コードギアス 転生のルルーシュ   作:よみや

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本来書いてる作品の気分転換で書いた作品なので、更新は全然しません。ストック無くなったらCの世界に失踪します。


STAGE1 魔神の微睡み

 

 

 

 

 極東で中立を謳う島国と、世界唯一の超大国ブリタニア。両者の間には、日本の地下資源を巡る根深い外交上の対立があった。

 

 本土決戦において、ブリタニア軍は人型自在戦闘装甲騎ナイトメアフレームを実戦で初めて投入。その威力は予想を遥かに越え、日本側の本土防衛線はナイトメアによって尽く突破されていった。

 

 日本は帝国の属領となり、自由と権利とそして、名前を奪われた。

 

 エリア11。その数字が、敗戦国日本の新しい名前だった。

 

 

 

 

 

 ◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 

 キンコンカンコーンとチャイムの音が鳴り響く。ここは、私立アッシュフォード学園。元日本、現エリア11にある学校だ。

 

「ルルーシュ! 明日、またチェスの代打ち行こうぜ!」

 

 モブっぽい奴ことリヴァルが、隣にいる男子生徒に話し掛けた。

 

 話し掛けられた男こそ、コードギアスの主人公であるルルーシュだ。そして、転生者でもある。

 

 男はある日トラックに轢かれたと思ったら、ルルーシュになっていた。記憶が戻ったのは10歳の時、原作でいうと日本が戦争で負け、ルルーシュ少年がスザク少年の前でブリタニアをブッ壊すと宣言した直後だ。

 

 男は転生前のことを詳しくは覚えていない。自分の名前も思い出せないし、どんな生活をしていたかもぼんやりとしか思い出せない。詳しく覚えているのはコードギアス関連のことだけ。

 

 気がついた当初は混乱して言動が怪しくなっていたが、まわりも敗戦で混乱していたから気にされなかった。

 

 そして、男、いやルルーシュは決めた。なぜ、自分がこうなったかはわからない。神の気まぐれか、それともラノベのように男が神にコードギアスの世界に転生させてくれと願ったのか。はたまたルルーシュ少年が狂った結果なのか。

 

 それでも、今のルルーシュが願うのは原作の改変。大好きな作品を自分なりに楽しむ。それだけだ。

 

「おーい、ルルーシュってば!」

 

 リヴァルの声で回想から現実に戻ったルルーシュは、リヴァルに返事をしようとして、誰かに腕を引っ張られた。

 

「駄目だよルル! 賭け事なんて!」

 

 世話焼き幼馴染みタイプのヒロインのシャーリーだ。ちなみにルルーシュとシャーリーは幼馴染みではない。

 

 彼女はTVシリーズでは、かなり悲惨な目に遭う。劇場版では多少改善されるが、やはり幸せにはなれない。なので、ルルーシュの原作改変計画の中心にいる少女である。

 

「大丈夫だ、シャーリー。賭け事といってもチェスだ。チェスなら俺は負けない」

「そういうことじゃなくて、賭け事やってること事態が問題なんだよ!」

 

 シャーリーにお説教されているルルーシュだが、堪えずにヘラヘラしている。まあ、シャーリーが怒っても怖くはないのだが。

 

「ハハハ。プリプリしているシャーリーも可愛いな」

「かわっ!?」

 

 原作と違い朴念仁を辞めたルルーシュは、シャーリーを口に出して褒める。シャーリーはチョロいので、顔が真っ赤だ。

 

「あれー、シャーリー顔真っ赤だけど、どうしたの?」

 

 生徒会室に入ってきたミレイが、シャーリーを見て不思議そうな顔をしている。

 

「あ、会長。いつも通りルルーシュとシャーリーがイチャついてるだけですよ」

「いちゃ!?」

 

 ミレイに答えたリヴァルの言葉で、シャーリーはさらに赤くなって顔から湯気が出ている。

 

「はぁ、うちの副会長は、ほんとにスケコマシよね」

「ミレイちゃん、スケコマシって?」

「女たらしってこと」

「ああ、なるほど」

 

