ピクミン擬人化ハーレム物   作:風神ぷー

16 / 16
第十六話 贈りもの

 

 

翌朝、オリマーが目を覚ますと、アジサイはすでに水辺にいた。

 

長い青髪を片側へ寄せ、浅瀬にしゃがみ込んでいる。手を水へ入れているものの、顔を洗っているわけではない。水草の動きや流れの向きを確かめているらしく、ときどき位置を変えながら水面を覗いていた。

 

空はまだ完全には明るくなっていない。湿原の上には薄い霧が残り、昨日歩いてきた場所の輪郭も少し曖昧だった。

 

オリマーは身体を起こし、肩を回す。

 

足腰に軽い疲れが残っている。

 

水の中を歩き続けるのは、普通の道を進むよりずっと体力を使った。

 

「何か変わったか?」

 

アジサイへ声をかける。

 

振り返ったアジサイは、朝一番とは思えないほど分かりやすく嫌そうな顔をした。

 

「朝から話しかけないで」

 

「それ昨日も聞いたぞ」

 

「じゃあ覚えて」

 

「覚えた上で話しかけてる」

 

「最悪」

 

そこまで言って、アジサイは水面へ視線を戻した。

 

オリマーも隣へしゃがむ。

 

昨日、高台へ上がった時に目印として立てておいた枝が残っている。

 

水面はその位置よりわずかに低い。

 

「少し引いたな」

 

「うん。でも安心しない方がいいよ」

 

「昨日みたいに変わるかもしれない?」

 

「それもあるけど、この辺は流れが変わるのが早いから。水が減ってても、別のところで増えてることもある」

 

オリマーは水草を見る。

 

昨日までなら、単純に水位だけを見て進めるかどうか判断していたかもしれない。

 

今は違う。

 

流れ。

 

水草。

 

底の状態。

 

いくつかの条件を合わせて考える。

 

「今日は昨日言ってた迂回路を使えるか?」

 

アジサイが少し考える。

 

「途中までは」

 

「途中まで?」

 

「その先は行ってみないと分からない」

 

「なるほど」

 

それで十分だった。

 

未知の土地で完璧な答えを要求するつもりはない。

 

分からないことを分からないと言ってくれる方が、よほど信用できる。

 

背後で葉が擦れる音がした。

 

振り返る。

 

ローズが起きていた。

 

まだ少し眠そうではあるものの、上半身を起こし、すぐに周囲を確認している。

 

「……朝?」

 

「ああ」

 

ローズは目を擦る。

 

「水、どう?」

 

「昨日より少し下がってる。ただ、途中からは分からない」

 

「なら、昨日の道を見ながら進む感じね」

 

「そうなる」

 

ローズは頷いた。

 

そのまま立ち上がり、髪についた小さな葉を払う。

 

「ひまわりは?」

 

オリマーが指差す。

 

少し離れたところで、ひまわりはまだ寝ていた。

 

横向きに丸まり、葉を抱きしめている。

 

ローズはしばらく見たあと、小さく息を吐いた。

 

「起こす?」

 

「頼む」

 

ローズが近づく。

 

しゃがむ。

 

「ひまわり。朝よ」

 

反応なし。

 

「起きて」

 

「……んぅ」

 

「出発するわよ」

 

ひまわりが少し動く。

 

まだ起きない。

 

ローズは数秒考えた。

 

「置いてくわよ」

 

「起きる!」

 

ひまわりが勢いよく身体を起こした。

 

ローズが少し驚く。

 

オリマーは思わず笑った。

 

「効果あるんだな」

 

「アタシも今知った」

 

「置いてかれるの嫌!」

 

ひまわりはまだ眠そうな顔で立ち上がる。

 

アジサイが水辺から戻ってきた。

 

「おはよう」

 

「おはよう!」

 

ひまわりは素直に返す。

 

ローズもアジサイを見る。

 

「今日、昨日の迂回路使えるんだって」

 

「途中まではね」

 

「その先は?」

 

「知らない」

 

ローズが眉を寄せる。

 

「知らないって……」

 

「水は毎日同じじゃないから」

 

「それくらい分かってる」

 

「じゃあ聞かなくてもいいでしょ」

 

「確認しただけ!」

 

朝から変わらない。

 

ただ、昨日ほど空気は張っていなかった。

 

ローズも本気で喧嘩するつもりはないらしく、それ以上は続けなかった。

 

オリマーは荷物を開く。

 

水。

 

食料。

 

道具。

 

濡れたものがないか確認してから、四人分の朝食を用意する。

 

「アジサイ」

 

「何?」

 

「これ」

 

渡す。

 

アジサイが一瞬、手元を見る。

 

「私も?」

 

「昨日から同じ場所にいるんだから、今さら三人分だけ出す方がおかしいだろ」

 

アジサイは少しだけ迷ったあと受け取った。

 

「……ありがと」

 

「どういたしまして」

 

「嬉しそうにしないで」

 

「してない」

 

「してる」

 

「面倒だな、お前」

 

「あなたに言われたくない」

 

