2度目の人生を得た貴族令嬢の私、USSRスキル『赤い書庫』で追放先の辺境から理想の世界を作ります!~前世の職業で色々経験済みなので全く問題ありません~ 作:猫元帥
今週もボリューム増量でお送りいたします!
「序章:革命家、異世界に転生する」の最終話となる今回、是非お楽しみください!
『これこそが、崇高なる真の英雄的行為ではないのか?これこそが、重大な意義を持つ変化の始まりではないのか?』
――V.I.レーニン
***
《大陸暦693年
「なお、国王陛下の格別の御慈悲を以て、移動までの困難を鑑み、雪解けの季節の後に王都を発つものとする。……以上。」
使者の口上を最後まで聞き終えたソフィアは、しばらくの間、内心の困惑を表に出さぬよう、ただ静かに頭を垂れていた。
もちろん、その困惑の対象とは、文言で何度も繰り返された「国王陛下の慈悲」に対してではない。
実際のところはそれなりの割合で”事実”であるそれを、ソフィアは「はいはい、君主制国家の公文書の定型文ね」と処理しているからだ。
彼女の最も知る”君主”とは、ロシア帝国三百年の歴史で最後の
ソフィア自身は「”大革命”の時のように、裁判にかけてから全世界の前で吊るせ」と思っていたようだが、それでも別に「これもまた裁きね」と割り切れる程には、しっかりと憎んでもいたのだ。
彼女は、君主を嫌悪するという意味では、ある意味断固たる”共和主義者”でもあるのかもしれない。
そんな人間が、かつて見た側近の愛娘の、子供らしい無邪気な姿を思い出して「本当に慈悲をかけた」などと、思い至るはずがないだろう。
そもそも、その「シャルロッテ」は、ソフィアではない。
では何に彼女は困惑しているのか?――当然、処分の内容だ。
二人の姉のように修道院送りでも、母のように監禁でもない。ましてや、父兄のように処刑でもない。
辺境への追放処分。
それも、王家より正式に認められた領主権を持つ一個の統治者。つまり国王と直接封建契約を結んだ、まさに封建領主として。
(……冗談みたいな話ね。いやまあ、死んで若返って別の星に生き返るよりはまだ、”常識的”なのかしら。)
使者が退室し、限られた自由の許された私室に一人戻って、ソフィアはようやく詰めていた息を吐き出した。
同時に、彼女の前世の”家族”たちの顔がよぎる、こんな現状を知ったら、彼らはどう思うだろうか。
(はあ……。
首を物理的に振って、懐かしい彼らの記憶を一旦振り切り、ソフィアは現状について思考を再開する。
この数ヶ月、幾度となく想定してきたはずの「処分」の行方。その中で、これは正直、選択肢にすら入っていなかったものだった。
(修道院に押し込められて一生を終える、監禁されたまま朽ちる、あるいは最悪、正式な処分待ちの間に「事故」を装って始末される。……どれも想定の範疇。それはまだいい。)
(そうなったら、実際に実現するまでに脱出すればいいだけ。失敗とか、脱出した後のこととかは、そうしてから考えればいい。死が確定した流れをそのまま進むよりはマシだもの。)
(でも、これは……。)
窓の外、王都の冬空を眺めながら、彼女は静かに指を組んだ。
(――領主、ね。)
思考は、驚くほど速く進んだ。
まず浮かんだのは、単純な計算だった。
(一代限り。跡継ぎを作る前提すらない、ただの使い捨ての統治者。……普通に考えれば、これは体のいい厄介払いよ。辺境の、碌でもない小領地。行き場のない小娘を押し付けて、野垂れ死のうが誰も困らない。)
その計算に、間違いはない。少なくとも、彼女を追放する側の思惑としては。
一方同時に、ソフィアにとっても絶対に御免被る結婚以降のプロセスを丸々回避できるので、まさに儲けものだった。
(でも。)
ここでソフィアの思考は、一つの分岐点に差し掛かった。
(――領主権が、ある。ただの流刑じゃない。)
前世のように帝政による地方流刑やシベリア送りではない。もちろんスターリンのグラーグに送られるわけでもない。
秘密警察の監視どころか組織が存在すらせず、強制労働でもなく、一市民でもない。
当たり前のようでいて、決して当たり前ではないこの事実。それを、彼女は改めて、まるで初めて手にする道具のように見つめ直そうとしていた。
