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世界の境界。
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そこは場所ではない。
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空間でもない。
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時間でもない。
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世界と世界の狭間。
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神秘も。
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恐怖も。
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因果も。
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意味を失う場所。
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そこに。
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二つの存在がいた。
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色彩。
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そして。
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彩禍マダラ。
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どちらも超越者。
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どちらも世界の外側。
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どちらも人智を超えた存在。
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だが。
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決定的に違う。
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長い沈黙。
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先に口を開いたのは。
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色彩だった。
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言葉ではない。
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概念。
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意思。
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認識。
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【理解不能】
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マダラは静かに聞く。
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【何故】
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【介入しない】
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【何故】
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【救わない】
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【何故】
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【選択に価値を見出す】
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静かな問い。
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それは。
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色彩が初めて抱いた疑問だった。
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マダラは少し考える。
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そして。
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答えた。
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「価値があるからだ。」
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【理解不能】
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即答。
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マダラは少し笑う。
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予想通りだった。
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「そうだろうな。」
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【結果が全て】
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【終着点が全て】
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【選択に意味は無い】
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色彩の理屈。
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色彩にとって。
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途中は意味を持たない。
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終わりだけが意味を持つ。
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だから。
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色彩。
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終焉。
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収束。
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完成。
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マダラは静かに空を見る。
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何も無い空間。
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それでも。
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何かを見ていた。
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「昔。」
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色彩が沈黙する。
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マダラが自分から話すことは珍しい。
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「お前と同じことを考えた。」
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色彩が止まる。
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初めて聞く話。
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「結果だけ見た。」
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「終わりだけ見た。」
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「意味だけを求めた。」
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静かな声。
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どこか遠い。
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遥か昔を思い出す声。
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「そして。」
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「飽きた。」
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沈黙。
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色彩は理解できない。
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飽きる。
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その概念が無い。
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マダラは続ける。
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「何千。」
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「何万。」
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「何億。」
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「数えられないほどの世界を見た。」
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「始まりも。」
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「終わりも。」
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「全部見た。」
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そして。
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「全部同じだった。」
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色彩は黙る。
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マダラは初めて。
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自分のことを語っていた。
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「結果だけを見れば。」
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「全部同じだ。」
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「生まれる。」
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「生きる。」
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「死ぬ。」
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「終わる。」
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「それだけだ。」
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色彩は頷く。
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その通り。
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正しい。
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だから。
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結果だけ見ればいい。
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そのはずだった。
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だが。
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マダラは首を横に振る。
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「違った。」
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【何が】
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「選択だ。」
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静かな声。
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「終わりは同じでも。」
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「そこへ至る道は違う。」
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「誰を守るか。」
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「何を捨てるか。」
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「何を信じるか。」
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「どう生きるか。」
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「全部違う。」
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色彩は理解できない。
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理解したいとも思わない。
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だが。
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聞いていた。
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初めて。
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興味を持って。
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「先生を見ろ。」
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マダラが言う。
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世界の向こう。
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そこには。
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先生がいる。
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死んだはずの先生。
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だが。
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終わっていない。
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アロナ。
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プラナ。
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生徒達。
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全員が抗っている。
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終わりへ。
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結末へ。
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運命へ。
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【非合理】
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色彩が言う。
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「そうだ。」
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【無意味】
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「そうかもしれない。」
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【敗北する可能性が高い】
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「そうだな。」
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色彩は困惑する。
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何故だ。
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理解できない。
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理解したくない。
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それなのに。
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目を離せない。
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マダラは静かに言う。
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「だから価値がある。」
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沈黙。
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長い沈黙。
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色彩は先生を見る。
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生徒達を見る。
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アロナを見る。
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プラナを見る。
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そして。
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初めて。
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理解に近いものを感じる。
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終わりに抗う。
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不可能へ挑む。
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無意味かもしれない。
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それでも進む。
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それが。
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選択。
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【理解不能】
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最後に。
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色彩はそう結論付けた。
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だが。
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以前とは少し違った。
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完全な否定ではない。
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本当に少しだけ。
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考えようとしていた。
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マダラは小さく笑う。
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「それでいい。」
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【何故】
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「理解する必要はない。」
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静かな声。
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「見ていればいい。」
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「お前も。」
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「私も。」
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「ただ。」
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「最後までな。」
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色彩は沈黙する。
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そして。
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世界を見る。
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先生を見る。
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生徒達を見る。
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奇跡へ向かう者達を見る。
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その時。
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色彩は気付く。
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自分も。
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観測している。
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初めて。
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終わりではなく。
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その過程を。
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遠く。
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誰にも辿り着けない家。
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ユメは一人で紅茶を飲んでいた。
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そして窓の外を見る。
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「帰ってくるかな。」
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小さな呟き。
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誰にも聞こえない。
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だが。
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どれほど世界の外にいても。
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どれほど超越していても。
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どれほど永遠を生きても。
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彩禍マダラには。
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帰る場所がある。
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それだけは。
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色彩にも無いものだった。
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そして。
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奇跡の時は近付く。
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最後の戦い。
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最後の選択。
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最後の答え。
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全てが。
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始まろうとしていた。