ガラガラ
部室に入ってきたのは材木座だった
材木座は昨日とは違い何故か自信に満ち溢れている様子だった
材「たのもう!」
そう言って材木座は教室の後ろに積んである所から椅子を1つ持ち四人の対面になるような位置に座った
材「さて、では感想を聞かせてもらうとするか!」
青「じゃあ雪ノ下さんから順番に行こうか」
雪ノ下若干悩むようにしながら口を開く
雪「ごめんなさい。私はこういったものをあまり読まないの。」
材「構わぬ。凡俗の意見も聞きたいところだったのでな。好きに言ってくれたまえ」
すると雪ノ下は息を大きく吸い込み
雪「正直つまらなかったわ。読むのが苦痛ですらあったわ想像を絶するつまらなさだったわね。そもそも文法を間違えすぎ。未完成のものを他人に読ませるなんて常識を疑うわ。」
材「ぐふぅっっ!!!」
雪「次は由比ヶ浜さん」
結「え、えーっと…む、難しい漢字いっぱいしってるね!」
材「ひでぶっ!!」
結「じゃ、じゃあヒッキーどうぞ!」
八幡は席をゆっくりと立ち上がり倒れ伏している材木座に近付き優しく肩に手を置いた
材「八幡!お主ならわかってくれるよな!」
八幡はゆっくりと頷き優しい笑みを浮かべて口を開いた
八「で、あれってなんのパクリ?」
材「ふぎゅあ&♡☆→?¥$-]’¥」
材木座は床をゴロゴロ転がりながら言葉にならない叫びをあげて壁にぶつかったところでその動きを止めた
青「八君は容赦が無いねぇ……最後は私かな!」
青葉は椅子に座ったまま材木座の方へ向き直り口を開いた
青「コホン……えっと内容は確かにめちゃくちゃだった。ルビの振り方もアレだったし、途中途中で話の繋がらない事が多くあった。そもそも未完成だから落ちも無ければ伏線回収も無かったから殆ど分からないまま終わっちゃった」
八「おお……青葉もなかなか言うな」
八幡がチラリと材木座を見るとそこには真っ白になって燃え尽きた材木座が居た
青「でも……熱意は伝わったかな」
材「……へ?」
材木座は顔だけを青葉の方に向けた
青「小説を読むだけじゃなくて、実際に自分で書きたいんだ!書くんだ!っていう熱意だけはこの小説に込められてたと思う」
すると真っ白になっていた材木座はムクリと立ち上がり
先程床を転がり回って服に付いてしまったホコリを叩き落としながら口を開いた
材「また……読んでくれるか」
材木座は少し俯きながら、ホコリを叩きながら八幡達四人に聞いた
雪、結、八「……え?」
材木座は改めて全員にしっかりと目を合わせた
材「また読んでくれるか」
雪「あなた……」
結「ドMなの?」
八「あんだけ言われてまだやるのかよ」
材「無論だ。確かに酷評された。もう死んじゃおっかなー。どうせ生きててもモテないし友達もいないし。とも思った。むしろ我以外みんな死ねと思った」
雪「ならどうして……」
材「だが……それでも嬉しかったのだ。書いたものを読んでもらえて。感想を貰えて。我の熱意を理解してもらえて……我は嬉しかったのだ」
そう言って材木座は笑った
それは剣豪将軍の笑顔ではなく材木座義輝の笑顔だった
八「…はぁ、読むよ。」
青「私も読むよ」
材「感謝する。また新作ができたら持ってくる」
そう言って材木座は奉仕部を後にした
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