(そもそも私は今まで、ずっと「何ができるか」ではなく「何ができないか」を基準に、この人生の設計図を描いてきたわ。実家の、この王国という封建制社会の権力構造の中で、いかに大人になるまでの時間を稼ぐか。いかに結婚を回避するか。いかに自由に近づくか。……全部、防御と時間稼ぎの発想。)
仕方がなかったとはいえ、ソフィアはいかに自分が受動的だったのかをまざまざと予感させられる。
(そしてその先にあったのは、結局のところ「ペンの力で、種を蒔いて死ぬ」というプランだったはずよ。この国でブルジョワ民主主義革命が起きるかどうか、いえ、起きるとしても私が生きている間には、無理かもしれないと。なにせ絶対王政も未確立な状態で、資本主義はまだ芽でしかない。)
しかし、それでも「起きない」と断言しない程度には、ソフィアは”歴史の法則”を信じてはいるのだ。
(――だから、せめて未来の人類に、いや「この星の」と留保はつくけど、それでも彼らが進歩することに資するもの、記録・理論・思想・技術・思考を、細々と積み上げていく。それが精一杯だと、そう思っていた。)
もちろん、ソフィアはボリシェヴィキだ。歴史の段階を、飛ばした側だ。
後進的農業国ロシアでプロレタリア革命を実行するという、マルクス主義の教科書からすれば「掟破り」の革命だった。ソフィア自身、ペトログラードで武装蜂起に賛成した当事者として、その無謀さを嫌というほど知っている。
しかしそれでも、当時のロシアにおいては、存在したのだ。
ペトログラード、モスクワ、ドンバス、ウラル――その他の多くの地域で、巨大な鉱山・工場・鉄道などで働き、組織化され、強い政治的意志を持った、”目覚めた”人々が。
それに、農民たちが、「今すぐ土地をくれ」と叫ぶ人々がいた。
帝政崩壊直後、誰の指示もなく勝手に地主から土地を奪い出す程、怒りに燃えた人々が。
数百年間虐げられ、階級憎悪に身を焦がす人々が。
そして、兵士たちもいた。
戦争の即時終結、故郷への帰還、土地分配への参加。彼らは「生」を渇望していた。
無学な農民から変身し、「殺人」に慣れてしまった数百万の若者たち。彼らは、暴力に対する箍が外れていたし、同時に生きるか死ぬかのゼロサム・ゲームに世界が見えていたのだ。
1917年のロシアにおいて、彼らは
だからこそ、
だが、今、彼女の手の中にあるのは、これまでとは、いや前世と比べてなお、全く異なる種類の駒だった。
(領主権。……封建的とはいえ、これは紛れもなく、「合法的な政治権力」よ。土地があり、住民があり、そして曲がりなりにも、私はその上に立つ統治者として、法的に、いえこの国の秩序の中で正当に認められてしまった。)
ソフィアは、静かに己の両手を見つめた。十六年に満たない、けれど決して幼くはないその手を。
(――私、また権力を持ってしまったのね。)
その事実が、じわりと彼女の中に染み込んでいく。そして、染み込むたびに、胸が熱くなる感覚がした。
それは恐怖ではなかった。むしろ――懐かしさだった。
(……そう。これよ。自分の判断一つで、現実が、世界が動く。この感覚。)
頬が紅潮する。――そう、彼女は、興奮していたのだ。
(これまでの私の計算は、全て「自由なき一個人」の計算だった。だからこそ、革命という大目標は歴史としての、「いつか、誰かが」の話にならざるを得なかった。だって客観的条件の基盤すら足りないのだから。……でも、今は違う。)
彼女の自由を縛っていたもの、それは肉体の制約もあれど、何より「ミルネージュ伯爵家の娘」という社会的制約だった。
この制約は、今回の改易で、文字通り消えたのである。
残る経済的制約も、領地という自活の手段が与えられたことで、ある程度の目処は立った。
一方、ソフィアを縛る新たな制約、それは彼女に改易の結果として与えられた、法的な処分である。
しかし、マルクス主義者の彼女にとって、法だの道徳だのといったものは、歴史的に形成されたものでしかないのだ。
だからこそ、発想が自然と収斂していく。
(もし、もしも、王権さえ倒すことができれば、私を縛る封建契約も、私を縛るこの国の法秩序そのものも、根本から解決する。……つまり、完全な、自由。権力によって、自己解放なんて容易にできる。法なんて、所詮権力さえ握ればどうにでもなるのよ。)
そこまで考えて、彼女は自嘲気味に、口の端を僅かに歪めた。その歪みはどんどん拡大していく。
