この話は前回の3日後の現世です。次回は
元に戻って魔理沙戦です
追記
次回は表の方に投稿します―██博士
追記の追記
やっぱり裏の方で投稿します―██博士
8話 現世:三大問題博士の行方不明とジェラルド博士によるオフィス消失
「あぁ……疲れたな。財団に労働基準法はないのか」
徹夜のデスクワークを終え、オフィスに朝の光が差し込む。俺――平山博士は、泥のように重い体をデスクに預け、至福の仮眠と景気づけのコーヒーを楽しんでいた。この数十分だけが、過酷な財団業務の中で許された俺の聖域だ。
しかし、その静寂は無慈悲に破られる。
デスクの隅で、端末が激しく震え出した。
ブルルル……ブルルル……ブルルル……。
「はい、平山です」
不機嫌さを隠そうともせず、通話ボタンを押す。
『あ、平山? 一週間ぶりだね。あと一コール遅かったら切るところだったよ。それとも、朝のコーヒーでくつろいでて遅れたの?』
受話器から聞こえた能天気な声に、俺はこめかみを抑えた。
「……いや、なんでお前が電話をかけてきてるんだよ? どっかの異常空間に長期任務で行ってたはずだろ。あと一コールで出ろとか無理難題を言うな。敬語もちゃんと使え」
『いやぁ、最初は見落としてたんだけど、バックパックの底に携帯が入ってるの見つけてさ。あと、この財団で気兼ねなく話せるのなんて親友のお前くらいなんだから許してよ。お互い様じゃん?』
「だとしても、俺の貴重な休憩時間に電話をかけてくるな。さっさと言いたいことを言え」
『あのさ、僕が今いる任務先の異常な土地なんだけどさ。本部から「そこで情報収集しつつ2年間生き残れ」って言われてるんだよね。だからさ、現地での情報収集とお金稼ぎを兼ねて、美味しいチキンの店でも開こうと思って。というわけで、財団食堂の『スカーレット・チキン』のレシピ教えてよ』
「……は? お前、任務中に店を開く気か?」
呆れ果てたが、長引きそうな予感がした俺は、早く電話を切るためにデータベースにアクセスした。
「……まぁいい、ちょっと待ってろ」
五分後。
「スカーレット・チキンのレシピが見つかったぞ。食堂から許可も取っておいた」
『サンキュー! じゃあ早速教えてよ』
「まず鶏肉、それから唐辛子、あとは……etc。これでいいか?」
『うん、ばっちり! ありがとうね、じゃあ!』
「あ、おい、ちょっと待ちやが――」
ピッ、ピッ、ピッ……。
「電話切りやがった……。あいつは本当に何がしたかったんだ」
ツーツーと鳴る端末を睨みつけ、大きなため息をつく。
ようやく厄介者が去った。冷めかけたコーヒーを啜り、今度こそ休憩に入ろうとしたその時。
ガチャン!
「こんにちは、平山博士。最近、妙なことが起こっているんですよ」
容赦なくドアが開け放たれる。
ここには、他人のプライベートを尊重するという概念が存在しないのだろうか。
「……ノックくらいしてください、Apple社の回し者のキング博士」
入ってきた男は、その呼び名を聞いた瞬間に顔を真っ赤にして憤慨した。
「違いますよ! ふざけないでください、僕はApple社の回し者ではありません! 確かに僕は、前世でリンゴの神にでも呪われたのかってくらい、実験すればリンゴの種ばかり出てきますけど! 断じてあの大手IT企業とは無関係です、勘違いしないでください!」
「流石に分かってますよ、冗談です。それで、要件は何ですか?」
俺は机に突っ伏したまま、気だるげに先を促した。
キング博士は眼鏡の位置を直すと、声を潜めて言いました。
「最近、あなたの出身地である『日本』の様子がおかしいのです」
「……日本が?」
俺は少しだけ顔を上げた。
「ええ。日本の都心部を中心に、動物の変死体が相次いで発見されています。奇妙なのは、その死体がどれも、人目に触れないよう意図的に『隠匿』されている点です。さらに異常なのは、それほど多くの死体が見つかっているにもかかわらず、国内の鳥類や哺乳類の個体数が、データ上ではむしろ『増加傾向』にあるのですよ」
「別に、それがどうしたんですか?」
俺は再びデスクに顎を乗せた。
「不吉な話ですが、動物をサディスティックに殺害する変質者が増えただけでしょう。個体数の増加も、生態系の気まぐれかカウントミスです」
「ええ、それだけならただの一般社会のニュースです。ですが……最近、我が財団の要注意団体である『日本生類創研』と『東弊重工』の動きが、不気味に連動しているんですよ。」
「……何?」
二つの不穏な名前が並んだことで、俺の眠気は完全に吹き飛んだ。
「あそこはいつも怪しげなバイオテクノロジーや、異常な機械を造り散らかしている場所でしょう。また何か悪巧みでも企んでいると言いたいのですか? ですが、彼らはいつもそんな感じです。今回も財団の対応部隊が処理すれば、大丈夫でしょう」
「……そうだといいんですけどね」
静まり返った部屋で、俺は冷めきったコーヒーを見つめる。キング博士も疲れているようだ
日本生類創研、東弊重工、そして消える死体と増え続ける獣たち。嫌な予感がす ―――
僕が思考していたその時
ガチャ
「おいおい、また誰か来たのか。少しは休ませてくれ、胃薬が欲しくなる……」
「胃薬ならありますよ、平山博士」
「ありがとうございます、キング博士。……って、これ、胃薬の瓶の中に『りんごの種』が詰まってるんですけど」
「またか! 未開封の市販品のはずなんだけどな……」
「あなたも大変ですね。本当にりんごの種に呪われている」
二人がため息をついていると、ノックもなしにドアが開いた。
「話してるところ悪いんだが、行方不明者が出てるんだよね」
「ジェラルド博士、あなたもちゃんとノックをしてください。あと、行方不明者って誰ですか?」
「ブライト博士、クレフ博士、コンドラキ博士の3人さ。ブライトは4日前から、クレフとコンドラキは2日前から足取りが途絶えている」
「何か手がかりや伝言は?」
「ブライトの部屋には何もなかった。ただ、残りの2人のオフィスには書き置きがあってね。『ブライトの居場所がわかった。1日後に連れ戻して帰ってくる』とさ」
あの問題児3人組だ。絶対にロクなことに巻き込まれていない(あるいは巻き起こしている)。
「ブライト博士は一応、人事局長なんですけどね……わかりました、あと2日待って帰ってこなかったら捜索に動きましょう」
「ええ、助かるよ。あー疲れた、ちょっとその椅子に座らせてくれ」
「ちょっと待てジェラルド! その椅子キャスターが──」
バァン!!
