コードギアス 転生のルルーシュ   作:よみや

12 / 12
学園パートは前話の続きをイメージして書いてます。
なんか時系列ぐちゃぐちゃで申し訳ない。


STAGE12 雪の色

 

 

 

 

 

 

「こんな簡単に、日本解放戦線の勢力圏に入れるなんて」

 

 不思議そうなカレンに、ルルーシュはどうでもよさそうに答えた。

 

「タケルの仲間が手引きしてるんだ当然だろう。それに、日本解放戦線には変な余裕があるからな。油断している」

 

 時は、数日巻き戻る。

 

 

 

 

 

 

 ◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 タケルの面接終わりに離席していたルルーシュが、部屋に戻ってきた。

 

「どうやらコーネリアが、日本解放戦線の拠点であるナリタ連山を攻めるようだ」

 

 ルルーシュの言葉に、全員が驚愕する。

 

「それは本当か!?」

「複数のルートからの情報だ。間違いないだろう」

 

 ディートハルト、親衛隊、ヴィレッタ。情報源がいっぱいだ。

 

「ゼロ、どうするつもりだ?」

 

 タケルの質問に、ルルーシュは考えるフリをしてから答えた。

 

「週末は、ナリタ連山へハイキングかな」

「じゃあ、コーネリアと!」

 

 戦闘の気配を感じて気張るカレン。野生動物かな? 

 

「日本解放戦線とは思想が違う。彼らは弱者でも無い。正直積極的に助ける気はない」

「そうか」

「反対しないのか?」

 

 ゼロの問いに、タケルは迷わず答えた。

 

「俺は貴方に賭けたんだ。民間人に被害が出ないのなら、反対はしない」

 

 覚悟が決まってる。

 

「ゼロ、コーネリアと戦うのは良いとして、作戦目標は?」

「え? コーネリアを倒すんじゃないの?」

 

 タケルの質問に、カレンが首を傾げた。それにルルーシュは、やっぱりカレンは猪武者とか思いながら答えた。

 

「コーネリアは倒さない。というか倒してはいけない」

「えっ!? どうして!?」

「コーネリアを倒した場合、次に出てくるのは第2皇子シュナイゼル。今の戦力でシュナイゼルとやり合うのは厳しい。それに恐らく、その場合はナイトオブラウンズも来るだろう」

「ナイトオブラウンズ!」

 

 カレンが息を呑んだ。

 

「その点、コーネリアは考えが読み易いから、戦い易い。コーネリアを適度に負けさせれば、雪辱を誓い自分の力で私を倒そうとするだろう。それに付き合い戦力を削り、その間にこちらの戦力を増やす」

「ブリタニアの魔女を戦い易いとか、ゼロくらいよ」

 

 経験値が美味しいモンスターかな? 

 

「つまり次の作戦目標は、日本解放戦線と戦うコーネリアたちに横槍を入れ、戦力を削ることだ。ついでにタケルの仲間も回収する」

「それは助かる」

「タケルたちで使えるナイトメアの数は?」

「【無頼】が4機だ」

「お前ほどの力があって、それだけか?」

「俺たちは、戦争に出ていないから若輩者扱いで、戦力として見られてないんだ」

 

 ルルーシュは日本解放戦線は馬鹿だと思っていたが、思っていたより馬鹿で呆れた。

 

「この4機も藤堂さんが回してくれたやつだ」

「日本解放戦線には、ろくな人材がいないな」

 

 そこから現地を知るタケルを交えて、策を練っていく。

 

「大体こんなところか」

「貴方は恐ろしい策を考えるな」

「褒め言葉と思っておこう」

 

 冷や汗を掻いているタケルに、ルルーシュは肩を竦めた。

 

「しかし、奇跡の藤堂がいないのか」

「ああ、キョウトに新型の【無頼改】を取りに行っているからな。間に合うかは、五分だと思う」

 

 藤堂が指揮を執っていれば、原作のあの無様な戦いにはならないはずだが、いないものは仕方がない。

 

 

 

 

 

 

 ◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 そして、これは週末前の学園。

 

「なあ、みんな! 週末生徒会のみんなで遊びに行かないか?」

 