ひまわりが二人を見て笑った。

 

ローズは食べながら呆れた顔をしている。

 

「朝からよくやるわね」

 

「ローズもさっきやってたけどな」

 

「アタシは普通に話してただけ」

 

「そういうことにしとく」

 

「何よ」

 

食事を終える。

 

荷物をまとめる。

 

オリマーは立ち上がり、全員を見る。

 

ローズ。

 

ひまわり。

 

アジサイ。

 

四人。

 

まだアジサイがどこまで一緒に来るのか、具体的には決まっていない。

 

それでも、出発する時に人数を数える中へ自然に入っていた。

 

「行くぞ」

 

「うん」

 

ローズが返す。

 

「はーい!」

 

ひまわり。

 

少し遅れて、アジサイも頷いた。

 

四人で高台を降りる。

 

昨日より水は浅い。

 

それでも、オリマーはすぐには足を入れなかった。

 

枝を差し込む。

 

底を見る。

 

水草の流れを見る。

 

「ここなら行けそうだ」

 

アジサイが横から確認する。

 

「うん。そこは大丈夫」

 

「ローズ」

 

「分かってる」

 

言われる前に、ローズは少し横へずれた。

 

オリマーが通った場所をそのまま使わず、自分の足元を枝で確かめる。

 

底に当たる。

 

少しだけ押す。

 

問題なし。

 

ローズはそれから足を入れた。

 

ひまわりも続く。

 

昨日と同じようには歩かない。

 

教えられたことを一つずつ思い出しているわけでもない。

 

身体が覚え始めていた。

 

「……ちゃんと見るようになったんだ」

 

アジサイが言った。

 

ローズが振り返る。

 

「何その言い方」

 

「褒めたんだけど」

 

「全然そう聞こえない」

 

「じゃあ褒めるのやめる」

 

「別に褒めてほしいわけじゃない!」

 

「ならいいでしょ」

 

「そうだけど!」

 

ひまわりが笑う。

 

オリマーは前を見たまま口を挟む。

 

「歩きながら喧嘩するな。足元見る方が先だ」

 

「してない」

 

ローズが答える。

 

アジサイも、

 

「私も」

 

と言う。

 

「二人とも同じこと言ってるじゃないか」

 

返事はなかった。

 

しばらくは何事もなく進んだ。

 

昨日までより歩く速度は遅いが、その代わり止まる回数が減っている。

 

前方の浅瀬を見つけるのはアジサイだけではなくなっていた。

 

ひまわりが水草の向きを見つける。

 

ローズが硬そうな足場を探す。

 

オリマーが全体を見て経路を決める。

 

必要な時だけアジサイが修正する。

 

「そっちはやめた方がいい」

 

「何で?」

 

オリマーが聞く。

 

「泥が柔らかい」

 

ローズが枝を刺す。

 

すぐに深く沈んだ。

 

「ほんとね」

 

「じゃあ右から回る」

 

オリマーが進路を変える。

 

誰か一人だけについて行くのではなく、四人で判断して進んでいる。

 

それが昨日との一番大きな違いだった。

 

湿原の景色も少しずつ変わる。

 

深い水が減り、代わりに泥の露出した場所が増えてきた。

 

背の高い水草は少なくなり、低い植物の間に小さな花が見える。

 

紫。

 

白。

 

淡い青。

 

ひまわりが嬉しそうに声を上げた。

 

「花!」

 

「触る前に見るだけにしろよ」

 

「まだ触ってないよ」

 

「今から触りそうだった」

 

「見るだけ!」

 

ひまわりはしゃがみ込み、花へ顔を近づけた。

 

「いっぱいある」

 

ローズもその隣へ来る。

 

「綺麗ね」

 

ひまわりが赤い小花を指差した。

 

「ローズっぽい」

 

ローズが見る。

 

「どこが?」

 

「赤い」

 

「それだけ?」

 

「名前も花だし」

 

ローズが少し考える。

 

「……まあ、それはそうだけど」

 

「似合うよ」

 

「何が似合うのよ。花でしょ」

 

「髪につけたら」

 

「やらない」

 

即答だった。

 

ひまわりは少し残念そうな顔をした。

 

オリマーは二人の横を通り過ぎようとして、足を止めた。

 

泥の中に何か落ちている。

 

小さな輪。

 

細い蔓が絡み合っている。

 

その間に、赤茶色の薄い殻のようなものが挟まっていた。

 

オリマーは枝で軽く突く。

 

動かない。

 

虫ではない。

 

持ち上げる。

 

泥を落とす。

 

「何それ?」

 

ひまわりがすぐに来た。

 

「分からん」

 

「かわいい」

 

「これが?」

 

「うん」

 

ローズも覗き込む。

 

「ただの蔓じゃない?」

 

「そう見えるな」

 

オリマーは指先で絡みを解く。

 

意外と丈夫だった。

 

少し整えれば、輪として使えそうだ。

 

ローズが何気なく言う。

 

「髪留めみたい」

 

オリマーは手元を見る。

 

次にローズを見る。

 

