天使様は女たらしクズ野郎に救われる 作:お隣の芋女
今回区切り悪いです…
「風邪を引きてえのかそうじゃねえのか、どっちだよお前は」
「……すみません」
現在、私は絢奈さんのお叱りを受けながら、彼に髪を乾かしてもらっていた。
ドライヤーの音にかき消されないよう、大きく怒る絢奈さん。
だけどその手つきは優しくて丁寧で、どこか手慣れていた。
なぜ私が絢奈さんに髪を乾かしてもらっているのか、それは数分前に遡る。
私が絢奈さんに抱きついてしばらく。ぎゅっと彼を抱きしめる力を強め、より身体の熱が伝わる。
正確には絢奈さんは今上を着ていない素肌なので彼の体温は正に直接伝わる。お酒を飲んでいたからか、それとも元の体温が高いのか、じんわりと温かいその体温はなんだか湯たんぽみたいだった。
絢奈さんではなく、私の熱が彼により深く伝わる様に強く抱きしめていると、絢奈さんは突然私をキッチンのワークトップへ抱き上げては押し倒した。
「きゃっ!な、なにするんですか!」
驚きのあまりおかしな声が出てしまった。頭は打たない様に絢奈さんが支えてくれていたが、足が浮いているのと、いつのまにか両手を絢奈さんの右手が掴んでいるせいで身動きが取れない。
長い髪で絢奈さんの表情があまり見えない。
ただ、髪の間から一瞬覗いた蒼い瞳を見た瞬間、身体の奥からゾクッとした感覚に襲われた。
「お前こそなんのつもりだガキ。なにか合って傷心気味なのはわかるがそれでも少しは警戒心を持て」
大人の男性特有の低い声が、ゆっくりと確かな現実を告げていく。
「別に俺はガキに特別欲情はしない。だがな、別に誘われたのを断るような善人でもない。お前は俺を善人に見えたかもしれねえが、それは違えぞ」
獲物を狙う肉食獣のような、鋭く冷たい眼差しが私を見下ろしている。
「俺とお前は今日知り合ったばかりの男と女。まともな奴ならちゃんと警戒して近寄ろうとはしねえはずだ。ましてやこんな無防備な恰好してな」
絢奈さんはゆっくりと私の服の中にその大きな手を入れてお腹に触れた。
彼の手が触れた瞬間、触れた部分が一気に熱を持ったのが分かった。
お風呂上がりのせいもあってか、じんわりと汗が滲む。
「…っんぁ!」
私の足の間にいた絢奈さんは、腰を私の腰にグッと押し付けた。
するとまるで雷が落ちたみたいにビビッと全身が痺れて、自分でも知らない声が漏れてしまった。
「下着も付けてねえまま今日会ったばかりの男に抱きつく。自分の事を安売りしてんのか、そういう警戒心がねえ箱入りなのかはどうでもいい」
ゆっくりと、絢奈さんの手が私のお腹をなぞりながら上へあがっていく。
「男の家に入ったらどうなっても言い訳立たねえぞ」
ゆっくり、ゆっくりと上がっていく。触れられた場所が順番に熱を帯びていく。
緊張と恥ずかしさとで頭がどうにかなりそうだった。
呼吸も浅くなって脳に酸素が回らない。
蒼い瞳が静かに私を見ていた。
さっきまでと全く違う、男性の目。
今すぐにでも食べられてしまいそうなほど鋭い眼差しが、まっすぐ私を写していた。
確かに、絢奈さんが言っていたことは正しい。
いくら嬉しくなても、絢奈さんとは今日知り合ったばかりでしかないのに、急に飛びついて抱きついたりするのは良くなかった。
流石に私もそういった行為の知識はあるため、私の行為がいかに浅はかだったかは理解できた。
あと数センチで絢奈さんの手が私の胸に触れる。
私は覚悟を決めて力強く目をつぶった。
だけど、いつまでたっても絢奈さんの手は動かず、それどころか服の中から手が抜かれていった。
ゆっくりと目を開けようとしたその時、おでこに弾くような痛みが走った。
「あうっ!」