 リヴァルの誘いに、スザクが申し訳なさそうに謝った。

 

「ごめん、週末は軍の仕事が……」

 

 それに続いてルルーシュも。

 

「俺も週末は、予定がある」

「なんだよ、ルルーシュ! 最近、付き合い悪いぞ!」

「え、ルル、週末予定あるの?」

 

 プリプリしているリヴァルと、何やらチケットを持って唸っているシャーリー。平和だな。

 

「お兄様は、週末彼女とデートらしいですよ」

 

 そこに、いつの間にか現れたナナリーが、爆弾を投げ込んだ。

 

「か、彼女~!?」

 

 シャーリーが奇声をあげて引っくり返る。

 

「おい、いつの間に彼女作ったんだよ、ルルーシュ。言えよ水臭い」

「そうだよ、ルルーシュ。お祝いしたのに」

 

 リヴァルとスザクはお祝いムードだ。

 

「なんでも、将来の約束もされたとか」

「そ、そ、それって結婚するってこと!?」

 

 的確にルルーシュを刺しにいくナナリー。わざとだろ。

 短い平和だった。この平和の壊しっぷり、流石はシャルルとマリアンヌの子。

 

「ナ、ナナリー……」

 

 絶句するルルーシュ。ミレイとカレンは頭を抱えている。

 

「ルル~! どういうこと!? 彼女いたの!?」

「い、いや、その」

 

 涙目のシャーリーの相手は、コーネリアより余程苦労したようだ。

 

 

 

 

 

 

 ◆◆◆

 

 

 

 

 

 

「あれに比べればコーネリアなど」

 

 山頂付近で、準備を進める団員たちを離れた場所から見ているルルーシュ。傍にはC.C.がいた。

 

 今回の作戦では、殆どの団員を作戦に従事させている。身近な団員でいないのは、ミレイくらいだ。彼女は没落したとはいえ貴族。そっち方面で活躍してもらうので、前線には出ない。

 

「なあ、なんで、俺たちはこんなとこまで来て地面掘ってんだよ! 温泉でも出るのかよ?」

「黙って作業しろ!」

 

 玉城がブー垂れて、それを先輩にどやされているのを見ながら、C.C.が言った。

 

「なあ、ルルーシュ。お前はどうして、ルルーシュなんだ? 姓は捨てたが、名は残した。何故だ?」

「さてな。そういうお前は、何故C.C.なんだ? いくらでも偽名は作れただろうに」

 

 C.C.は少しだけ、寂しそうな顔をした。その視線は、山肌に残った雪に向いていた。

 

「どうして、雪が白いか知っているか? ……自分がどんな色か忘れてしまったからさ」

 

 ルルーシュは、フンと鼻息を吐いた。

 

「色を忘れたというなら、俺色に染めてやるさ」

 

 目を見開くC.C.に、ルルーシュが言った。

 

「お前には、俺の護衛を任せてるんだ。頼むぞ」

 

 言うだけ言って、ルルーシュは去っていった。

 

「……ガキの癖に」

 

 残されたC.C.は、雪を一瞥してルルーシュを追いかけた。

 

 

 

 

 

 

 ◆◆◆

 

 

 

 

 

 

「始まったな」

 

 コーネリアによる攻撃が始まった。凄まじい規模の部隊に、黒の騎士団の団員の中でも怖じけだす者たちが出始めた。

 

「コーネリアの狙いは、日本解放戦線を完全に終わらせることだろう。このナリタ連山は、完全包囲だな」

「なに、呑気にしてんだ! やべえじゃねえかよ!」

 

 安定の玉城が喚き散らす。今回の作戦は、幹部たちは知らされていたし、古参団員も薄々わかっていた。そもそも、戦力の大半を持ち出して何もないわけないだろうに。

 

「我々は、ブリタニア軍に奇襲を敢行し、敵兵力の漸減を目指す!」

「馬鹿か!? 確かにこっちもそこそこの数のナイトメアがあるけど、向こうは馬鹿みてえな数いるんだぞ!? 勝てたら奇跡だ!」

 

 淡々と目的を語るルルーシュに、玉城が噛みつく。しかし、やはりはっきり出た。古参の者たちは、覚悟を決めた目をしているのに対し、新入りは腰が引けている。

 

