やはり俺の青春ラブコメはまちがっていない   作:Krito

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第9話 二人目の依頼

材木座は腕を組み胸を張りながら八幡に対してのみ口を開いた

 

材「……ときに八幡よ奉仕部とはここでいいのだな?」

 

その問いに対して口を開いたのは八幡ではなく雪ノ下だった

 

雪「ええ、ここが奉仕部よ」

 

すると材木座は喉がしまったような音を何処から出しながら冷や汗を流していた

 

そして雪ノ下から目を逸らし八幡の方を改めて向きながら口を開く

 

材「や、やはりそうか。平塚教諭に助言を頂いた通りならば、八幡よお主は我の願いを叶える義務があるのだな?」

 

八「こっち見んな」

 

すると雪ノ下は不可思議そうな顔をしながら八幡といつの間にか八幡の隣にいた青葉の元へ近付き質問した

 

雪「ねぇ、なんなの?あの剣豪将軍とかって」

 

青「あれは中二病だよ」

 

雪「ちゅうにびょう?」

 

青「分かりやすく言うと自分が作った設定に基づいて常に演技している状態……かな?」

 

八「だいたいはそんな感じだな。あいつの場合は室町幕府の足利義輝を元に設定を考えてるんだろ」

 

雪「貴方を仲間とみなしてるのは?」

 

八「名前から八幡大菩薩を引っ張ってきてんじゃないか?ほら鶴岡八幡宮とか知ってんだろ?」

 

雪「……貴方詳しいわね」

 

八「まぁな。まぁそういうもんだと思って接していればいい」

 

すると雪ノ下は材木座に詰め寄るようにしながら口を開く

 

雪「だいたいわかったわ。あなたの依頼はその心の病を治すってことでいいのかしら」

 

材「モ、モハハハハこれはしたり」

 

雪「その喋り方やめてこっち向いて話しなさい」

 

材「あ、はい……」

 

雪「とにかくその病気を治すってことでいいのね?」

 

材「あ……別に病気じゃない……ですけど……」

 

そのやり取りを見て我慢の出来なくなった青葉が割入るようにしながら雪ノ下に迎え撃つ

 

青「雪ノ下さん少しキツくない?」

 

雪「どういうことかしら。私は依頼内容を聞いてるだけよ」

 

青「あのさ?世の中には女性が苦手な人とかどうしても目を見て話せない人とかいるじゃん?

雪ノ下さんのやり方って傍から見てると無理矢理聞き出してるようにしか見えないし。

相談を受ける側には受ける側の態度ってものがあると思うんだけど」

 

雪「そんな事していたらいつまで経っても話が進まないじゃない。特に彼みたいな人には無理矢理にでも聞かないと答えてくれそうにないし」

 

それを聞いた青葉は大きな溜息をつきながら材木座の方へ、振り返った

 

青「はぁ……材木座君だっけ?私、桐ヶ谷青葉よろしくね?」

 

材「う、うむ……」

 

青「それでね、八君に頼もうとしてた相談事ってなにかな?ゆっくりでいいから私たちにも教えてくれない?」

 

青葉は若干材木座との距離を離して材木座が圧迫感を感じないように出来る限り配慮しながら次の言葉を待った

 

すると材木座は少し呼吸を整えるように深呼吸し目を逸らし若干俯きながら口を開いてくれた

 

材「……実は、とある新人賞に応募しようと思い小説を書いたのだが友達がいないので感想が聞けんのだ。出来れば読んで感想を聞かせて欲しい」

 

そう言って材木座は近くにあった自分のカバンから原稿用紙を取り出し青葉に手渡した

 

それを受け取った青葉は笑顔で答える

 

青「そっか!教えてくれてありがとね!もちろんいいよ!人数分コピーして後で皆んなに配るね!」

 

そう言った青葉は受け取った原稿を大切に持ちながら部室の外へ向かった

 

その姿を見届けた雪ノ下は、悔しそうに俯いており由比ヶ浜に慰めてもらっていた

 

材木座は八幡に近付き

 

材「おい八幡よ。我はあの桐ヶ谷嬢に恋してしまったやもしれん!」

 

八「ぶちのめすぞオマエ。青葉は俺の恋人だ」

 

それを聞いた材木座は

 

材「八幡の裏切り者!もげてしまえ!禿げろ!」

 

と叫びながら部室を飛び出して行った

 

八「……子供かよ……」

 

その後少しして戻った青葉から材木座の原稿を各々受け取り一晩かけて読むことになった

 

 

 

 

 

 

 

 




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