夜食に薔薇の毒はいかが? 作:キャンディマン
4次試験合格者は11人。
ヒソカ、ギタラクル、クレオ、ポンズ、ポックル、ボドロ、ハンゾー、キルア、ゴン、レオリオ、クラピカ。
「11人中7人が
10年ほど
因みに会長やってて4度目。ネテロは二十年前から自称百歳超えらしい。
「ところで最終試験は何をするのでしょう?」
「あ、そうそう。僕達はまだ聞いてないね」
「うむ、それだが。一風変わった決闘をしてもらおうと思う」
「「?」」
「その為の準備として、まずそれぞれ話を聞いてみたいのお」
そして最終試験前に面談。
まずはヒソカ。ハンター試験の面談らしくハンターになる理由の質問が1つ目。
「別になりたくはないけど資格があるといろいろ便利だから♥ 例えば人を殺しても免責になる場合が多いとか♠」
「なるほど。ではお主以外の10人の中で今一番注目しているのは誰かね」
一瞬考え込むように間を空けるヒソカ。
「99番♥ 406番も捨てがたいけど一番は彼だね♣ 何時か手合わせ願いたいなァ」
最後の質問は戦いたくない相手。ヒソカは406番………ゴンを選んだ。今はまだ、という意味だが。
「因みに今一番戦ってみたいのは、あんたなんだけどね♠」
「うむご苦労じゃった。さがってよいぞよ」
「………」
53番ポックル。
「注目しているのは405番だな。見る限りバランスがいい。44番とは戦いたくないな。正直戦闘では敵わないだろう」
99番キルア。
「ゴンだね。あ、406番。同い年のさ……………334番。まあ、前に悪いことしちゃったからね」
191番ボドロ。
「44番だな、嫌でも目につく。406番と99番。子供と戦うなど考えられぬ」
301番ギタラクル。
「99番。334番か44番」
246番ポンズ。
「334番。なんか、いろいろ知ってるみたいだし。戦いたくないのも334番。相性最悪。あ、でも今回の試験期間ならむしろ逆かも」
「ふむ、というと?(うーむ、ええチチ)」
「ちょっとした約束事」
334番クレオ。
「ハンターになる理由ねえ。まあ、今の職場辞めるから次の職業に。師にもなれって言われてたし、なっときゃ再会した時殴られねえかなぁって」
「246番、今後に期待。301番、今後の為に五体満足で試験突破させたいからな」
格安でこき使う為に怪我はさせたくないのがクレオの本音。あ、でも念能力は別に怪我してても使えるか。
「最悪生きていれば四肢がなくても良いか。いや、片腕はいるかもな」
406番ゴン。
「44番のヒソカが一番気になっている。う〜ん、99、404、405番の3人は選べないや」
294番ハンゾー。
「44番だな。此奴がとにかく一番やばいしな。同じ理由で勿論44番だ」
405番クラピカ。
「いい意味で406番。悪い意味で44番。理由があれば誰とでも戦うし、なければ争いたくない」
404番レオリオ。
「406番だな。恩もあるし合格してほしいぜ。334番には借りがあるしできれば戦いたくねーが、一番戦いたくねーのは406番」
「うーむ、なるほど。思ったより偏ったのぉ…………これでよし、と」
と、髪に筆で最終試験の内容を描くネテロ。
ゴンとハンゾーが一番戦う回数が多い。
「さて、最終試験のクリア条件じゃが、いたって明確。
つまりトーナメント形式の勝ち
負けた者にもチャンスを与え、チャンスを物に出来ない一人を落とす。
ハンター試験は
「組み分けが公平でない理由は?」
そう尋ねるのはボドロ。ネテロはキャラ被ってるな、と思いながら答える。
「この組み合わせは今まで行われた試験の成績を元に決められている。簡単に言えば成績のいいものにチャンスが多く与えられておる」
ピクッと肩を揺らすのはキルア。自分がゴンやハンゾーに劣っていると言われたように感じたのだろう。
「それって納得できないな。もっと詳しく点数のつけ方教えてよ」
「駄目じゃ」
「なんでだよ!!」
採点内容は極秘事項。しかし審査基準だけは教えてくれた。
身体能力値、精神能力値、そして印象値の3つからなる。
身体能力値は敏捷性、柔軟性、耐久力、五感能力などなどの総合値。精神能力値は耐久性、柔軟性、判断力、想像力等の総合値。
しかしそんなもの、ハンターになるなら備えていて当然。重要なのは印象値!