凄まじい破裂音とともに、ジェラルドの座ったオフィスチェアが火を噴かんばかりの勢いで加速した。
「平山博士! 逃げてくれ!」
「なんで椅子に座っただけでそんなスピードが出るんだよ! おかしいだろ!」
「止まらないんだ! 平山博士、助けてくれーッ!」
「ジェラルドは乗り物の運転が下手すぎてSCP認定されるレベルなんだよ! ジェラルドと同じ乗り物(それ)に乗った奴は確定で死ぬんだ!」
ドンガラガッシャン!!
壁に激突し、跳ね返り、オフィス中の書類と家具を巻き込んでなお加速する殺人チェア。
「マズい、私の大事なオフィスが物理的に消滅する前に止めなければ!」
「平山博士、これを使ってくれ!」
キング博士が猛烈な勢いで投げつけてきたのは拳銃だった。
「キャスターを撃ち抜きます! 伏せていてください!」
狙いを定め、引き金を引く。放たれた銃弾は、一直線に激走する椅子の車輪へ──。
ガチリ、と奇妙な音が響いた。
「……嘘だろ?」
銃口からポロポロとこぼれ落ちたのは、鉛の弾丸ではなく「りんごの種」だった。
引き金を連射する。2発目も、3発目も、乾いた音とともにとびだすのは「りんごの種」。
「ふざけるな!!」
怒りに任せて引き絞った4発目。今度こそ本物の弾丸が放たれ、見事にキャスターを打ち砕いた。
……が、時すでに遅し。
「わたしの、たった一つのオフィスが……」
激しい白煙と火花の向こう側で、ジェラルド博士はボロボロになりながら立ち上がった。
「……そろそろ、次の現場に行かなければ」
「私は大事な約束があるので」
「二度と来るな!!」
完全に崩壊し、原型を留めていない元・オフィス
その後、私は約2時間にわたって現場で放心状態になったという。
ー報告ー
平山博士のオフィスがジェラルド博士によって消失双方には厳重注意をし平山博士には新しいオフィスを与えるものとする
なぜジェラルド博士は自分のscp666jを知りながらなぜ車輪付きの椅子に座ったのですか? -██研究員
なぜかは分からんが知ってて座った可能性もあるぞ
-███博士
クレフ博士の人事ファイル
著者:Dr.Clef
URL:https://scp-wiki.wikidot.com/forum/t-100224/drclef-member-page
作成年:2008
ブライト博士の人事ファイル
著者:Dr.Bright
URL:https://scp-wiki.wikidot.com/dr-bright-s-personnel-file
作成年:2008
コンドラキ博士の人事ファイル
著者:Dr.Kondraki
URL:https://scp-wiki.wikidot.com/forum/t-98754/dr-kondraki-s-personnel-file
作成年:2008
(SCP-408 SCP-515-ARCもコンドラキ博士の作品の為割愛)
ジェラルド博士の人事ファイル
著者: Dr Gerald
URL:http://scp-jp.wikidot.com/dr-gerald-s-personnel-file
作成年2009年
キング博士の人事ファイル
著者:Roget
URL:http://scp-jp.wikidot.com/long-live-the-king
作成年:2013
タイトル: SCP-444-JP-J - 緋色の鳥(税別:118円)よ
作者: locker
ソース: http://scp-jp.wikidot.com/scp-444-jp-j
作成年: 2017
タイトル: SCP-666-J - ジェラルド博士の運転スキル
著者: FPST
ソース: http://scp-jp.wikidot.com/scp-666-j
作成年:2009年
タイトル: 要注意団体-JP
作者: ©SCP財団
ソース: http://scp-jp.wikidot.com/groups-of-interest-jp
作成年: 2017