間抜けな声とともにおでこをさすりながら目を開けると、呆れた表情の絢奈さんが私を見下ろしていた。
恐らくデコピンをされたのだろう。わけもわからず放心状態の私を、絢奈さんは頭に手を入れてゆっくり起き上がらせてくれた。
「これで分かっただろ。これから男の家に入った際は気をつけろ」
「そ、そんな頻繁に男性のお家になんて入る予定もありませんし、入りたいとも思いません!」
「わかったわかった。それよりお前な、下着類は仕方ねえが髪は乾かせ。手入れ下手か」
「ち、違います!いつもはちゃんと手入れしてますよ」
絢奈さんは雑に話しながら、さらりと私の髪に触れ、まだ水気がある事を指摘した。
確かに今回はドライヤーをする前にこちらに来た。絢奈さんに早くお風呂に入って身体を温めてほしかったから。
ただそれを言うのがなんだか恥ずかしくて、私は子どもみたいな言い方しかできなかった。
すると、絢奈さんは私の背中と腰に手を回すと、力強く自分の方へと抱き寄せた。
「な、何を!?」
「黙って掴まってろ」
そのまま絢奈さんは私を抱きかかえ、ソファの方へと向かっていく。
私をゆっくりとソファに下ろすと、絢奈さんはそのまま脱衣所の方へ消えたかと思えば、ドライヤーと櫛といくつかのヘアオイルのようなものを手に持って戻ってきた。
「どれも風呂上りにつけるやつだが匂いが違う。好きなの選ばせてやるよ」
絢奈さんは可愛らしい形からシンプルな形まで様々な種類のヘアオイルを私の目の前に並べていく。
「なんで選ばせてくれるのですか?」
「あ?ガキは好きだろ、なんかこう好きな奴選ぶの」
言いながらキッチンに向かった絢奈さんは手を洗った後、冷蔵庫からお酒を取り出しては私の隣へ腰を下ろした。
慣れた手つきで片手で開けると、プシュッと炭酸の爽快な音を出して一気にお酒を飲んだ。
まだ味の知らないアルコール独特の香りが漂う。
煙草とお酒という、未成年である私では絶対に知り得ないものを嗜む絢奈さんを見て、何度目かの彼が正真正銘の大人だという現実を思い知らされる。
「…そのガキっていうのやめてください」
「は?ガキはガキだろ」
「そうですけどそうではなくて……」
自分でもなぜこんなに腹が立つのかわからない。
詳しい年齢はわからないけど、絢奈さんから見たら高校一年生の私なんて子どもでしかないのは当たり前であり事実。
それでもなぜか、彼にそう言われるのは少しいやだった。
「そう言うが、俺お前の名前知らねえぞ」
「え‟……」
「そう睨むな。お前は俺の名前を最初から知ってたが、俺はお前の名前なんて知らねえし、聞いてもねえ」
だから年齢的でガキ、と言い捨てた絢奈さん。確かに今振り返ると。私は自分の名前を彼に伝えていなかったかもしれない。
そうなると、今まで私は名前を言わないまま、お風呂を借りて無防備な姿で絢奈さんに抱きついていたことになる。とんだ破廉恥女である。
それは確かに何されてもただガッツいている女判定をされてもおかしくないのではないだろうか。
「真昼です。……椎名真昼。自己紹介が遅くなってしまいすみません」
「椎名……まぁいいか。んでお前は俺になんて呼ばれたいんだよ」
「そ、そんなの絢奈さんが決めてくださいよ」
「お前が呼ばれ方にうるせえから聞いてんだろ」
ジトっとした目でこちらを見る絢奈さん。これ以上反論しても、あっちに言い負かされる気しかしないので、自分に正直になることにした。
「では……真ひ「んじゃ椎名で」る……」
被せるように言った絢奈さんは、こちらの話に興味がなさそうに自分で並べたヘアオイルの匂いを次々に嗅いでいた。その様子に腹が立った私は絢奈さんの太ももに思い切り拳を振り下ろした。
「ふんっ!!」
