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世界が揺れていた。
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ミレニアム。
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廃墟となった施設群。
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崩壊した研究区画。
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警報。
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銃声。
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爆発音。
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そして。
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電子の少女の叫び。
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天童アリス。
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勇者。
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ゲーム開発部の仲間。
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そして。
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全てを滅ぼす可能性を秘めた存在。
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ケイは目覚めた。
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完全に。
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世界を守るため。
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アリスを使う。
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それが最適解。
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感情は不要。
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選択は不要。
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必要なのは結果だけ。
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ケイはそう結論付けていた。
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「アリス!」
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先生の声。
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ユズ。
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モモイ。
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ミドリ。
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ネル。
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全員が叫ぶ。
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だが。
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アリスは苦しんでいた。
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世界。
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仲間。
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使命。
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友情。
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全てがぶつかる。
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苦しい。
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分からない。
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どうすればいいのか。
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勇者なのに。
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勇者なのに。
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遠く。
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誰もいないビルの屋上。
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そこから。
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マダラとユメは見ていた。
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介入しない。
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助けない。
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答えを与えない。
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ただ。
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見届ける。
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「苦しそう。」
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ユメが呟く。
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「ああ。」
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「助けないの?」
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「助けない。」
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即答だった。
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ユメは少しだけ寂しそうに笑う。
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でも。
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責めない。
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それがマダラだから。
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そして。
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アリス自身が選ばなければ意味が無いことも。
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理解しているから。
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戦場。
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アリスの意識空間。
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ケイが立っている。
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無機質な世界。
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電子の海。
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【アリス】
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【決断を要求】
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「いやです。」
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【理由】
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「みんなを傷付けたくありません。」
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【非合理】
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「そうかもしれません。」
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アリスは泣きそうだった。
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怖い。
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苦しい。
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でも。
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それでも。
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「私は。」
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声が震える。
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「先生が好きです。」
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【……】
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「ゲーム開発部も好きです。」
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「みんな好きです。」
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「だから。」
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アリスは顔を上げる。
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勇者の顔だった。
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いつもより。
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ずっと。
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勇者だった。
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「私は私でいたいです。」
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沈黙。
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電子の海が静まる。
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ケイは理解できない。
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合理的ではない。
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効率的でもない。
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最善でもない。
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なのに。
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何故だろう。
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その答えが。
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少しだけ。
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眩しく見えた。
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現実世界。
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先生達は戦っていた。
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信じていた。
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アリスを。
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仲間を。
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そして。
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アリスは選ぶ。
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世界ではなく。
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自分を。
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使命ではなく。
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仲間を。
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運命ではなく。
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未来を。
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その瞬間。
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遠く離れた屋上で。
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マダラが目を細めた。
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ユメが気付く。
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「どうした?」
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数秒。
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マダラは戦場を見る。
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先生を見る。
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アリスを見る。
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そして。
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小さく呟いた。
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「良い選択だ。」
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ユメが少し笑う。
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「珍しい。」
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「そうか。」
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「褒めるんだ。」
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「選んだからな。」
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それだけだった。
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強さではない。
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結果でもない。
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正解でもない。
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ただ。
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選んだ。
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自分で。
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誰かに決められず。
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運命に流されず。
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自分の意思で。
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それが。
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マダラにとって最も価値のあることだった。
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やがて戦いは終わる。
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アリスは戻る。
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仲間の元へ。
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先生の元へ。
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ゲーム開発部の元へ。
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泣きながら。
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笑いながら。
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生きることを選んで。
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その姿を見届けて。
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マダラは背を向けた。
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「帰るか。」
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「うん。」
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ユメが隣に並ぶ。
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いつものように。
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自然に。
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二人は歩き出す。
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ミレニアムの夜景。
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電子の光。
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無数の可能性。
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無数の選択。
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その中で。
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また一つ。
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大切な選択が生まれた。
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そして。
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遠く。
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シッテムの箱。
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アロナは静かに戦いを見ていた。
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その隣で。
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誰にも見えない場所で。
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ケイもまた。
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黙っていた。
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そして。
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初めて理解する。
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先生が何故特別なのか。
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アリスが何故勇者なのか。
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そして。
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彩禍マダラが何故見届けるのか。
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少しだけ。
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本当に少しだけ。
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理解した気がした。
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機械仕掛けのパヴァーヌ。
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その物語は。
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静かに幕を閉じる。
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そして。
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誰も知らないまま。
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最終編へと続いていく。
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色彩。
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アロナ。
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プラナ。
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先生。
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そして。
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永遠の観測者。
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全てが交わる最後の物語へ。