(――どうせ、王権打倒のための準備をするのなら。)
(――どうせ、王権を打倒するのなら。)
(――どうせなら、新しい権力を、一から作ればいい。「
脳内にまさしく電流が走り、彼女は、笑った。
「じゃあ、革命……しちゃえばいいじゃない。」
それは、これまでの彼女の2度目の人生における、最も静かで、しかし最も決定的な瞬間だった。
これまで「何百年か先の誰かが行う」と諦めていたはずの目標が、今、彼女自身の手の届く場所に、初めて姿を現したのである。
脳裏に、かつて自らが読み耽った、幾多の理論家たちの言葉が、何よりも彼女のかつての上司、師父と共に革命を成し遂げた男の言がよぎる。
そしてその意志に反応して、『赤い書庫』が起動し、ページをめくっていく。
(……後進国であればこそ、ブルジョワジーは弱く、来るべき革命の主導権を握れない。いやそれ以前に、この国ならブルジョワジーの本格的な階級形成より前に革命が始まる。だからこそ、プロレタリアートが権力を握り、資本主義の段階を飛び越えて、直接、社会主義への移行を目指す。)
――すなわち、永続革命。
(この国には、まだ
当然の前提が思い浮かぶ。
すぐさま、答えは出た。
(だったら、
(私の権力で、私の領地に、その萌芽を生み出せばいい。資本主義を、始めてしまえばいい。別にいちいち資本主義の全部をなぞらなくていい、要は必要なものだけつまんで、そして社会を近代化すればいい。)
心臓の鼓動が早くなる。
(それに封建領主なんて、実質、ミニチュアの軍閥じゃない。ならば――)
窓の外、冷たい冬の光が差し込む中、ソフィアは静かに、しかしはっきりと、口の中でその言葉を呟いた。
「――本物の軍閥に、すり替えてしまえばいいのよ。」
(――整理しましょう。)
ソフィアは、頭の中で素早く筋道を組み立て始めた。
(最終的な目的は、このクリヴィア王国の王権を打倒し、ソビエト権力を樹立すること。そしてそれを大陸全体へと広げていくこと。)
(ただし――当面、目の前の課題は変わらないわ。生き延びること。自由を維持すること。この二つが揺らげば、その先の全ての計画は絵に描いた餅よ。)
(短期的には、まず善政。飢えさせない。略奪させない。今の私には、反抗する農民を皆殺しにできるような武器も、組織もない。ならば、最初は徹底的に媚びるしかない。彼らを支持基盤にするしかない。その功績で統治者として最低限の信頼を得て、周辺領主に食われない程度には軍事力も持つ。)
王権の統制が盛大に緩んでいる今、辺境の農村部など弱肉強食だ。
もちろんソフィアには、『アクタール領の一代女領主シャルロッテ』には、形式的とはいえ「国王と直接封建契約を結んでいる」という特大の”印籠”がある。
つまり「何もない」よりは遥かにマシな状況だ。
(……これは革命理論とは無関係な、ごく素朴な生存戦略ってとこね。領地に赴任して数ヶ月でブチ殺されるなんて、論外よ!論外!野蛮な
(それに、革命運動としても、やはり「農民との同盟」は必須よ!)
そう考えたところで、ソフィアは少しだけ苦笑した。
(……あっ。「労農同盟」と言いたいところだけど、そもそも
ソフィアは、内戦期のボリシェヴィキ政権と、その後のスターリンが、農民に対して苛烈な暴力を振るいながらも権力を維持できた理由を知っている。
都市労働者の支持。「党」という近代的な行政機構。
そして何より、一切の倫理的制約を抜いて”
しかし、同時に暴力と恐怖には明確な限界がある。革命と内戦の当事者だった彼女は、それを身をもって知っていた。
前世のソフィアは、クロンシュタット反乱を招いた暴力の結末に悩み抜いて、後に”右翼反対派”へ転じるほど見解を変化させたのだが、それは突き詰めていくと「暴力は万能ではない」からなのだ。
しかし今の彼女には、支持基盤たる
だからこそ、「殺されない」ためには、まず第一に農民を手懐けるしかない。それ故の答えが、
(そして中期的には、その「善政」のための統治体制そのものを、単なる封建的な統治ではなく、近代化を実行していく形態へ導く。)
(これはただの初期資本主義ではなく、領主たる私が実行する故に「国家独占資本主義」の形態をとるのよ!同時にさらにこれを、政治的構造含め、極限まで社会主義への移行がしやすいように設計してしまえばいい!)
