TS転生したら小鳥遊ホシノだったので青春を………Q.誰?お前?A.エーテリアスです 作:如月トッポ
そして気づいた真実……、十五話も投稿してるのにこいつまだ2日間しか経ってねぇ!!?!
ドラゴンボール並みの引き延ばし……、次からなおそ…
あと偶に思う、もっと良い名前有ったのでは無いかと、このアカウントの名前なんでこんなのにしたんだか……
あ!あとUA10万突破本当にありがとうございます!!
第十五話 やっと終わった転生からの二日間
手が震える。
大人のカード、ブルーアーカイブにおけるチートアイテム。
先生のみの特権であり、自らの生と時間、つまり未来を差し出すことで奇跡を起こせるという代物。
だが、実のところその詳細は分からない、ゲームではストーリーの戦闘にて自分の生徒を使えるようになる効果があるがゲーム内での描写については奇跡、などと形容され実際の効果は良くわかっていない。
そして代償に関しても、記憶の中で明言されていたのは生と時間を削る、ゲマトリアの黒服のようになるという意味不明な発言のみ。
果たしてこれでリンさんをこれで救えるのか?そして代償はどのように現れる?そもそもこのカードはその能力を持ってるのか?
これがただのプラスチックの板になり下がってはないよな?そもそもどうやって使うんだ?
様々な不安が、恐怖が心の中で渦巻く、そしてそんな時、こんなテキストのような物が脳裏に浮かんだ。
【大人のカードを使用する】
「っ!」
心臓が掴まれた、いや、握りつぶされたような感覚が走った。
選択が出てきた、先生として、ゲームのプレイヤーとして、ゲームの外の人間として見て、軽々として押していた選択肢。
だが押せなかった、躊躇してしまった。
これはゲームの外の人間、ゲーム内からしてみれば世界の理の外の上位存在のみの特権であるものにしか許されてない選択肢。
それをゲームの中、あまつさえ生徒の肉体で選択することがどれほど異常なことか。
怖い、紛れもなく怖い。
エーテリアスと戦った時も全く怖く無かっただなんて言わない、けど殆ど怖くなかった。
絶対に勝てると思っていたから、そう確信していたから、そう驕っていたから、その怖さはおそらく死に対してではなく怪我による痛みに対してだった。
でもこれは違う。
確実に訪れる代償、しかも規模も、内容も何もかも不確定、ただただそこに在る、使えば確実にただでは済まないという事実
明確な死への恐怖、分からないことへの恐怖、人のために自分を犠牲にする、なんて素晴らしい言葉だろう、ただ直面した時に確かに感じた人生というもの、命というものの重さ。
だって死んでしまえば万人例外なく終わり、なのだから。
なんでこんな羽目に、至って普通に学生をしてだけなのになんで俺だけ、別に人生に絶望してたわけでも惜しくない訳もない、ただの華の高校生だったのに。
そんな言い訳が頭を巡り、支配する。
この選択は重すぎる、選べない、怖い、ただ怖い、そしてこれを押してしまえばこれからも常にこの選択が入り込んでくる気がする、日常の問題の逃げ先として。
「(押せない...選択できない.....)」
そう思ってしまった、いや、正常な反応であるはずだ、いや、正常であろうとこの場の事実は変わらない、自分可愛さに、出会って二日とは言え命の恩人を見殺しにしようとしているという事実は。