赤い髪。

 

さっきひまわりが指差していた花。

 

視線が少し止まる。

 

「作ってみるか」

 

ローズが瞬きをした。

 

「何を?」

 

「髪留め」

 

「アンタが?」

 

「そこ驚くところか?」

 

「だって、荷物縛る以外にそういうことするイメージないし」

 

「構造はそんなに変わらないだろ」

 

「髪と荷物を同じにしないで」

 

「留めるって意味では似たようなものだ」

 

「全然違う」

 

オリマーは輪をもう一度見る。

 

「まあ、無理なら捨てる」

 

「待って」

 

ローズがすぐに言った。

 

オリマーが見る。

 

「何だ?」

 

ローズは少しだけ間を置く。

 

「……せっかくなら作れば?」

 

「欲しいのか?」

 

「そうは言ってない」

 

「じゃあ何で作るんだ」

 

「作りたいんでしょ?」

 

「別に」

 

「なら作らなくていい」

 

「分かった」

 

オリマーが荷物へ戻そうとする。

 

ローズの手が伸びる。

 

「ちょっと!」

 

「なんだよ」

 

「……作ればいいじゃない」

 

「結局欲しいんじゃないか」

 

「うるさい!」

 

ひまわりが楽しそうに笑う。

 

ローズが睨む。

 

「ひまわりまで笑わないで」

 

「だってローズ嬉しそう」

 

「嬉しくない!」

 

「じゃあ私もらっていい?」

 

「駄目」

 

反射的な返事だった。

 

全員が一瞬止まる。

 

ローズ自身も止まった。

 

ひまわりがにやりと笑う。

 

「欲しいんじゃん」

 

「……オリマーがアタシ用に作るって言ったからでしょ」

 

「まだ言ってないぞ」

 

ローズがオリマーを見る。

 

「言ったことにして」

 

「強引だな」

 

「作るの?」

 

「夜に時間あったらな」

 

ローズは満足したように頷いた。

 

「じゃあ忘れないで」

 

「はいはい」

 

「その返事信用できない」

 

「荷物のことなら忘れない」

 

「アタシより荷物の方が信用されてる気がする」

 

「何の比較だよ」

 

アジサイが少し離れた場所から四人――正確には三人のやり取りを見ていた。

 

特に口は挟まない。

 

オリマーが蔓の輪を荷物へしまうと、アジサイはそれだけ確認して前を向いた。

 

「そろそろ行かない?」

 

「そうだな」

 

休憩にはまだ早い。

 

四人は再び歩き出す。

 

水が少ない場所が増え、進みやすくなってきた。

 

それでも警戒は緩めない。

 

湿原は、見た目ほど単純ではない。

 

途中、ローズが一度だけ後ろを振り返った。

 

オリマーが気づく。

 

「どうした」

 

「……別に」

 

「何か見えたか?」

 

「見えてない」

 

ローズは少し考えてから首を傾げた。

 

「ただ、なんか気になっただけ」

 

「何が?」

 

「分かんない」

 

怖がっている様子ではない。

 

警戒しているというより、何となく後ろを気にしただけ。

 

オリマーも来た道を見る。

 

草。

 

木。

 

水面。

 

特に変化はない。

 

「気になるなら、しばらく後ろも見とけ」

 

「うん」

 

ローズはそれ以上考えなかった。

 

ひまわりが少し先から呼ぶ。

 

「ローズ、こっち!」

 

「今行く!」

 

ローズはオリマーから離れ、ひまわりのところへ向かった。

 

アジサイも二人へ追いつく。

 

オリマーは最後にもう一度だけ後ろを見る。

 

何もいない。

 

少なくとも、見える範囲には。

 

「オリマー!」

 

今度はローズの声。

 

「置いてくわよ!」

 

「俺が一番後ろなんだから、置いてかれてるのは俺だろ」

 

「じゃあ早く!」

 

オリマーは歩き出した。

 

四人の姿が遠ざかる。

 

しばらくして、静かになった草むらの奥で何かが動いた。

 

ほんの一瞬だけ、赤い色が葉の隙間に覗く。

 

すぐに消える。

 

何者なのかまでは分からない。

 

ただ、その影は四人が向かった方向と同じ方へ、ゆっくりと移動していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

午後に入るころには、水面を覆っていた薄い霧も完全に消えていた。

 

朝よりも日差しは強くなっていたが、灼熱花道のような息苦しい暑さはない。湿った風が水面を渡るたび、背の高い草が同じ方向へ傾き、その向こうに隠れていた浅瀬が一瞬だけ見える。

 

オリマーは足を止めた。

 

前方には、水から突き出したいくつかの石が並んでいる。

 

一見すれば、その上を渡った方が早そうだった。

 

「アジサイ」

 

「何?」

 

「石の上を行けると思うか?」

 

アジサイはすぐには答えなかった。

 

岸から一番近い石へ近づき、周囲の水を見る。

 

「行けるとは思う」

 

「とは?」

 

「二つ目までは」

 

オリマーがその先を見る。

 