「なんだよ、構ってちゃんか」
「違います!なんでそう絢奈さんは意地悪なんですか!今だって絶対わざと被せたじゃないですか!そっちが聞いてきたのに!!」
「ただのじゃれ合いだろ。それよりさっさと真昼はオイル選べ。先に進まねえ」
続けてもう一回拳を振ろうとして、思わず手が止まった。
「今、なんて」
「は?だから真昼はさっさとこれから好きなの選べって言ってんだよ。さっさと乾かさねえと痛むし結局風邪引くぞ」
お酒を飲みながらテレビを眺める絢奈さんの横顔を、ただ黙って眺めていた。すると、反応のない私を不思議に思ったのか、絢奈さんはちらっと横目でこちらを見ると、また意地悪に笑って体勢をこちらに傾け距離を近づけた。
上を着ていないからか、くっきりとした首筋や鎖骨が目の前まで来て、絢奈さんの身体からほんのりお酒の匂いがしてくる。それは不思議と嫌ではなく、むしろ彼の元の甘い匂いと混ざってどこか魅惑的に感じた。
匂いだけで酔ってしまったのか、妙に頭がぼーっとする。
「なに惚けてんだ、真昼?」
「…絶対わかって言ってますよね、意地悪な子どもですか」
「名前呼ばれただけで照れるような初心さはもうねえよ」
「別に照れてません」
「そこで張り合おうとするところが子どもだな」
私の頭を乱雑に撫でながらクスクス笑う絢奈さん。先ほどよりも機嫌が良いように見えるから、酔いが回ってきたのだろうか。そういえばテーブルの上にすでに空き缶が二つ並んであるのを見る。他は特に散らかしていたり、掃除が出来ないわけではなさそうだから、帰ってきてからすでに二杯飲み終えて今のが三杯目に入っているのだろう。お酒の事は年齢的にまだわからないが、もしかしたら絢奈さんは凄いお酒が強いのかもしれない。
「それより決まったか?」
「…はい。これでお願いします」
私は並べられたヘアオイルを軽く一通り匂いを嗅いでから、最初から決まっていた物を絢奈さんに渡した。
渡されたそれを見た絢奈さんは、一瞬眉を動かして反応した。
並べられたものたちの中でも一番シンプルな容器に入っているそれは、見た目だけで言えば他のものと比べれば選ばれにくいだろう。
ましてや女の子なら尚更可愛らしい見た目というのはポイントが高いはず、なのに一番シンプルなそれをなぜ私が選んだのか。それが絢奈さんの中で気になった。
「…なんでそれを?」
案の定、選んだ理由を聞く絢奈さん。よほど私がこれを選んだのが気になるのだろう。
ただ、申し訳ないがそれは私にもわからない。
なぜか絢奈さんが匂いを一つひとつ嗅いでいる姿を見た時から、私はこれが良いなって思ったのだから。
「先ほど絢奈さんが一つひとつ匂いを嗅いでいる時、これだけは確認しなかったんです。だから恐らく、これだけは絢奈さんが匂いを覚えているぐらい頻繁に使っているものなのかなって。それに、他のはあまり量が減っていないので、絢奈さんのことだから貰い物なのかなって」
変に思われない様に丁寧に説明しようとして長くなってしまった。これでは私が絢奈さんのを……。
気付いた時にはもう遅かった。
絢奈さんは吹き出しそうなのを耐えつつもニヤニヤしながら私を見ていた。
「お前ってもしかして末っ子か?」
「いえ、1人ですけど…なんですか、その何か言いた気な顔は」
「いや、お前は案外末っ子気質なんだなってな。構ってちゃんにまねっ子ちゃんだからてっきりな」
思い違いだったがなって言いながらお酒を飲む絢奈さん。ついでに雑に私の頭を撫でる。
決して痛くはないそれを、私は案外気に入っているらしい。
「そういう絢奈さんはご兄弟いらっしゃるのですか?」
「いねえよそんなもん。少なくとも俺と全く同じ血の奴はいねえだろうな。可能性があるのは片方が同じ親っつーぐらいだろ」