マルクスの時代から半世紀。自由競争の果てに独占と集中が進み、国家機構と巨大企業が結びつき始めた20世紀初頭。
ルドルフ・ヒルファーディングに端を発し、ソフィアの師父レーニンにまで引き継がれた「高度な資本主義」を定義する理論――それが「国家独占資本主義」である。
『国家独占資本主義と社会主義との間には、いかなる中間形態も存在しない』とされたそれを、彼女は今回導入すべき「資本主義」とみなしたのだ。
(革命のあとに領主たる私の私有財産が、将来のソビエト共和国の国有財産に、全人民のものになれば、一切の帳尻は合う。これが、次の段階への布石。)
つまり要するに、彼女は、封建制下の領地という点に着目して、「わたしイコール領主イコール国家」というネジの飛んだ定式を強引にひねり出してしまったのである。
領主直営地は、国営農場。領主直営工房は、国営工房。領主直営鉱山は、国営鉱山。
こういう風に、
ソフィアという地主兼資本家が、支配して、統治して、搾取して、投資して、利益を得て、分配して、再投資して……。
このように、ギミックは実に単純。
そして革命したら、彼女が、彼女自身の手で、「彼女の私有財産」の全てを国有化する。もちろんその新国家を統治するのは、ソフィアである。
たった、それだけの話だ。
(その過程で、必然的にプロレタリアートが生まれる。生まれるようにする。生まれてしまえば、あとは私が知る限りの理論と経験を使って、それを組織化し、指導すればいい。)
自らの手で、”鎖以外に何も持たない人間”を生み出す。
それが、彼女の導き出した「答え」だった。
そして恐ろしいことに、ソフィア自身は、これに関して特に”悪いこと”だとは露ほども思っていない。
なぜならば、彼女は本気でこう思っているからだ。
「どうせ”そうなる”のだから、今なったところで何も変わらない」
「むしろ私は、本物の資本家や”コーバ”より、
「それに中世の農奴よりは、圧倒的にマシでしょう?私、もっと上手に扱えるし」
――などなど。
心の底から「私ったらなんて優しいのかしら!」と思っているあたり、タチの悪いことこの上ない。
おまけに彼女は、搾取した剰余価値すなわち利益は、贅沢などの私的な使い道ではなく、全て人民を解放するために使われるのだから、全く問題ないと、そうみなしたのだ。
無論、どんな使い道だろうが全て「革命のため」と言い切れてしまう詭弁力の強さが、ソフィアの悪質な面だろう。
(そして長期的には――軍閥化。)
封建領主には、領地において、徴兵権や徴税権含めた広範囲の”統治権”がある。
ソフィアはこれを最大限悪用、いや活用するつもりなのだ。
なぜならば、今のソフィアには、彼女の意志を現実にするための能力がない。
領地を豊かにし、人口を増やし、産業を育て、流通網を張り巡らせる。
そして税収を増やし、行政を整え、軍を作り、その果てに、彼女を守る「暴力装置」を手にする。
その過程で、領地そのものを、王権から自立した「解放区」に変えていく。
同時にアクタール領は最初の足場でしかない。一歩、また一歩と彼女の「解放区」は拡大しなければならない。
そのためには、いずれ領外に干渉する組織が、地下活動を行う組織が、「前衛党」が必要になる。
この時を以て、これまで彼女の脳内にしかなかった『クリヴィア共産党』もついに、この地上に顕現するのだ。
そしてただでさえ社会が揺れ動いているこの時代。
彼女がもたらすものが、どれほどそれを活発化させうるのか。――それもまた、狙いではある。
つまり、”矛盾”を、革命のための客観的条件を、わざと作り出して練り上げていくのだ。
幸い、動乱へと進む前近代がこの時代だ。そもそもの”材料”はいくらでもある。
それが「ブルジョワ民主主義革命」ではなく、「プロレタリア社会主義革命」に使われるだけ、ということだ。
少なくとも、ソフィアは大雑把であるが、このような構想を練り始めた。
無論、『赤い書庫』にある多くの書籍・論文が助けになったのは、言うまでもない。
(王権打倒。それは、私個人の解放でもあり、同時に、この世界における最初のプロレタリア革命の第一歩でもある。……この二つは、ついに重なった。)
数日後、ある程度の整理を終えたソフィアは、静かに息を吐いた。
(分かってはいたことだけど、改めて突きつけられると笑えるわね。……追い出された先で、ついに私は、革命家としての本分に立ち返ることになるなんて。)
(……でも、勝算は、ある。いやもしかしたら、この数百年分の先進性を使うのだから、「
彼女はそして、計算を始めた。
(今の私は十代半ば。革命までに二十年経とうが、前の人生ならクレムリンでバリバリ働いてた頃と同じくらいの年齢よ!その後の数十年、国家と社会全体の変革と建設に邁進できる!)
――楽しい。ワクワクする。ふと、そんな言葉が浮かんだ。
ソフィア自身、それに気づいて、僅かに眉を上げた。
(……私、今、楽しんでる?)
そうだ。前世でも、そうだった。
党の会議で誰かと激論を交わしていた時。
父親の仕送りを党に横流ししていた時。
地下活動の計画を立てていた時。
武装蜂起の準備をしていた時。
内戦で呵責なき暴力を執行していた時。
新国家を建設していた時。
いつも、真剣だった。いつも、危険だった。いつも、後がなかった。
いつ逮捕されても、いつ殺されても、いつ破滅してもおかしくなかった。
なのに――楽しかった。
(ああ、そうだった。すっかり忘れてた。……私、こういう時が一番、生きている気がするんだったわ。)
(あの時、「血の日曜日」を見て、ベストゥージェフを飛び出してからずっと、”私は生きていていい”って、そう思えたんだから。)
(……ねえ。イリイチ。あなたなら、私が今からやろうとすることをどう思うかしら。)
ふと、窓の外に視線が動く。
(「お前はマルクス主義者失格だ、この大馬鹿者!」って怒られちゃうかな?)