三つ目の石も、見た目には大して違わない。

 

「三つ目は駄目なのか?」

 

「分からない」

 

「石なのに?」

 

「石が駄目なんじゃなくて、その周り」

 

アジサイが細い枝を拾い、水へ差し込んだ。

 

一つ目の石の周囲。

 

枝はすぐ底へ当たる。

 

二つ目。

 

こちらも大きな差はない。

 

三つ目の手前へ差した瞬間、枝が深く沈んだ。

 

オリマーは目を細める。

 

「急に落ちてるのか」

 

「たぶん」

 

「なら別の道だな」

 

オリマーは迷わず石から離れた。

 

ローズが隣から三つ目の石を見る。

 

「飛べば届きそうだけど」

 

「やらないぞ」

 

「まだやるって言ってないでしょ」

 

「言う前に止めただけだ」

 

「信用ないわね」

 

「実績があるからな」

 

「悪い方の?」

 

「聞かない方がいい」

 

ローズがむっとした。

 

少し離れたところでは、ひまわりが水面を覗き込んでいる。

 

「こっち、浅そうだよ」

 

オリマーがそちらへ向かう。

 

「どこだ?」

 

「ここ」

 

ひまわりが指した場所では、水草の根元まで見えていた。

 

枝を差す。

 

深さは問題ない。

 

だが、少し先では流れが速くなっている。

 

「途中までは行けるな」

 

「その先は?」

 

「右へ曲がれば抜けられそうだ」

 

アジサイも確認する。

 

「そこなら大丈夫」

 

四人は浅瀬へ入った。

 

先頭はオリマー。

 

少し後ろにローズ。

 

ひまわり。

 

最後にアジサイ。

 

以前ならアジサイが前に立っていた場所でも、今は必要な時だけ口を出している。

 

オリマーはそれをありがたく思っていた。

 

案内されるだけなら、その人物がいなくなった瞬間に何もできなくなる。

 

自分たちで判断し、間違っている時だけ修正してもらう。

 

その方がいい。

 

ここから先、いつまでアジサイが一緒にいるのかは分からない。

 

本人も、同行するとは一度も言っていなかった。

 

それでも。

 

オリマーが一度振り返る。

 

ローズがいる。

 

ひまわりがいる。

 

その後ろに、アジサイがいる。

 

誰かが遅れていないか確認する時、もう自然に三人を見るようになっていた。

 

自分でも気づいたのは、その時だった。

 

「どうしたの?」

 

ローズが尋ねる。

 

「いや」

 

「何かいた?」

 

「そうじゃない」

 

「じゃあ何?」

 

「全員いるか見ただけだ」

 

ローズも後ろを見る。

 

ひまわりがいる。

 

アジサイもいる。

 

「いるじゃない」

 

「ああ」

 

「変なの」

 

ローズはそれだけ言って前を向いた。

 

オリマーも歩き出す。

 

確かに、いる。

 

それだけのことだった。

 

しばらく進んだところで、地面が少し高くなった。

 

水が途切れ、木の根が複雑に絡み合った場所へ出る。根と根の間には乾いた葉が積もり、腰を下ろすには十分な広さがあった。

 

オリマーは空を見る。

 

「少し休むぞ」

 

「やった」

 

ひまわりがすぐに根元へ座る。

 

「足疲れた」

 

「さっきまで元気だったじゃない」

 

ローズも隣へ腰を下ろした。

 

「元気でも疲れるでしょ」

 

「それはそうだけど」

 

「ローズも座ってるじゃん」

 

「アタシは休憩してるの」

 

「私も休憩してる」

 

「……同じね」

 

珍しくローズが素直に認めた。

 

アジサイは少し離れた根元へ腰を下ろした。

 

オリマーも荷物を置く。

 

水を出し、それぞれに渡す。

 

「飲みすぎるなよ」

 

「分かってる」

 

ローズが答える。

 

ひまわりも、

 

「分かってる!」

 

と言いながら勢いよく飲もうとした。

 

ローズが器を少し下げる。

 

「分かってないでしょ」

 

「飲むの!」

 

「ゆっくり飲みなさい」

 

「ローズ、オリマーみたい」

 

ローズの手が止まった。

 

オリマーも聞いていた。

 

「……どこが?」

 

「言ってること」

 

「全然違う」

 

「今同じこと言ったよ?」

 

「偶然!」

 

ひまわりは納得していない顔だったが、水を少しずつ飲み始めた。

 

オリマーは笑いを堪えながら荷物を開く。

 

食料の残量を見る。

 

まだ余裕はある。

 

水も問題ない。

 

道具も揃っている。

 

そこで、一番上に入れていた小さな蔓の輪が目に入った。

 

朝、ローズとの約束を忘れないよう、あえて奥へしまわなかった。

 

取り出す。

 

「……あ」

 

すぐにローズが気づいた。

 

「忘れてなかったのね」

 

「俺を何だと思ってる」

 

「荷物以外はすぐ忘れそう」

 

「失礼だな」

 