 ミレイと一緒に入ってきたニーナが好き勝手言っているが、ルルーシュは気にしない。

 ルルーシュは、コードギアスで好きな女性キャラが複数いる。出来れば、その子たちとハーレムを築きたい。皇族なのだから不可能ではないはずだ。

 

「会長。今日の分の仕事は終わりました」

「あ、じゃあ、今日はもう帰っていいわよー」

「わかりました。お先に失礼します」

 

 まだ、ワイワイやっている生徒会メンバーをよそに、帰宅するルルーシュ。

 本当はルルーシュももっと生徒会メンバーと遊んでいたいが、そうもいかない。そろそろ、原作開始の時期が迫っているのだ。原作では、物語開始の日がいつかは詳しく明示されてはいないが、ルルーシュが17歳くらいで原作開始だったから今年のいつかである。

 

「原作をベースに対応パターンは幾通りも考えている。後はイレギュラーさせ無ければ」

 

 この7年、ルルーシュは原作改変の為に準備してきた。その成果を示す日は近い。

 

「お兄様、お帰りなさい」

 

 クラブハウスに帰宅したルルーシュを妹のナナリーが出迎えた。

 

 ナナリー。目が見えなく、足も不自由なルルーシュの妹。原作ルルーシュはナナリーを溺愛し、誇張でもなんでもなく彼女の為に生きていた。さて、この転生ルルーシュはというと。

 

「ただいま、ナナリー」

 

 ナナリーにあいさつをしたルルーシュは、ナナリーの頭を撫でた。

 転生ルルーシュは、ナナリーを可愛がっているが、原作ルルーシュほどではなかった。

 

 理由としては、前世の記憶が朧気とはいえあるので、あんまり兄妹のような気がしないからと。自意識を確立したのが、10歳頃でそれ以前のことは記憶や知識としてはあるが、実感が薄いので原作ルルーシュほど依存はしていない。更に言えば、母であるマリアンヌなんて、愛情を一欠片も抱いていないし、父であるシャルルにも原作ルルーシュほど怒りを抱いてはいない。そもそも、親であるという認識が希薄なので、余り強い感情は抱けないのだ。

 

「お兄様、今日もあれをなさるのですか?」

「ああ、日課だからね」

「そうですか。頑張ってください」

 

 ナナリーは不思議に思う。昔の兄は体を動かす遊びは、好んでいなかったのにと。兄が変わったのは、いつ頃からだったか。そう、確か日本が戦争で負けた頃だったような。

 

 そこで思考を打ち切ったナナリーは、日課を終えた兄にタオルを渡す為、お手伝いの咲世子を探し始めた。

 

 一方、自室に戻ったルルーシュは、制服から着替えると、筋トレ器具を取り出した。

 

 そう、この筋トレこそがルルーシュの日課。原作ルルーシュと転生ルルーシュの明確な違いと言っても過言ではない。

 

 原作でのルルーシュは、頭脳こそ人類最高峰であったが、反対に肉体は貧弱なモヤシっ子であった。身体能力がKMFの操作に直結する中、ルルーシュの腕は並みよりちょっと上くらい。その肝となる身体能力は、運動神経はあるが、致命的に体力が無いというもの。

 

 そこに目を付けた転生ルルーシュは、体を鍛えることにした。

 センスはあるが、体力が無いならば、体力を着ければ良い。母であるマリアンヌは、騎士時代はナイトオブワンより強かったという女傑。ならば、遺伝的にもルルーシュも鍛えれば、それなりに強くなるはずだと。

 

 その考えの元、7年間体を鍛えたルルーシュは、細身ながらも腹筋バキバキの細マッチョに進化した。スザクのような人外の身体能力は無いが、そこいらの軍人に勝てるくらいにはなった。

 

 ちなみに頭脳の方は、特に何もせずに放っておいたが、原作通りに成長したようだ。

 

「この体と頭脳、そして原作知識で俺は手に入れて見せる」

 

 ダンベルを片手に転生ルルーシュは、虚空を睨む。

 

「ハーレムルートを!」

 

 原作とは違い、我欲にまみれた男の原作への反逆の時は、刻一刻と近づいていた。

 

 

 

 




目指せハーレムエンド!ルルーシュは皇族だから合法やろ!
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