怖い、ただ怖い、敵に遭遇するよりずっと怖い、人の命を握ってるかもしれないこの状況が、簡単に、守ると...役に立つと息まいていたはずなのに、そんな命の恩人を見捨てられてしまうことが、大切と思ったものを簡単に手放せてしまうことが。
だからといって自分が犠牲になるのも、痛いのは怖い、死ぬのは怖い、苦しいのは怖い、どこまでも自分本位で醜い自分が怖い、主人公になんてなれない、なれるわけがない。
その状態で一体どれだけの時間が経ったのだろう。
5分?1分?それとも5秒?もしかして10分?今の俺には分からない、分かりたくもない、少なくとも自分の中では何時間にも感じられるほどに長く、今までのたった16年の人生で一番苦しい時間だった。
俺がそんな風に躊躇い、選択という責任から逃げ続けていると、突然ボンプが起き上がり、歩き始めた。
「っ...」
けど喜べなかった、その足取りは前にハッキングされたらしい時と同じよう、まるで意思を持ってないかのような足取りだったから。
「プロキシ……?」
「プロキシ!もう大丈夫なの?」
「……」
だがボンプは予想通り返事もせず、ただひたすら歩き続ける。
「まさか、また乗っ取られたんじゃないでしょうね……!」
「……分かんねーが、ひとまずボンプに着いていくぞ。ホロウから出られるかもしれねぇ」
そんなことを言いながらニコさん達は先を歩くボンプへついていく。
「ホシノ!大丈夫か!ついてこないと置いていかれるぞ!!」
こちらを心配したビリーがそう声をかけてくれ、なんとか少し我に帰り、立ち上がり最後尾をついていく。
つい少し前までリンさんをなんとか局?だかなんだか良くわからない集団に差し出そうとしたビリーに少しの嫌悪感を持っていたかもしれない。
けど結局は一緒だった、いや、俺の方が何倍も最低だった、結果的に見捨てなかったビリー達と違い自分は完璧に見捨ててしまったのだから。
ふらふらとした足取りでみんなへついていく、またハッキングならばリンさんは無事だろう、だがボンプが動いているのを見て俺の中にある感情は安堵や希望などでは無かった。
ただただ吐き気がした、自己嫌悪した、醜い自分を、ただ純度の高いそんな気持ちだった。
俺はそれからどうついていったのか、何があったのか、それらをほぼ覚えていない。
「ん.......ん...?」
目を覚ます、すると次の瞬間、頭の鈍い痛みが寝起きの脳を叩き起こしてくる。
「頭痛ぁ...」
そんな情けない声を漏らしながらも頭をさすり体を起こす、そして辺りを確認してみるとどうやらここはいつもの部屋のベッドの上のようである。
「何が...」
寝起きで霞のかかったような思考が段々と澄んでいく、そして思い出した、私はニコ達の道案内をしてて、あのチップのデータを読み込んだら気を失って....。
「(そうだ!ニコたちが!)」
重大な事実を思い出し急いで起き上がろうとすると掛け布団が持ち上げられない、何か重さを感じる。
そしてその重さに目を向けるとホシノちゃんが椅子に座りながら私のベッドに倒れこむようにして眠っていた、顔こそ見えないが色々と特徴的だからすぐに分かった。
「ほ...ホシノちゃん?」
軽く揺すってみる...が、起きない、今度は「起きて~」といいながら揺する、すると...