「だって、さっき自分で荷物なら忘れないって言ってたじゃない」

 

「だから目につくところに入れておいた」

 

ローズの表情が少し変わった。

 

「……それって」

 

「忘れないためだ」

 

「そう」

 

短い返事。

 

ローズはそれ以上何も言わなかった。

 

だが、先ほどまでひまわりへ向いていた身体が、いつの間にかオリマーの方へ向いている。

 

オリマーは蔓の輪を手の上で転がした。

 

このままでは髪へ留めるには緩い。

 

赤茶色の薄い殻も、今の位置ではすぐ外れそうだった。

 

荷物の中から細い植物繊維を取り出す。

 

使いかけの短いもの。

 

新しい道具に使うには心許ないが、飾りを固定する程度なら十分だろう。

 

ひまわりが覗き込む。

 

「作るの?」

 

「ああ」

 

「今?」

 

「休憩してるからな」

 

「見ていい?」

 

「見るだけなら」

 

ひまわりがすぐ隣へ移動した。

 

ローズも少し近づく。

 

こちらは何も言わない。

 

ただ手元を見ている。

 

オリマーは輪の形を整える。

 

一度、植物繊維を通す。

 

結ぶ。

 

軽く引いた。

 

位置がずれた。

 

ほどく。

 

もう一度。

 

「さっきので駄目なの?」

 

ローズが尋ねた。

 

「少し片寄ってる」

 

「分かんないけど」

 

「俺には分かる」

 

「細かいわね」

 

「悪かったな」

 

「悪いって言ってないでしょ」

 

ローズの声には、いつもの苛立ちはなかった。

 

むしろ少し楽しそうだった。

 

オリマーは繊維をもう一度巻き直した。

 

最初は、使える形になればそれでいいと思っていた。

 

髪を留められる。

 

簡単に壊れない。

 

その二つを満たせば十分なはずだった。

 

ところが形になってくると、今度は赤茶色の殻がわずかに斜めになっていることが気になる。

 

指で直す。

 

またずれる。

 

結び目を一つほどいて位置を変えた。

 

「またやり直すの?」

 

「ここが曲がってる」

 

「それくらいいいじゃない」

 

「お前が使うんだろ」

 

言ってから、オリマーの手がほんの少し止まった。

 

ローズも黙った。

 

視線だけが手元へ落ちる。

 

「……まあ」

 

オリマーは作業へ戻った。

 

「落としたら困るしな」

 

「うん」

 

ローズの返事は小さかった。

 

彼女自身、なぜその一言が妙に嬉しかったのか分からなかった。

 

ただの髪留めだ。

 

使える物を拾って、オリマーが少し形を整えているだけ。

 

高価な物でもない。

 

珍しい物でもない。

 

それなのに、今は早く完成してほしいと思っている。

 

だからといって、じっと見ているのも恥ずかしい。

 

ローズは一度視線を逸らした。

 

隣ではひまわりが遠慮なく見ている。

 

「まだ?」

 

「急かすな」

 

「早く見たい」

 

「お前のじゃないだろ」

 

「ローズのつけたところ」

 

「それなら完成してから見ればいい」

 

「今も見たい」

 

「何をだ」

 

会話を聞いて、ローズが少し笑った。

 

その笑い声にオリマーが顔を上げる。

 

「何だよ」

 

「別に」

 

「最近それ流行ってるのか?」

 

「アジサイのが移ったんじゃない?」

 

「私のせいにしないで」

 

少し離れていたアジサイが即座に返した。

 

ローズがそちらを見る。

 

「聞いてたの?」

 

「聞こえるから」

 

「盗み聞き」

 

「この距離でどうやって盗み聞きするの」

 

ローズが何か言い返そうとしたところで、オリマーが手を止めた。

 

「できた」

 

二人のやり取りも止まる。

 

ひまわりが身を乗り出した。

 

オリマーは手の上に髪留めを乗せる。

 

輪の形は完全な円ではない。

 

赤茶色の殻も、飾りと呼ぶには素朴だ。

 

店に並べられるような出来ではないだろう。

 

だが、朝に拾った時よりは随分とそれらしくなった。

 

軽く引く。

 

ほどけない。

 

端を指でなぞる。

 

尖った場所もない。

 

「こんなもんだな」

 

ローズへ差し出す。

 

ローズはしばらく見ていた。

 

朝ならすぐに手を伸ばしたかもしれない。

 

完成した物を前にすると、少し違った。

 

自分用に作ると言われた時は、半分は勢いだった。

 

ひまわりにからかわれて意地になった部分もある。

 

けれど今、オリマーの手の上にあるものは、本当に自分のために作られたものだった。

 

拾った時とは違う。

 

オリマーが何度も触り、結び直した跡が残っている。

 

「……ローズ?」

 

声をかけられ、我に返る。

 

「何?」

 

「いらないのか?」

 

「いる!」

 

思ったより大きな声になった。

 

ひまわりが笑う。

 

ローズは気にせず、髪留めを受け取った。

 

「……ありがと」

 

今度は素直に言えた。

 