それとも――
(もしかしたら、「流石、我々のソーニャだ。」って笑って褒めてくれるかしら。)
「……ふふっ。あはははは。あははははは!――最っ高ね!」
窓の外、王都の凍てついた空を見上げながら、彼女は狂ったように笑っていた。
底冷えのする目つきと、幼子のように赤らんだ笑顔が同居していたのだ。
この日、彼女は夢を見ないくらい深い眠りについた。寝顔すら、子どものように安らかであった。
***
思索が固まった以上、次にすべきことは明確だった。――準備である。
ただし、彼女に許された自由は、限りなく狭い。
王都の別邸は、名目上は「軟禁」に過ぎなかったが、実質的にはほぼ監視付きの幽閉に等しかった。
出入りする者は逐一記録され、書簡も検められる。
それでも、ソフィアにはこれまで積み上げてきた有形無形の、もちろん金だけではない、「資産」があった。
まず着手したのは、人の確保だった。
実家の崩壊とともに散り散りになりかけていた使用人たちのうち、彼女が数年かけてオルグしていた数名――生活に困窮し、行き場を失いつつあった者たちに、密かに接触を図った。
「一緒に来てくれるかしら。」
ソフィアの申し出は、彼女たちにとって渡りに船だった。
改易された伯爵家の使用人という肩書きは、この国において最早何の価値も持たない。行き場のない彼女らにとって、たとえ辺境の貧しい領地であろうと、生活の目処が立つならばそれに越したことはなかった。
もしかしたら、まだ十五歳の少女である「シャルロッテ様」を見捨てられない、といったロマンチシズムもあったのかもしれない。
とはいえ、ソフィアにとって彼女らはかつての想定である”使い捨てのコマ”ではなく、これからの彼女のあまりに壮大な計画を担う「幹部候補」へと変わった。
それ故、数ヶ月で最低限の読み書き計算などを身に着けさせるスパルタ教育が彼女らを待ち受けることになったのだが、それはまた別の話だ。――もちろん、”計画”を明かすのはまだ先だが。
次に着手したのは、情報の入手だった。
テルベルク地方アクタール領。人口一万にも満たない、辺境の小領地。
母を通じて、あるいは僅かに残った父方の伝手を通じて、ソフィアは断片的な情報をかき集めていった。
(気候、地形、産業、人口構成、周辺領主との関係、そして分家が遺した負債の全容。……分かっていることは少ないけれど、少なくとも「何もない」わけではなさそうね。)
乏しい情報の中から浮かび上がってきたのは、痩せた土地と、自業自得とはいえ慢性的な財政難、そして長年の拙劣な領地経営による統治機構の形骸化だった。
(悪くないわ。むしろ、好都合ですらある。)
既存の統治構造がしっかりしている土地であれば、それだけ変革への抵抗も大きい。だが、荒廃し、形骸化した土地であればこそ、白紙から新しい統治体制を築くことができる。
もちろんアクタール分家の改易に伴って色々とクリヴィア王権が、正確に言えば貴族派が、かなり”片付け”をしてくれたのも大きいが。
(まずは何より、飢えさせないこと。そして、これ以上搾取しないこと。それだけで、この土地の民にとっては、十分すぎるほどの「善政」に映るでしょう。)
(……それに彼らは、20世紀のロシアの農民ではなく、せいぜい中世から近世の農民ですもの。ハードルはそれなりに、いや、かなり低いはずよ。同時に「善政」は、後々社会を改造していくための一手一手を打つための、政治的信用の担保でもある。だからこれは慈善などではなく、合理的な投資。)
資金の面でも、ソフィアは密かに手を打っていた。
改易の混乱に乗じて、僅かながら持ち出せた金品と、かつて実家からの脱出のために蓄えてきた予備の資金。
決して潤沢とは言えないが、当面の統治を始めるには十分な蓄えだった。
あとは、領地へ赴任してからあるものを売っぱらえば足しになる。
いわゆる丼勘定だったが、そう思うしか、今の状況では他に選択肢がなかったのだ。
***
その一方で、王都、そしてクリヴィア王国全体は、この冬から春にかけて、静かに、しかし確実にその姿を変えつつあった。
大宰相となったヴァロニア公爵アルベールを頂点とする新体制は、当初こそ王党派の残党狩りに追われていたが、やがてその矛先は、より構造的な問題へと向けられていく。
王権による中央集権化の流れは、公式に押し戻された。
地方の封建貴族たちは、”お墨付き”を得て次々と自立性を取り戻し、かつて先代・先々代の王が推し進めてきた常備軍への軍事力集約も、大幅な巻き戻しを余儀なくされた。
王権の同盟者たる魔法アカデミーもまた、新政権への忠誠と体の良い厄介払いを兼ねて、王党派への協力者だった若手や中堅の魔導師を大量に
無論、ソフィアたちの作った国と違って、殺害するわけでも強制労働へ送り込む訳でもなく、閑職や地方への派遣、あるいは追放など、その程度の処置なのだが。
