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静かだった。
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あまりにも。
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静かだった。
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シッテムの箱。
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電子の海。
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先生の意識領域。
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アロナが住む場所。
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そして今は。
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もう一人いる。
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プラナ。
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白と青。
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光と影。
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対になる二人。
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二人は同じものを見ていた。
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彩禍マダラ。
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観測記録。
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行動記録。
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映像記録。
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音声記録。
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膨大な情報。
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それなのに。
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何も分からない。
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「おかしいです。」
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アロナが唸る。
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「絶対におかしいです。」
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「同意。」
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プラナが頷く。
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珍しく。
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完全に意見が一致していた。
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「なんでですか!?」
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アロナが机を叩く。
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「なんで存在してるのに存在しないんですか!?」
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「解析不能。」
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「分類不能。」
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「定義不能。」
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プラナも淡々と告げる。
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通常ならあり得ない。
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シッテムの箱。
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それはキヴォトスの根幹。
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世界の記録。
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世界の観測。
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世界の管理。
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その一部。
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つまり。
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本来なら。
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観測できないものなど存在しない。
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はずだった。
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彩禍マダラを除いて。
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「再解析します!」
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アロナが立ち上がる。
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「今度こそです!」
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「成功率0.0000001%」
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「あります!」
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「ほぼ無い。」
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「あります!」
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検索開始。
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【彩禍マダラ】
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検索。
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結果。
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ERROR
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「またです!」
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【存在分類】
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ERROR
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【起源】
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ERROR
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【年齢】
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ERROR
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【種族】
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ERROR
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【正体】
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ERROR
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【危険度】
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ERROR
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【存在格】
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ERROR
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完全敗北。
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アロナが机に突っ伏した。
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「もう嫌です……」
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プラナも珍しく沈黙する。
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これは異常だった。
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本当に。
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異常だった。
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そして。
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二人は気付いていない。
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その瞬間。
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観測されていることに。
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誰にも辿り着けない家。
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夜。
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ユメが紅茶を飲んでいる。
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マダラは窓際。
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静かに空を見ていた。
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そして。
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ふと。
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呟く。
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「またやっているな。」
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「アロナちゃん達?」
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「そうだ。」
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ユメが苦笑する。
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「あの子達も大変だね。」
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「そうだな。」
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だが。
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マダラは少しだけ笑っていた。
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本当に少しだけ。
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ユメは気付く。
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「好きなの?」
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「何がだ。」
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「アロナちゃん達。」
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沈黙。
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数秒。
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そして。
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マダラは答えた。
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「嫌いではない。」
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ユメが笑う。
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「それ好きって意味だよ。」
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「違う。」
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「はいはい。」
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その時だった。
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シッテムの箱。
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アロナが突然立ち上がる。
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「待ってください!」
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「?」
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「今!」
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「何か。」
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「見られました!」
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沈黙。
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プラナも固まる。
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「同意。」
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「観測された。」
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「誰にですか!?」
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「不明。」
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アロナの背筋が震える。
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本来。
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あり得ない。
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観測者である自分達が。
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観測される側になるなど。
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あり得ない。
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だが。
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心当たりは一つだけ。
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「……」
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「……」
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二人は顔を見合わせる。
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そして。
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同時に呟いた。
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「彩禍マダラ。」
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その瞬間。
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目の前の空間が揺れた。
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アロナが飛び上がる。
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プラナが警戒する。
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そして。
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現れた。
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彩禍マダラ。
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当然のように。
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シッテムの箱へ。
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「こんばんは。」
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アロナ絶叫。
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「ぎゃああああああああ!!」
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プラナ後退。
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完全警戒。
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「何故ここにいる。」
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プラナが問う。
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マダラは少し考えた。
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そして。
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答える。
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「来れたから。」
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「回答になっていない。」
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「そうか。」
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「そう。」
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アロナが頭を抱える。
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「またです!」
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「またこれです!」
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「説明してください!」
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「面倒だ。」
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「してくださいー!!」
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ユメがいたら笑っていた。
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間違いなく。
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そして。
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しばらく騒いだ後。
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プラナが静かに問う。
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「貴方は何者。」
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空気が変わる。
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アロナも黙る。
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これは。
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本気の質問だった。
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世界の管理者達からの。
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問い。
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マダラは少し考える。
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長く。
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静かに。
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そして。
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答えた。
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「私は。」
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アロナとプラナが見つめる。
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だが。
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返ってきた言葉は。
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「私だ。」
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沈黙。
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完全沈黙。
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アロナが崩れ落ちた。
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「もう嫌ですーーー!!」
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プラナも目を閉じる。
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解析放棄。
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理解放棄。
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観測失敗。
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完全敗北。
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その様子を見て。
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マダラは少しだけ笑った。
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本当に少しだけ。
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そして。
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誰にも気付かれないまま。
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小さく呟く。
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「もうすぐだ。」
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アロナが顔を上げる。
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「え?」
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だが。
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マダラは答えない。
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窓の向こう。
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誰よりも遠い未来を見る。
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色彩。
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終わり。
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奇跡。
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先生。
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そして。
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全ての始まり。
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最終編は。
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静かに幕を開けようとしていた。