オリマーも少し意外そうな顔をする。

 

「どういたしまして」

 

ローズは髪留めを持ち上げる。

 

どう付けるか考える。

 

赤い髪を片手でまとめ、もう片方で輪を通そうとする。

 

うまくいかない。

 

位置を変える。

 

またずれる。

 

「……これ難しい」

 

「貸せ」

 

オリマーが手を出した。

 

ローズが見る。

 

「できるの?」

 

「作ったんだから、お前よりは仕組みが分かる」

 

「髪触ったことある?」

 

「ない」

 

「じゃあ同じじゃない」

 

「このまま続けたら壊すだろ」

 

ローズは反論しようとして、自分の手元を見る。

 

一度だけ迷った。

 

それから髪留めを渡す。

 

「……引っ張らないでよ」

 

「分かってる」

 

ローズが背中を向けた。

 

オリマーは赤い髪へ手を伸ばす。

 

直前になって少し迷う。

 

荷物なら何度でも扱ってきた。

 

紐。

 

箱。

 

布。

 

壊れやすい物なら、それに合わせて力を加減する。

 

だが、人の髪を扱うのは勝手が違う。

 

「どうしたの?」

 

「いや」

 

少量を手に取る。

 

柔らかい。

 

思った以上に簡単に指の間を抜ける。

 

「動くなよ」

 

「動いてない」

 

「今動いた」

 

「アンタが触ったからでしょ」

 

「じゃあ我慢しろ」

 

「雑にしたら怒るから」

 

「注文が多いな」

 

「髪なんだから当たり前でしょ」

 

言いながらも、ローズは大人しくしている。

 

オリマーは髪を少しまとめ、髪留めを通した。

 

一度目は位置が悪い。

 

外す。

 

ローズがじっと待つ。

 

二度目。

 

今度は安定した。

 

そっと手を離す。

 

落ちない。

 

「できた」

 

ローズが振り返る。

 

「どう?」

 

早い。

 

オリマーは少し離れて見る。

 

赤い髪の横に、小さな髪留めが収まっている。

 

決して派手ではない。

 

むしろローズ自身の髪色の方がずっと目立つ。

 

それでも、不思議と違和感はなかった。

 

「似合ってる」

 

ローズが固まった。

 

オリマーは自分が何か変なことを言ったのかと思った。

 

「……何だ?」

 

「別に」

 

「またそれか」

 

ローズが顔を逸らす。

 

耳まで少し赤くなっている。

 

ひまわりがすぐに気づいた。

 

「ローズ、顔赤いよ」

 

「赤くない!」

 

「赤い」

 

「暑いだけ!」

 

「さっき涼しいって言ってた」

 

「言ってない!」

 

「言ってたよ?」

 

「ひまわり!」

 

ローズが追いかけようとする。

 

オリマーが止めた。

 

「走るな。せっかく付けたの落とすぞ」

 

ローズの動きがぴたりと止まった。

 

髪留めへ手を伸ばす。

 

しかし触る直前でやめる。

 

「……落ちる?」

 

「今のところは大丈夫だと思う」

 

「じゃあ走らない」

 

ひまわりが少し残念そうにする。

 

「追いかけないの?」

 

「追いかけない!」

 

「そっか」

 

アジサイが立ち上がった。

 

「もう休んだでしょ。そろそろ行かない?」

 

「そうだな」

 

オリマーも荷物をまとめる。

 

ローズはまだ髪留めを気にしている。

 

外して確かめたいような、触れたくないような、不思議な様子だった。

 

「気になるなら外して荷物に入れてもいいぞ」

 

「嫌」

 

即答。

 

「歩いてる途中で落としたらどうする」

 

「落とさない」

 

「そんなこと分からないだろ」

 

「大丈夫」

 

妙な自信だった。

 

オリマーは荷物を背負う。

 

「まあ、好きにしろ」

 

「言われなくても」

 

ローズはそう返したものの、歩き出す時にはいつもより少し慎重だった。

 

髪留めが枝へ引っ掛からないよう、低い植物の近くでは頭を下げる。

 

葉が髪へ触れると手で避ける。

 

普段なら気にしない程度のものまで気にしている。

 

オリマーはその様子を一度だけ見た。

 

ずいぶん気に入ったらしい。

 

その程度にしか思わなかった。

 

四人は再び湿原を進んだ。

 

午後になると、水の流れが少し変わった。

 

朝は穏やかだった場所でも、遠くから流れ込んだ水が細い筋を作っている。アジサイが何度か立ち止まり、そのたびに四人で進路を修正した。

 

「こっちは駄目」

 

アジサイが言った。

 

オリマーは前を見る。

 

「見た目は浅そうだけどな」

 

「だから嫌なの」

 

「どういうこと?」

 

ひまわりが聞く。

 

アジサイは水面へ指を向ける。

 

「何も動いてないでしょ」

 

ひまわりが見る。

 

「うん」

 

「水草も?」

 

「動いてない」

 

「なのに、向こうの葉だけ流れてる」

 

少し離れた場所。

 