もちろん、この揺り戻しは決して単純な「昔への回帰」ではなかった。
新体制もまた、王党派が推し進めていた財政・行政の集約の成果の一部――特に徴税制度や官僚機構の効率化については、都合よく利用し続けたのである。もっとも、完全にそのまま引き継ぎはしてない、いやできないのだが。
――理念よりも実利。
それが、貴族派による新体制の本質だった。
なにせ、要約すれば「自分たちの甘い汁を守る」以外、取り立てて”その後の統治”のビジョンがなかったのである。
同時に一方で、王党派という”共通の敵”を失ったことから、かつてのような団結はもはや望めなかった。
もっともヴァロニア公自身が、熱意を燃やすべき目標を見失って、また自己利益の追求に戻っていた面もあるが。
この体たらくであるクーデター後の状況に、大国クリヴィアの動揺に、近隣諸国が動かなかったのは、確かにヴァロニア公の”後始末”が素早かったことも一因としてはあるだろう。
しかし何よりも、現王ジルベール2世が最後の気力で、玉座から睨みを効かせた故に他ならない。
これまで数十年、クリヴィアを繁栄する大国たらしめた男の視線を振り切って火事場泥棒に挑むほど、彼らも軽率ではなかったのだ。
後継者問題も、大宰相となった男にとってはもはや面倒でしかなかったのか、もっと単純な方法でケリを付けた。
ジルベール2世の孫娘が産んだ中で最も幼い子供が、ヴァロニア公の幼い孫娘と婚約を締結し、彼がジルベール2世崩御後の王に、すなわち傀儡の幼王となることが運命づけられた。
異議を唱える者など、誰もいなかった。病床の老王が、それを是としたからだ。
だが結局、様々な面において、病床の老王だよりなのは疑いなかった。
つまり、
王の死と共に、辛うじて保たれた現在の均衡と平穏も、間違いなく揺れ動く。このことを、誰もが口にせずとも予感し始めたのだ。
地方への影響も、時間差を伴いながら着実に広がっていった。
各地の領主たちは、王都からの正式な布告を受け取ると同時に、それぞれの立場に応じた対応を迫られた。
中央での政変に忠実に従う者、静観を決め込む者、あるいはこの機に乗じて自らの領地での独立性をさらに強めようとする者――反応は様々だった。
ソフィアの赴く辺境・テルベルク地方もまた、その例外ではなかった。いやむしろ、あからさまに”中央離れ”を進めようとしていた。
およそ200年前まで、「テルベルク公国」と言うべき、”クリヴィアではない国”であった地域。
それがテルベルクだ。
婚姻による継承に伴う平和的統合が「クリヴィア」になった経緯とはいえ、クリヴィア王権による絶対王政化を、最も嫌っていた地域の一つである。
したがって、下手に刺激すると”面倒なこと”が起きるのもあって、現王ジルベール2世が壮健の頃からすら、中央からの統制が緩やかだったのがこの辺境地域だ。
政変が王都で起きようが、彼ら”地方の厄介者ども”のやることは結局変わらないのだ。
つまり、いかに中央のゴタゴタに巻き込まれないか、いかに自分たちの特権と自治を守るのか、である。
これらがこの二百年、常に彼らにとっては重要な課題であり、それ故に今回の政変による混乱に対しても、何も変わらない日常がすぐに戻ったのだ。
なんだったらテルベルク地方総督に至っては、半独立に向けての道のりを本格的に歩みだす始末である。
ミルネージュ伯爵家アクタール分家の改易という決定にしても、周辺の領主たちにとっては「ミルネージュ本家の没落に連座した、どうでもいい小領地の話」程度のことであった。
むしろ元々は中央から送り込まれた”小骨”がアクタール分家だったから、現在ではすっかり堕落していたとはいえ、邪魔な存在が消えてやや清々した、というその程度の出来事でしかなかった。
誰も、まさかそこに、新しい統治者として送り込まれる小娘が、この王国の、いや世界の在り方そのものを揺るがしかねない思想を胸に抱いているとは、想像だにしていなかったのである。
***
《大陸暦693年
凍てついていた冬がようやく明け、王都にも本格的な春から初夏の陽気が訪れる頃、ソフィアの元に正式な出立の許可が下された。
口実としてはミルネージュ伯爵夫人アリス、すなわち今世のソフィアの母の病状が回復したからであったが。これはあくまで副次的要因。
王の意向があるゆえに、「事故」を防がないといけない。それこそがここまで遅れた原因でもあった。
馬車の準備。
護衛――といっても、体のいい監視役を兼ねた最低限の人数だが――の手配。そして、これまで密かに
組織してきた僅かな使用人たちとの合流。
全てが整った、いや整えさせられた朝、ソフィアは半年ほどの軟禁状態を過ごした別邸を後にした。
振り返ることは、しなかった。
テルベルク地方への道のりは、想像以上に長かった。
王都から南東へ、街道を辿ること実に四ヶ月。もちろん、「事故」を防がないといけない故に通常よりさらに時間がかかっているのは言うまでもない。