「ん....んぅ.....リン..ちゃん...?」
ホシノちゃんが目を覚ました。
「えっと...おはよ?(ホシノちゃんがいるってことはどうかなったのかな...)」
そんなことを思い少し安堵し胸をなでおろす。
「リンちゃん...目覚まして.....」
そう言ったかと思うとホシノちゃんの目が潤み、涙が溜まっていく。
「え!?ホシノちゃっ...!?」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
そんな風に謝りながらいきなり抱きついてきた、ホシノちゃんの涙が私の服を濡らしていく感覚が走る。
「えっ!?あ、どうしたの!?!?」
「リンちゃんがいきなり動かなくなっち゛ゃって..!おじさんはカードで助けられたかも知れないのに...っ..見殺しに..しちゃおうとしちゃって゛!!」
ホシノちゃんは嗚咽交じりの涙声というか、半分号泣、いや、大泣きしながら突然そんなことを言い始めた。
言ってることが良くわからない...、そして結構錯乱してしまってる、とりあえず落ち着かせないと....。
「ホシノちゃん...落ち着いて」
「帰ってきてもリンち゛ゃん気を失ってで..!目も覚まさないし死んじゃったかもって!いなくなっち゛ゃうかもって..ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!」
「ホシ...」
「役立たずでごめんなさい.何もできなくてごめんなさいずっと迷惑かけてごめんなさい.ごめんなさいごめんなさい」
「(駄目だ、完全に言葉が届いてない.....、多分今の状態に何を言っても無意味かな....。)」
そう判断し私は、そっとホシノちゃんを抱きしめ返し、頭をそっと撫でる、優しく、落ち着かせるように。
「っ....う...あ......」
すると体をビクッとさせながらも、そんな声をだしながらホシノちゃんが落ち着いていった、相変わらず嗚咽やしゃくりあげる声は聞こえるが幾分か落ち着いただろうか。
「ホシノちゃん、大丈夫だよ」
「...本当に..大丈夫....?いなくならない..........?」
体を震わせながら弱弱しくそう問いかけてくる、だから私は頭を撫で続けながら答える。
「大丈夫だよ、いなくなったりなんかしないよ、心配かけちゃってごめんね」
「おじさんこそ...役立たずでごめんなさい..何も出来なくて...」
「そんなことないよ」
またダメなループに入りそうだったから言葉を被せて否定する、少しホシノちゃんの嗚咽と震えが減った気がする。
「かっこよかったよ、ホシノちゃんが戦うところ、それにすっごく強かったよ」
私も寝起きだし少し混乱してるみたい、そんな安いような、薄い言葉しか咄嗟に言えなかった、けど、それでも十分だったみたい、ホシノちゃんの震えが更に弱まった、そしてそれと反比例するように、縋りつくように私を抱きしめていた腕に力が少し入った。
「...................ありがとう」
そうホシノちゃんが消え入りそうな声で言ったっきり何も言わなくなってしまった。
そして部屋にホシノちゃんのまだ残る嗚咽と時計の秒針の音だけが響く、私はそんな中ホシノちゃんの頭を撫で続ける。
すると段々嗚咽と震えが小さくなっていき、最後には腕の力が緩み、頭に浮かんでいた綺麗な何かも消えていた、どうやら寝てしまったらしい。
「心配......かけちゃったなぁ」
そう独り言をこぼしながらホシノちゃんの頭をなで続ける、もう撫でる必要はないのだけれど、単純に撫で心地が良かった。
ピンクの長い綺麗な髪が指の間を流れていくのを眺めていると、不意にドアノブが回った。
「リン、大丈夫かい?」
「あ、お兄ちゃん、うん、もう大丈夫だよ」
ノックもせずに入ってきた兄の方に顔を向けそう答える、勿論手は止めずに。
「早速だけど少し悪い知らせがあるよ、それでも大丈夫?」
「まぁ、予想はしてたよ.....この部屋の外で聞いてもいい?」
「うん、構わないよ」
その返事を聞いて、私はホシノちゃんを私のベッドに寝かせ、布団をかけ部屋をでた。
そしてお兄ちゃんから私が気絶した後に起こったことの説明を聞くこととなった......
序章 商機×怪奇×仁義 完
To Be Continued...
ここまで読んで頂き本当にありがとうございます!!
やっっっっと!序章完結です!!長かった……。
ホントに長かった………。
次回は次章に行くか少し番外編挟むか……、
とりあえずシリアス書くの向いてないからもう書きたくない、ギャグ路線でいきたい……。
はい!最後に!よろしければモチベーションと投稿頻度とクオリティがあがるので!お気に入り登録やここすきや評価!一番モチベも投稿頻度もあがるので!本当に疑問や些細なことで良いので感想いっぱいお願いします!!!
感想いっぱい来たり評価が赤に戻ったりしたら私がゲームの時間を削って投稿をします……。
デビルメイクライ5楽しい…バージルかっこいい……。
そっちの方の作品も書かなくては……。