「そうだな、勝てたら奇跡だな」

「あのなあ! 奇跡は安売りなんてしてねえんだよ!」

 

 ルルーシュが1歩前に出た。

 

「そうだ、奇跡に頼る軟弱者など、黒の騎士団には必要無い。必要なのは、いついかなる時も私についてくる覚悟のある者だけだ!」

 

 ルルーシュの覇気に、玉城が後ずさった。

 

「そうだ! 俺はゼロについていくぞ!」

 

 古参の1人が叫んだ。

 

「俺だって!」

 

 最初の1人を皮切りに、みんなが声をあげた。

 

「チッ、わかったよ! あんたがリーダーだ! 従うさ!」

 

 玉城もまわりに呑まれて、納得した。

 

「ありがとう。だが、この私が何の準備もしていないわけがないだろう。カレン、やるぞ」

「はい!」

 

 各々が持ち場につき、準備が整った。

 

「カレン、予定通り貫通電極は3番を使用する」

「了解。出力確認、輻射波動外周伝達!」

 

 電極を通して輻射波動が、岩盤下の水を沸騰させる。急激に水が温まり、水蒸気爆発が起き岩盤が粉砕された。

 

「やった!」

 

 土石流が、ブリタニア軍を目指して流れ落ちていく。

 

 これが、開戦の合図。ナリタ攻防戦の本番の始まりだ。

 

 

 

 

 

 

 




個人的には、玉城の奇跡は安売りなんてしてない!ってセリフがけっこう好きです(笑)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

コードギアス・フロントライナー(作者:なべを)(原作:コードギアス)

コードギアスの世界に転生した、カイ・アサト。▼日本がイレブンになったときに、前世を思い出した。▼が、親が居ないイレブンの子供に人権なんてなかった。▼存在しない兵士として、KMFに載せられ戦争の最前線に送られる。▼これは、KMFに愛されながらも、戦争からは逃げられなかった転生者の話。


総合評価:2576/評価:6.44/完結:45話/更新日時:2026年05月05日(火) 22:00 小説情報

孫悟空成り代わりオリ主(作者:雨曝し)(原作:ドラゴンボール)

▼ 孫悟空に成り代わったオリ主が可愛い子を求めて冒険する話。▼タグは随時追加


総合評価:4081/評価:8.04/連載:6話/更新日時:2026年03月30日(月) 13:29 小説情報

キラ・ヤマトになってしまった… プラント√(作者:星乃 望夢)(原作:機動戦士ガンダムSEED)

旧『やめてよね、僕が准将みたいに出来るわけないじゃないか』、現『キラ・ヤマトになってしまった…』のIf√。▼もしもあの日、アスランと一緒にプラントへと引っ越す路があったのなら、世界はどんな風に変わっていたのか?▼ユーラシア連邦がティエレン教になったり、アズラエルが腹黒ヤクザビジネスマンになったり、オーブが世界最強武装中立国家になったり、イングリットがNTRさ…


総合評価:4566/評価:8.37/連載:5話/更新日時:2026年06月10日(水) 09:15 小説情報

忍の世界とか割と詰みである(作者:こうすけ増田劇場版)(原作:NARUTO)

面白いからを理由に転生させられる極々普通の転生者の話。▼それはそうとこの世界線、アニナルっぽいので割と手厳しいと言うかNARUTOの世界ってチートを貰ってようが普通に厳しくね?な話▼ヒロイン?最終回発情期とかあるし息子世代の話もあるし、まぁ、500話以上あるアニナルを見てどうすんか考えるっぺ。


総合評価:3879/評価:7/連載:24話/更新日時:2026年07月07日(火) 18:25 小説情報

夜食に薔薇の毒はいかが?(作者:キャンディマン)(原作:HUNTER×HUNTER)

別に彼奴みたいに、何かを欲しいと思ったわけじゃない。ゴミ溜めの中で笑って希望を持てるほど強くないから。▼何時か出ていく、それだけの場所でも、それなりに愛着がある奴等がいた。▼皆さんが死ぬのはそれが理由です!


総合評価:5119/評価:7.99/連載:7話/更新日時:2026年07月05日(日) 16:11 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>