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色彩。
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それは終焉。
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それは収束。
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それは完成。
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それは世界の外から訪れるもの。
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神秘の対極。
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恐怖の果て。
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無限の可能性が辿り着く一つの結末。
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色彩に言葉はない。
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感情もない。
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人格もない。
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善悪もない。
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ただ存在する。
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ただ在る。
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それは世界を見る。
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キヴォトスを見る。
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先生を見る。
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生徒達を見る。
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全てを見る。
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そして。
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認識する。
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シャーレの先生。
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重要対象。
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観測済。
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アロナ。
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観測済。
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プラナ。
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観測済。
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ゲマトリア。
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観測済。
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神秘。
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観測済。
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恐怖。
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観測済。
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全て観測済。
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だが。
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その中に。
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一つだけ。
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異物があった。
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彩禍マダラ。
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沈黙。
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色彩が停止する。
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初めて。
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本当に初めて。
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観測が止まる。
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認識。
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失敗。
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再認識。
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失敗。
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再試行。
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失敗。
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異常。
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理解不能。
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存在確認。
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成功。
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分類。
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失敗。
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起源。
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不明。
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終点。
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不明。
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定義。
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不可能。
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色彩は理解する。
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これは。
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自分と似ている。
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だが。
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同類ではない。
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決定的に。
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違う。
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色彩は世界の外から来る。
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だが。
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彩禍マダラは違う。
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もっと古い。
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もっと曖昧。
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もっと説明できない。
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色彩が初めて感じる。
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違和感。
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異物感。
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理解不能。
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そして。
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初めて。
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観測される。
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誰にも辿り着けない家。
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夜。
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ユメは眠っていた。
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静かな寝息。
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穏やかな表情。
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幸せそうだった。
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その隣。
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窓辺。
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マダラは座っている。
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何もしていない。
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ただ。
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空を見ている。
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だが。
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その視線は。
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遥か彼方。
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色彩を見ていた。
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沈黙。
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世界と世界の外。
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二つの超越存在が。
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互いを見ている。
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言葉はない。
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必要もない。
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だが。
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理解はあった。
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色彩は知る。
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彩禍マダラは敵ではない。
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味方でもない。
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自分を恐れない。
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自分を否定しない。
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自分を崇拝しない。
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ただ見ている。
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観測している。
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まるで。
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自分と同じように。
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その事実に。
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色彩は興味を持つ。
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本来あり得ないことだった。
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色彩に興味はない。
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執着もない。
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感情もない。
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だが。
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彩禍マダラだけは違った。
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理解できないから。
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観測できないから。
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定義できないから。
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そして。
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マダラもまた。
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色彩を見る。
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長い時間。
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本当に長い時間。
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色彩を知っている。
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無数の世界で。
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無数の可能性で。
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何度も見た。
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だから。
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恐れない。
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敵視もしない。
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ただ。
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思う。
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「相変わらずだな。」
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小さな呟き。
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誰にも聞こえない。
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だが。
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色彩には届いた。
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沈黙。
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それが返答だった。
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マダラは少しだけ笑う。
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本当に少しだけ。
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「今回は。」
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静かな声。
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「先生がいる。」
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風が吹く。
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夜が揺れる。
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「だから。」
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「私は見ているだけだ。」
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色彩は何も答えない。
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だが。
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理解した。
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この存在は。
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介入しない。
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先生がいる限り。
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生徒達がいる限り。
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見届けるだけ。
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それが彩禍マダラ。
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唯一の例外を除いて。
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その時。
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背後から。
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小さな声。
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「まだ起きてたの。」
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ユメだった。
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眠そうな顔。
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少しだけ目を擦っている。
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マダラが振り返る。
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「起こしたか。」
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「ううん。」
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ユメは隣へ来る。
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自然に。
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当然のように。
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そして。
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肩へ寄り掛かる。
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「何見てたの?」
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マダラは少し考える。
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そして。
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答えた。
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「古い知り合いだ。」
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ユメが笑う。
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「友達?」
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沈黙。
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数秒。
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そして。
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「違う。」
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即答。
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「じゃあ知り合いだ。」
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「そうだな。」
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ユメは満足そうに頷く。
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そして。
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再び眠そうに目を閉じる。
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その姿を見て。
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マダラは僅かに目を細めた。
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色彩は見ていた。
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その光景を。
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そして初めて理解する。
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彩禍マダラという存在の中心。
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世界ではない。
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神秘でもない。
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恐怖でもない。
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先生でもない。
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色彩でもない。
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たった一人。
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クチナシ・ユメ。
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それだけだった。
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色彩は静かに去る。
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まだ時ではない。
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物語はこれから始まる。
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先生が選び。
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生徒達が抗い。
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奇跡が生まれる。
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その時まで。
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観測者達は。
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静かに見届ける。
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終わりの先にある。
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始まりを。