やぁ!僕はただの喋るお花さ! 作:防御率三割
「ホシノさーん……って、寝てるなぁ……」
私が昼寝をしようとした時、彼は入って来た。
起き上がってもよかったけど、眠たかった私はそのまま眠ろうとした。
だが、その後の彼の行動のせいで眠気は吹き飛ぶこととなった。
「ホシノさん……」
彼が私の寝てるところへ近づく。
「いつも、ありがとうございます。」
「大好きですよ。」
「………?」
「………//!?!?!?」
彼は今なんて言った?大好き?多分、友愛の方だとは思うんだけど、それにしても、え?
彼はがそう言った後、扉の音が聞こえたので彼は教室を去ったのだと分かった。
正直驚きが強く、あそこで必死に声を堪えた自分を褒めたい。
さっきの彼の声。いつもよりも落ち着いていて、真剣な話をしてる時の声だった。
もしかしたら……本当に……
確かに、彼は優しいし顔を整ってるし明るいし身長も結構あるし筋肉も意外とついてるし横顔がかっこいいし意外とかわいいところもあるけど、そんな風には………
そんな風には………
「明日から………どんな顔で接せれば良いんですか…………」
「………!」
「…夢、か……」
あんな日常が続いていたらどんなに幸せだったんだろうな……
今日は借金の返済日だ。
早く準備しなきゃ………
「今月分、783万円、確かに受け取りました。残りは3億4603万円となります!」
「……え?」
「それでは、また来月もよろしくお願いします。」
「ま、待ってください!」
私は耳を疑った。ついに2人を無くして幻聴でも聞こえはじめたのだろうか?
「はい?」
「借金が半分になっているのですが…」
「それについては詳しくはこちらも……」
そう言って集金係のロボットは車に乗って走り去ってしまった。
こんなことができるのは奴しかいない。
何を企んでるか分からないが、行こう。
「それで、私の所に来たと。」
「ああ」
「結論からいいましょう。あなたが思っている通り、私が借金の半分を肩代わりしました。」
「っ!なんでっ…!」
「親切な人もいたようですよ?自分自身を差し出して、母校の借金を肩代わりするなんていうようなことをする人が。」
「お前!!!」
私の中から怒りが湧き起こる。
それを責める奴もいるが、今は気にしてはならない。
私は目の前の奴に銃口を向けた。
「何故私に怒るのですか?私はあくまでも提案をしただけ、その提案に乗ったのは向こうです。」
「実際、それで借金が減っているじゃないですか。」
「か、カルマを……かるをどこにやった!!」
「会いたいのなら合わせることはできますが、あくまでも自己責任でお願いしますよ?」
「コレが、彼の身体です。」
「え……?」
信じられなかった。
ヘイローの消えた男子の身体を渡された。
その顔は見覚えのあるもので、身体に残ってる傷も自分が罪を犯した時につけた傷だった。
「な、何、で……」
身体から冷や汗が流れる。
「何故って……あなたが彼の居場所を奪ったからでしょう?」
そうだ。その通りだ。
「わ、わた、しが………」
「彼が私を訪ねてきた時、彼からはとても生気なんてものは感じられず。自暴自棄のようなものになっていましたよ?」
目の前の奴に言われる。
ああ、ああ。全部、全部、私がいけないんだ。
彼は学校のために自分を犠牲にした。
それも全部、私がいけないんだ。
私がユメ先輩と喧嘩をしなかったら。私がユメ先輩を引き留められていたら。私が彼に当たらなかったら。こんなことにはならなかった。
正直、そこから先のことはよく覚えていない。
ただ、絶望し、微かながら持っていた希望も無くなり、もう考えるのも馬鹿らしくなってしまったのだけは覚えている。
学校に戻った後、彼の身体を旧校舎に埋めた。
もう戻ってこないから。
もう見たくないから。
なるべく遠くに彼を置いておきたかった。
空っぽだった。
何もかも。
「ひぐっ……うぐ………グスッ」
彼の身体を埋めて教室に戻った後、ようやく涙が出てきた。
酷い奴だよ。私は。
教室に戻ってからようやく彼の死を理解したんだから。
「あぁ………あああああああああ!!」
僕が生きているものに対してハートが見えるようになった。
そして、黄色いオホシサマも見えるようになった。
僕はハートをタマシイ。オホシサマをケツイと呼ぶことにした。
何故か、そう呼ばなきゃいけない気がしたから。
僕は、他のタマシイを壊す度に強くなっていく感じがした。
黒服さんが僕と他の生き物を戦わせるんだ。
最初はまだ大丈夫だった。
ネズミや虫なら倒せていた。
だけど、熊や狼となると別だ。
簡単に踏み潰されて死んでしまう。
その度に、暗闇に浮かぶケツイが僕に言う。
それは励ましの言葉たちだった。
そして、死ぬ度に、戦いが始まる前に戻っていく。
全て同じ動きだからそれを覚えて、回避して、殺していった。
最初は……いや、今でも殺すのに抵抗がある。最初の頃に比べればマシになったぐらいだ。
だけど、殺らなきゃ殺られる。
そして、殺す度に僕の中の声が強くなる。
殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。ころせころせころせころせころせころせころせころせころせころせころせころせころせころせころせころせころせころせころせころせころせころせころせころせころせころせころせころせころせころせころせころせころせころせころせころせころせころせころせころせころせころせころせ
ころ、せ。
「……おっと、壊れてしまいましたね。」
イヤァー!スコールが、squallが来ちゃった!