ソフィアにとっては好都合だったが。
整備の行き届いた中央の街道とは違い、地方に入るにつれて道は荒れ、宿場の設備も貧弱になっていく。
馬車に揺られながら、ソフィアはその長い道中の大半を、思索に費やした。
しかし同時に、考えれば考えるほど、笑いが止まらなかったのだが。
道中、彼女は連れてきた使用人たちとも、辛抱強く言葉を交わした。
彼らの持つ、庶民としての生活感覚、噂話、そしてこの世界に対する素朴な認識の一つ一つが、ソフィアにとっては貴重な一次資料だった。
(インテリの視点だけでは、革命は起こせない。……分かっていたはずなのに、改めて痛感させられるわね。まあいいわ。『
馬車の窓から見える景色は、日を追うごとに、王都近郊の洗練された農村風景から、より粗野で、より貧しい、そしてより剥き出しの前近代の姿へと変わっていった。
痩せた畑、粗末な家屋、そして時折すれ違う、明らかに栄養状態の悪い農民たち。
腐るほど、
だが、テルベルク地方へ入った時、少なくとも肌で感じられる空気は、ロシアのそれでも、前世の故郷リヴォニアのそれでもなかった。
(まるで、ドイツみたいね。あるいはボヘミアかしら。クリヴィアをフランスとするなら、
前世の彼女は、こういった気候や自然環境をした土地が、欧州有数の先進地域になったことを知っている。
故にこそ、大いに、勝利への可能性の見積もりが増していく。
(……ここが、私の革命根拠地、ね。)
その光景を見るたび、ソフィアの中で、これまで理論として組み立ててきた計画が、また一つ、具体的な手触りを帯びていった。
***
《大陸暦693年
長い旅程の最後の夜、一行はアクタール領のすぐ手前、小さな宿場町で最後の休息を取った。
その日は、奇しくもソフィアの――シャルロッテの、十六度目の誕生日だった。
「お嬢様、いえ……」
同行していたメイドの一人が、呼び方を一瞬迷って口ごもる。もはや「伯爵令嬢」ではなく、かといってまだ正式な「領主様」でもない、その狭間にいる彼女に対して。
「シャルロッテ様。……お誕生日、おめでとうございます。」
「ありがとう。フィオラ。」
ソフィアは、静かに微笑んだ。それは、演技ではあったが、しかし完全な演技でもなかった。
この国において、十六歳とは、法的にも社会的にも、完全な成人と見做される年齢だった。――ソフィアにとっては、非常に好都合であった。
(成人、か。)
窓の外、テルベルクの夜空に輝く、赤と青、二つの月を見上げながら、ソフィアは静かに己の内を振り返った。
(第1の人生の四十八年と、第2の人生の十六年。合わせて六十四年。……随分と、長いものね。)
(でも、ようやく。……ようやく、私は、この人生においても、自分自身の意志で、自分自身の力で、動き出せる。)
彼女は、静かに目を閉じた。
(……ねえ、みんな。私の愛する党、私の愛する家族たち。)
(あなたたちが夢見た世界に、私はこの異星で、もう一度手を伸ばしてみせるわ。)
自然と、握る拳に力がこもる。
(種を蒔いて死ぬ、なんてケチな夢じゃない。そして同時に、あんなことは、繰り返させたりしない。この手で、花開くまで、育て上げてみせる。)
そしてソフィアの頭によぎったのは、彼女の属した「党」の始まりであった。
前世において、当時十歳。故に彼女は、その場に当然いなかった。とはいえ、彼女は知ってはいる。
***
1898年のミンスクにて。十人にも満たない人々が、ボロ小屋で、「党」の結成を宣言した。
ただ、それだけであった。
そして、その十人にも満たない参加者のうちのほとんどが、すぐさま帝国警察に逮捕され、全員シベリア送りを食らった。
控えめに言っても、”幸先の悪い”どころではない、どうしようもないスタートダッシュだった。
だがそれでも、「党」は、『ロシア社会民主労働党』は、決してその灯火を絶やすことはなかった。
この「党」の一分派から始まった政党。それが『ボリシェヴィキ』だ。
彼らは、あの最悪の結党から二十年の時を経て、時代と大衆の波の流れに乗り、ついに不可能だと思われたプロレタリア革命を実現し、凄惨な内戦に勝利し、全ロシアを掌握するまでに至ったのだ。
あのひどすぎる始まりの体たらくに比べたら、今の自分は、なんて恵まれているのだろうか。――ソフィアはそう思うことにしたのだ。
***
翌朝、一行は最後の峠道を越えた。アクタール領へと入ったのである。
視界が開けた先に広がっていたのは、決して豊かとは言えない、まさしく辺境の開拓地の風景だった。
まばらな集落、手入れの行き届いていない畑、そして遠くに霞んで見える、古びた領主館らしき建物。
迎えに出てきたのは僅かな役人と領民の代表、そして野次馬たち。
彼らは、新しく赴任してきた領主が、事前に噂として分かってはいても、まだ十代の美しい少女であることに対し、明らかな戸惑いを隠せずにいた。
