周りの皆が嫌いな少年物語   作:味噌神のスペリア

14 / 15
少し最終回風な番外編です



嫌われの力 番外編 泣

…苦しい…痛い…

なんでだよ…助けてくれるんじゃないのかよ…

 

…もう嫌だ…やだよ…

苦しいよ…助けてよ…

お母さん…お父さん…

 

一人の幼い声が聞こえて来る。

 

ーなら?僕と一緒に行かないかい?ー

 

…君は?…

 

ー僕は僕で僕は俺だよー

 

…僕は僕で僕は俺?

 

ー僕は君の過去の一原 優だよー

 

…そうか…

 

ーねぇ?そんなに苦しいなら、

僕たちで異変を起こさない?ー

 

…異変?…昔、紅い空とか雪や亡霊の異変か?

 

ーそうだよ!僕たちの能力で異変を起こすんだ!

そしたら、僕たちはお母さんたちに会えるんだよ?ー

 

…お母さんたちに…

 

ーそう…異変を起こして 僕たちは死ぬんだ…そしたら、僕たちは苦しみから解放されるんだよ?ー

 

…解放…そうだな…なら、やるか?僕

 

ーそうだね!俺!ー

 

 

後に幻想郷に起きた異変

【嫌優戦】と呼ばれることになる。

 

「…さぁ、始めよう…」

 

優は自分の家に居た

優はある能力を使う。

 

【全ての人たちの記憶から僕を嫌う】

 

これで、幻想郷の全ての人の記憶から

俺の記憶を消す。

 

【全ての人たちは僕を殺すのを嫌う】

 

…これで、いいんだ…

これで…僕は幻想郷の住民から狙われる…

でも、俺は簡単には死ねない…

僕は俺なりに…やれるだけ頑張る

 

 

優は両親の墓場に居た

最後の場所は…ここが最適だろう…

 

「来たか…」

 

一番手に来たのは

緑の服を着て

二本の刀を持つ少女

魂魄妖夢が居た

 

「何故かわかりませんが…貴方を殺します」

 

妖夢は二本の刀を優に向ける

 

「あぁ…来なよ…俺を殺せるなら!」

 

優は黒と白のナイフを取り出し

構えた。

優と妖夢

幼い頃に剣術教室で出会った程度だった…

 

「やりますね!」

 

「そっちこそ!」

 

ナイフと刀のぶつかりあう

火花を散らし

二人の体はボロボロである。

 

「ハァハァ…俺は負けない…」

 

「生憎ですが…私…いいえ…私たちは負けません!」

 

「ッ!」

 

わからなかった…油断していたんだろうか…

…俺を囲むように皆が居た

そして…

アリス…

 

「くっくっ…囲まれたか…」

 

優は笑みを溢す

ただ悔しくてただ僕は勝てなかった…

 

「貴方は終わりね」

 

レミリアが言うと

それぞれ武器を構えていた

 

「これで終わりだぜ!」

 

…なぁ…俺は頑張れたかな?

 

ーうん…頑張ったよ…ー

 

「…来な」

 

グサッ!ドシャ!グチュ!

あらゆる武器が優を貫いた

 

…あぁ…喋れない…や…でも…

最後だけ…最後だけ…

 

優は皆の顔を見ると

笑みを溢す。

体が痛い…苦しいが…これだけは…

言いたい…

 

「…なぁ…皆…」

 

皆は急に喋る優を見るが

黙って優を見ていた。

 

「…皆は俺と居て…幸せだったか?」

 

まだ時間があるなら…

 

「俺は幸せだった…」

 

血が流れる痛み…

熱くて痛い…

 

「俺が死ぬのは…皆のせいじゃない…だから、気にしないで欲しい…」

 

気にすることはないだろう…

 

「…俺のせいで…巻き込んでしまって…ごめん…」

 

遠くなる意識が残る時間を鮮烈に伝える

…あと少し…あと少しだけ…

 

 

優は震える手を空に伸ばし

笑顔で答える

 

「皆…大好きだ…幸せになってくれ…」

 

眩む視線の中 皆の顔から涙を流していた

 

 

…最後は…上手く笑えたかな?…

 

ー…うん…幸せそうだったよー

 

 

―――――――――――――――――――――――――――

 

終わり往く中

それぞれ皆は死んだ敵を見ていた

心が苦しい…そんな感情が生まれ

そして…優の能力が解かれ

 

全ての者たちの記憶が戻った

そして、彼女たちは泣き叫んだ

愛する者の死

自分たちが殺した彼を

彼女たちは後悔でいっぱいだった

 

 

彼は彼女たちに大事なことを教え

彼女たちは彼を殺し大事なことを思い出す

 

笑顔で死んだ彼の墓は

両親の墓に埋葬され

彼女たちは彼の墓で手を合わせる

 

 

これからの人生

また彼に会う日まで

 

 

 

そして、一枚の手紙を

彼の墓に置く

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――

 

愛してるよ これからも

ずっとね…

 

 

幻想郷の皆より

 

―――――――――――――――――――




どうでしたか?
番外編は?(笑)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。