水面に浮いていた小さな葉が、一定方向へゆっくり移動している。

 

オリマーも気づいた。

 

「下で流れてるのか」

 

「たぶん」

 

ローズが近づき、水へ枝を差す。

 

枝の先が横へ取られた。

 

「ほんとだ」

 

「見えない流れがある。入らない方がいい」

 

「分かった」

 

ローズは素直に枝を抜いた。

 

アジサイがほんの少しだけ意外そうな顔をした。

 

「何?」

 

ローズが気づく。

 

「いや」

 

「何よ」

 

「今日は素直だなと思って」

 

「危ないって分かったら入らないわよ」

 

「そう」

 

「なんなのよ、その反応」

 

「褒めてる」

 

「だから褒め方が腹立つの!」

 

結局いつもの調子になった。

 

オリマーは二人を横目に、別の道を探す。

 

右側。

 

少し遠回りにはなるが、地面が続いている。

 

「こっちを使う」

 

四人で移動する。

 

回り込む途中、オリマーはふと気づいた。

 

誰もアジサイに、

 

どこまで来るのか。

 

いつ帰るのか。

 

とは聞かなくなっていた。

 

アジサイ自身も、帰る素振りを見せない。

 

危険な場所があれば止める。

 

ひまわりが分からないことを聞けば答える。

 

ローズが食ってかかれば言い返す。

 

オリマーには相変わらず冷たい。

 

それでも四人で歩いている。

 

それが当たり前になりつつあった。

 

「何見てるの」

 

アジサイが気づいた。

 

「いや」

 

「気持ち悪い」

 

「見ただけでそこまで言うか」

 

「あなたに見られると嫌」

 

「徹底してるな」

 

「今さらでしょ」

 

確かに今さらだった。

 

オリマーは前を向く。

 

夕方近くになって、ようやく乾いた高台が見つかった。

 

大きな木の根元。

 

周囲に水はあるが、今いる場所までは上がってきていない。

 

オリマーは地面を枝で確かめる。

 

問題なし。

 

「今日はここにしよう」

 

ひまわりがほっとしたように座る。

 

「いっぱい歩いた」

 

「昨日よりは楽だっただろ」

 

「でも疲れた」

 

「それはそうだな」

 

ローズも腰を下ろした。

 

髪留めはまだ残っている。

 

オリマーが気づく。

 

「落ちなかったな」

 

ローズは少し得意そうに髪へ触れた。

 

「言ったでしょ」

 

「一日で判断するのは早い」

 

「じゃあ明日もつける」

 

「好きにしろ」

 

「もちろん」

 

ローズは髪留めを外そうとはしなかった。

 

その日の寝床を作り始める。

 

葉を集める。

 

水を確認する。

 

食料を分ける。

 

オリマーが作業を始めると、三人もそれぞれ動いた。

 

ひまわりは乾いた葉を集める。

 

アジサイは周囲の地面を確認している。

 

ローズはオリマーの荷物から必要な物を取り出した。

 

「これ使う?」

 

見せられた紐を見る。

 

「それじゃない。もう少し太い方」

 

「こっち?」

 

「それ」

 

ローズが渡す。

 

「ありがとう」

 

「どういたしまして」

 

何気ないやり取りだった。

 

それでも以前なら、どこに何が入っているかから説明しなければならなかった。

 

今ではローズもある程度覚えている。

 

ひまわりも、何を集めればいいのか分かっている。

 

そして今日はアジサイまで、その作業の中にいる。

 

いつの間にか。

 

本当にいつの間にかだった。

 

オリマーは紐を結びながら、少しだけ手を止めた。

 

一人で荷物を運んでいた頃は、全部自分で確認すれば済んだ。

 

今は違う。

 

三人分の足音を聞く。

 

姿を確認する。

 

水や食料を分ける。

 

危険があれば全員が通れる道を探す。

 

手間は増えた。

 

随分と。

 

なのに、それを煩わしいとは思わなくなっていた。

 

「オリマー」

 

ローズの声。

 

顔を上げる。

 

「何だ」

 

「また止まってる」

 

「考え事だ」

 

「疲れた?」

 

「少しな」

 

「じゃあ休んだら?」

 

「これ終わったらな」

 

ローズはしばらくオリマーを見る。

 

「手伝う?」

 

「もう十分やってるだろ」

 

「まだできる」

 

「なら、向こうの葉をひまわりとまとめてくれ」

 

「分かった」

 

ローズが離れていく。

 

髪で、小さな飾りが揺れた。

 

オリマーはそれを見送ってから、再び手元へ視線を戻した。

 

拾った時には、ただの使えそうな蔓だった。

 

それが今ではローズの髪についている。

 

そんなことを少しだけ不思議に感じた。

 

理由を考えるほどのことでもない。

 

旅をしていれば、荷物は増えたり減ったりする。

 

拾ったものが別の用途に変わることもある。

 

ただ、それだけだった。

 

夕食を終える頃には、空が橙色へ変わっていた。

 

ひまわりはもう眠そうにしている。

 