残りをグイっと仰ぎ飲んだ絢奈さんは、空き缶をテーブルに置くとソファから降りて私の背後に回った。
「テレビのチャンネル権をお前にやる。センスが出るぞ」
「え、どういうことですか」
戸惑う私の言葉を無視してポスっとテレビのリモコンが隣に置かれた。
絢奈さんは櫛で私の髪を丁寧に髪を梳いていく。
「もうニュースは飽きた。この時間なら色々やってんだろ、好きなの選べ。あぁ、ドラマや映画、アニメなんかが良ければリモコンのそこ押せば画面が切り替わる。気になるサブスク覗いてみろよ」
「わ、私こういうのよくわからないですよ!絢奈さんが選んでください!」
「俺は忙しい。おら、さっさと選べ。聴こえる音がつまんねえ」
「そ、そう言われましても!私こういうの初めてで本当にわからないんです!」
「リモコン握ってても状況は変わんねえよ。ボタン押していじってみろ」
ほらほらと後ろで煽る絢奈さんは、やはり意地悪だった。
私は恐る恐るリモコンの数字を押してチャンネルを変えていく。
歌番組やお笑い、有名アイドルの方がドッキリを受けているなど、次々と映像が切り替わる。
こんなに何度もチャンネルを変えるのは初めてで、なんだか楽しくなってくる。
そしてもう一度チャンネルを変えると、大きな画面いっぱいに猫の映像が映し出された。
それは世界の動物映像で様々な部門でランキングを発表するという企画だった。
私は可愛らしい猫ちゃんの映像で一瞬にして胸を掴まれてしまい、リモコンを隣に置いた。
「動物が好きなのか?」
「……別に特別好きというわけではないです」
「は?なんでそんな嘘つくんだよ」
「嘘じゃないです。本当の事です」
「お前もしかしてあれか、動物好きって言うとまた俺にガキっぽいってバカにされると思ってそう言ってんだろ」
「…………」
「なんだ図星か」
「だ、だって絶対絢奈さんはそう言いますよね!?まだちゃんとお話しして少ししか経ってませんが、あなたが凄い意地悪なのはわかっています!!もし先ほど私が正直に言えば、あなたは絶対私を揶揄います!!」
鏡があるわけでもないので後ろにいる絢奈さんの表情を見る事は出来ませんが、私にはわかります。
絶対今笑うのを耐えています。あの人を馬鹿にしたような顔をしながら。
「声がでけえな、元気かよ。んでそんな嘘を言う方がガキっぽいだろ。まあお前の予想通りいじりはするがな」
「ほら!やっぱり揶揄うんじゃないですか!」
「そうぷりぷりすんな。動物が好きなら動物園でも猫カフェでも行けばいいだろ。カフェなんか高校生なら行くだろ」
「…行きませんよ。少なくとも私は呼ばれません」
「なんだ友達いねえのか」
「そうかもしれませんね。学校内でお話しをする友人はいますが、皆さん基本お付き合いをしている方がいたり、より親密な方がいらっしゃるので。それに、私は学校で浮いているので……あっ…」
思ったよりも自分の話す声が沈んでいることに気付き、思わ止めた。
こんな話、誰が聞いても面白くはないだろうし、興味もないだろう。
絢奈さんもこんな話よりももっとなにか別の楽しい話が良いだろう。なにか話題を探さないと。
「その口ぶりからしてすげえ行きたそうにしてんけど、猫カフェ行きてえの?お前」
後ろにいる絢奈さんは丁寧に髪を梳きながら、この話を続ける。
「そんなことは……」
投げられた質問に、私は思わず否定しようとして、先ほどのやり取りを思い出した。
ここでまた嘘を言っても、たぶん絢奈さんは気づいてしまう。
先ほどのやり取りの以前からだが、なんだか絢奈さんはこちらの考えていることが分かっているんじゃないかって思うぐらい、私を理解している節がある。