馬車を降り、その足で初めて踏みしめる大地の感触を確かめる。
そうしながら、ソフィアは――シャルロッテ・ラ・アクタールとなった少女は、静かに、しかし確かな声で、誰に聞かせるでもなく呟いた。
「――さて。」
その瞳に宿る光は、第2の人生を得たあの日、『天啓の儀』の水晶に触れた瞬間に宿ったものと、同じ種類の、凍てついた鋭さを湛えていた。
「始めましょう。私の、革命を。」
(2度目の人生でも貴族令嬢、か。……ふっ、それが何?私は“職業革命家”よ。寝ても覚めても、そして死んでも、革命のために生きる人間。)
(たとえ今の“党”が、この世界でまだ私一人だけの、私の頭の中だけのモノでも、ね。)
「――さあ、見てなさいイリイチ!もう一度、やってみせるわよ!」
***
2度目の人生を得た
この物語は、死してなお、「歴史の光」に呪われた女、ソフィア・レーベンの物語だ。
英雄的
前世でも夢見た歴史の紡ぐ叙事詩を再び始め、そして今度は完遂するために、彼女は――
その果てに、何が生まれたとしても。
彼女は己の生存と、何よりも理想のために、旧き世界の破壊と創造を始めていく。
彼女が使うもの。
それは、『赤い書庫』に記された、世界の仕組みを解き明かし、大衆を啓蒙するための理論と思想。
何よりも、彼女が前世の人生で、学習し体得し内面化したもの。
バルト貴族の、
旧世界の全てを再構築するもの、すなわち「近代」のもたらす全てである。
そんな彼女がもたらすものは、災厄か、救済か。――答えはない。
だが問題もない。彼女が迷うことは、ない。
彼女はとっくの昔に、「何をなすべきか?」を、心の底から確信しているのだから。
明日もまた、この世界には太陽が昇る。
果たしてあと何度それを繰り返せば、ソフィアは赤旗を、太陽の名を冠したこの国の都に掲げることができるのか?
ソフィアは、世界を変えることができるのか?
まさに、神のみぞ、知る。
ここまでお読みいただき、本当にありがとうございした!
本話を持ちまして、拙著『異世界ボリシェヴィキ』こと「2度目の人生を得た貴族令嬢の私、USSRスキル『赤い書庫』で理想の世界を作ります!~前世の職業で色々経験済みなので全く問題ありません~」の序章、『革命家、異世界に転生する』が完結となりました。
ここまでお読みいただいた皆様には、「タイトル詐欺じゃねえかバカヤロー」と仰られたくなる方もいらっしゃると思いますが、別に嘘は全く言ってないのでこれは『真実』(プラウダ)です。同志スターリンもそう仰っています。
さて、ここで皆様に今後についての重要なお知らせがございます。
今回のエピソードもそれなりに長かったのは、こういう事情があったからでもあります。
【今後のスケジュールと休載について】
X(旧Twitter)での拡散をきっかけに、大変多くの方にお読みいただき、本当に感謝しております。
なにぶん、長編連載なんて初投稿みたいなものですので、ここまでの反応があることに、驚くほかありませんでした。
あらかじめ予告しておりました通り、これから始まる第1章以降、つまり本編をより一層面白く、しっかりとしたクオリティでお届けするため、資料調査、プロットと設定の更なる洗練と構築、何より今後の投稿のためのストック作成の準備期間をいただきます。
また元々、筆者たる私は、しがない一学生ですので、もちろん夏休み期間なのですが一方で多忙や学業によるもろもろもあるので、その点でもお休みを頂きたかった次第です。
連載再開、つまり第1章開始は、十月初頭(10/4)を予定しております。連載再開からしばらくは、週に二回の投稿を行えればと思っています。
【休載期間中について】
長期休載中も作品を楽しんでいただけるよう、以下形で更新を行っていきます!
①カクヨムでの連載開始:今回までお送りした序章を週二回(日曜・水曜)に掲載する形で、カクヨムでも順次投稿開始します。未読の方や読み返したい方はぜひチェック・フォローをお願いします!
同時にカクヨム掲載開始に伴いましてかなりの改稿を行っており、誤字脱字含め投稿後に読者の皆様にご指摘いただいたことも反映しております。
この改稿につきましてはハーメルン及びなろうでも実行して、三作品が出揃った時統一される予定です。
②設定資料・短編の不定期投稿:作中の政治・歴史・独自設定の解説や、サイドキャラクター視点の短編など、執筆に都合がつけばとなりますが、不定期で休載期間に投稿予定です。
万全の準備を整えて十月に戻ってまいりますので、作品の「お気に入り登録」を外さずにお待ちいただけると幸いです!
また面白いと思っていただけましたら、お気に入りの他にも評価や感想、ここすきなどで応援していただけると執筆の大きな励みになります!
どうぞよろしくお願いいたします!