最近は過ごしやすい気温になり、爽やかな風がカーテンを揺らしている。
身長が高く細身の男性が座っている女性に優しく話しかける。
「どんな子がうまれるのか今から気になって仕方ないよ」
腰の辺りまで伸びたサラサラな金髪の女性が段々と大きくなってきたお腹に手を当てて応えた。
「相手の気持ちを思いやれる優しい子になってほしいわ」
「そうだね。僕もサポートするから一緒に頑張ろう」
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「おもちどこにいるの〜?」
短い足を糸車のようにちょこちょこと回しながら男の子が縁側で声を出している。チリンと何処かから、こもったそれでも綺麗な音が鳴る。
「あんまり家の中で走ったらダメよ」
「うんまま、おもち見なかった?」
「ペリちゃんと一緒に居るの見たけどその後はわからないわ」
「ありがとぉ。さがしてくる」
と先程よりもゆっくりなペースで向こう側へと駆けていった。
「まったく、走っちゃダメって言ってるのに」
母は普段は聞き分けが良いのだけれどと少し困ったように内心で思う。ポケモンに関わると誰に似たのか少々はしゃぐ癖があるようで、微笑ましいのと心配とで少し変な表情になってしまった顔を揉みほぐしながら作業を再開した。
僕はチリーンのおもちを探していた。かくれんぼの鬼役だ。
「おもち〜?」
と声を上げながら進んでいくとドアの先から先程よりも大きくチリン、と音が鳴った。
「ここだっ!、、あれ?」
ドアを勢いよく開けるとそこにはは父の書斎と目をぱちくりさせながら佇んでいるペリッパーが居た。
確かにここから聞こえたんだけどな~と羽を畳んで休んでいるぺりちゃんのくちばしをさわさわしながら聞いてみることにした。ぺりちゃんは意外とこれが好きなのだ。
「おもち見なかった?」
ペリッパーは体を傾ける仕草で応えた。
どこに隠れているんだろう?おもち~と声をかけながら父の机の下を確認しようとすると、後ろからからかうような感じでちり~んと音が聞こえた。
振り向くとぺりちゃんの口の中からいたずらっこの可愛い顔がのぞいていた。
「あ~!そんなところにいたんだ」
いたずらが成功して嬉しそうな表情のおもちと、ごめんねの表情をしてるぺりちゃんがいた。ポケモンたちの方へ向かおうとすると、おもちがチリーーーンと突撃してきてひんやりとした感触とともに目の前が真っ暗になった。僕はいつもの事のように巻き付いている部分をていねいに、ほどいて頭の上にくっ付いているおもちを両手で顔の前に持ってきて視線を合わせた。
「もうそんなところに隠れるなんてわからなかったよ~」
片手にニコニコのおもちを乗せて、もう片方の手でその顔をむにむにしてるとぺりちゃんが近づいてきた。大きな黄色いくちばしが特徴のぺりちゃんは普段はしっかり者なのだけれど、おおらかな性格なのかいたずらに協力することがままあるのだ。チリチリ鳴き声を出しているおもちをいったん離してぺりちゃんを撫でていると僕はあることを思いついた。
「いい事思いついた!僕も入れるかな?」
「ぺりり?」
「うん、そう口の中に」
「ぺりー?ぺり」
「やったありがと!じゃあ、、、んん?」
と言って大きく口を開けてもらうと入ろうとしたけど僕の力じゃ上手く入れなかったのでおもちのねんりきで上げてもらうことにした。
「おねがい、おもち」
「チリリリ」
「ありがとう。よしっ!ぺりちゃんいけ!ウェーブタックル!」
そういってぺりちゃんに格納された僕たちはママのもとへ突撃していった。