だったらもう正直に言った方が良いのかもしれない。
「……興味は…あります」
素直に行きたいと伝えるつもりだったのに、なぜか子供の強がりみたいに言ってしまった。
すると、絢奈さんはこの答えに特に何も言わず、私に先ほど選んだオイルとテーブルにある自身のスマホを取る様に言った。
「スマホはお前が持て。んでパスワードは0四回。それで─「あ、あの!?」んだよ」
急にパスワードを教えて驚いた私は勢いのまま絢奈さんを止めた。
「なんで突然パスワードを言ってるんですか!?」
「良いからさっさとしろよ。あと勢いよくこっち振り向くな。濡れねえから前向いてスマホ操作しながらテレビ見てろ」
「──あっ、この匂い……」
オイルを手に馴染ませた絢奈さんは、そのまま手櫛で髪にオイルを浸透させていく。
その手つきが妙に慣れていて気持ちいい。それに絢奈さんの香りがゆっくりと私を包んでいって、なんだが落ち着く。
「お前が名探偵ばりの推理をして選んだ、俺が使ってるやつな。良かったな、一緒の匂いで」
「……はい。私この匂い好きです。なんだか落ち着きます」
「やけに正直だな」
「嘘を言ってもバレちゃいますので。それに子ども扱いは嫌です」
「そうか」
後ろから穏やかな声音がする。その瞬間、なぜか頭の中で絢奈さんが優しく微笑んでいる表情が鮮明にイメージ出来た。
それは普段の綺麗な顔とはまた違った綺麗さがあって、なんだか陽だまりの様に温かくて、なんだか……。
「ならその正直なまま、俺の言ったとおりに操作しろよ」
「は、はい」
「画面左下のほうにカレンダーのアプリあるだろ。それ開け」
「……なんか凄い予定入ってますよ。しかもこれは……」
私は恐る恐る絢奈さんの指示通りに彼がスケジュール管理に使っているカレンダーアプリを開くと、そこにはびっしりと予定が入っていた。ただ、前までは平日休日関係なく予定が入っているのに、明日からの平日がぱったりと無くなっている。
ただ、私がそのカレンダーを見て真っ先に目に留まったのは、その予定のタイトルだ。
統一感のないカラフルなそれらには、それぞれ名前が入力されていた。
しかも恐らく名前の感じからしてみんな女性だろう。
「あ、絢奈さん」
「あ?なんだ」
「ここに書いてある女性の名前は…」
「俺が会えるなら会おうってやつらだろ。基本そいつらは勝手に予定入れて当日連絡寄こすんだよ」
「……差し支えなければ、会って何をなさるんですか?」
「基本酒飲む。知り合いがバーやってるからそこでな。その菓子もそいつが店で出そうとしている試作品だ」
数あるから色々食っていいぞ、と後ろでさっぱり話す絢奈さん。だが、私は今の話を聞いてこのカレンダーに書かれている名前の数に言葉が出ない。
なぜなら、私が見ただけで少なくとも5名はいる。最低だとはわかっているが、つい魔が差して前月のを開いてしまった。
するとそこには予定が入っていない日がないほどびっしりとカラフルに彩られた一ヶ月。
流石の私でも先ほどの出来事もあって、大人の男女がお酒を飲むだけで終わらるはずがないと理解できる。
もし私の予想が正しければ、絢奈さんは悪い大人の男性の中でも群を抜いて悪い人だ。
多分、この色んな種類のヘアオイルも、きっとここに書いてある方々が使っているもの。
今の私みたいに同じ匂いにしてほしくて……。
…………なんか、嫌な気分ですね
私は絢奈さんのスマホをおいて、カレンダーを見てからずっとモヤモヤして苦しい胸をグッと抑えた。
皆さんは文字数とかどれぐらいが読みやすいのでしょうか。
書いてみるとそういうところまで気にし始めて、なんだか投稿している方々を尊敬しています。