即ち前者の2つでは測れない値。言うなればハンターの資質評価。
「それと諸君等の生の声とを吟味した結果こうなった。以上じゃ」
成績では自分の方が上のはず。なのに資質ではゴンに劣っている? やはり納得できない様子のキルア。
「戦い方も単純明快。武器オーケー、反則なし。相手に「まいった」と言わせれば勝ち。ただし、相手を死に至らしめてしまった者は即失格。その時点で残りの者が合格。試験は終了、よいな」
最初の試合はゴンとハンゾー。
実力差は圧倒的。ゴンが一方的に痛めつけられるも、降参を口にしない限りこの戦いは終わらない。
3時間は痛めつけられ、見かねたレオリオが飛び出そうとするもその場合失格になるのはゴンだと審判に止められる。
この戦いは捨てろと説得するもゴンは折れず、代わりに腕が折られた。レオリオはこれ以上は最早審判の制止も振り切るだろう。クラピカもその瞳に紅味を帯びさせそれを見たヒソカが何やら思いついた顔をしていた。
ハンゾーは己の身体能力を見せつけるように片手で逆立ちする。そしてツラツラと己がシノビの末裔で生まれた時から訓練していたとかゴンの年齢には人を殺していたと説明。何故かキルアが呆れと得意げが混じった顔。あれは俺の方が凄いやとイキっている顔だ。
ハンゾーは己を支える指を減らしていき指一本で全体重を支える。
「こと格闘に関して、今のお前が俺に勝つ術はねぇ!
悪いことは言わない。素直に負けを認めな」
ドゴォ!
「あ」
隙だらけのハンゾーをゴンが蹴った。
まあ、自分でも蹴るなと頷くクレオ。レオリオは蹴り殺せと叫びクラピカが呆れる。
まあ、結局ハンゾーが折れた。どれだけ言ってもゴンは参ったなんて言わない。その間にどれだけ痛めつけられても恨みも憎しみも抱かないゴンをハンゾーは気に入ってしまった。
だから負けを譲ったのにゴンはこんなの納得できないからちゃんと戦おうと提案。折れないくせにと文句をいうハンゾーにでも納得できないと叫ぶゴン。どうするかと問えば一緒に考えようとまで言い出す。
「要するにだ。俺はもう負ける気満々だがもう一度勝つつもりで真剣に勝負しろと。その上でお前が気持ちよく勝てる勝負方法を一緒に考えろと。こーゆーことか?」
「うん!」
「あほかー!!」
ハンゾーはキレた。誰だってキレる。
殴り飛ばされたゴンは気絶した。絶対起きた後俺は合格してない! と言い出しそうだが不合格が合格にならないように、合格も不合格にはならないそうだ。
次はヒソカとクラピカ。
数分戦った後、ヒソカが何やらクラピカに耳打ちすると負けを宣言した。クレオがレオリオかポンズに負けた場合、戦うのはヒソカ。ヒソカはニコニコと手を振ってきた。クレオは親指で首を掻っ切るジェスチャーをした。
「…………♥」
「だから友達は選んだほうがいいって言ったのに」
「お前に言われたくねえって」
ポンズとレオリオ。
蜂はヘタをすればアナフィラキシーショックで殺しかねない。薬使いのポンズではあるが彼女の基本戦術は待ちだ。ここまで来れるだけの十分な実力は持っているがそれはレオリオも同じ。ポンズが降参した。
「お前の弱点は見切りの速さだな。自分には無理だと判断してからの行動が速い」
「私、別に戦士を目指してないもの」
「だがハンターとしては致命的。チャンスは多く与えられるらしいが………お前は
「どういう…………っ!」
気付いたらしい。まあ、簡単な話だ。ポンズは必ず負け進むから誰にとってもチャンスになるとネテロは判断したのだ。クレオだってそう思う。
「それを不服と思うなら、もう少し勝つことに貪欲にな。ま、俺の弟子にするんだ。そのあたりは調き……鍛錬な」
「………………ええ。ん?」
そしてギタラクルとキルア。
「久し振りだね、キル」
「…………?」
どうせ俺が勝つ、とでも言いたげだったキルアはギタラクルの言葉に怪訝な表情を浮かべる。そんなキルアの前で顔の針を抜いていくギタラクル。
ビキビキと音を立て、ギタラクルの顔がかわり髪が黒く染まり長く伸びた。その不気味な光景にキルアを含め多くの者が固まる中、変化を終える。
「…………兄、貴………っ!」
恐れを含んだその声色に、先程までの勝ち気は存在しなかった。