くのいち彼女がストーカーしてくる   作:最強の新聞配達人

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くのいち彼女が夏服を見てくる

朝、俺はムシムシとした暑さで目が覚めた。

…まだ朝だっていうのに暑いな……それに体中汗まみれで気持ち悪い……少し外の風でも浴びよう…

俺は、外の風を浴びるため窓を開ける。

……全然風が吹いてない…お昼になったら人を蒸し殺すような暑さになるんだろうな……

ふと、戌井さんがいつもいる屋根の上を見ると夏服姿の戌井さんがいた。

そういえば!今日から夏服の準備期間だ!よし、今日は俺も夏服を着ていこう。

俺はタンスの中から夏服を取り出して着替える準備をする。

……インナーが汗でぐっしょりだ…先にシャワーを浴びよう……

俺は夏服と適当に選んだインナーを持ってシャワーに向かった。

 

いつもの登校道、俺はいつものように学校に向かう。

……だが、戌井さんはいつもの登校道である屋根上から後ろを付けて来るのではなく路上に降りて俺の前を歩いている…

…戌井さん……手鏡で俺を見るくらいならいつもみたいに後ろから見ればいいのに…

そんな事を思っていると……

「…………ねぇねぇあの人…」

「…………何あれ…フフフ…」

後ろの女子生徒が俺のことを笑っている事に気付いた。

…なんか笑われてる……俺どこか変かな?

戌井さんもいつもは俺の後ろにいるのに今日はなぜか俺の前に居るし……後ろが変なのかも…

俺は背中を手で触り変なところはないかチェックした。

すると、後ろの女子生徒が…

「…………私たちの声が聞こえたのかな?…なんかチェックしてるし……くすくす」

「…………前の人のせいで朝からお腹が痛いんだけど…ぶふっ!」

「……ちょっと吹き出さないでよ…ぷっ!」

俺は恥ずかしさで顔を真っ赤にしながら学校まで全力で走った。

……そして、なぜか戌井さんも俺の前を全力で走る…

戌井さん!俺の背中にはそんなに醜い何かがあるの!?

 

学校に着いた俺は通りかかる生徒になるべく背中を見せないようにしてクラスに向かう。

クラスに入ると友人が俺に話かけてきた。

「春風!お前の背中に書いてある言葉はなんだ?」

「俺の制服に何か書いてあるの?」

「制服にっていうか……制服から透けて見えるインナーにだな…」

そういえば…背中に言葉が書いてあるインナーを何枚か持ってる……

女子生徒はインナーの言葉を見て笑ってたんだな!帰ったら背中に言葉が書いてあるインナーを全部捨てよう!

「ところで、俺の背中にはなんて書いてあるの?」

「えっと…『殺されたくなかったら俺の後ろに立つな!!』って書いてあるな」

もしかして戌井さん…俺がストーキングに気付いてインナーの言葉でメッセージを送ったと思ったのかな?…だとしたら早く誤解を解かないと!

俺は席に座っている戌井さんに聞こえるように大きい声で…

「これ俺のメッセージじゃないから!俺の後ろに立ってもいいから!!」

と、叫んだ。

「いや!殺されるからお前の後ろには立てないって!」

友人が冗談っぽく俺に返してきた。

お前に言ってない!俺は戌井さんに言ったんだよ!!

戌井さんを見ると、俺の声が聞こえたのか戌井さんはホッとした顔をしていた。

よかった!誤解が解けたみたいだ!

……ところで戌井さんがホッとした顔をしてるのは、俺が戌井さんに送ったメッセージじゃないって分かったから?それともストーキングがバレてないと思ったから?

もし、後者だったら言っとくけど……

ストーキングは最初からバレてるよ!

 

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