主人公が特別な力を持ってるやつ 作:匿名人
神話の授業
外から光が差し込んでいる教室で、
教師は真人王国で伝承されている世界の創造から真魔大戦までの神話を黒板に書き写し、振り返って言った。
「こうして、私達は真魔大戦に打ち勝ち、神様に見守られながら成長していっているのですよ。」
前の席にいた少女が手をあげて発言した。
「先生!先生はどの神様が好きですか?」
「先生は何とも言えませんが…皆さんはどう思いますか?」
教師は少し悩んだが、生徒たちに問いかけた。
「俺は火の神様が好き!燃えてて強そうだもん!」
元気活発な少年は大きな声でそう言った。
「僕は鍛冶の神様かな、うちに代々伝わる鍛冶の神様が打った
ていうつるぎがあるもん。」
体格の良い少年は自身の硬い指を触りながらそう言った。
「私は水の女神様、だって海をつくったし、綺麗だし」
静かな少女はゆっくりと確かめるようにそう言った。
「皆さんそれぞれ自分なりに好きな神様がいますね。ではこうしましょう。次回までに自分の好きな神様と、その理由を考えて先生に聞かせてください。」
教師は宿題を出した。
(僕はどの神様が好きなんだろう?)
主人公は心の中で悩んでいた。
主人公には、水の神様も、土の神様も、
火の神様もみんな魅力的に見えたからだ。
(次の授業では、自分の思ったことをそのまま話してみよう。)
〜次の日〜
「それでは皆さん、好きな神様と、その理由を順に発表してください。」
ある少女は言った。
「私は生命の神様が好きです。なぜなら、人をつくったからです。」
「昨日も言ったけど、やっぱり俺は火の神様が好きです。理由は、最強だからです!」
「僕は鍛冶の神様が好きです。どうしてかというと、うちでは鍛冶の神様を祀っているからです。」
「私は、水の神様が好きです。綺麗な海をつくったからです。」
3人は昨日と変わらない様子でそう話した。
「僕は全ての神様が好きです。」
「全ての神様には、個性があって、それぞれにすごいところがあるからです。」
主人公がそう話すと、教室中に笑いが起こった。
「1つに絞りなさいよ!」
少女は言った。
少年もそれに賛同して、
「すごい神様じゃなくて、好きな神様だよ?」
と言った。
「先生は1つに絞って欲しかったですが、皆さんにはそういった視点も大事にしてほしいですね。そういった意味で主人公さんが言ったことは先生は良いと思いました。」
教師がそう言うと、教室は普段の雰囲気に戻った。
(でも僕には1つに絞れなかったよ。)
こうして、発表が終わると、授業はいつも通りに進行していった。
短めですいません。よろしくお願いします。