が溢れているし、また思ってる事と喋ってる事が反対になってるわよ。みっともないから早く拭きなさいな」

 

 2段重ねのアイスを買い、町の中をふらつく。

 美人さん2人に可愛いネコミミっ子が人通りの多い場所を歩くもんだから、すれ違う人全員が振り向き凝視していく。

 そんな視線をまるで気にせずに、処刑台のある街の中心の方へと歩いて行く3人。その途中で不意に妖気を感じた紫が足を止めた。

 

「あら、あの武器屋から妖気を感じるわね。妖刀でもあるのかしら?」

「見ていきますか紫様?」

「面白そうだけれど行かなくていいわ。私達は刃物なんか使わないしねぇ」

「それもそうですね。では広場の方にでも行きましょうか」

 

 そう行って広場の方に進んていこうとする藍。しかし、紫は彼女を呼び止める。

 

「藍、橙と一緒に先に行っておきなさい。私は、面倒になるかもしれないやつを見つけたから、ソレと少し話をしてから行くわ」

「?はぁ、分かりました。ちぇん、いこうか」

「ハイ!藍しゃま!」

 

 スキマから傘をとりだしながら、藍と橙を見送る紫。

 従者二人の姿が見えなくなったところで、傘を差しながら振り返らずに声を出した。

 

「まったく、なにも私の来る日にこの島に来なくてもいいじゃない。世界最悪の犯罪者さん?」

「フッ、オレにも事情がある。ソレに別に騒動を起こしに来たわけではない。それどころか、お前がここにいるということは、オレに関係なく騒動が起こると言っているようなものだぞ、神隠しの主犯?」

 

 

 

 最悪(革命家)最悪(神隠しの主犯)が出会った瞬間である…………

 

 

 

 

 

 

 to be continued

 




忙しく、毎日睡眠2時間。
家でやることといえば飯食って風呂入ってこのサイトを閲覧→チマっと執筆して寝るだけ。

このまま行くと、前回の二の舞い(4ヶ月ほど放置)になりかねないので、短いですが投稿させていただきました。
ホントは島から出るとこまではやるつもりだったんですけど、マジで長期放置になりかねなかったので。すいませんです。

次回も遅くなります+短いです。

誤字脱字等ございましたらご報告ください。
ご意見ご感想もおまちしとりますとも!



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