アジサイは木の根元へ座り、水面を眺めていた。

 

ローズはその少し手前で、自分の髪留めを外している。

 

オリマーが気づいた。

 

「外すのか?」

 

「寝る時つけてたら壊れるかもしれないでしょ」

 

「それはそうだな」

 

ローズは両手で髪留めを持ち、少し考えた。

 

「どこに置けばいい?」

 

「荷物の中に入れとくか?」

 

ローズの手が止まる。

 

「……自分で持ってる」

 

「失くすなよ」

 

「失くさないってば」

 

ローズは髪留めを自分の寝床のすぐ横へ置いた。

 

それから、やっぱり少し気になったのか、葉を一枚折り、その上へ乗せる。

 

オリマーは何も言わなかった。

 

ローズが大事にすると言った。

 

本当にその通りにしている。

 

「オリマー」

 

「ん?」

 

「ありがと」

 

ローズは髪留めを見たまま言った。

 

昼間にも聞いた言葉だった。

 

それでも今度は少し違って聞こえた。

 

「どういたしまして」

 

オリマーはいつも通りに返した。

 

それで会話は終わる。

 

ローズは横になる。

 

髪留めの乗った葉を一度だけ確認してから目を閉じた。

 

ひまわりもすぐに眠り始める。

 

アジサイはまだ起きていたが、特に話しかけてはこなかった。

 

オリマーは荷物をまとめ、いつものように周囲を確認する。

 

水の音。

 

草の擦れる音。

 

遠くの生き物の声。

 

それ以外に、妙なものはない。

 

今日は何事もなく終わりそうだった。

 

そういう日があっていい。

 

オリマーは木へ背中を預けた。

 

少し離れたところで、ローズが寝返りを打つ。

 

その手が無意識に髪留めの置かれた葉の近くまで伸び、そこで止まった。

 

オリマーはそれを見たものの、起こさないよう視線を外した。

 

湿原には夜の静けさが降り始めていた。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

蓬莱人のキヴォトス生活(作者:御神梓)(原作:ブルーアーカイブ)

 推定隙間野郎によって突如キヴォトスに放り投げられた藤原妹紅。▼ 自分がなんのためにこちらの世界に連れ出されて、何をしてもらいたいのか全くわからない中、もう一度輝夜と殺し合いをするために幻想郷へと帰る手立てを模索していく。▼ 死ぬことができない蓬莱人と死を忌避するキヴォトスで生活して行くと何が起きるのか。▼完全に思いつきで書いております。


総合評価:1711/評価:8.54/連載:18話/更新日時:2026年03月29日(日) 22:12 小説情報

桃色の軌跡(作者:逆襲)(原作:ブルーアーカイブ)

カービィたちが、ひょんなことからキヴォトスへとやってきます。▼キヴォトスで起きる様々な現象。カービィたちは元の世界に戻れるのでしょうか。▼星のカービィ×ブルーアーカイブのクロスオーバー作品です。▼時系列として▼・カービィ側はWiiDx後(ディスカバリーやWiiDx後の番外編も含む)▼・ブルアカ側はアビドス編3章後(イベストなどの情報は時系列関係なく使用します…


総合評価:1657/評価:8.69/連載:83話/更新日時:2026年08月17日(月) 16:00 小説情報

男女比3:1でも貞操逆転世界なのに「もう少し大きくなったら結婚しよう」でとうとう引き返せなくなった奴(作者:陽波ゆうい)(オリジナルファンタジー/恋愛)

男女比3:1の世界に転生した。▼って、おいこれ、男がチヤホヤされる貞操逆転世界ってやつじゃねーじゃん!?▼野郎が多くなったら、寝取りが増えるだけだろっ。▼だから俺は、女の子にモテることを諦めることにした。▼※カクヨムでも掲載しています。


総合評価:3737/評価:8.03/連載:24話/更新日時:2026年06月01日(月) 22:22 小説情報

人とはこの世で最も醜悪な獣の総称である。(作者:顔のない女@人外ものしか書けない人)(オリジナル現代/恋愛)

人付き合いがとても苦手で、教室の隅で息を潜めて震えながら生きてきた少女には、画面越しにしか愛せない推しがいた。▼ところがその推し——超大手VTuberの彼女は、偶然にもクラスに在籍していて、しかも彼女は少女が自分のガチ恋だと知ったうえで、距離を詰め、からかい、やりたい放題してしまう。▼やがて限界を超えた少女は、ある日の教室で魔が差し、最推しの彼女の唇を奪って…


総合評価:626/評価:8.44/完結:111話/更新日時:2026年08月03日(月) 23:05 小説情報

原作知識持ち転生者が蜘蛛子にヤンデレられる話(作者:蜘蛛子たちのヤンデレが見たい)(原作:蜘蛛ですが、なにか?)

ヤンデレな蜘蛛子を見てみたかったけど誰も書いてなかったので書きました▼書いてたら他キャラのも見たくなってきました


総合評価:5464/評価:8.5/短編:9話/更新日時:2026年07月05日(日) 00:00 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>