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死んだはずだった。
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終わったはずだった。
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誰もがそう思った。
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色彩も。
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アロナも。
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プラナも。
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生徒達も。
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そして。
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先生自身ですら。
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だが。
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終わらなかった。
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プラナが選んだから。
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アロナが諦めなかったから。
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生徒達が願ったから。
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先生が。
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生徒達を信じたから。
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奇跡が起きた。
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先生は目を開く。
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光。
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無数の光。
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そこには。
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アロナがいた。
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泣きながら笑っていた。
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プラナもいた。
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少しだけ。
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本当に少しだけ。
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微笑んでいた。
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「先生。」
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震える声。
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「おかえりなさい。」
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先生は答える。
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「ああ。」
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短い返事。
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だが。
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それだけで十分だった。
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アロナは泣き崩れる。
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プラナは静かに目を閉じる。
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助かった。
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救えた。
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自分達の選択で。
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自分達の意志で。
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その瞬間。
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遠く。
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誰にも辿り着けない家。
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マダラは目を閉じた。
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そして。
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ほんの少しだけ。
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笑った。
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ユメが気付く。
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「あ。」
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珍しい。
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本当に珍しい。
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心から笑っていた。
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「良かった?」
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ユメが聞く。
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マダラは窓の向こうを見る。
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先生。
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アロナ。
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プラナ。
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奇跡を起こした者達。
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そして。
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静かに答えた。
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「ああ。」
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「良い選択だった。」
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それは。
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観測者からの最大の賛辞。
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そして。
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戦いは続く。
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色彩はまだいる。
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終焉はまだ終わっていない。
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だが。
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もう違う。
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先生がいる。
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生徒達がいる。
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そして。
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全員が立ち上がった。
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ホシノ。
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シロコ。
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ノノミ。
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セリカ。
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アヤネ。
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ミカ。
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ナギサ。
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セイア。
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ネル。
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ユウカ。
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アリス。
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ヒナ。
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数え切れない生徒達。
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キヴォトス全ての想い。
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全てが一つになる。
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色彩は見ていた。
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理解できない。
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何故立ち上がる。
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何故抗う。
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何故諦めない。
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敗北するかもしれない。
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失敗するかもしれない。
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それでも。
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進む。
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その姿を。
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色彩は見ていた。
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そして。
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先生が前へ出る。
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最後の戦い。
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最後の選択。
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最後の答え。
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色彩は問う。
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【何故】
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【抗う】
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先生は笑う。
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少しだけ。
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疲れた顔で。
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それでも。
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前を向いて。
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答える。
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「みんながいるからだ。」
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色彩は沈黙する。
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理解不能。
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だが。
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以前ほど否定できない。
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アロナがいる。
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プラナがいる。
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生徒達がいる。
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先生がいる。
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その事実を。
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色彩は見てしまった。
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そして。
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戦いが始まる。
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終焉と。
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希望の戦い。
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世界の終わりと。
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未来の戦い。
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無数の光が空を埋める。
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神秘。
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恐怖。
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願い。
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祈り。
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絆。
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全てが一つになる。
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先生は進む。
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生徒達も進む。
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誰一人置いていかない。
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誰一人諦めない。
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そして。
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奇跡は完成する。
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色彩が揺らぐ。
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世界が揺らぐ。
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終焉が。
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崩れていく。
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色彩は最後に見る。
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先生を。
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生徒達を。
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そして。
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遠く。
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誰にも辿り着けない場所にいる。
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彩禍マダラを。
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観測者。
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最後まで介入しなかった存在。
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最後まで見届けた存在。
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色彩は理解できなかった。
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最後まで。
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だが。
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一つだけ。
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理解した。
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選択は。
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結果を変える。
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それだけは。
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確かだった。
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やがて。
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色彩は去る。
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静かに。
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世界の終わりは。
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終わった。
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キヴォトスは救われた。
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先生達が。
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自分達の力で。
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選び取った未来によって。
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遠く。
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誰にも辿り着けない家。
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マダラは窓を閉める。
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戦いは終わった。
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奇跡は起きた。
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物語は完結した。
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ユメが隣に来る。
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静かに。
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当然のように。
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そして。
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笑った。
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「面白かった?」
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長い沈黙。
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観測者は考える。
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無数の世界。
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無数の終わり。
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無数の物語。
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その中で。
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今回の物語はどうだったか。
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そして。
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彩禍マダラは答える。
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「ああ。」
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優しい声。
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穏やかな声。
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満足した声。
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「面白かった。」
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ユメも笑う。
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「そっか。」
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それだけ。
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それだけで十分だった。
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マダラは立ち上がる。
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世界を救った英雄達の元へは行かない。
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祝福もしない。
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賞賛もしない。
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その必要は無い。
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彼らは。
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自分達で選んだのだから。
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観測者の役目は終わり。
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だから。
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帰る。
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たった一人の少女の隣へ。
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ユメが手を伸ばす。
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マダラも手を取る。
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そして。
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二人は家の奥へ歩いていく。
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世界のどこにも無い家。
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誰にも辿り着けない場所。
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永遠の観測者の帰る場所。
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最後に。
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窓の外では。
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キヴォトスの朝日が昇っていた。
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新しい物語の始まりを告げるように。
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そして。
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永遠の観測者は。
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今日も。
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ただ一人の少女の隣へ帰る。
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